専門商社の業界研究は必須!内定を勝ち取るために覚えておきたい基本知識

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商社は毎年多くの就活生が狙う人気の業界です。

専門商社を志望するのなら、総合商社との違いをしっかりと理解することが必要です。

今回は、専門商社の種類や強み、デメリットを解説します。

業界研究の基礎として活用してください。

はじめに

就職先として学生から根強い人気を誇る商社。

平均年収が高い傾向にあり、仕事内容も幅広いことから、毎年多くの学生が応募しています。

一口に「商社」と言っても、特色や取引先の業界は各社異なります。

この記事では、そんな商社の概要から、専門商社の中の「独立系商社」について詳しく見ていきます。

「専門商社?独立系商社?全然わからない!」という方でも大丈夫。

基本的な情報から丁寧に解説していきますので、一緒に理解を深めていきましょう。

【独立系商社とは】独立系商社を簡単に説明

独立系商社とは商社の種類の中の専門商社で、専門商社の中の一部です。

商社分類する基準として、商材の種類と取引先の種類の2つがあります。

独立系商社はその基準で分けると、商材をある分野に特化していて、特定の企業との強い結びつきをもっていない会社となります。

そのメリットやデメリット、どんな人に向いているのかは後ほど説明します。

まずは商社とは何かという基礎から押さえていきましょう。

【独立系商社とは】商社の事業の特徴

この記事は「独立系商社」をピックアップして紹介していきますが、その前に独立系商社が属する「商社」について理解を深めていきましょう。

「商社」という名前は聞きなじみがあるけれども、具体的な仕事についてはイメージがわかないという人も少なくないはずです。

そんな商社の特徴として収益のメインとなる2つの事業について紹介していきます。

特徴1:トレーディング事業

トレーディング事業とは、メーカーが扱う商品の輸出入にまつわるさまざまな業務を代行する事業のことです。

商社として一番オーソドックスな事業です。

仲介手数料や、売値と買値の差を収益として得ています

しかし近年、メーカーが独自に海外貿易に進出することが増え、商社の需要が低下していて、トレーディング事業だけでの成長は厳しくなってきています。

特徴2:事業投資

事業投資とは、商社にとって利益になる可能性の高い企業に対して人材や資金、ノウハウなど総合的なサポートをすることで価値を高めることをいいます。

出資先の企業の経営に関わり、総合的に成長させることで、結果的に商社の利益も最大限高めることができるのです。

事業投資を行うことで、商品の仲介業だけでなく、仕入れやアフターケアまで幅広く対応できるようになります。

近年多くの商社が事業投資に力を入れています。 投資にとどまらず経営の指揮も執る場合もあります。

様々な企業と取引する商社の強みであるネットワークを活かして流通フローという観点から事業を改革していくことが可能です。

【独立系商社とは】特化しているからこそ!専門商社の強み

特定の商品に特化し、トレーディング事業を行っている専門商社。

幅広い事業を手がける総合商社と比べ、専門商社にはどのような強みがあるのか解説します。

1つ目の強みは、専門分野への深い知識があること。

商品知識だけでなく、顧客にノウハウまで伝えることができるのは、取り扱う商品を絞っている専門商社ならではのメリットです。

2つ目は、同じ専門分野での人脈が豊富にあることです。

同じ分野を専門とする間柄同士では関係性も深まりやすく、仕事もスムーズに進めていける傾向があります。

3つ目は、業界の動向に敏感であることです。

専門商社は積み重ねてきた経験をもとに、業界の雰囲気を敏感に感じ取り、対応策を打ち出すことができます。

例として挙げられるのは、近年増えている海外への事業拡大。

少子化にともない、日本では大きな利益を得るのが難しくなる可能性が高いため、海外への進出チャンスを積極的に模索しています。

【独立系商社とは】専門商社のデメリットとは?業界のダメージをかぶる可能性

専門の分野に特化していることは、メリットでもあり、同時にデメリットでもあります。

専門商社ならではのリスクも知っておきましょう。

デメリットは、取り扱う商品の分野が狭いことで、業界の影響を受けやすいということです

業界全体がダメージを受けるほどの出来事が起こると、専門商社も同じくダメージを負う可能性があります。

また 近年では事業のインターネットの普及で、消費者と小売業者がメーカーを通さずに取引するケースが以前よりも増えてきました。

そのため、 従来のトレーディング事業中心の経営では、今後厳しい状況になることが予想されます。

メーカーと提携し、自社製品を開発する事業投資に乗り出す企業も増加。

多くの専門商社にとって、新たな取引市場や事業展開が今後の課題となっています。

【独立系商社とは】総合商社と専門商社の違い

商社は取り扱う商材の幅広さによって「総合商社」と「専門商社」の2つに分けられます。

