業界分析

2019/7/07

【業界研究】自動車業界を分析して、業界研究をしよう!

2019/7/07

日本を代表する製造業である自動車業界。
「自動車業界」の市場規模は68兆円規模ともいわれ、国内でも最も大きく、グローバル化が進んだ市場です。
製品としての「自動車」は魅力的であり、こだわりを持つ人が多いことも特徴です。
今回は自動車業界の業界構造や、主要なキーワード、今後の将来性を分析していきます。

 

自動車業界の仕組みを把握しよう

 

「自動車業界」とは、どのような業界なのか?

ビジネスモデルや業界構造を解説していきます。

自動車業界は非常に規模が大きく、取引先も多岐にわたります。

まずは、自動車業界の業界構造から確認していきましょう。

 

<一般的な自動車業界の構造>

 

<部品メーカー(素材メーカー)>

自動車の部品を作るのが部品メーカー。

部品メーカーの種類を見ていきましょう。

 

・自動車部品メーカー

自動車部品を専門に作るメーカーが、自動車部品メーカーです。

自動車部品は完成車メーカーから求められる水準が高く、金額も莫大になりやすいため、自動車部品に特化している企業が多くなります。

 

自動車部品の中でも「ブレーキ」や「エアバック」など、それぞれの部品に特化しているメーカーがほとんどです。

 

自動車業界の最大の特徴は<自動車部品メーカー>だけでも非常に規模が大きな会社が複数ある点です。

例えば、自動車部品メーカートップ企業である「デンソー」の売上は5兆1083億円(2018年)。
売上は完成車メーカーである「マツダ」の3兆4,740億円(2018年)を大きく上回っています。

 

各自動車部品メーカーは、特定の完成車メーカーを中心に取引する傾向がありますが、近年ではその壁は無くなりつつあります。

(例)

デンソーやアイシン→トヨタグループ

カルソニックカンセイ→日産系列(現在は関係性は薄い)

テイ・エステック、ケーヒン→ホンダグループ

 

・B2Bメーカー

B2Bメーカーとは、様々な業界に向けて部品を作っているメーカー。

自動車業界とも取引を行なっています。

*例えば、村田製作所が作るコンデンサは家電やスマートフォンなど多様な領域で活用され、自動車にも使われている。

 

近年では、自動車とスマートフォンなどの電子機器を接続する機能をもつ部品を開発しています。

自動車関連の部品に力を入れているB2B企業は以下が挙げられます。

・Panasonic

・村田製作所

・日本電産

B2Bの部品メーカーの場合、景気の波を受けやすい自動車業界のみならず多数の業界と取引しているため、安定性が高いといえます。

ただし、B2Bメーカーに入社したとしても自動車関連の事業に必ずしも携われるわけではないことに注意しましょう。

 

 

<自動車メーカー>

国内の自動車メーカー(完成車メーカー)はわずか8社とされています。

自動車業界は参入障壁が比較的高く、完成車メーカーの企業数はそこまで多くありません。

ほぼ全てのメーカーが日本国内よりも海外の方が販売台数が多く、生産量も多くなっています。

(出典:https://newswitch.jp/p/11926)

 

<TOPIC>

・トヨタ自動車は戦略的に国内生産数を300万台を絶対に維持すると社長が名言しており、精力的に国内生産量を増やしている。

・日産やホンダについては、国内は生産も販売も相対的に重要度が大きく下がっている。

トヨタが世界生産のうち3割以上を国内で生産しているのに対し、日産は2割、ホンダは1.5割程度しか国内で生産していない。

・国内生産に力を入れているのはマツダ・ダイハツ。
そのうち、販売も力を入れているのはダイハツのみ。

総じて、ダイハツを除く、それ以外の完成車メーカーは海外の方が注力されている。

 

<販売会社(ディーラー)>

自動車業界の主要企業といえば、販売会社(ディーラー)となります。

 

基本的に自動車メーカーが直接ユーザーに自動車を販売することはなく、販売会社(ディーラー)と呼ばれる販売代理店が自動車を販売します。

 

販売会社(ディーラー)は、自動車メーカーとは別会社であることに注意しましょう。

一部の販売会社(ディーラー)は「トヨタ」や「ホンダ」などの完成車メーカーの名前を前面に押す場合がありますが、基本的には別会社ですので福利厚生や年収なども大きく異なります。

また、販売会社(ディーラー)は会社の規模も数百名程度しかいないケースも多いため、注意しましょう。

 

一方で、販売会社(ディーラー)であれば、学歴が重視されないため、幅広い人に門戸が開いている会社ともいえます。

 

 

<保存版>自動車メーカーの代表的な企業のポイント!

