グループディスカッション
2019/10/03
【グループディスカッション対策】テーマ別に議論のポイントをおさえて選考突破!
2019/10/03
グループディスカッション
2019/10/03
2019/10/03
就活生の多くが経験するグループディスカッションですが、いくつかのテーマに大別されるのはご存知でしょうか?今回は代表的な5つのテーマを紹介してそれぞれの議論の進め方や効果的なフレームワークの使い方について解説します。グループディスカッションの目的や評価項目について知ってから本記事を読むとより深い理解ができると思いますので以下記事も参考にして下さい。
グループディスカッションで頻出する上記の5つのテーマ。
各テーマごとに例題をまとめていますので、そちらも確認してみてください。
【就活生必見】グループディスカッションの頻出テーマ一覧 | 記事一覧
グループディスカッション の頻出テーマ いざ就職活動を始めると、自己分析や企業・業界分析、ES添削、面接練習などやらなくてはいけないことがたくさん出てきますよね。 何から手をつけていいか分からない。 そんなことありませんか? そんな皆さんに向けて、グループディスカ
頻出テーマごとに議論の進め方や扱う論点は異なります。
今回の記事では、それぞれのテーマごとに重要なポイントを解説していきます。
GD(グループディスカッション)は、その名の通り複数人でディスカッションを行うものです。
ディスカッションのお題は、「デパートの売り上げを伸ばす施策を考えろ。」という具体的なものから「無人島に1つ持って行くとしたら何を持っていくか。」という抽象度の高いものまで様々です。
学生側の人数は4~8人で行う場合が多いです。
ディスカッションの時間は15~20分程度の短いものから60分近くの長めのものもあります。
グループディスカッションは、 就職活動においては 「時間制限の中、与えられたお題に対して複数人で議論するプロセスとそのお題の解という結果に対して評価する選考過程のうちの1つ」といえるでしょう。
それではグループディスカッションのテーマを5種類、紹介していくとともに、それぞれのテーマごとの議論の進め方を解説していきます。
抽象的なテーマをもとに一つの答えを出すのが抽象テーマ型です。
お題が抽象的なことことから、グループディスカッションに慣れていない学生が集まると、定義付けができていないぶれた議論になります。抽象型のお題で【無人島から脱出する手段をあげてください】というものを例に解説していこうと思います。
【議論のポイント】
「前提(定義付け)を決めてから、それぞれの意見を出していく」
「無人島」といっても様々な状況があります。例えば「島に食料が豊富にある」「島に脱出に使える道具がある」ということが考えられ、条件によって脱出手段も変わってきます。 議論の方向性を定めるためにまずは条件付け(定義づけ)をしていきましょう。条件づけ(定義づけ)を行う際は「5W1H 」の項目の中から必要な要素をピックアップするとよいでしょう。
5W1Hとは以下を意味する言葉です。
Who(だれが)
When(いつ)
Where(どこで)
What(なにを)
Why(なぜ)
How(どのように)
このお題でいえば
「誰が(Who)」島を脱出しようとしているのか?
スポーツマンと一般の人では体力も違い手段が変わります。
「どこにある(Where)」島なのか?
