業界分析

2019/5/31

【業界研究】「総合商社」を分析して、業界研究をしよう!

2019/5/31

今回は、商社の中でも日本にわずか7社しかない「総合商社」を紹介します。

商社は「総合商社」と「専門商社」に分類することができますが、
一般に「総合商社」と呼ばれる会社はたった7社。
各社とも売上高1兆円を超える大規模なビジネスを展開する企業です。世界を股にかけて活躍できる魅力から、就活生に非常に人気の業界となっています。

 

総合商社とはそもそも何か? 仕事内容とは?

 

「商社」とは食品・繊維・エネルギー資源、部品など、ありとあらゆる物品を輸入・輸出を行う会社を指します。 中でも、商材を幅広く扱って取引している商社を「総合商社」と呼びます。

 

詳しくは商社全体の業界分析記事をご覧ください。

【業界研究】商社業界の動向や最新トレンドの分析

 

特に総合商社の場合には、大規模な事業投資や開発を行うため、海外勤務も非常に多いです。

そのため、高い行動力やコミュニケーション能力が必要とされる仕事となっています。

また、1つのプロジェクトで億単位の金額が動くことも珍しくありません。

規模の大きなビジネスに取り組みたい人には魅力的な環境でしょう。

 

商社といえば「激務」というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。

以前は国内外での交渉を行うために、日中は国内向けの業務、夜間は海外との取引を行うことがあったため、極めて激務な状況でした。

しかし、近年では海外との交渉はインターネットを介して行うことができる上、「働き方改革」を積極的に行なっており、働く上での忙しさは緩和されているとされています。

例えば、三井物産では個人単位で出勤時間をずらすことができる制度を導入し、それぞれのライフスタイルに合った働き方を選べるようになっています。

(参照:https://www.mitsui.com/jp/ja/release/2017/1222802_10838.html)

伊藤忠商事では朝型勤務を奨励し、原則20:00-22:00は残業を認めないとするなど、劇的に労働環境が変わっています。

 

 

<保存版>7大商社それぞれのポイント!

 

次に総合商社の各社の特徴を解説していきます。

ここでは一般に「総合商社」と称される7社を解説していきます。

 

三菱商事 〜三菱財閥の流れを汲む商社〜

 

 

三菱商事はその名の通り「三菱財閥」の流れを汲む三菱グループの商社となっており、売上高も7兆円を超えており、総合商社の中でもトップクラスの実績を誇る企業となっています。

三菱商事では「資源・エネルギー」分野に一時期力を入れていました。

そのため、エネルギー分野においては非常に力を持っています。

ただし、三菱商事の場合、エネルギーだけに特化しているわけではありません。

例えば、食品分野に強い「三菱食品」、コンビニ大手の「ローソン」を子会社に持っており、食品や生活分野にも強い実績を誇っています。

エネルギー分野が筆頭ではあるもののバランスのとれた事業内容です。

総合力の高さが三菱商事の特徴といえます。

三菱商事のIRを分析して、志望動機やESの作成に役立てよう!

 

住友商事  〜金属、建機、産業に強み〜

 

 

住友商事において、実質的に商事機能がスタートしたのは1945年(昭和20年)。

商社としては比較的若い会社になります。

 

「住友グループ」としては、鉱山経営を1600年ごろから始めていますので、それも踏まえると400年の歴史がある企業ともいえます。

 

また、他の総合商社と比べても「住友」の地盤のある関西に強みを持っている企業でもあります。

現在では東京に本店を構えていますが、以前は大阪に本店があり、今でも関西に強い企業といえます。

 

事業としては「金属事業」「輸送機・建機」が強いです。

これは住友グループ向けの事業があるためです。

その他の分野として「インフラ」「生活不動産」「資源化学品」なども手がけています。

 

特徴的なのは「メディア・デジタル事業」。

日本最大のケーブルテレビ「ジュピターテレコム」や「ジュピターショップチャンネル」などメディアにも力を入れているのが特徴となります。

住友商事のIRを分析して、志望動機やESの作成に役立てよう!

