HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
【楽じゃない?】はじめに
入試の難易度が非常に低い大学のことをFランク、略してFランと呼びます。
集まってくる学生のレベルがあまり高くないため、英語の授業では中学レベルの復習、数学も割合や四捨五入から始まるなどといわれています。
大学4年間における学びの集大成である卒論も楽だといわれますが、実際にそうだとは限りません。
逆に油断していると、後々大変なことになるでしょう。
今回は、Fラン理系大学生が執筆する卒論に関して、知っておくべきことをまとめました。
【楽じゃない?】Fラン理系の卒論は楽?
Fラン理系の卒論は楽だといわれることがあります。
たしかに、インターネットには目を疑うような卒論の内容が紹介されているので、それを信じてしまう人もいるのでしょう。
しかしいくらFランクといえど、きちんとした大学です。
本来であれば、理系の卒論は1年間実験や調査を重ねなければ書けないはずです。
小学生の自由研究とはわけが違います。
インターネットに書かれていることを鵜のみにしてしまうと、あとで痛い目にあうかもしれません。
楽だといわれるが…
インターネットには、「大学4年間を通して学んだこと」など、小中学校の卒業文集と見間違えそうなテーマが紹介されています。
もし、これが本当であればFラン理系の卒論は楽としかいいようがありません。
しかし実際は、多くの大学において卒論はそこまで簡単ではありません。
インターネットに紹介されているような内容の卒論で卒業できてしまう大学は、ごくわずかです。
いくらFラン理系大学生でも、ほとんどの学生は必死に努力して実験を繰り返し、卒論を執筆しています。
そしてきちんと、研究成果をまとめ、卒論を提出して卒業していきます。
多くの学生にとっては、1年間努力を重ねた結果が卒論なのです。
ごく一部の大学の現状だけを見て、安心するのはおすすめできません。
【楽じゃない?】なぜ簡単だと言われる?
実際はFラン理系大学生であっても、他大学の学生と同じように卒論は苦労をしているはずです。
それなのに、楽だといわれてしまうのには理由があります。
世間一般がもっている、Fラン大学のイメージが関係していることは間違いありません。
Fラン大学に通っている学生自身も、そういったイメージに流されてしまっている人もいるのです。
また、実際に卒論が楽な大学も存在します。
そういった現状が全体的なイメージにつながってしまっているのでしょう。
イメージがそうさせている
Fラン大学は、残念ながら世間からの評判はあまりよくありません。
そしてFラン大学に通っている学生自身も、自分の大学に対して自虐的なとらえ方をする文化があります。
胸を張って自分の大学名を言えずにいる学生たちは、つい自分の大学の状況を自虐的に語ってしまうのです。
卒論が楽というのも、もともとはFラン大学に通う学生たちの「自虐ネタ」であったのかもしれません。
そう考えると、実際の現状とは大きく異なっていて、そこまで卒論が楽ではない可能性もあると考えるのが妥当です。
Fラン大学の学生の自虐を真に受けて油断していると、もう手遅れになってしまうかもしれません。
Fラン理系大学生の卒論は楽、というのは単なるうわさだと思って行動したほうがよいでしょう。
実際に楽過ぎるところがあるから
いくらFラン大学でも、実際はそこまで卒論の執筆は楽ではありません。
しかし、数ある大学のなかには本当に卒論が楽なところも、少ないですが存在します。
大学4年間における、感想文のようなものが卒論として認められる大学があるというのもよく聞く話です。
インターネットには、Fラン大学の卒論がいかに楽であるかといううわさがあふれかえっています。
そうなると、同じような大学群に属する大学に通う学生たちも、自分たちも同様であると勘違いしてしまうのでしょう。
当然、卒論の難易度は大学や学部によって異なるため、同じような偏差値の大学であっても、それこそ千差万別です。
それを理解せず、自分の大学も卒論が楽だと思いこんでしまうのは、とても危険だといえます。
【楽じゃない?】卒論はいつ始める?
Fラン理系であっても、卒論はそれほど簡単ではありません。
したがって、早めに準備を始めなければなりません。
卒論の開始時期は、ほかの大学と大きく異なることはないでしょう。
特に理系であれば、実験を重ねてその結果をまとめる作業が必要です。
実際に大学の研究室まで行かないと執筆できません。
インターネットや文献で調べて書けるようなものでもないので、執筆に入るまでもとても時間がかかります。
できるだけ余裕をもって、卒論の執筆準備に入りましょう。
多くの学生は4年生の4~8月
多くの学生は、4年生の4月から8月あたりには卒論を書き始めています。
また、それくらいから始めなければ間に合わない、というあせりも少なからずあるはずです。
いくらFラン理系大学生であっても、遅くても夏までには卒論を書き始めないと、翌春の卒業には到底間に合わないでしょう。
特に、大学4年生の夏休みはほとんど卒論で終わってしまうと考えて、予定を立てている学生がほとんどです。
4年生になってからは、アルバイトも辞めて卒論に励む学生もいます。
大学4年間の学びの集大成が卒論ですから、一朝一夕に終わらせられるものでないのはいうまでもありません。
夏になっても卒論を書き始めていないようであれば、卒論を完成させて卒業するのは難しいというのが、学生に共通した認識でしょう。
期限は絶対に守ろう
当然のことですが、卒論には提出期限があります。
その期限通りに提出できなければ卒業できません。
そして、もし提出期限を過ぎてしまったら、ほとんどの場合は教授に受け取ってもらえないでしょう。
高校までの提出物とは重みが違うのです。
少しでも期限に遅れたら受理されない、ととらえておくべきでしょう。
そうなってしまえば卒業もできなくなってしまいます。
留年するか中退するかのどちらかになってしまうかもしれません。
就活で内定をもらっていた場合も、確実に影響が出るでしょう。
卒論は必ず期限内に提出してください。
そのためには、ギリギリに完成させるのではなく、ある程度の余裕をもって完成するようにスケジュールを組む必要があります。
【楽じゃない?】まとめ
Fラン理系大学生の卒論は楽だといわれがちですが、実際は違います。
なかには楽なところもありますが、ほとんどの学生は4年生の春から夏にかけて卒論を書き始めます。
そして提出期限は必ず守らないと受け取ってもらえないことも理解して、スケジュールを立てているでしょう。
Fラン理系だからといって、楽して卒業できるわけでないのです。
提出期限を守るのも、社会人になろうとする人間であれば当然のことです。
卒論に関しても早めの行動を心がけましょう。