業界分析

2019/7/31

専門商社の業界研究は必須!内定を勝ち取るために覚えておきたい基本知識

2019/7/31

商社は毎年多くの就活生が狙う人気の業界です。
専門商社を志望するのなら、総合商社との違いをしっかりと理解することが必要です。
今回は、専門商社の種類や強み、デメリットを解説します。
業界研究の基礎として活用してください。

 

各社違った特色のある専門商社の基本を知ろう

就職先として学生から根強い人気を誇る商社。
平均年収が高い傾向にあり、仕事内容も幅広いことから、毎年多くの学生が応募しています。

しかし商社は各商社ごとに特色があるため、すぐに理解するのが難しい業界でもあります。

人気の商社であればあるほど、志望しているライバルも多く、就活の対策として業界研究している人も多いことが予想されます。
そのため、商社がどのような事業をおこなっているのかをしっかりと把握することは必須です。

今回は、商社のなかでも専門商社にスポットをあて、特徴や強みについて解説していきます
専門商社についての知識を増やし、就活に活かしましょう。

 

 

特定商品に特化している!専門商社の特徴

商社の収益の柱となるのは、大きく分けて 2つ。
トレーディング事業と、事業投資の2つです

トレーディング事業とは、メーカーが扱う商品の輸出入にまつわるさまざまな業務を代行する事業のことです。
仲介手数料や、売値と買値の差を収益として得ています。
しかし近年、メーカーが独自に海外貿易に進出することが増え、商社の需要が低下。
収益を下げないよう商社が考えた方法が事業投資です。

事業投資とは、商社にとって利益になる可能性の高い企業に対して人材や資金、ノウハウなど総合的なサポートをすることで価値を高めることをいいます。

出資先の企業の経営に関わり、総合的に成長させることで、結果的に商社の利益も最大限高めることができるのです。
事業投資を行うことで、商品の仲介業だけでなく、仕入れやアフターケアまで幅広く対応できるようになります。
近年多くの商社が事業投資に力を入れています。

商社の歴史は古く、明治9年に設立された旧三井物産が、日本で初めて設立された商社です。
旧三井物産は石炭や米、生糸や綿糸など、さまざまな商品を扱い、日本を代表する商社として発展してきました。
その後、三井物産に続き、多くの商社が設立されました。
各商社はそれぞれ異なるパイプやノウハウを持ち、経済を支えてきました。

 

 

専門商社と総合商社の違いを理解しておこう

 

商社は専門商社と総合商社の2種類に分かれます。

「専門商社」とは売り上げの半分以上が特定の商品である商社をいいます。
限定された分野に特化するため、業界の知識が豊富であることが強みです。
1つの分野に詳しくなりたい人に向いているといえます。

まとめて「商社」と呼ばれることが多いですが、専門商社と総合商社では特徴や仕事内容が大きく異なります。

専門商社と総合商社の違いの1つは、取り扱う商品の種類です。
専門商社は特定の専門分野に特化しているのに対して、総合商社は取り扱う分野が複数に分かれています。1つの分野に特化しないかわりに、幅広いジャンルに対応が可能です。

また専門商社と総合商社では事業比率も大きく異なります。
専門商社は取引を仲介するトレーディング事業がメインの収益源です。
一方総合商社はトレーディング事業だけでなく、事業投資も積極的に行います。

トレーディング事業と事業投資の両方に力を入れることで、収益を上げることに加え、リスク分散にもなっているのです。

 

 

専門商社の種類1:メーカー系

専門商社のなかでも、種類によって3つに分けることができます。
その1つがメーカー系専門商社です。
メーカー系専門商社には、元々メーカーの貿易部門だったという経緯の商社も存在しています。

メーカー系商社は、主にメーカーの商品を販売することで利益を得ています。
すでに販売する商品が決まっており、顧客を探して売ることがメインの事業です。
取り扱う商品が限られているため、新たなジャンルを開拓することは難しいですが、経営は安定しやすいのが特徴です。