 

 

伊藤忠商事  〜最も身近な総合商社〜

 

 

伊藤忠商事は、総合商社の中でも最も身近な「生活関連」に力を入れている商社となっています。

 

ファッション関連に強みのある「繊維カンパニー」、青果物メジャーの「Dole」、「プリマハム」、「不二製油」などの食品関連ビジネスを保有しています。

さらに、ファミリーマートの運営も行うなど、非資源関連でかなりの強みを持っています。

 

身近な事業を手がけることもあり、総合商社の中では学生の就職人気が最も高い企業といわれています。

 

就職イベント会社「学情」が2020年春卒業予定の大学生向けに調査をした就職人気ランキングによると、2位味の素・3位JTBを抑え、伊藤忠商事が1位になっています。

 

社風としては「商人気質」が非常に強い会社です。

同社のキャッチコピーは「いざ、次世代商人へ」。

初代伊藤忠兵衛より受け継がれている「三方よし」(売り手よし、買い手よし、世間よし)を大事にする風土があるためです。

フットワークが軽く、まるで自分が経営者(商人)のように自分で考えて行動することが求められます。

伊藤忠商事のIRを分析して、志望動機やESの作成に役立てよう!

 

三井物産  〜日本初の総合商社〜

 

 

三井物産は、三井グループの総合商社。

財閥の三井グループの中でも三井不動産、三井住友銀行に並ぶ三井新御三家と言われる企業です。

 

日本初の総合商社とされ、明治初期にあらゆる商品の輸出入を手がけるという商社のモデルとなるビジネスを行った最初の企業です。

 

また、設立当初から海外への積極的な展開を行い、特に海外での資源開発に強みがあります。

鉄鉱石、原油・ガス、LNGなどのエネルギー分野に力を入れている商社となります。

 

鉄鉱石、原油・ガス、LNGなどのエネルギー分野は需要がなくなることはありません。

 

中長期的に見れば世界人口は増大し、エネルギー需要は大きくなることが見込まれます。

将来的な成長可能性が高い分野に注力しているといえるでしょう。

三井物産のIRを分析して、志望動機やESの作成に役立てよう!

 

丸紅 〜伊藤忠商事と同根の総合商社〜

 

丸紅は伊藤忠商事と同じく、初代伊藤忠兵衛が行商を行なったことが創業のきっかけとなっています。

元々は同じ会社でしたが、財閥解体がきっかけとなり両社はそれぞれ別の会社となっています。

丸紅は紙・パルプ部門、食料部門、電力部門に強い会社です。

近年では、資源ビジネスにも力を入れています。

 

また、丸紅の場合、他の財閥系商社のようなグループの後ろ盾がないため、伊藤忠商事と同じく商人気質が非常に強い会社でもあります。

丸紅のIRを分析して、志望動機やESの作成に役立てよう!

 

豊田通商 〜トヨタグループ の総合商社〜

 

 

豊田通商は、自動車メーカーとして有名なトヨタグループの総合商社です。

主要株主にはトヨタ自動車があることもあり、豊田通商ではトヨタ自動車を含めたトヨタグループの商社機能を有しています。

そのため、自動車部品や金属、素材などの輸入などに力を入れている商社となっています。

7つの事業領域を持っていますが、そのほとんどがトヨタグループ関連です。

具体的には「金属」「グローバル部品・ロジスティック」「自動車」「機械・エネルギー・プラントプロジェクト」「化学品・エレクトロニクス」「食料・生活産業」などがあります。

また、 アフリカ地域に注力しているのも特徴です。

アフリカでの自動車関連ビジネスだけでなく、社会・エネルギーにおけるインフラ整備やヘルスケアなど、アフリカ国内で様々な分野のビジネスを展開しています。

 

双日 〜宇宙事業で国内トップシェアを誇る〜

 

 

双日はニチメンと日商岩井が合併してできた会社です。

両者とも、社名に「日」を頭文字とする商社2社であったことに由来します。

 

特徴は、総合商社の中でも非資源事業に注力している点です。

豊田通商と同じく、自動車関連に力を入れている総合商社です。

世界各国で自動車の組み立て・販売事業などを行っています。

また、宇宙関連のビジネスも手がけており、国内トップのシェアを占めています。

 

まとめ

 

7社の総合商社について解説してきました。

この中で財閥系と呼ばれる会社は三菱商事・三井物産・住友商事の3社。

他の会社は繊維商社から総合商社になった会社となります。

商社全体としては総合的な資材を扱っていますが、個人が働く上では特定の商材に特化した専門知識を求められます。

商社を志望する人は深い業界理解に基づいて選考に臨みましょう。

 

 

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