理系がメーカーに就職するためには?メーカー業界や職種、内定を勝ち取るための対策を徹底解説!

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はじめに

理系学生の皆さん!就職活動は進んでいますか? 理系として就活を行なっていると 「メーカー業界」 というキーワードをよく耳にするのではないでしょうか? 理系として専攻を進み、そしてその経験を活かそうとして就活を行うと、 ものづくりをメインとする職業が自然と候補に上がってくると思います。

本日はこのものづくりを行う「メーカー業界」について就活生として知っておくべきことをまとめました!

【理系にとってのメーカー】メーカー業界って何?

そもそも「メーカー業界」とは何を指すのでしょうか? メーカー業界の定義としては、 何かしらの物を製造して販売する企業全般を指します。

英語の「Make」を語源とし、「する人」を意味する「er」を足した単語になります。

実際のところ英語では「Manufacturer」がメーカー業界を指す単語として多々利用されます。

こういった定義であるが故に、メーカー業界とは幅広い範囲を指すキーワードです。

その為、メーカー業界の中にも規模の違いから製品の違い、さらには相手にしているバイヤーの違いなど、 色々な種類があります。

ここで注意していただきたいのは、 メーカーというキーワードが特定の職種を指すと言うことではないと言うことです。

あくまでも一種の業界で、その中でもさらに 比較的幅広い範囲をカバーする業界であると言うことが注意点になります。

理系学生が多く就職し、同時に採用側も理系学生を率先して採用している印象を自然とお持ちの方もいるかもしれません。

しかし、実際はメーカー業界とは業界全体を指す為、そこに属する企業も様々な職種を必要とします。

さらに重要なのは、メーカー業界の中にも異なったタイプの企業があると言うことです。

自社生産なのかそれともサプライヤーなのか、更にはどう言ったプロダクトを製造しているのかなど。

メーカーと言ってもひとまとめにするのはとても難しいと言えます。

【理系にとってのメーカー】メーカー業界内での違い

メーカー業界と言っても、その中にある企業を全てひとまとめにすることは不可能です。

まずメーカーとして就活生の多くがイメージするのが、我々一般人に行き渡る完成品の製造を担当しているメーカーです。

食品や日用品はもちろんのこと、自動車やパソコンや家電といったものまで。

商品を製造するまでの工程で、何かしらの加工や手を加える必要のあるものを販売する企業のことを指します。

これらの様な車や食品といった、 我々が直接購入する商品を製造しているメーカーを B to Cといいます。

これはBusiness to Consumer」の略です。

ビジネス (Business) から直接我々の様な一般消費者 (Consumer) へ製品を販売しているメーカーのことを指します。

もう一方で、我々が日常的に目にしないものを製造しているメーカーもあります。

我々が手にする自動車や家電といった製品のパーツ、またはそれらを製造する工程に必要な機器やツールといった、製造側や別のメーカー企業を相手にしたメーカーもあります。

これらの 製造側が自社の製品のために必要な物を製造しているメーカーをB to Bといいます。

「Business to Business」の略で、製造側である別のビジネスとメーカーを相手にしています。

【理系にとってのメーカー】メーカーの職種

ひとくちにメーカーといっても、どのようなものを製造するかによって、何業界にあるメーカーなのかにわけられます。

食品を製造するメーカーなら食品業界ですし、自動車メーカーなら自動車業界といった具合です。

それぞれの業界や企業により、仕事の内容や業務範囲はさまざまですが、メーカーの「ものを製造して売る」までの過程には、共通した職種が存在します。

「商品企画」からはじまって、それを具現化する「研究・開発」、実際に製造するための「資材調達」など、製品ができあがるまでの流れに沿って、業務がわかれています。

ここでは、メーカーの職種として代表的なものを紹介しましょう。

商品企画    

ものを製造してそれを売ることで利益を得ている、のがメーカーです。

その中で、何を製造するかを考えるのが、商品企画の仕事です。

市場の求めるものは、時代とともに変わっていくので、市場の求めるものを作らなければ、企業は生き残ることはできません。

メーカーでは、市場のニーズを常に敏感にキャッチし、常に売れる製品を作り続ける努力が求められます。

商品企画では、マーケティングや市場調査をおこない、売れる新商品を作るための具体的な計画を立てます。

また、ニーズに沿って既存品の改良案を提案することも仕事です。

企業によって携わる範囲が異なる場合もあり、新しい商品の企画をするだけでなく、製品の試作など一部開発の部署でおこなわれる仕事を、この職種が担っている場合もあります。

