就活でも大人気であるメーカー。
名の知れた企業に惹かれてエントリーしたはいいものの、メーカーに行きたい理由がまだ漠然としている就活生も数多くいるでしょう。
今回の記事では、メーカーの志望動機を書くために必要な準備を理解し、今すぐに志望動機が書き始められるように解説していきます。
はじめに
就活生を一番悩ませるのが「志望動機の書き方」でしょう。
この企業に入りたいと強く思っても、いざ志望動機を聞かれると、具体的に伝えるのは難しいことです。
今回の記事では、メーカーを志望する学生に向けて、志望動機の書き方を徹底解説していきます。
志望動機を書く前にやっておくべき2つのポイントと、実際の志望動機の例文をご紹介。
この記事を読みながら、実際に手を動かして志望動機を完成させていきましょう。
メーカーは他の業界と比べて志望動機を重視する企業が多く、エントリーシートにおいても要となります。
きちんと相手に納得してもらえるような志望動機を書いて、周りの就活生と差をつけましょう。
【メーカーの志望動機】メーカーの志望動機は難しい!!
各種メーカーへの志望動機は、どのような内容に仕上げるべきか困りやすいものです。
そのためメーカーの志望動機がうまく書けない、志望動機作成が難しいと感じたときは、まずメーカーについて理解を深めたうえで志望動機の書き方の基本を学ぶ必要があります。
本記事ではメーカーについて詳しく解説したうえで、志望動機を書くポイントを解説しています。
最後まで読めば説得力ある志望動機が書けますので、メーカーの志望動機の書き方に悩んだときはぜひ参考にしてみてください。
【メーカーの志望動機】メーカーの特徴
メーカーの志望動機を作成する際には、まずメーカーという会社の特徴を詳しく理解していきましょう。
会社に対する理解度が高まれば、より深みのある志望動機が書けるため、説得力をもって動機や自分の強みをアピールできます。
メーカーとは何か、特徴や現状、種類などを次項からわかりやすく解説していきます。
メーカーとは
まずメーカーとは、簡単にいうと「何らかの製品を作っている企業」を指します。
そのため一口にメーカーといってもさまざまな業界が当てはまり、メーカー=〇〇業界とは定義できません。
食品業界におけるメーカーは食品メーカーになりますし、医療業界におけるメーカーは医療機器メーカーや製薬会社になどが当てはまります。
ほかには自動車、半導体、精密機械、化粧品、玩具、アパレル、文具、家具、食器などとにかくその種類は多岐にわたるのが特徴です。
メーカーの現状
続いて、メーカーの現状について整理していきましょう。
IT技術の進歩が目覚ましい近年では、メーカーのトレンドとして、IoTによる効率化が大きく進んでいるのが特徴です。
ほかにもAI導入などデジタル技術を活用した新しい価値の創出、すなわちデジタルトランスフォーメーション(DX)は革新的に行われています。
また、多くのメーカーは市場拡大を目的として、グローバル展開に積極的になっています。
メーカーには節目節目でさまざまな動き・トレンドが見られるため、就職でメーカーを目指す際には、このような動向・現状に目を向けることが重要です。
そのうえで自分自身はどのように関わりたいのか、明確なビジョンを持つことが、良い志望動機作成につながります。
メーカーの種類
メーカーと一口にいってもその種類はさまざまです。
業界の種類がメーカーごとに異なるのもありますし、そもそも、メーカーだからといって製造工程すべてにかかわるわけではないのが特徴です。
上流から、素材メーカー、部品メーカー、加工メーカー、さらに総合メーカーとメーカーは種類分けができます。
たとえば自動車メーカーの場合、本体の製造に関わるメーカーなのか、部品のみに関わるメーカーなのかで仕事の内容は変わってくるでしょう。
そのためメーカーへの就職を目指すときは、自分自身がどの製造におけるどの段階に携わりたいのか、方向性を明らかにする必要があります。
食品メーカー
食品業界には野菜や果物、魚介類などの生鮮食品と、それらを加工した調味料や冷凍食品などの加工食品があります。
そのため具体的に、どの食材や商品分野に興味があるかを明確にすることが大切です。
食品メーカーでは加工食品を取り扱う企業が多く、特に冷凍食品の需要が高まっています。
女性の社会進出が進み共働き世帯が増えたことやバランスの取れた食事のニーズが高まっているからです。