近くに人が住んでいる島がある、観光地となる島が近くにある状況によって手段は変わります。
定義付けが終わったら意見を出す作業に入りましょう。
この時に先ほど決めた条件から外れないようにすることが重要です。
抽象型のお題では議論の結果よりも「条件付け」や「意見出し」など議論の進め方が見られるので過程を意識をしましょう。
意見出しが終わったら意見をまとめる作業に入りましょう。
事前に設定した条件に最も近いものは何かを選ぶことを第一とします。
1つのテーマについて賛成・反対側に分かれて議論する/事前に役割を与えられて議論をするのが討論型です。
討論型ではつい勝ち負けに目が行ってしまいがちですが、 過度の自己中心的なふるまいは減点対象になってしまうので注意しましょう。
討論型のお題で
【店の喫煙席をなくすべきか】
というものを例に解説していこうと思います。
【議論のポイント】
「明確な判断基準を決める」
この基準を作ることで意見が大幅にそれたり、言い争いになることを避けることができます。
この時に自分の立場が優位になる基準を設定できればベターです。
基準の決め方はお題によって変わりますが
この場合、賛成or反対に分かれる基準を
「店の売り上げをあげる」としたならば
賛成派は喫煙席をなくすことによる売上高へのメリットを
反対派は喫煙席を残したままの方が売上高に繋がるということを主張します。
この時基準を決めていなければ「タバコは健康に悪いため店に喫煙席を作るべきではない」といったような案が出て意見がそれてしまいます。
議論する際は反対側の意見を頭ごなしに否定することはいい評価を得ることができません。
そのため、議論する際は相手の意見を受け止めたうえでそれに対する反対意見を述べるようにしましょう。
与えられた課題の解決方法について議論するのが課題解決型です。
与えられる課題は時事ニュースに関するものや実際の企業を当てはめてテーマにしたものなど様々なものがあります。
課題解決型のお題で
【20代の車離れを防ぐにはどうすればいいか】
というものを例に解説していこうと思います。
【議論のポイント】
「定義付けをした後に現状分析をもとに議論を進めること」
前項にでてきた、前提確認の際には5W1Hの観点を意識しましょう。
「20代」といってもどこに(Where)住む20代か。
東京なのか、それとも地方なのか。
「防ぐ」とはどういうことか(どの範囲をさすか)定義付けをします。この部分を定義付けしていなければ議論は広がり収拾が付きにくくなります。
「防ぐ」も現状をキープすること、現状を改善することで意味合いは異なります。
例えば「20代の車離れを防ぐ」という状態を「東京に住む20代の若者の車保有率を10%上げる」というように定義しましょう。
定義付けができたら以上のように「現状」を洗い出します。
このときに定義付けで決めたことに関する要素に関すること述べるようにしましょう。
スマホを使える場合は、客観的なデータをインターネットから調べることも有効です。
ここで現状を分析する際には議論をもれなくダブりなくするためにMECEやロジックツリーという手法を使って考えることをおすすめします。
この方法については、以下の記事にあるので参考にしてください。
【徹底解説】グループディスカッションに必要なロジカルシンキングの基本 | 記事一覧
ロジカルシンキングの重要性 ロジカルシンキングは論理的思考とも呼ばれ、簡単にいうと筋の通った考え方のことを言います。 例えば、「バイト先の居酒屋の売上を上げたい。」という問題があった時に、「店に来てもらう客数を増やすためにSNSを運用したら良い!」というのはロジカルではな
議論をするうえで注意しなければならないのは最初に決めた定義付けのゴールを達成するための手段を考えるということです。
本当にこの施策に「効果」はあるのか?効果があるとしたら一体どの程度のものなのか?を意識するといいでしょう。
交通機関の発達がボトルネック(目的を困難にさせる問題や障害)だと判断したならば、それを解決するための施策を考えます。
施策を決定する際には
といった観点で決めましょう。
ある商品や企業の売り上げを上げるための議論をするのが売上UP型です。
コンサルティング会社でよく出題される傾向があります。
議論を進める手順は③課題解決型と似ていますが異なるポイントがあるのでおさえましょう。
売上UP型のお題で
【ラーメン店の売り上げを2倍にするにはどうするか】
というものを例に解説していこうと思います。
【議論のポイント】
「売上の分解→現状分析→解決策の提示という流れを意識する」
ここでも前項で使った5W1Hの観点で前提の確認をします。
「どこ」にあるラーメン店なのか?
学生街にあるのか?
オフィス街にあるのか?
「どんな」商品をメインであつかっているのか?
食事のボリュームのあることが強みなのか?