研究・開発  

商品企画から上がってきた提案を形にするための技術の研究や、新製品の開発をおこなうのが、研究・開発の主な仕事です。

営業が顧客とのコミュケーションから直接得た情報を元に、既存品の改良をすることも、研究・開発の仕事です。

また、企画を元に製品化するための研究・開発と違い、長期の視点で、まったく新しい素材や技術の研究をする研究職もあります。

同じ研究・開発職でも、企業によって業務内容はさまざまなので、自分がどのような仕事がしたいのか明確にし、その企業で何ができるのかを調べておくことが重要でしょう。

大手の化学メーカーなどでは、研究職の中でもさらに部署がわかれており、ほかの研究チームから頼まれて解析だけを専門におこなう場合もあります。

資材調達    

製品の製造に必要な素材を仕入れ、調達することが資材調達の仕事です。

コストダウンのため既存の調達先からだけでなく、より広い視野をもって新しい調達先を探すことも重要な仕事です。

調達先は、製造がストップしてしまうことのないよう、安定的に調達できることにも留意しながら選定する必要があります。

どこの調達先から、いくらで資材を仕入れられるかは、会社の利益に直接影響するため、非常に重要な業務といえるでしょう。

また、調達資材の質は、製品の品質にも関わってきます。

何を製造するメーカーであるかにより調達する資材は異なりますが、資源の乏しい日本では、海外を視野に入れて業務をおこなわなければならない場合も少なくありません。

生産管理    

実際に工場で製造がはじまったら、無事に製品を社外に送り出すまでの司令塔の役割をはたすのが、生産管理の仕事です。

販売計画に沿った生産計画の立案や、製品が作られる工程の管理、品質管理なども生産管理の仕事です。

具体的には、営業部門から顧客の受注数を把握し、何をどれくらいいつまでに製造するかを計画し、在庫管理を含めて計画に沿って、適切な環境で生産できるよう管理をおこないます。

製品不良や異物混入がないか、規格や仕様書どおりに生産できているかなどにも注視します。

万が一不具合が生じた場合には、その原因を突き止め、再発防止のための対策を考えることも生産管理の仕事です。

企業によっては、生産管理が資材調達の仕事の範囲も担う場合もあります。

営業           

製品ができあがったら、次はそれを販売します。

できあがった製品を顧客に提案したり、販売したりするのが、営業の仕事です。

また、営業の仕事は、顧客の要望や改善点を、研究・開発部門にフィードバックするといった役目も担います。

一般的に営業というと文系出身者が担当するイメージが強いですが、扱う製品によっては、専門性が高く、専門知識のある理系出身者のほうが製品の説明がしやすいという場合もあります。

とくに化学系など理系特有の製品を扱うBtoBの企業などの場合には、専門知識をもつ営業職が求められる場合が多くあります。

理系であっても、営業の仕事に興味がある場合には、専門の知識を活かせるメーカーを探してみるといいでしょう。

また、理系特有の分析力の高さや論理的思考が、営業の仕事に活かせることもあります。

宣伝・広報  

宣伝・広報と聞くと、すぐに思い浮かぶのは、マスメディアやインターネットを使って、自社の製品をPRしたり、企業イメージを高めるための広報活動をおこなったりする社外広報の仕事でしょう。

広告代理店に自社の意向を伝え、効果的な広告になるようにすることが主な役割です。

社外に向けた宣伝・広報は、企業の売り上げにも関わる非常に重要な役割を担う仕事といえます。

社外広報はほかに、株主や投資対象者に向けたIR(インベスタリレーションズ)も担います。

広報の仕事には、これら社外広報のほかに、社内広報もあります。

社内広報は社員の帰属意識を高めることや、コンプライアンスに関する注意喚起をおこなうことを目的に、社内報などで社内に向けての広報活動をするのが仕事です。

【理系にとってのメーカー】専門性を活かしたいあなたへ!

幅広い職種が存在し、必要とされているのがメーカー業界の特徴でもあります。

その中で、 自分の理系としての専門知識や経験といった専門性を活かしたい人向けの職種も数多く存在します。

プロダクトを作る際の 製造工程や計画段階の構想などには、その製品を作るにあたっての専門知識やその分野での経験が必要不可欠です。

メーカー業界内でのそう言った職種の代表格とも言えるのが、技術職です。

技術職については下記のリンクに詳しくまとめてあるので、ぜひチェックしてみてください! [hoge url=https://digmee.jp/article/310137]

【理系にとってのメーカー】新たな経験を積みたいあなたへ!