一方、生鮮食品もハウス栽培や養殖などで、IoT技術を使った工場化も進んできてます。
また、日本食は世界的人気を背景に海外進出が進んでいます。
食にこだわりのある人や責任感がある人に向いていると言えます。
詳しくはこちらも参考にしてください。
化学メーカー
化学業界には、総合科学と誘導品、電子材料の3つの主要分野があり、様々な製造業で生産される商品の基礎素材や中間材料を生産しています。
総合科学は、基礎科学薬品から高度化学製品まで幅広く取り扱います。
誘導品メーカーは、製品化に必要な材料や部品を作っています。
電子材料メーカーは半導体や液晶基板などの電子部品用の材料を供給します。
天然ガスや石油などの資源に依存していて、環境負荷物質の排出削減の課題があります。
化学メーカーでは基礎研究や開発、製品製造まで、理系の知識を生かせる部門がたくさんあり、協調性や忍耐力、分析力に強みがある人に向いています。
詳しく知りたい人はこちらも参考にしてください。
ハウスメーカー
ハウスメーカーは、戸建ての住宅設計や施工を手がけています。
顧客のオーダーに合わせた注文住宅やあらかじめ設計された分譲住宅を供給しています。
ハウスメーカーは工場で製造した住宅のパーツを現場で組み立てる手法を取っています。
地震などの自然災害に強い耐震性や、省エネルギー性能などの厳しい基準を満たす高品質な住宅を提供することで、世界的な評価を得ています。
また、建築材料に木材を使うなど、環境への配慮も重要な要素でサステナブルな住宅づくりがトレンドになっています。
少子高齢化で新規住宅の需要が減り、海外に活路を見出している企業もあります。
提案力やコミュニケーション能力、傾聴力が求められます。
飲料メーカー
飲料業界は大きくは酒類と清涼飲料の2つに分けられ、共に健康志向の高まりを受けてカロリーオフ製品や機能性飲料に需要があります。
ビール市場が減少する一方、清涼飲料水は安定した需要があります。
ペットボトルなどプラスチック容器の廃棄物問題で、回収・サイクルの構築が課題と言われています。
ラベルレス製品の導入などエコフレンドリーな包装材料の導入はサステナブル消費への取り組みの一環として広がっています。
酒類などの国内市場が縮小する対策として、現在から積極的に海外展開を行う企業が現れています。
中でも、日本酒やジャパンウイスキーは海外での人気が高まり輸出市場が拡大しています。
詳しくはこちらの記事も参考にしてください。
【メーカーの志望動機】メーカーの職種と大まかな仕事内容
メーカーの志望動機を魅力的な内容に仕上げるには、メーカーの仕事内容についても理解を深めたいところです。
仕事内容を理解すれば、その内容に合った志望動機をアピールすることができます。
自分自身の適性を見極めることにも役立つでしょう。
主なメーカーの職種は次のとおりです。
・営業
・商品企画
・販売促進・広報
・製造
・製造管理
メーカーでも職種によって仕事内容は大きく変わってきます。
では、それぞれの仕事内容を具体的に紹介していきます。
営業
メーカーの職種の一つには、まず営業職が挙げられます。
営業は基本的にBtoBの営業になり、小売店とのやり取りがメインです。
必要に応じて在庫発注や管理を担当することもあり、メーカーによって営業の仕事の担当範囲は変わってきます。
取引先である小売店などから顧客の声を社内に共有し、商品企画につなげていく役割を担っている側面もあります。
商品企画
メーカーには、商品企画を行う部門もあります。
企画だけでなく、開発のための研究、マーケティングなども業務に含まれます。
新商品の企画に携わり、ほかには既存商品のリニューアルも実施していきます。
商品開発プロジェクトに直接的に関わることができるため、メーカーでは最も人気がある部門なのも大きな特徴です。
職種として責任が大きいのも事実ですが、やりがいを感じやすいという点では非常に魅力的といえるでしょう。
マーケティング
メーカーには販売促進・広報の部門もあります。
販売促進・広報の部署では、広告やSNSを活用したプロモーション、メディア展開、ノベルティ作成、キャンペーン実施などさまざまな方法で自社製品を販売していくのが特徴です。
メーカーにとっては、販売促進・広報は自社製品を販売するために、営業とともに重要な役割を担っているといえます。
販売促進との違いとは?