メーカー系の専門商社で代表的な企業は、花王カスタマーマーケティング、日産トレーディングなどがあげられます。

 

 

専門商社の種類2:総合商社系

 

総合商社系専門商社とは、総合商社のなかでも特定の分野を中心に設立された商社です。もしくは総合商社の事業投資を受け子会社化され、専門商社として発足した商社のことをいいます。

大きな市場で流通をしている総合商社では扱いにくい、小規模な案件を取り扱うことが多いです。そのため、 総合商社と比べ、より専門性の高い商品を担当しています。

総合商社系専門商社のなかでもよく知られているのは、伊藤忠丸紅鉄鋼、三菱商事エネルギーなどの企業です。

 

 

専門商社の種類3:独立系


メーカーと総合商社のどちらにも属さず、独自の事業を行っている企業を独立系専門商社といいます
。設立までの歴史は、企業ごとに異なり、顧客も独自のコネクションを活かして獲得しています。

独立系専門商社は、専門商社のなかの一つではありますが、仕入れる商品や営業先などの自由度が高いです。

また、事業内容が企業によって異なることも、独立系専門商社の特徴。医薬品の独立系専門商社が調剤薬局を経営し直接売買するケースもあれば、メーカーに専門的な情報やノウハウを伝えて開発を支援するケースも存在します。

1つの分野にとどまらず、積極的に事業展開をしている企業が多いです。

独立系専門商社では、兼松、阪和興業、豊島が有名な企業として広く知られています。

 

 

特化しているからこそ!専門商社の強み

特定の商品に特化し、トレーディング事業を行っている専門商社。
幅広い事業を手がける総合商社と比べ、専門商社にはどのような強みがあるのか解説します。


1つ目の強みは、専門分野への深い知識があること。

商品知識だけでなく、顧客にノウハウまで伝えることができるのは、取り扱う商品を絞っている専門商社ならではのメリットです。


2つ目は、同じ専門分野での人脈が豊富にあることです。

同じ分野を専門とする間柄同士では関係性も深まりやすく、仕事もスムーズに進めていける傾向があります。


3つ目は、業界の動向に敏感であることです。

専門商社は積み重ねてきた経験をもとに、業界の雰囲気を敏感に感じ取り、対応策を打ち出すことができます。例として挙げられるのは、近年増えている海外への事業拡大。少子化にともない、日本では大きな利益を得るのが難しくなる可能性が高いため、海外への進出チャンスを積極的に模索しています。

 

 

専門商社のデメリットとは?業界のダメージをかぶる可能性

専門の分野に特化していることは、メリットでもあり、同時にデメリットでもあります。専門商社ならではのリスクも知っておきましょう。

デメリットは、取り扱う商品の分野が狭いことで、業界の影響を受けやすいということです
業界全体がダメージを受けるほどの出来事が起こると、専門商社も同じくダメージを負う可能性があります。

また 近年では事業のインターネットの普及で、消費者と小売業者がメーカーを通さずに取引するケースが以前よりも増えてきました。そのため、 従来のトレーディング事業中心の経営では、今後厳しい状況になることが予想されます。

メーカーと提携し、自社製品を開発する事業投資に乗り出す企業も増加。多くの専門商社にとって、新たな取引市場や事業展開が今後の課題となっています。

 

 

専門商社は各社違うのため企業研究は重要

特定の分野に特化し、メーカー系、総合商社系、独立系の3種類に分けられる専門商社。
各商社ごとに取り扱う商品の種類が違うことはもちろん、事業内容も異なっています。
幅広く事業内容を把握するためには、業界研究や企業研究は必須です。

総合商社と比べると、知名度や年収が低いものの、特定の分野において深く追求できることは専門商社のメリットです。
大学などで同じ分野を学んできた人にとっては、やりがいもって仕事に取り組めるでしょう。

就活の際には、自分がやりたいことが何かを意識し、目指す分野の知識をしっかりと勉強し、万全の態勢で挑みましょう。

 

 

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