もちろんメーカー業界という広大なジャンルを指した際に、 理系スキルが必要とされない職種も数多く業界内に存在します

小規模なメーカーが必要とする営業職や、一方で大規模な大手メーカーが必要とする企画や宣伝やマーケティングなど。

一般的には 文系職とカテゴライズされる職種も業界内では必要とされています。

そういった職種であれば、今まで理系として専念してきた事とは異なった 新たな経験を積むことができるでしょう。

この様な 文系職にメーカー業界内で就職する場合、理系人材である必要がないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら 理系人材であることが、こういった職種で重宝されることも多々あります。

まず初めに、特定の製品のメーカーであれば、理系専攻として得た 知識や経験が、その製品に携わる際に部分的に役立つからです。

製品そのものに関しての知識や、それが出来上がるまでのプロセスなどを理系専攻としてすでに習得しているからです。

例えば精密計測器関連のメーカーについた際に、 理学部出身でありその機器の使用経験や知識を持っている人材と、 普通の文系専攻の機器に触れたこともない人材とを比べると、 前者の方が確実にメーカーの製品について深い理解をしていることでしょう。

そういった事前知識や経験があることによって、よりメーカー内で活躍をすることができます。

もう一方で、理系であることで身についた 根本的な思考回路や問題解決能力がどの様な職種でも役立つということが言われています。

実際、理系専攻の人材が文系職に就くということは全く珍しいことではありません。

理系であっても、 研究職以外の比較的文系色の強い職につくことで、自分の強みを活かすという手法もよく耳にします。

この理系全般に通ずる、どの様な職種でも活かすことのできるスキルについては、下記の記事でまとめてあるのでぜひ参考にしてください! [hoge url=https://digmee.jp/article/310135]

【理系にとってのメーカー】なぜ理系学生に人気なのか?

ここまででメーカー業界というと幅広いジャンルが存在すると同時に、数多くの職種が必要とされる業界であるということを説明してきました。

では、 なぜ理系人材にとりわけ人気な業界というイメージがあるのでしょうか? 理由としては、 理系人材の多くが志望する就職先である職種が、そもそもメーカー業界以外にあまり存在しないという点です。

多くの理系学生は、まず就職となると今までの 自分の研究や理系学生としての知識やスキルを活かせる職業を探します。

その際に最初に候補に上がるのが、今までやってきたことの延長線上にあるとも言える研究職開発職といった職種です。

これらを必要とする業界がそもそも少なく、その中でもさらに民間となると、自然とメーカー業界に限られてきます。

結果、 理系人材に人気の職種がそもそもメーカー業界にしかない為、自然と多くの理系人材がメーカーに応募するという形になっています。

【理系にとってのメーカー】メーカーに就職するためには?

メーカーを問わず、希望の企業に就職するためには、ともかく業界・企業研究と自己分析をしっかりしておくことが重要です。

業界研究や企業研究をしっかりおこなうことは、魅力的な企業を見つけ出すためだけでなく、なぜその業界か、なぜその企業なのか志望動機を作成する際に役に立ちます。

また、自己分析はミスマッチを防ぐだけでなく、自分自身を企業に伝える際に役に立ちます。

プラスアルファで、入社後に役に立ちそうな資格取得をし、少しでも採用を有利にしておきましょう。

業界・企業研究を行う

食品業界にも化粧品業界にも自動車業界にも、メーカーは存在します。

また、理系といっても化学系であるか、工学系であるかなどによって、専門とする分野はまったく異なるでしょう。

さらに、同じ機械メーカーの中でも、素材メーカーもあれば加工・組み立てメーカーもありますし、それらを一貫しておこなうメーカーもあります。

ものづくりをおこなう企業は、あらゆる業界に存在しているため、それぞれの業界の立ち位置や強みを理解するために、業界研究から徹底しておこなう必要があります。

まずは、自分の専攻分野と関連の深い業界にある代表的な企業を切り口として、業界理解を深めていきましょう。

目指す分野が決まったら、同業の企業に何があるのかを調べてみましょう。

自分に合った企業を見つけ出す作業は、そのまま志望動機として語ることができます。

自己分析を徹底する

就職活動では、とかく企業選びばかりに熱が入りがちですが、自己分析をしっかりおこなうことを忘れてはいけません。

企業は企業活動を活性化させるために採用をおこなうわけですから、「自分がその企業で入社後にどのように活躍できるか」を企業に示さなくては、採用を勝ち取ることはできません。

