GD対策|高評価されるグループディスカッションの進め方とは

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【GDの進め方】はじめに

就活を進めていく上で、選考フローの中にグループディスカッションが設けられている場合は少なくありません。

グループディスカッションにおいては、想定外のテーマが与えられ、実際のビジネスの現場であった複雑な内容の課題などが与えられることも今日の選考では多くあります。

初めて直面する難しい課題を、初めて会うメンバーで話し合いを行い、限られた時間で結論を出し、発表することが求められます。

そのため、各自があらかじめ進め方を理解し、初めて会ったメンバーで直ぐにまとまりあるディスカッションが進められるようにしておくことが大切です。

この記事では、グループディスカッションで好印象を残すために必要な事前知識をご紹介していきます。

ぜひ参考にしてみてください。

【GDの進め方】グループディスカッションで企業は何を評価しているのか

企業の選考で多くあるグループディスカッションですが、実際に学生のどんなところを評価しているのでしょうか?

企業がGDの中で見ている評価ポイントが分かれば、それに合った対策や準備を効率的に進めていくことができます。

ズバリ、グループディスカッションで人事が見ているのは3つあります。

それは、社会人としての基本的マナー、コミュニケーション能力、主張力です。

★グループディスカッションでの評価ポイント★

・社会人としての基本的マナー
・コミュニケーション能力
・主張力

社会人としてのビジネスマナー

一つ目としては、社会人として基本的なマナーが備わっているかということです。

学生を採用する以上、一般的かつ基本的なマナーが備わっている人を採用したいと思うのは当然のことです。

では、社会人としての基本的なマナーとは何なのでしょうか。

それは、

・上司や顧客への挨拶

・出勤時間や会議等の時間厳守

・ホウレンソウがしっかりできる

といった内容です。

学生時代に部活に所属していた方であれば、これらの基本的なマナーはすでに身に付いているはずです。

当たり前のことを当たり前にしていくことが重要です。

コミュニケーション力

二つ目としては、コミュニケーション能力があるかどうかです。

ここでいうコミュニケーション能力というのは、「相手の話を聞く力」と、「自分の意見を相手に的確に伝えるための話力」です。

グループディスカッションでは、ある特定のテーマに対して複数人で議論するものです。

お互いに考え方や価値観が異なる人と議論を進めていく以上、自分が納得できない部分や違和感を覚える場面は少なからずあるでしょう。

そんな時に、お互いの意見に良し悪しをつけることなく、尊重し合うことが重要なのです。

たとえ反対意見でも、相手の主張を受け入れる傾聴力と、それを受け入れた一方で、自分の意見を相手に説明する力は、社会に出たら必要になるスキルです。

そのため、このコミュニケーション能力があれば高評価されるでしょう。

主張力

三つ目としては、主張力です。

ここでの主張力とは、自分の意見を持ち、それを相手にアウトプットする力のことです。

しかし、ただ単に自分の意見ばかり前に前にと主張し続けると、自己主張が強く、自己中心的な人を見なされ、協調性がないと判断される可能性があります。

相手の意見を受け入れた上で、自分はこう思います!というように、客観的に意見を発言できる人が高評価されやすいです。

常日頃から、物事に対して自分なりの意見を持つことを心がけましょう。

【GDの進め方】グループディスカッションでの役割

実際のグループディスカッションやデモンストレーションでは、どのような役割があるのでしょうか。

役割分担は大きく分けて4つあり、司会、書記、タイムキーパー、意見を出し合う人たちに分けることができます。

それぞれの役割の位置づけや、どのような役割を担うのかを理解するとともに、ディスカッションの様子をチェックしている評価者からどのような評価を受け得る立場にあるのかも知っておきましょう。

そのうえで、自分がどの役割を担いたいか検討しておくことも大切です。

もちろん、なりたい役割になれるとは限らないため、どの役割になってもこなせるように準備をしておきましょう。

司会

司会は花形職に思えますが、実は思っているよりも評価されないポジションです。

だからといって司会がいなくては、初めて会ったメンバーをまとめることもできず、ディスカッションが前に進んでいきません。

司会には、論点を整理しながら議事を進行していく役割や、意見を出しやすくする雰囲気づくりや、公平に意見を引き出していくコーディネート力やリーダーシップ力が求められます。

