面接
2020/10/14
いいガクチカってなに?ガクチカの例文まとめ
2020/10/14
面接
2020/10/14
2020/10/14
面接の定番「学生時代に力を入れたこと」、いわゆるガクチカ。
どんな業界でも、どんな職種でも、どんな企業でも聞かれる可能性が限りなく高い質問です。
今回は、そんなガクチカは何を意識して話せばいいのかについての記事です。
重要なことは、人事や面接担当官が何のために質問しているのかを理解しておくこと。
例文をいくつか記載しているので、自身のエピソードに活かしやすいものを見つけてみて下さい。
自己PRや志望動機などに不可欠なガクチカ。
ガクチカとは、「学生時代に頑張ったこと」の略ですが、どんな風に書いたら良いのかわからない、という人も多いのではないでしょうか。
良いガクチカを書くにはコツがあり、それを覚えてしまえば難しくはありません。
また、ガクチカにはいくつか種類がありますが、場合によっていろいろな書き方があります。
例文を交えて解説しますので、ガクチカを書く際の参考にしてください。
評価されるガクチカを書くには、企業の意図を知ることが一番です。
企業の採用担当者や面接官は、ガクチカを通して「志願者は、頑張ることで何を学んだか」を知ろうとしています。
学生時代に頑張ったことを社会人になったときに活かせる人は、仕事で得た体験も将来につなげようとする能力があると評価されます。
場合によっては即戦力になるとして、採用に大きく一歩近づけるかもしれません。
この点を理解して、企業の採用担当者や面接官に、良い印象を残せるようなガクチカを書くことが、ウケのいいガクチカにつながります。
ガクチカに活用するエピソードの選び方も、ガクチカの質に大きく影響しますが、選ぶポイントには、「一貫性のある具体的なエピソードを選ぶ」「エピソードで強調したいところを把握する」の2つがあります。
一貫性とは、はじめから終わりまでブレずに同じという意味があります。
一貫性のあるエピソードというのは、ガクチカで伝えるメッセージに一貫性を持たせるためのもので、補足的な役割を果たすのです。
たとえば「一つのことを最後までやり抜く粘り強さがある」ということを、ガクチカのメインメッセージとすると、粘り強さがあるということを一貫してアピールできるエピソードが理想ということになります。
エピソードは具体的であればあるほど良しとされています。
これは企業の採用担当者が、メッセージを頭の中でイメージ化しやすくするためです。
具体的なエピソードにするには、「たくさん」ではなく「5個」という風に、できるだけ明確にする必要があります。
「5W1H」などを使って、必要な情報を具体化してみましょう。
エピソードを決めたら、その中で特にメッセージを補足してくれる部分はどこかを把握しましょう。
そうすることで、ガクチカで伝えたいメッセージが明確になり、相手に理解してもらいやすくなります。
ガクチカで必要なのは、「何を学んだか」「それを今後にどう活かすか」という2点です。
たとえば、「あきらめずに最後までやり通すことで、結果は出せる」ということを学んだら、「一つのことを最後までやり抜く粘り強さを仕事に活かしたい」と、今後の抱負が出てくるでしょう。
これらのメッセージを強調してくれる部分をエピソード内で見つけることがポイントです。
ガクチカの書き方には一定のルールがあり、どんな種類のエピソードに共通しています。
はじめに結論(「学生時代に頑張ったことは、サークル活動です」など)を伝え、次にエピソードを用いて頑張った内容を続けます。
エピソードの内容を説明するときは、「置かれている状況」「直面した課題」「課題を克服するための行動」「行動することによって得られた結果」の順で書くのが一般的です。
ガクチカの最後は、エピソードで学んだことと学んだことを今後どう活かしていきたいかをアピールして締めくくります。
このようにガクチカを作成する基本的な流れは同じになりますが、利用するエピソードによって書き方は異なるのです。
「アルバイト」「学業」「留学」「インターンシップ」「ゼミ活動」「ボランティア活動」「大学受験」「趣味」「サークル活動」別に、例文をご紹介します。
私が学生時代に頑張ったことは、食品工場のアルバイトを3年間、1日も休まずに続けたことです。
その食品工場は毎朝5時に始まるため、午前3時に起きて支度をする必要がありました。
ある日大寝坊をしてしまい、工場長にひどく怒られてしまいました。
そのとき、アルバイトでも欠けることで仕事に大きな支障が出ることを学び、以来一度も遅刻していません。
午前3時に必ず起きるために、毎日の行動をスケジュール帳に30分単位で書き込むようにしました。