それぞれに特徴があるので詳しく確認していきましょう。

総合商社

総合商社は業界や商品に偏りなく様々な商材を扱う商社のことを指します。

偏りがない分、世の中の動きで特定の分野がダメージを受けた時でも他の分野でカバーでき、リスク分散ができるのがメリットです

専門商社

「専門商社」とは売り上げの半分以上が特定の商品である商社をいいます。

限定された分野に特化するため、業界の知識が豊富であることが強みです。

1つの分野に詳しくなりたい人に向いているといえます。

両者の違い

違いは扱う商材の種類と事業比率です。

総合商社はトレーディング事業だけでなく、事業投資も積極的に行います

一方、専門商社は取引を仲介するトレーディング事業がメインの収益源ですが、近年事業投資にも進出し始めている企業もあります。

トレーディング事業と事業投資の両方に力を入れることで、収益を上げることに加え、リスク分散にもなっているのです。

【独立系商社とは】専門商社の種類

専門商社は大きく分けて3種類あります。それぞれ特徴があるので見ていきましょう。

専門商社の種類1:メーカー系

専門商社のなかでも、種類によって3つに分けることができます。

その1つがメーカー系専門商社です。

メーカー系専門商社には、元々メーカーの貿易部門だったという経緯の商社も存在しています。

メーカー系商社は、主にメーカーの商品を販売することで利益を得ています。

すでに販売する商品が決まっており、顧客を探して売ることがメインの事業です。

取り扱う商品が限られているため、新たなジャンルを開拓することは難しいですが、経営は安定しやすいのが特徴です。

メーカー系の専門商社で代表的な企業は、花王カスタマーマーケティング、日産トレーディングなどがあげられます。

専門商社の種類2:総合商社系

総合商社系専門商社とは、総合商社のなかでも特定の分野を中心に設立された商社です。

もしくは総合商社の事業投資を受け子会社化され、専門商社として発足した商社のことをいいます。

大きな市場で流通をしている総合商社では扱いにくい、小規模な案件を取り扱うことが多いです。

そのため、 総合商社と比べ、より専門性の高い商品を担当しています。

総合商社系専門商社のなかでもよく知られているのは、伊藤忠丸紅鉄鋼、三菱商事エネルギーなどの企業です。

専門商社の種類3:独立系

メーカーと総合商社のどちらにも属さず、独自の事業を行っている企業を独立系専門商社といいます

設立までの歴史は、企業ごとに異なり、顧客も独自のコネクションを活かして獲得しています。

独立系専門商社は、専門商社のなかの一つではありますが、仕入れる商品や営業先などの自由度が高いです。

また、事業内容が企業によって異なることも、独立系専門商社の特徴。

医薬品の独立系専門商社が調剤薬局を経営し直接売買するケースもあれば、メーカーに専門的な情報やノウハウを伝えて開発を支援するケースも存在します。

1つの分野にとどまらず、積極的に事業展開をしている企業が多いです。

独立系専門商社では、兼松、阪和興業、豊島が有名な企業として広く知られています。

【独立系商社とは】独立系商社の詳細

先ほど少し触れましたが、ここからはこの記事のメインである「独立系商社」の説明に移っていきます。

前述したとおり、「独立系商社」は「商社」の中の「専門商社」のうちの1つです。

専門商社の特徴に加え、以下のような特徴があるので就職を希望される方はよく確認しましょう。

どんな人が向いている?

まずはどんな人が独立系商社に進むのに向いているのか紹介していきます。

以下の2点に当てはまる人は独立系商社だと伸び伸びと成長していけるでしょう。

1.枠にとらわれずに自由な発想をしたい人

2. 新しいことが好きな人

独立系商社は特定の結びつきの強い会社を持たないため、アイデアを出せば今までにない取引先との取引が実現する可能性があり、ビジネスの幅が広がります。

メリット

特定のメーカーに偏らない提案ができるので、顧客のニーズにマッチする商材を紹介しやすく、信頼につながる点がメリットと言えます。

また、前述したように 融通が利くので、幅広いビジネスの可能性を秘めていて、伸びしろは大きいです。

自分のアイデアが新たなビジネスにつながる可能性もあり、モチベーションを保つのにも良いでしょう。

デメリット

営業マンの目利きが大事になってくるので、目利きを誤ってしまうとビジネスがうまくいかないことも考えられます。

固定の顧客がいないと、仕入れ先が安定しなくて困る可能性もあります。

社員1人1人の責任感が重要となります。

まとめ

商社の基本から独立系商社の詳細について順を追って詳しく見ていきました。

商社は取り扱う商材の幅広さや取引する業者が違えばもちろん、同じだとしても会社によって大きく特色が異なり、丁寧な業界・企業研究ができていないと、面接で質問に上手く答えられないなど、選考通過に支障が出てしまう可能性が高いです。

この記事を参考に、業界・企業研究を徹底して選考に臨んでください。

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