タイムキーパー

時間内に結論を出すことは何よりも優先すべき点なので、タイムキーパーの存在は欠かせません。

議論が白熱し、あらぬ方向へ展開しても冷静に時間を知らせて、議論が脱線しないようにキープする役割があります。

単に経過時間や残り時間を伝えるのではなく、最初に計画した議事進行のスケジュールを踏まえて、スムーズに議論が展開できるよう配慮しましょう。

書記

司会をするリード力はないし、テーマが難しくて意見も出せなそうと消去法で書記を選択する方もいますが、最後のプレゼンテーションのために重要な役割を担っています。

意見を丸ごと書き記す時間の余裕はない一方、重要なポイントを書き逃せば、発表内容の充実が図れません。

みんなの議論を集中して聞き、議論の流れやポイントを押さえて分かりやすい記録をとっていくことが求められます。

誰でもできそうに見えて、大切な役割なので裏方として貢献して評価を得たいところです。

市民

決められた仕事はなくても、議論を進めて結論を導きだすうえで欠かせません。

自分の能力をフル活用して結論を出すために貢献できる立場です。

もっとも、ただ意見を主張すればいいわけではありません。

他のメンバーの意見を傾聴し、互いに尊重し合い、グループとしての結論を導きだす必要があります。

自分の意見を押し通すことが評価につながるわけではないので、注意しましょう。

【GDの進め方】よくある代表的なテーマ

グループディスカッションでよくある代表的なテーマをご紹介します。

グループディスカッションのテーマには大きく分けて3つのタイプがありますので、タイプ別にどんなテーマが出題される傾向があるのかチェックしていきましょう。

課題解決型

課題解決型は、グルディスで一番多いテーマになります。

内容としては、与えられたテーマに対して解決策を出すためのディスカッションをするというものになります。

解決策としても具体的な提案が求められるので、思考力や論理性が必要になってきます。

〈テーマ例〉
 

・自社商品の売り上げ向上のためには

・新商品の認知度を上げるためには

・社内満足度を上げるためには

・早期退職を減らすには

・若者における選挙での投票率を上げるには

ディベート型

ディベート型とは、複数の選択肢の中から最善だと思われる結論はどれか討論するというものです。

課題解決型の次によく出題されるタイプで、業界職種問わず多くの企業で取り入れられています。

また、こちらも課題解決型と同様に、自分の意見に論理性を持って発言することが求められるため、論路的思考力がポイントになってきます。

〈テーマ例〉
 

・生まれ変わるなら男性か女性どっちか

・お金と友情ではどっちが大切か

・コンビニは24時間営業にするべきか否か

・資本主義か社会主義どっちが幸せか

課題解決型

課題解決型は、あるテーマについて議論しその結論を導き出すというものです。

課題解決型の特徴としては、明確な答えや正解がないテーマが出題されるということです。

そのため、個人の価値観や考え方が結論に顕著に現れる傾向があります。

一方で、明確な答えがないために議論がなかなか進まなかったり、まとまらないと言ったことが注意点として挙げられます。

〈テーマ例〉
 

・社会人に一番大切なスキルを3つ述べよ

・リーダーシップとは何か

・新しい祝日を制定できるとしたら何の日?

・タイムマシンで過去に行くなら何をする?

【GDの進め方】具体的な進め方

ここからは、グループディスカッションの実例に基づいた実際の進め方をご紹介していきます。

企業によってGDの手法や流れは多少異なる場合がありますが、GDが初めてで不安な方でも、まずは一般的な流れを理解するだけでも不安は少し解消できるはすですので、ぜひ参考にしてみてください。