そうすると、「この作業は何時までに終わらせる必要がある」と意識するようになり、以前よりも短時間で済むようになったのです。
スケジュール帳に予定を書き込んで、日々の課題をこなすことを毎日繰り返していくうちに、さらにスピーディーに作業が終わるようになったので、勉強の量を増やすこともできました。
アルバイトの経験から、物事を継続させるには、根性だけでなく、時間の管理をすることも大切だということを学びました。
社会人になってからは、時間を管理するスキルを活かし、与えられた業務を効率良くこなしたいと考えています。
私が学生時代最も力を入れたことは、卒業論文でした。
経済学部で学んだことの集大成と考えて、ブランディングの経済効果をテーマに卒業論文に取り組みました。
以前アルバイトで働いていた、小さなベーカリーの協力を得て、ブランディングの広まりと売上にどのような関連性が見られるか研究したのです。
店のスタッフとロゴやキャラクター、ブランディングを広めるための媒体の活用方法など、ミーティングを重ね、売上や来客数、オンライン上でのアクセス状況など、毎日数字を追いかけることで、実践的なマーケティング感覚を身につけることができました。
想定外の結果になったときは、MECEやピラミッドツリーを駆使して問題を特定するなど、学んだ問題解決法も現場では役立つことがわかりました。
卒業論文を通して身につけた実践的なマーケティングスキルや問題解決スキルは、今後開発や営業の分野で大いに役立つと考えています。
私が学生時代に頑張ったことは、イギリスに1年間留学したことです。
私は大学時代経済学部で学び、海外ではどのように経済を学べるのか知りたいと思い、留学を決意しました。
期待に胸を膨らませて飛び込んだ異国の地でしたが、はじめの3ヶ月は苦労の連続でした。
英語の授業に慣れることができず、録音した講義を繰り返し聞いて課題をこなすだけでその日が終わるということも珍しくありませんでした。
日本から来たよそ者という感覚もあり、どこか消極的だったような気がします。
しかし、イギリスでは、自分から積極的に行動したり、意見を言ったりしないと、置いてけぼりになることを学びました。
そこで「郷に入れば郷に従え」と気持ちを切り替え、ワークショップや学生の集まりに積極的に参加するようにしました。
イギリスの大学は国際色にあふれていて、さまざまな国の学生たちが学んでいます。
国が違えば考え方も異なり、経済について活発な意見交換ができたことが大きな収穫でした。
さらに、イギリスで生活することで、日本とは異なる販売形態や物流を学ぶこともできたのです。
留学の経験から、自分の考え方や行動一つで、状況はどうにでも変わるということを学びました。
自分が置かれている状況を冷静に判断して、何がベストかを考え行動する力を、今後に活かしていきたいと考えています。
私が学生時代に真剣に取り組んだことは、システム開発企業での長期インターンシップでした。
システムエンジニアに興味を持ち、大学では情報工学を学んでいた私は、インターン生としてシステム開発部に配属されました。
先輩社員の下、システム設計書作成のアシスタントなどが主な業務です。
配属された部署はとても忙しく、先輩社員も1から10まで教えてくれるわけではありません。
何から何まで質問するわけにもいかず、はじめは戸惑うばかりでした。
覚えることがなかなか覚えられず、ミスもほかのインターン生よりも多く、落ち込む日が続いたのです。
このままではダメだと思い、細かくメモを取る、自分で調べてどうしてもダメなときは先輩に聞くなど、自分でルールを設定して業務に取り組みました。
また、仲間のインターン生とともに、その日の業務についてフィードバックを重ねるなど、反省と改善を日課とし、次へとつなげるようにしました。
その結果、手掛けている業務内容に理解が深まり、ミスも減ったのです。
インターンシップでは自分から学ぶ姿勢の大切さを体験し、この経験を今後に活かしたいと考えています。
私が学生時代に頑張ったことは、歴史学のゼミ活動でした。
ゼミでは地域に伝わる風習や伝承について研究をしていて、文献調査やインタビュー、資料の収集といった活動を展開していました。
私はゼミに参加した当初、図書館にある文献を読んでレポートにまとめることを繰り返していたのです。
しかし、担当の教授からダメ出しされて、気づいたのが、風習や伝承について理解するためには、多方面からアプローチすることが大切だという点です。
完成度の高い研究にするには、膨大な情報を総合的に捉えて、その中から必要だと思われるものを選択する必要があります。
そのためには文献だけでなく、インタビューや専門家の意見、美術館や博物館に展示されている資料など、さまざまな調査が不可欠です。
その点に気づいた私は、時間が許す限り自分の足で情報を集め、調査を続けました。