自己分析は、自分に合う企業を選ぶためだけでなく、企業側に自分の強みなどを伝えることに役立ちます。

自身の強みをアピールすることは、自分を客観的に把握できてこそできることです。

また、どんなに魅力的に思える企業を見つけたとしても、自分に合わない企業であった場合には、就職後に後悔することになってしまいます。

ミスマッチを防ぐためにも、自分自身を企業に正しくアピールするためにも、自己分析は大切なのです。

選考に有利になる資格を取得する       

とくに理系の学生を採用するような職種では、専門の知識が必要なことが多く、専門の資格が必要な場合には、入社後に取得を求められることが殆どです。

少しでも選考に有利になるならば、取得を求められそうな資格は、エントリー前に取得しておきたいものです。

メーカーが属する業界により、求められる資格は異なりますが、TOEICやMOS、ITパスポートなどは、文系理系を問わずどのメーカーでも使える資格であるため、取得しておいて損はありません。

業界研究が進んで目指す分野が決まったら、それぞれに必要な資格を調べて、取得しておくといいでしょう。

資格によっては、試験日程により、就職活動に間に合わない場合もあります。

せっかく取得するのであれば、アピールできる状態で臨みたいものです。

資格取得にかける時間も考慮して、就職活動の準備は早めにおこなっておくことが大切です。

【理系にとってのメーカー】メーカー業界のあれこれ

メーカー業界といっても、 幅広い数の異なったタイプの製品を専門としていたり、 企業としても全く異なる社風を持っていたりと様々あります。

すべての メーカー業界内の企業に一概に当てはまる情報といったものはありませんが、ここで世間一般的に言われているメーカー業界内の風潮をお話しします。

再三にはなりますが、これが全て当てはまるということはありません。

また、これだけ多くの企業が存在する業界ですので、 社風や評判など、業務内容以外で選択することも重要になってきます。

メーカー業界のキャリアパス

まず言えるのが、理系職と文系職かによってメーカー業界内でのキャリアパスは大きく異なってきます。

一方で、両方に通じて言えることは、どれも典型的なキャリアパスはないということです。

また、 大手メーカーといった企業では転職があまり主流とされていません。

これは理系職の場合は特に当てはまることです。

理系としての専門知識をそのメーカー内で積み上げてきたことによって、その知識を延長して養いスキルアップするのには、メーカー内での継続が一番良いと考える人が多い様です。

日系と外資系の違い

メーカー業界とは地球上の様々な国に存在します。

その為、 日系の国内メーカーのみならず外資も数多く存在します。

日系メーカーの多くには、年功序列終身雇用の崩壊などといった問題点が存在することがあります。

メーカー業界に限ったことではありませんが、 メーカー業界は比較的大きく影響を受けているとも言えるでしょう。

もう一方で、外資メーカーに関しても、これらの問題がないわけではありませんが、また異なった問題点もあります。

日本国内の外資メーカーに就職する際は、 本社の傘下に入るということが、業務の自由さに影響してきます

外資であることによって、報告先である本社を持つことになります。

って優先順位が落ちたり時間の制約など外資であるが故の問題も無くはありません。

【理系にとってのメーカー】メーカー業界以外の理系就職先

理系人材にとって メーカーが人気である1番の理由は、やはり今までのスキルや経験を活かせる からでしょう。

しかし メーカー業界以外にも、理系としてのスキルを活かせる就職先が他にもあります! これについては下記の記事にまとめてあるので、ぜひご覧ください! [hoge url=https://digmee.jp/article/310135]

おわりに

いかがでしたでしょうか? メーカー業界という幅広い種類の企業を指すキーワード。

就活をするに当たって、必要な最低気の情報をまとめてみました。

理系としてのスキルを活かすこともできる一方で、新たな文系職の様な経験を積むこともできるのがメーカー業界です。

メーカー業界が自分に合っているのかどうか、少しでも参考になったのであれば幸いです。

ぜひ自分に合った職種や企業がメーカー業界にあるのかどうか調べてみください。

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