まずは役割を分担する

グループ内で簡単に自己紹介をした後、それぞれの役割を決めます。

基本的には上記でご紹介した司会、タイムキーパー、書記、市民の4つの役割に分けられます。

全体の時間配分を決める

役割が決まったらディスカッションの時間配分を決めましょう。

グループディスカッションは、基本的に30〜1時間のプログラムで組まれることが多いです。

その中で、しっかりと一つの結論にたどり着くためには、逆算して「意見を出し合う時間」と「出た意見をまとめる時間」を確保しなければなりません。

時間配分を決めずに討論を開始してしまうと、話がながながと続いてしまったり、テーマから外れてしまい、具体から抽象に戻すのが大変になります。

討論に入る前に、しっかり時間配分を決めましょう。

討論する

時間配分までできたら、いよいよディスカッションスタートです。

まずは互いに意見を出さないと発展しないので、思いつく限りたくさんの意見を出していきましょう。

意見が溜まったら、そこから結論を出すために必要な情報を取捨選択していきます。

ここではリーダーや書記の力が試されるので、このポジションにつく場合はしっかり要点をまとめ、議論を結論へと導いてあげましょう。

議論をまとめ発表する

議論がまとまったら、グループとして発表します。

発表する際には、他のグループメンバーや参加者にも伝わるように配慮しましょう。

簡潔に伝わりやすくするために、結論→具体例や根拠→結論を意識して話してください。

【GDの進め方】グループディスカッションをより良いものにするために

グループディスカッションはメンバーの多様な価値観や英知を結集して、与えられた課題に対して、全メンバーが納得する結論を導きだすプロセスです。

就活の評価の一環だからといって、自分だけが目立とうとして、相手を論破して蹴落とすような姿勢で臨んではいけません。

内定を得るためにメンバー間で競争をする場ではなく、グループとして評価されることが大切になります。

その点を誤解せずにグループディスカッションの目的を正しく認識し、成果が出せる議論を行っていくためのコツを実践していきましょう。

意見に対して否定から入らない

メンバーの意見に対して「それは違うと思う」とか、「私はそう思わない」と常に否定から入っていく方も少なくありません。

そこには自分が一番評価されたいという思いや、メンバーが内定を得るうえ、負けるわけにはいかないライバルとして捉えていることが考えられます。

メンバー全員で成果を出すことを忘れずに、どんなに相いれない意見であっても、まずはそれを受け止め、自分との違いを感情的にならずに伝えていくことが大切です。

1人ばかりが話しすぎないようにする

個別面接なら話ができるのに、グループとなると自分の意見が出せなくなってしまう方もいます。

一方で、相手を遮ってまで次々に意見を主張し、反論してくる方も少なくありません。

司会役の方は短時間でメンバーの個性を見極めつつ、誰もがバランスよく意見が出せるように指名をするなど、適切に仕切れるようにしましょう。

誰か一人ばかりが話し過ぎることなく、さまざまな見解が出るようにするのがベストです。

質よりも、議論の活発化を意識する

論点からズレることなく正しい意見を言わなくてはとか、評価者の目を気にして余計なことは言わないほうがいいなどと消極的になってはいけません。

誰かが一言発言したら間が空く、「私も同じ意見です。」といった同調の発言が繰り返されるだけでは、論点がなかなか解明されず、満足のいく結論を導きだすこともできません。

多様な意見を活発に出し合い、それを司会が中心になってまとめ、お互いの理解を深めながら一つの結論へとつなげていくことが大切です。

グループ全体の合格を狙う

グループディスカッションはグループ内のメンバーを競わせて、一番活躍した人を評価する場ではありません。

与えられた課題をいかに解き明かして課題を解決できるかや、テーマに合った個性的で建設的な結論に導けるか、チームワークが評価されています。

自分だけ評価されようとする姿勢や、他のメンバーを蹴落とそうとするような振る舞いはマイナス評価につながるので注意しましょう。

初対面のメンバーといかにチームワークを図って、評価者を唸らせる結論を短時間で導きだせるかがポイントです。

【GDの進め方】出た意見はちゃんとまとめる

グループディスカッションにおいては、グループメンバーから出たさまざまな意見をまとめあげ、時間内に結論を出して、グループとしての意見を発表することが求められます。

役割分担などをして意見をまとめる役や司会進行役などを引き受けた場合に、意見をまとめられないと先に進みません。

自ら望まなくても、まとめ役になることもあるので、多彩な意見を前に混乱してしまう人は、それぞれの意見を頭の中だけでまとめようとせず、まずは紙に書き出して見える化しましょう。

そのうえで、似ている意見や方向性が同じ意見同士をグルーピングしていきます。

自分だけで抱え込まず、「〇〇さんの意見は××さんと共通点がありますね。」と意見を出した人などに声かけなどをしてみましょう。

すると、「方向は同じです。」とか、「視点がまったく違います。」などと反応してくれ、まとめやすくなっていきます。

まとめていく際にも、適宜、メンバーとやりとりをすることで、メンバー全体が意見をまとめようとする協力者になってくれ、まとめるのが苦手なあなたをサポートしてくれるメリットが生まれます。

【GDの進め方】時間切れにならないように気をつけよう

グループディスカッションでは与えられたテーマや課題をグループごとに話し合い、時間内にまとめあげて、それぞれがプレゼンテーションをする流れとなっています。

一定時間内にグループとしての答えを出さなくてはなりません。

万が一、途中で時間切れとなってしまい、まとまりある結論の発表ができなければ、グループとしての評価が悪くなり、メンバー全体の評価も下がってしまいます。

そのため、時間切れになることは一番避けたいところです。

ディスカッションの計画を立て、タイムキーパーが仕切り、無事に結論を導きだすだけでなく、発表内容をロジカルにまとめる時間も設けておきましょう。

面接でも活用されるPREP法などを用い、得られた結論を説得力ある発表につながります。

【GDの進め方】まとめ

グループディスカッションでは制限時間内にグループとしての結論を導きださなくてはなりません。

時間内に議事を進行し、実りある議論を成功させるために司会、書記、タイムキーパー、意見を出し合う人の役割を決め、議題を明確にしたうえでタイムスケジュールを決めて建設的な議論をしていく必要があります。

ワンマンプレーで自分だけが評価されようとせず、グループ全体として評価されるよう、チームワークを重視しましょう。

まとめ

グループディスカッションの進め方で大切なのは、
司会、書記、タイムキーパー、意見を出し合う人の役割分担、議題の定義、議論の進め方を互いに理解し、ワンマンプレーではなく、グループ全体として評価されるよう、互いを認め合い、尊重し合いながら建設的な議論を進めていくこと

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