販売促進の職種は、商品をターゲット市場に広めて販売を促進するさまざまな活動を企画し実行する仕事です。
一方、マーケティングの職種は、製品イメージや商品全般に対する市場分析、ターゲット層など意思決定を行う仕事です。
マーケティングは商品の全体戦略を担当し、その中に販売促進の仕事が含まれる位置付けです。
マーケティングが決定した市場に対して商品イメージを守りながら、販売の最大化を行うことが求められています。
製造
メーカーにはもちろん、実際にものづくりをする製造部門もあります。
この製造部門こそが、メーカーの根幹をなす重要な部門といえるでしょう。
製造部門では、企画開発部門のプロジェクトで決まった商品を、工場で製造していきます。
メーカーの工場では、新商品・既存商品が、絶えることなく常に製造されています。
製造管理
製造の仕事にはただ商品製造に関わるだけでなく、その製造工程を管理する仕事もあります。
製造管理では工場の人数や資源、生産量などを管理し、トラブルなく製造が進むように調整していきます。
工場では、業務フローに則った効率の良い製造が欠かせません。
業務効率化やコスト削減を実現させながら、製造管理部門では、工場業務の円滑化を図ります。
【メーカーの志望動機】志望動機を書くために準備すべきこととは?
ただでさえ書くのが難しいメーカーの志望動機。
エントリーシートに向き合って、準備をせずに書き始めようとしている方はいませんか?これでは良い志望動機は作れませんし、とても効率が悪いのです。
志望動機を書き始める前に、以下の2つを行なってください。
・自己分析
・業界分析と企業分析
志望動機をいきなり書き始める前に、正しい方法で自己分析と企業分析を進めてみましょう。
それぞれの詳しいやり方は次の章から説明していきます。
自己分析をする
メーカーの志望動機を作成前に「自己分析」を行いましょう。
ここでいう自己分析は、自分がなぜメーカーを志望するのかを問い続け、それを言語化することです。
一般的な自己分析とは「自分が何をしたいか考えること」ですが、メーカーに行きたい気持ちが明確な方は、もう一歩進んだ自己分析をしていきましょう。
考えるポイントとしては、次の2つです。
・メーカーに就職してやりたいことは何なのか
・就職先を選ぶ際に欠かせないことは何なのか
この2点を考えていくと、就職先を選ぶ上での「自分の価値観」が明確になるはずです。
ここで見えてきた自分の価値観は、就職活動を進めていくうえでの「自分なりの軸」になります。
複数社から内定が出たときや、応募を悩む企業が出てきたときに、どうするべきかを判断する材料になるので、きちんと分析しておきましょう。
・メーカーに就職してやりたいことは何なのか?
・ニーズのある商品を生み出すことで、人々の生活を豊かにすること
・優れた商品を広めることによって、人を明るい気持ちにすること
・新しい製品ブランドを立ち上げて、世の中にインパクトを与えること
・就職先を選ぶ際に欠かせないことは何なのか?