完成した研究は高く評価されて、学会で学生最優秀賞を受賞するに至ったのです。
物事は一つの方向ではなく、多方面から見ることが大切だということを、ゼミ活動から学びました。
私は学生時代、地域活性化を目指すボランティア活動に力を入れていました。
大学内のボランティアグループのリーダーだった私は、大学や地方自治体などと連携を取りながら、ボランティア活動を展開していました。
グループのメンバーが増えて、意見がまとまらない問題が発生して、活動がままならない状態になったことがあります。
一人で奔走するには限界があると感じた私は、メンバー10人に1人の割合でサブリーダーをつけることにして、サブリーダーたちから定期的に報告を受けるシステムを作りました。
そして、月に2.3回グループのメンバー全員とお茶を飲みながら、気軽に雑談する機会を設けました。
こうしたコミュニケーションを通してグループ内が活性化して、それがボランティア活動に良い影響を与えるようになり、結束力のあるグループへと成長します。
結果的にグループはさまざまなボランティア活動を展開して、地域の観光地化や緑化に貢献しました。
私はグループのリーダーとして、常に問題意識を持ち、意思決定や決断力、全体を俯瞰するスキルを身につけられました。
ボランティア活動で身につけたリーダーシップや管理能力を、営業の場で活かしていきたいと考えています。
私が学生時代努力したことは、大学受験の勉強です。
高校1年生の頃から、入学したい大学がすでに決まっていて、受験勉強に励みました。
しかし当時の成績はふるわず、模試では常にD判定でした。
それでも目標の大学に入りたい気持ちは強く、猛勉強しようと決心したのです。
1日最低10時間を勉強時間に割き、塾講師のアドバイスや勉強法の本を読み、自分に合った勉強方法を確立しました。
模試の結果も徐々に上がり、第一次志望の大学入学も現実味を帯びるようになったのです。
しかし、第一次志望の大学は不合格で、第二次志望の大学に合格という結果でした。
かなりショックを受けましたが、受験勉強で学んだことは無駄にはならないと心を入れ替えて、大学では勉強やサークル活動に力を注ぎました。
その結果、大学では常に「秀」の成績で、将来の選択肢も幅広くなったのです。
大学受験は経験から学んだことは、一生懸命頑張ったことは無駄にはならず、必ず報われるということでした。
社会人になっても、この精神を忘れずに、仕事に励んでいきます。
私が学生時代に夢中になったことは、海外旅行です。
大学1年生から2年間で、およそ80カ国を回りました。
勉強の合間を縫って旅費を稼ぎ、短時間でできるだけ多くの国を訪問できるように計画を立てました。
考え方や言葉の違いで、意思の疎通が難しいと思うこともありましたが、ハプニングが起きても、必死になれば解決できることは、海外旅行で得た大きな収穫です。
海外旅行という趣味を通して、限られた予算や期間の中で、何ヶ国旅行できるのか計画を立てる緻密さと、自分の力で準備を整えたことに、大きな達成感やよくわからない国でも、飛び込んでしまえばなんとかなるという度胸がつきました。
私が学生時代に頑張ったことは、大学のバスケットボールサークル活動です。
私はマネージャーとしてサークルに参加していて、スコアチェックから練習メニューの実践、監督との打ち合わせなど、裏方として活動していました。
メンバーたちは楽しくバスケットボールができればいいと考えていましたが、ある大会でボロ負けしたことをきっかけに、「強くなりたい」と皆が思うようになりました。
私はメンバーや監督とポジションや練習メニュー、目標設定などについて話し合いながら、必要な部分を変更したり調整したりしたのです。
メンバーにはフィジカルとメンタルの両方を強化できるよう練習メニューを変えて、必要であれば個別に強化メニューも設定しました。
メンバーの結束力を高めるため、全員とコミュニケーションを取るようにして、一つの目標に向かって進めるよう環境を整えるなど、できる限りのことをした結果、地域リーグで決勝進出という快挙を達成しました。
結果的に決勝で敗れてしまいましたが、サークル発足以来最も良い成績を収めることができたのは、大きな自信につながります。
サークル活動を通して、私は問題を冷静に分析し、解決策に沿って行動することを学びました。
ガクチカの作成方法についてご紹介しました。
エピソードを通して学んだことや、今後に活かしていきたいことを明確にすることで、相手に伝わりやすいガクチカになります。
適切なエピソードを選択して、就職に役立つガクチカを作成しましょう。
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