さっぱりとした醤油系のラーメンを扱っているのか?
「いつまで」に売り上げを2倍にするのか?
短期で売り上げを上げるのか?
長期的に売り上げを上げるのか?
こういったことをはじめに整理します。
ここで決めたことが施策に関わります。
ここでは
「学生街にある食事のボリュームが多いラーメン店の月次売上を2倍にする」
のように決めます。
次に売上の要素分解をします。
一般的に良く用いられる一番シンプルな公式が
『売上』=『客単価』×『客数』 です。
その他にも『客数』を分解して
『売上』=『平均客単価』×『席数』×『平均席重鎮率』×『回転率』 とすることもあります。
平均席重鎮率=客が席に座っている状態
上記の公式を参考にテーマごとにチームのメンバーと意見をすり合わせた上での売上の設定を行ってください。
今回の「ラーメン店の売り上げを2倍にするにはどうするか」というテーマでは『売上』=『平均客単価』×『席数』×『平均席重鎮率』×『回転率』という公式を用いて解説します。
今回の売上要素は4つ。
各要素の数値を上げて合計2倍にすることで売上を2倍にするという目的が達成されます。
かけ合わせて2倍にすることを例で示すと
客単価1.5倍×席数1倍×平均席重鎮率1倍×回転率1.3倍
客単価1倍→1.5倍 回転率1倍→1.3倍
(1.5×1.3=1.95→約2倍)
になります。
このときにどの要素を上げるかによってこの後に決めるターゲットや施策が変わるのでチームで相談して決めてください。
例えば「平均客単価」を上げると決定したら、従来の商品よりも高いものを作り出したり、お客様がたくさんお金を使ってくれるようなキャンペーン施策を打ち出したりすることが考えられるでしょう。
今回は「平均客単価」を2倍にすると仮定して進めます。
平均客単価を2倍にする目的が決まった後に現状分析をします。
その際はフレームワークの知識を使うと、様々な要素を分解して考えることができます。
例をあげるとSWOT分析は現状の店の強みを洗い出し、店舗の優位性を示すことに役立つフレームワークです。
<SWOT分析>
Strength(強み), Weakness(弱み), Oppotunity(機会), Threat(脅威)の頭文字をとったフレームワーク。自社の強みや外部環境などのプラス要素と、自社の弱みと外部からの脅威のマイナス要素を分けて分析することによって、今後の戦略策定の参考にするために行います。
施策を決定する際には
といった観点で決めましょう。
企業や団体が取り組む新規事業について議論するのが新規事業型になります。
進め方としては課題解決型と似ていることが特徴です。
前項で使った5W1Hの観点で前提の確認をします。新規事業型では特にどういった目的で新規事業を立ち上げるのか?ということを意識するといいでしょう。初めに目的を決めることでぶれずに施策を立案できるようになります。
現状分析ではフレームワーク等を使い、もれなく現状を洗い出すことを意識してください。
新規事業型の施策の立案で注意してほしいことが「思いつきの案だけで施策を決めない」ということです。現状(課題)分析で浮かび上がった要素を基に施策を考えることが重要になります。
といった観点で決めましょう。
新規事業型に関しては実現可能性を意識したうえで、インパクトのある施策を立てられると印象がいいです。
実現可能性が低いものを立案することは面白みはあるかもしれませんが、ビジネス的観点ではよいとは言えません。
アイデアベースのアウトプットを求められる場合は、実現可能性は比較的重視されないのでその場合は例外に当たると考えてください。
今回はグループディスカッションの代表的な5つのパターンに関してまとめました。
グループディスカッションをする上で各テーマの進め方を意識して取り組むことは選考突破に有効です。
この記事で学んだことを活かしていただけると幸いです。
また、グループディスカッションは選考の前半に行われることが多く、内定を獲得するためにはその後の面接に通ることも必要になります。
以下のdigmeeの面接対策の記事も参考にしてください。
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