・自分のやりたいことが会社で実現できるのか
・携わる仕事で世の中に大きな影響が与えられるか
・働いている人の雰囲気・環境がよいか
業界分析と企業分析
自己分析が終わった後に行うのが、「業界分析と企業分析」。
この2つの分析は、志望動機を書く上で一番重要といっても過言ではありません。
業界・企業分析を行う際、以下の2点を考えるようにしましょう。
・なぜメーカーを志望するのか
・業界の中でもなぜその企業なのか
ここで重要なのが、消費者目線だけでなくビジネス目線を持つことです。
消費者目線は、サービスを受け取る側の視点です。
「この服は着まわせそう」「この商品は他のことにも使えそう」といった視野に止まります。
一方、ビジネス目線とはモノやサービスを売る人の目線です。
「消費者はここをアピールすると買ってくれそう」や「こんなサービスが人気になりそう」といった生産する側の視点のことです。
ビジネス目線とは「この商品はどういった意図で作られて誰に届けたいんだろう」という視点を持つこと。
メーカーでは消費者目線はもちろん、優れたビジネス目線で商品づくりを考える力が求められます。
ビジネス目線になると、実際に働いている人の目線から語ることができます。
人事担当者の共感を得やすかったり、よくリサーチできていると評価されやすくなります。
ビジネス目線を身につける一番の方法は、インターンシップへの参加、OB訪問です。
働いている現場から情報を得たり、実際に自分で体験するのが効果的です。
インターンシップ、OB訪問をうまく使って、社員の立場に立って分析してみましょう。
【メーカーの志望動機】メーカーの志望動機を書く際のポイント
ここではメーカーの志望動機を実際に書いていく中でのポイントを紹介していきます。
メーカーには、ライバルとなる他の就活生が多く存在しています。
なぜ志望するのか、なぜ自分なのかをシンプルかつロジカルに書きましょう。
そのためには、何を伝えなければならいないのか、というポイントを知っておく必要があります。
ポイントを知って他の就活生に差をつけましょう。
なぜメーカーなのかを考える
ここには自分がメーカー志望しているきっかけや将来像などを書いていきましょう。
メーカーの視点から人々の生活を支えたり、愛される商品を作りたいといったメーカーならではの、企業側から見た視点を取り入れることができればより良い志望動機になっていきます。
自分がなぜメーカーに就職したいのかという理由を深掘りして書いていきましょう。
なぜその業界なのかを考える
ここではどうしてその業界を志望するのかを書いていきます。
業界ごとに、社会的価値があり、その価値に感銘を受けた体験などを交えて書いていくと良いでしょう。
ここでも自分の経験や性格を深ぼる必要があります。
より良い志望動機にするためには自分の判断にwhyを投げかけて、試験管どう突っ込まれても正確に答えを返せるようになることが大切です・
なぜその企業なのかを考える
ここでは、自分がなぜその企業を応募したのかを書いていきます。
実はここが一番重要なポイントで、どれだけ自分がその企業で働きたいかという企業分析が生きてくるところなのです。
企業理念、働き方、社風など企業に関する情報をできるかぎり取り入れて、自分の熱量を伝えていきましょう。
【メーカーの志望動機】メーカーの志望動機の例を紹介
【メーカーの志望動機例文】
理由は、A製品の魅力を多くの人に知ってほしいからです。
OB訪問をした際、マーケティング部の〇〇さんから、Aという製品の魅力を教えていただきました。
他社では廃棄してしまうところを有効活用することで、コストを下げるだけでなく、環境にも配慮されているAという製品は、とても魅力的に感じました。
しかし一方で、A製品の認知度があまり高くないということも伺いました。
他社と比べてもA製品の方が優れているにもかかわらず、説明が複雑でわかりにくいために、営業先から良い反応が返ってこないと聞き、とても残念に感じました。
