キーエンスのIRを分析して、志望動機やESの作成に役立てよう!

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年収が最も高い企業として有名な「キーエンス」。

驚異の利益率を誇る「キーエンス」の経営の秘密とは? キーエンスで評価される人物像とは? なぜ高額の年収を払うことができるのか? キーエンスにまつわる疑問に答えていきます。

キーエンスとは何の会社?

キーエンスとは具体的にどのような事業を行う会社なのでしょうか。

キーエンスは法人企業を相手に取引するB2B企業。

具体的に扱う製品は、主に特殊なセンサーや測定用の機器、制御システムとなっています。

企業や大学などの研究室や工場などで用いられることが多いです。

しかし、キーエンスの製品は普通のセンサーや測定機器とは一線を画しています。

日本初や世界初の機能など、唯一無二の製品を作ることを得意としています。

「温度計(温度センサ)」を例にあげましょう。

温度計といえば、近所のショップにも売っている大変身近な製品です。

キーエンスで扱う温度計は、「非接触型」の温度計。

直接その物に触れなくても測りたい対象物の温度を測れるだけでなく「世界で最も早く(短時間)」測れたり「サイズも世界最小」という極めて特殊な製品を作っているのです。

世界唯一の製品を作っているため、高くても売れるビジネスモデルがキーエンスの特徴です。

しかし、そんなに高い「温度計(温度センサ)」は一体、誰が購入するの?と思われたかもしれません。

特殊な温度計が必要となるのは「大学などの研究機関」、「メーカーの工場」や「物流倉庫」といった特殊な環境となっています。

クライアントの業務上どうしてもセンサーが必要な場合や、センサーによって効率的に業務が進み利益率が上がる場合は多々生じます。

そのため、キーエンスの製品が様々なクライアントに選ばれています。

キーエンスの最大の特徴 ファブレス

キーエンスの最大の特徴は、経営のモデルである「ファブレス」にあるとされています。

ファブレスとは、自社工場や生産設備を持たず、製品の生産は他社に依頼するビジネスモデル。

そのため、キーエンスは研究開発や販売に特化することができています。

ファブレスメーカーの最大のメリットは、自社で工場を持たないことによって、工場の事情に左右されずに、顧客の求める製品を開発・生産ができることです。

自社で工場を保有することによって、特定の機械設備を使わないといけない、ラインを持たなければならない制約が生まれます。

そういったことに左右されずに、常に最新の設計に沿っての最大の特徴となっています。

このようにファブレスには多くのメリットがありますが、一方で当然、デメリットもあります。

生産ノウハウが蓄えづらい、情報漏洩リスクなどがありますが、最も大きなデメリットが自社生産よりも割高な生産コストが発生してしまう点にあります。

しかし、キーエンスではそもそもの製品が世界で唯一の製品などにすることで価格競争に巻き込まれないようにして、高くても売れるような製品づくりを行っており、そのデメリットを払拭しているのです。

決算状況を分析!

次に、キーエンスでのIRの分析を行います。

まずは直近5期分の主要指標です。

(出典:https://www.keyence.co.jp/company/outline/securitiesreport.jsp)

キーエンスの特筆すべき点は、驚異的な利益率です。

経常利益率は50%を超えています。

経常利益とは、人件費を払った後の残りの利益額で計算しますので、高額な人件費を払ってもなお高い利益を出せていることがわかります。

このように高い利益率を出せている最大の要因が、「世界で唯一の機能を導入することによって価格競争に巻き込まれずに済むために、高い利益率が出せています。

(参考:https://www.keyence.co.jp/)

それでは、次に給与面などをみていきましょう。

平均年齢は35.9才となっており、年収が2088万円となっています。

(出典:https://www.keyence.co.jp)

実際にこの年収は驚異的な年収水準となっており、国内でもかなり高い水準となっております。

一般的な年収としてはDODAが発表している年齢別の平均年収があります。

(参考:https://doda.jp/guide/heikin/age/)

これによると39才で494万円となっており、この水準を比較すると、同社の年収が極めて圧倒的なほど高いことがわかります。

さらに、高給なイメージのある三菱商事、外資系コンサル、外銀などと比較しても、1000万円〜1500万円程度の年収がほとんどですので、それらの企業と比べても高い水準となっています。

一方で、キーエンスのように非常に年収の高い企業は激務なイメージが先行しており、長く働けないと感じる人も多くいるでしょう。

実際にインターネット上の口コミではキーエンスに対しても「30代で家が建ち、40代で墓が建つ」というようなコメントが見受けられます。

しかし、実際の有価証券報告書のデータでは平均勤続年数は12.2年となっており、短くありません。

むしろ、インターネット系のベンチャー企業は平均勤続年数が2年や3年というケースもあるため、そういった企業と比べると非常に長いといえるでしょう。

 

 

キーエンスに向いている人材とは?

ここで最後にキーエンスにはどういった人材がマッチするのか、求められているのかを解説します。

特にキーエンスの営業職の場合、他の会社の営業職と比べて大きく異なる点としては(1)行動量(2)管理手法の2点が挙げられます。

実際にどのクライアントにどのように提案していくのか、その提案数などの行動量が他の会社よりも圧倒的に求められるため、フットワークが軽く、アクションに移せるような人材がマッチします。

また、具体的に商談を行う前の事前ロールプレイングにも力を入れています。

どのクライアントにどの製品を、どのように提案するのか?これを事前にしっかりと構想した上で営業活動を行っています。

これらの点から、フットワークが軽く、アクションに移せるだけでなく、走りながら考えることができる人材が同社とマッチするといえるでしょう。

まとめ

この記事では、キーエンスについての分析を行ってきました。

特にキーエンスの強みは実際にどういった点なのかについてを解説していきました。

選考対策を入念に行って、本選考に臨みましょう。

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