はじめに
資格取得のガクチカを検討している人もいるでしょう。
資格取得は、それそのものが目標になってくれるので、非常にガクチカとして組み立てやすい特徴を持っています。
しかし、人によっては本当にガクチカとして使って良いエピソードなのかという疑問を持っている人もいるでしょう。
今回はそんな人たちのための資格取得のガクチカに関する取り組み方を紹介します。
資格取得でガクチカは書ける??
資格取得をガクチカにしようと思っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、資格取得をガクチカにして良いか悩んでいる人もいるはずです。
まずは、資格取得はガクチカとしてありなのかを考えてみると、 十分にエピソードとしては通用すると言えます。
ただ、その他のガクチカと同じように、 使い方を間違えると、企業に響かないガクチカになってしまいます。
また、場合によっては悪印象になることもありますので、適材適所で使っていきたいところではないでしょうか。
十分ガクチカを魅力的にすることはできる
資格取得のガクチカを魅力的なものにできるかどうかは、やり方次第で十分に魅力的なものにできると言えるでしょう。
そのため、エピソードでその他のガクチカに負けてしまうといったことは考える必要がありません。
料理次第で、第一線で通用するようなガクチカに仕上げることも可能です。
ただし、資格取得の勉強の感想文を書いたようなものの場合は、相手の印象に残るエピソードにはならないので、評価が高くなるようなこともありません。
資格取得は、将来に役立たせるためのものです。
そのため、 将来、企業で活躍する意識がある学生と見てもらいやすいので、比較的好印象を与えやすい部類のガクチカとも言えます。
これらを踏まえたうえで、ガクチカを魅力的にするためのポイントを確認していきましょう。
資格取得でガクチカを書く際の注意点
ここでは資格取得でガクチカを書く際の注意点を紹介します。
資格取得のガクチカは、やり方によっては魅力的なものにすることができますが、注意点を把握しなければ相手へ的確なアプローチをすることができません。
なぜその資格を取ったのかの理由付けをしっかりとする必要がありますし、資格内容を説明することや大変だったことを述べるだけではダメだと言えます。
こういった点に注意して、魅力的なガクチカを作成できるように工夫してみると良いです。
なぜその資格を取ったのか、しっかり述べる
資格取得のガクチカで重要になってくるのが、 なぜその資格取得に至ったのかを明確に紹介することです。
もちろん、自分が納得できる理由だけではダメで、就活先の企業の人たちも納得できるような理由でなければなりません。
さらに、 資格を取得した理由が、就職先の企業の理に適ったものであれば、採用される可能性は高いのではないでしょうか。
このように資格の取得理由やなんらかの目標があって取得したなど、理由を明確にしなければ、どうしても資格取得日記のようなガクチカになってしまいがちなので、そうした場合は、あまり評価を高めることはできません。
逆に、企業の狙っている点を理解して、それに沿う形でアプローチしてくるような学生は、それだけで評価が高まると言えます。
資格内容を述べるだけではダメ
資格取得のガクチカを作成する際の失敗点として、資格内容をただ述べるようなものになってしまう学生がいます。
この場合は、相手に感想文を話しているようなイメージになってしまいますので、そもそもガクチカの意味を理解していないと思われてしまいがちです。
仮にそう思われてしまった場合には、前向きな評価はしてもらえないでしょう。
資格内容を述べるだけではなく、 なぜその資格を取得したのか、取得するうえでどんな点に苦労したのか、その点を改善するために何をしたのかなどを相手は聞きたがっています。
また、資格を取得することによって、自分の状況は変わったのかという部分も重要になってくるでしょう。
資格内容を述べるのは悪いことではありませんが、ガクチカの構成を踏まえると、資格の内容についてはごくごく簡単に述べる程度で十分だと言えます。
資格取得でのガクチカの例文
ここでは資格取得に関するガクチカの例文を紹介します。
今回は2つの例文を紹介しますので、自分の状況に近い方を参考に作成してみると良いです。
また、いくつかのパターンのガクチカを作成する方法もおすすめなので、視点を変えて、複数のガクチカを作成してみるのも良いでしょう。
その際に、2つの例を参考にしてみてください。
例文①
私が学生時代に力を入れたことは、簿記1級の資格を取得することです。
簿記2級はスムーズに取得することができたのですが、簿記1級は甘くはありませんでした。
簿記の資格を取得したいと思った理由は、以前より会計の仕事に興味があったからです。
そのため、簿記1級を取得して、会計のスペシャリストとして社会に携わりたかったのです。
また、大学生のときに簿記1級を取得していれば、実際に企業で働き始めたときに、仕事への理解が深まるのではないかと考えて、事前知識のような意味合いでも取得したいと思っていました。
また、私の家庭では、母が簿記1級を所持しており、以前より取得を勧められておりました。
このようにさまざまな理由が重なることによって、大学生のときに簿記1級の資格を取得したいと強く思うようになったのです。
すでに一度受験しており、残念ながらそのときは合格に至りませんでした。
今度こそはと強い気持ちを持って、現在も勉強に励んでおります。
簿記の勉強をして、大学の授業を疎かにするわけにはいかないので、両方効率良く勉強する術を模索しました。
それによって、スケジュール管理や時間配分の大切さを学びました。
こういったスキルに関しても、就職してから社会で役立てたいと思っております。
例文②
私は学生時代にTOEICのスコアアップに没頭しました。
以前より、将来は国際的な企業で働きたいという気持ちが強く、そのためにはTOEICのような資格で、英語力をアピールする材料を作っておきたかったのです。
大学生になり始めの頃のTOEICのスコアは400点台でした。
最終的な目標として最低700点台には乗せたいと思っていました。
目標を達成するために、私が取り組んだのは、1日3時間程度勉強をするというものです。
また、SNSを通じて、英語圏の人たちと積極的にコミュニケーションをすることもしました。
その結果、努力が実り、TOEICの700点台を達成することができました。
今後はこの英語力にさらに磨きたいと思っております。
TOEIC資格の勉強を通じて、毎日継続して取り組むことの大切さを学びましたし、目標を達成したときの喜びを実感することも覚えたのです。
今後も人生の中で定期的に目標を設定して、それを超えられるように努力をしていこうと思っています。
まとめ
資格取得をガクチカにするときのポイントを把握したのではないでしょうか。
資格取得は、比較的ガクチカにしやすいエピソードと言えますので、いくつか候補があるという場合であっても、一つくらいは資格に関するガクチカを作成しておくのも良いかもしれません。