わたしは学生時代から、難しいことやわかりにくいことをわかりやすく伝えることを得意としています。
複雑な講義のあと、すぐにまとめて、グループ内で共有しており、多くの学生に参考になると評価してもらいました。
そのことがきっかけで学生会の書記を務めることにもなり、教授からも「まとめる力があるから、資料を作ってほしい」と声をかけられたこともあります。
この「わかりやすくまとめるスキル」を使って、御社の製品の魅力をわかりやすく伝え、A製品の魅力を多くの人に知ってほしいと考えています。
OB訪問で得た情報をフル活用して作られた上記の志望動機。
・A製品は魅力ある製品であること
・説明が複雑で取引先から良い反応が返ってこないこと 優れた製品であるのにもかかわらず、営業が上手くいかないことは、企業としても頭を悩ませているポイント。
そこに「わかりやすく伝える力」という自分のアピールポイントを結びつけています。
この志望動機を読んだ人事担当者には、実際に活躍するイメージが見えているはずです。
「わかりやすく伝える力がある」ということだけでなく、学生時代のエピソードを書いています。
・複雑な講義をわかりやすくまとめ、学生から好評だった
・まとめる力が認められ、学生会の書記や教授からの資料作成依頼を受けた
・口でいうだけでは信用されづらいもの。
具体的なエピソードを加えることで、現実的に感じられ、信用度はグッと高まります。
自分のアピールポイントを書く際には、具体的なエピソードも合わせて伝えるようにしましょう。
【メーカーの志望動機】メーカーが応募者に求める要素
メーカーの志望動機を作成する際は、採用活動におけるメーカーのニーズを理解する必要があります。
つまりメーカーは学生を採用するにあたって、どのような要素を求めているのかということです。
メーカーが応募者に求める要素は、具体的には以下のことが挙げられます。
・臨機応変な対応
・リーダーシップ
上記のスキルは、メーカーで働くうえで大きく役立つ要素です。
それぞれの要素がなぜ求められるのか、詳細を解説していきます。
臨機応変な対応
メーカーで働く際には、臨機応変な対応力が重要になります。
昨今メーカーでは、多様な働き方やこれまでの常識にとらわれない事業展開が著しくなっているからです。
日本は人口減少が止まらず、メーカーは各社とも市場開拓のためにさまざま対策を講じています。
海外展開に積極的になるメーカーもいれば、新しい技術を導入することでまったく別のジャンルの製品製造を始めるメーカーもいます。
そのためメーカーでは常に常識にとらわれない考え方が必要とされる傾向があり、これからの未来を担っていく若い人材には、なおのこと臨機応変な対応力や柔軟性が求められるのです。
リーダーシップ
各メーカーは、リーダーシップを持った人材を積極的に採用しようとします。
入社直後は先輩に教わりながら仕事をこなしていきますが、年次を重ねれば、多くの社員はプロジェクトのリーダーを担当することになります。
リーダーがチームをまとめて引っ張っていく力は、前述したように変化が著しい時代のなかでは求められやすいでしょう。
仕事のあり方が大きく変わっても主体的に動ける人材、周りを率いて会社に貢献できる人材を、メーカーは重宝するのです。
【メーカーの志望動機】志望動機の構成
メーカーの志望動機を作成するときは、まず、基本的な志望動機の構成を学ぶ必要があります。
構成や基本的な流れに沿って志望動機を作成すれば、読みやすく、内容がしっかりと伝わる内容に仕上がります。
採用担当者からも高評価を獲得しやすくなるでしょう。
基本的な構成の流れは次のとおりです。
1.結論
2.根拠
3.将来ビジョン
ではそれぞれのセクションごとに、重要なポイントを解説していきます。
結論
まずは、なぜメーカーを志望するのか、志望動機を率直に述べましょう。
志望動機に限らずいえることですが、物事を論理的にわかりやすく述べる際には、原則としてはじめに結論に触れることが大切です。
