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インタビュー

2019/6/19

サイバーエージェント採用広報責任者が語る、21卒就活生が持つべき「危機感」

2019/6/19

講演者プロフィール:
宮本隆輔氏
2005年 サイバーエージェント入社、株式会社ウエディングパークへの配属を経て、大阪営業所所長として同所立ち上げに従事。その後、営業本部長に就任し多くのMVPを受賞。2016年よりシーエーモバイル(現:CAM)新卒採用責任者を経て、現在は、サイバーエージェント採用広報責任者として多数のメディアにも出演。

 

就活ルールの廃止によって就職氷河期突入

 

皆さん、こんにちは。
サイバーエージェントの宮本と申します。

 

今日は、採用マーケットの動向と就活を進めていく方法をお伝えします。

まずは、採用マーケットの歴史から触れていきましょう。

 

前提として、採用マーケットには必ず波があります。

例えば、バブルが崩壊した時期はいわゆる就活氷河期でした。

一人当たりの内定社数0社または1社程度でした。

 

2021年卒学生の求人倍率の予測は1.5倍。

皆さんが就活される際には、一人当たりが1社または2社は内定を持っている形ですね。

 

「あれ、本当に就職氷河期なの?」と皆さんは疑問に思うかもしれません。

ここから就職氷河期と就活ルール改正の話をしていきます。

 

一つは、現在の学生人口の減少率よりも日本全体の人口減少率の方が大きいこと。

つまり、皆さんのライバルの数はそれほど減っていません。

しかし、いわゆる社会人全体の人口は減っています。

 

もう一つは、就活ルールの廃止。

今までの就活には「3月に説明会解禁、6月に面接、その後内定を出す」という就活時期の縛りがあったんですが、それがなくなります。

 

でも、学生にとって就活ルールの廃止は就活開始の時期が変わるだけではありません。

就活ルールが廃止されるということは、多くの企業は通年採用になります。

 

要は、今月でも来月でも再来月でも内定を出せる状態になる。

通年採用が一般的になると、新卒採用の一括採用は廃止されて、中途採用の強化につながります。

そして、 終身雇用・年功序列は廃止されて、実力主義に移行します。

 

企業は活躍する人材を採用したいわけですよね。

人を採用する時に一括採用する必要がないので、必要なときに人員を補充していきます。それなら育成コストがかかる新卒よりも即戦力になる中途を採用した方が早いので、企業は中途採用を強化していくようになります。

 

僕の周りの人事に聞いても「新卒を一括採用しなくていいなら中途で社員を取りたい」という話になっています。

 

どうして僕が今を就職氷河期と呼ぶのかというと、資本金が10億円規模の大企業だと、実は0.3倍しか求人倍率がないから。求人倍率1.5倍という数字はあくまで中小企業の話です。

 

先ほど述べたように、通年採用が行われると、企業は新卒・中途を問わず優秀な人から採用していきます。

 

それでは、就業経験のない新卒と一定の社会人経験を積んだ中途を比べたとき、経験のある人が優秀である確率が高いので、中途の社員が採用されやすくなります。

 

しかも大手企業ほど中途採用を希望する人は多いですよね。

その分、新卒で大企業に入るハードルは高くなります。

 

現在、日本の採用は、欧米の採用形態に次第に近づいているといわれています。

欧米の採用形態では、大学4年生の就職活動からすでに経歴で評価されています。新卒の段階でこれまでに培った知識・経験が問われます。

 

だから アメリカの大学生は、夏休みにインターンシップに必ず参加します。

大学2,3年生でインターンシップで就業経験を積んで、大学4年生の採用面接の時には「私は この企業でインターンシップをしました」と話すのが一般的です。

そして、 Google 、 Apple 、アマゾンなどでインターン経験を積んだ経歴のある子を採用するという形ですね。

 

だから、 これからは学生でも過去の経験や実力によって判断される時代に変わっていきます。

もちろん新卒を一括でとりたい会社もあると思うんですが、 基本的には新卒の皆さんと中途の人たちが同じ土俵にいると覚悟してください。

 

「私、やりたいことがありません」「僕にはスキルがありません」というのは今までは思いや、やる気で通用したかもしれません。

しかし、 一定水準のスキル、能力を評価する企業が増えてくる点を意識して、就職活動を進めていただきたいです。

 

 

明確な将来像を描くために過去を振り返る

 

これから就活を始める皆さんにやるべきことをお伝えしていきます。

 

就活を行うにあたって「将来どうなりたいか」「会社で何をしたいか」の2点を明確にしてください。

 

そのためには、まずは過去を振り返りましょう。

以下のポイントを考えてみてください。

 