 

代表的な自動車メーカーのポイントを簡単に解説していきます。

今回は、国内乗用車メーカー8社の概要をご紹介します。

 

トヨタ自動車

言わずと知れた国内最大手、世界でも3本の指に入る自動車メーカー。

現在は創業家である、豊田章男氏が社長を務めています。

「国内生産300万台を維持する」と明言するなど、国内の大手自動車メーカーの中では異色な国内の生産力を維持する戦略を採ります。

研究開発の方針としては、特定のものに絞らずに全方位に注力しており、ハイブリッドやプラグインハイブリッドだけでなく、燃料電池車・電気自動車、自動運転など多岐にわたります。

 

 

日産自動車

ルノー・三菱自動車と提携する、国内を代表する自動車メーカー。

2017年にグループでの販売台数が世界首位に立ったこともあり、急速に存在感を高めています。

一方、2018年にはグループ全体のイニシアティブをとるカルロス・ゴーン氏が証券取引法違反によって逮捕されるなど体制が大きく揺らいでいます。

研究開発の方針としては、電気自動車に注力。世界に通用する、高水準の技術力を誇っています。

 

 

ホンダ技研

他の上位2社と比べると独自戦略をとることが多いのがホンダ技研。

国内の自動車メーカーは同業とアライアンスを組むことが一般的となっていますが、ホンダ技研の場合には単身で行うことが多くなっています。

他の自動車メーカーは自動車に特化しているケースが多いのに対して、ホンダ技研ではオートバイや航空機、ロボット、芝刈り機など幅広い事業を展開していることが特徴です。

国内よりも北米での販売が好調であり、北米を中心に新型車などを投入しています。

近年ではN-BOXのヒットにより、国内販売の約半数が軽自動車を占めるほど、軽自動車が占める割合が大きくなっています。

 

 

スズキ

小型車に非常に強く、海外では特にインドで圧倒的なシェアを占めているスズキ。

国内シェア4位のスズキですが、インドではNo.1シェアを誇っています。

早期からインドに注力し、比較的安価な小型車の強みを生かした戦略が功を奏し、インド内のシェアは50%と圧倒的な人気となっています。

スズキはゼネラル・モーターズ(GM)・フォルクスワーゲン(VW)と以前提携していたものの、現在では提携解消。

現在ではトヨタと提携関係にあります。

 

 

マツダ

広島本社にある自動車メーカーがマツダです。

技術的には世界で唯一のロータリーエンジンの技術を保有しており、過去には市販も行なっていました。

現在では「魂動デザイン」という独自のデザインで、ほぼ全てのマツダ車が同じコンセプトのデザインテーマで開発されています。

元々はフォードと関係性が深いメーカーでありましたが、現在は提携解消しており、現在ではトヨタ自動車と提携しています。

 

 

ダイハツ

ダイハツは、主に軽自動車・小型車を中心に開発・販売をしている企業。
トヨタの子会社でもあります。
ダイハツの特徴は、海外向けの展開がそこまで積極的ではないこと。
主な海外展開は親会社であるトヨタ自動車が行い、小型車のニーズが高い地域に限って海外展開をしています。

 

 

SUBARU

元々は「富士重工業株式会社」という会社名でしたが、2017年に広く浸透していたブランド名「SUBARU」(スバル)に会社名を変更しました。

戦前は航空機メーカーとして活躍していましたが、敗戦の影響もあり、GHQにより航空機の開発が中止され、自動車開発を行います。

その後、水平対向エンジンなど独自の技術を磨き、ラリーカーレースなど、国内以外の自動車レースで高い実績を収めるようになってからは主に海外で評価・販売されるようになっていきました。

国内でも根強い良い一部のファンがいるブランドとなっています。

SUBARUも現在ではトヨタ自動車との関係性を強化しており、広義の意味ではトヨタグループの一員とも言えます。

 

 

三菱自動車

三菱自動車は現在では日産自動車が筆頭株主となり、ルノー・日産グループの傘下に入っている企業です。

国内販売はリコール問題の影響もあいまって苦戦中。
国内販売は全体の1割にも満たない規模となっています。
一方、ラリーで高い成果をあげたこともあり北米や欧州などでは高く評価されています。

 

 

自動車業界のトレンドのキーワードをチェック

 

それでは、最後に自動車業界注目のキーワードを解説します。

 

自動運転

現在の自動車の中で、最もホットなトレンドワードとして挙げられるのは自動運転でしょう。

現在ではレベル3*と言われ、ある程度限定の中での自動運転(高速道路上や衝突自動ブレーキなど)は実用化されています。

 

*レベル3=「条件付運転自動化」と定義されており、限定されたある条件のもとでシステムが自動で運転を行ってくれるシステムのこと。

ドライバーは何もせずに自動車が自動で運転してくれるが、緊急時などシステムからの要請があれば運転者が操作を行う必要があるため、いつでも運転できる状態になっていること。

 

まずは高速道路上のトラックやバスなど定期運転を行うものから、徐々に自動運転が実用化されていくと言われています。

 

また、この領域はIT企業からも注目されており、APPLEやGOOGLEなどの大手IT企業も参入してきています。

 

ハイブリッド・燃料電池・電気自動車

ハイブリッドとは、自動車の走行状態に応じて複数の動力源を変化させる技術。

既に多くの自動車に搭載されています。

今後は燃料電池や電気自動車など新しい技術を用いた技術などが注目されています。

 

 

まとめ

今回の記事では、自動車業界の解説を行いました。

各社それぞれのポイントもチェックして、業界研究を行なっていきましょう。

 

 

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