結論に最初に触れることで、「結局のところ何が言いたいのか」という根本的な要素をつかみやすくなります。
なぜメーカーなのか、なぜその業界なのか、なぜその企業なのかという点を最初に簡潔に述べましょう。
根拠
志望動機では、はじめに結論を述べたあとに、続いて根拠を伝えていきます。
結論、すなわち志望動機に対して、根拠やきっかけ、背景などを付け加えることで説得力を持たせる流れです。
はじめの段階で志望動機自体はわかっても、根拠がなければ内容として抽象的な印象が強くなります。
説得力のある志望動機は採用担当者にとってインパクトも強くなるため、高評価を獲得するには重要なポイントです。
自分自身の経験と絡めて根拠を伝えると、人となりやその他のスキルも伝わるため、良い評価につながりやすくなります。
将来ビジョン
志望動機は、志望動機とその根拠だけで締めてしまうと、内容としてどこか物足りない印象になります。
就活は自分自身をアピールし、企業に適性の高さなどを示す場になるため、最終的には求められる要素を持ち合わせていることを伝える必要があります。
そのうえで将来的な目標や成し遂げたいことを伝え、本気度の高さや熱意をアピールしましょう。
将来ビジョンが明確な人は、企業にとって入社後の活躍イメージがつかみやすいのが利点です。
自社に合うかどうかも判断しやすいでしょう。
将来ビジョンに触れたうえで、自分を採用することで企業に提供できる価値を明確に示していきましょう。
【メーカーの志望動機】提出前にチェック!人事の評価ポイント
志望動機を提出するときは、メーカーの人事の評価ポイントを事前にチェックしておくことが大切です。
基本的なチェックポイントは次のとおりです。
・熱意
・企業とのマッチ度
しかしながらこれらの要素が備わっているかどうかは、自分では意外と判断しにくいものです。
内容に対する評価は第三者の目も重要なため、必要に応じて先輩や大学のキャリアセンター、就活エージェントなどに添削を依頼するのが望ましいでしょう。
では、上記の人事の評価ポイントについて詳しく解説していきます。
熱意
メーカーの採用担当者は、志望動機から熱意が伝わってくるかまずチェックしているものです。
内定を出したとしても、結局辞退されたり入社後すぐに退職されたりすると、企業としては非常に困るでしょう。
だからこそ企業にとって、採用活動のなかでは志望度の高い学生を見極めることは重要なプロセスといえます。
企業から志望度の高さを評価してもらうには、熱意のアピールが欠かせません。
志望動機のなかでは、他社ではなくそのメーカーを選んだ理由、将来ビジョンなどのポイントを積極的に充実させましょう。
企業とのマッチ度
メーカーの採用担当者は、自社とのマッチ度もしっかりとチェックしています。
企業とのマッチ度の高さを見極め、それを実際にアピールするには、細かい企業研究・分析が欠かせません。
社風や事業内容、今後の展望などに目を向け、志望先メーカーに関する知識を充実させましょう。
企業とのマッチ度が低いと、早期退職につながりやすく、企業・学生どちらにとってもマイナスの結果になります。
就活の際には企業研究を欠かさずに行い、自分と企業がマッチしていると感じた部分を志望動機に積極的に反映させましょう。
【メーカーの志望動機】メーカーは志望動機が重要
メーカーのエントリーシートでは、志望動機の枠が大きいため、ある程度の文字数が必要になります。
急に志望動機を書き始めるのではなく、自己分析や業界・企業分析をきちんと行なってから書き始めることが重要です。
・自分の価値観(軸)を定める
・ビジネス目線で企業分析をする
・可能であればOBOG訪問で生の情報を得る
自分のアピールポイントも記載する場合には、具体的なエピソードも一緒に伝えるとリアリティーが増します。
エントリーシートにおいて重要な要素となっている志望動機。
しっかりと準備をして書くことが大切です。
自己分析と企業分析をしっかりと済ませ、伝わる志望動機を心がけましょう。