・過去どういう経験をそもそもしてきたのか

・どういう時に自分が楽しい、面白いと感じたか

・どういう環境の中だと成長してきたか

 

僕自身の話をすると、中学生のときに野球をやっていました。

所属していたのは、全国大会で準優勝する強豪のクラブチームです。

だから、とにかく厳しかった。

そこでは「全国大会で優勝」という高い目標を掲げて取り組むこと、決められた時間の中でしっかり成果を出すことを教えられました。

 

高校は文武両道で、自由な校風の進学校に行っていました。

そこで僕は自分の行動で物事を決めてきた経験と、意識の高い人たちがいる環境に自分も影響されて成長できた経験をしています。

 

だから、就職先は内定を得た大手商社ではなく、当時まだ小さな会社だったサイバーエージェントを選びました。

 

自分の過去の経験から「自分で物事を決められる環境、切磋琢磨できる人たちがいる環境で働けたら、すごく楽しいだろう」と思ったからです。

 

だから、 自分の過去を振り返って、楽しいと感じるとき、または成長できたと感じられるときに何があったのか常に考えてほしいです。

 

自分が希望する条件がなんとなく頭に浮かんできたら、次の段階に入ります。

自分に合っている人・場所を具体化させるために、たくさんの社会人に会ってください。

皆さんが気になっている会社で働く人にぜひ話を聞いてほしいです。

 

大学の先輩でもいいです。

ちなみにサイバーエージェントの人に「御社に非常に興味があるので、話を聞かせてください」と声をかけたら本当に会ってくれますよ。

 

そこから人脈をどんどん広げて、多くの社会人との出会いを通じて、「自分がやりたいこと、自分がなりたい姿」を突き詰めてください。

 

「やりたいこと、なりたい姿」が具体化できたら、業界研究を行いましょう。

業界を知るためには、インターンシップにぜひ参加してほしいです。

 

これからの就活では、人物像だけじゃなくて、培ってきたスキルや経験が見られます。

 

スキルや経験は、あくまでインターンシップや社会人と関わる場でないと身につきません。だから、インターンシップには積極的に参加して、様々な人からインプットを増やしてほしいですね。

 

まずは自分の過去を振り返ることで「やりたいこと」「将来の理想像」を明確にする、

次に社会人に会って、具体的に実現できる環境を研究する、

さらに業界研究を行なって、気になる会社のインターンシップに参加するという流れです。

 

目標を掲げ、成長市場を選べ

 

 

それでは、やりたいことが見つからない場合はどうしたらいいのか。

前提として、無理やりにでも目標を作ってください。

なぜかというと、目標を掲げると達成に向けた行動と期限が決まってくるから。

今から取るべき行動が明確になります。

 

それでも決めきれないときは、成長市場を選択してほしいです。

企業選びよりも大切なのは、成長市場を選ぶことだと僕は考えています。

 

僕の入社当時、サイバーエージェントは赤字の会社でした。

しかし、現在は時価総額8000億以上の東証一部上場企業になっています。

 

僕が入社したとき、会社がここまで大きくなるとは想像できてなかったです。

ただし、将来この会社は絶対伸びるだろうとは思ってました。

なぜなら、インターネットが爆発的に普及するだろうと考えていたから。

 

企業が売上を伸ばすためには、そもそもの市場が伸びないと限界があります。

だから、皆さんには成長市場でビジネスを展開している会社を選択してほしいと思っています。

 

 

具体的に成長市場をどうやって判断するか。

企業の時価総額を見てください。

 

 

時価総額とは、株価を基に定められた企業価値です。

株主は、企業の株が今の値段よりも将来上がると思っているから買いますよね。

だから、将来売上が伸びそうな企業に投資するわけです。

時価総額が上がっている会社は、成長の期待度が高い会社と判断できます。

 

ただし、 短期的に時価総額が急激に上がる会社はたくさんあるので、年単位の長いスパンで会社の価値を判断してほしいです。

 

僕が社会人として働いた15年の間にも、時代は大きく変化しました。

 

僕が入社した2005年、インターネット広告市場は2800億円しかありませんでした。

当時、雑誌の市場は1兆円あったんです。

現在、2018年度インターネット広告市場は1.75兆円あります。

一方、雑誌の市場は1800億です。

 

以前の出版業界は巨大な市場規模でビジネスをしていて、就活生からの人気が非常に高い業界でした。

でも、今ではインターネット広告市場の規模が雑誌の市場規模を追い抜いています。

 

優良な大企業でも市場が縮小してしまうと、経営は厳しくなります。

だから、会社単体だけではなく、将来成長する市場を見極めて就職活動をしてください。

 

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