【2種の例文あり】材料力学の研究をテーマにしたガクチカ作成法

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はじめに

ガクチカといえば、学生時代に力を入れて取り組んだことを、志望する企業にアピールする場面です。

材料力学の研究をテーマにしてガクチカを作成したい場合、どのような点を踏まえて書けば、 志望する企業の内定獲得につながるのでしょうか。

ここでは材料力学の研究をテーマにする場合のガクチカの書き方やアピールしたいエピソード例、材料研究から得られる強みをご紹介するとともに、例文をご紹介します。

ガクチカの書き方

材料力学の研究をテーマにしたガクチカを作成するうえでは、まず、構成を抑えましょう。

同じ内容を紹介するのでも、 どのような構成にするかで伝わり方に大きな差が生まれます。

基本の流れは、「どんな経験をしたか」→「キッカケ」→「生じた課題」→「解決法」→「結果」→「どのような面で成長したか」→「どう活かしていくか」です。

具体的に見ていきましょう。

まず、学生時代に力を入れた経験を簡潔に紹介します。

次になぜ、それに力を入れて取り組んだのか「キッカケ」を説明します。

次のプロセスでは、取り組みの中でも、最もアピールしたいエピソードを紹介しましょう。

そのエピソードを紹介する中で「生じた課題」・「解決法」・「結果」・「どのような面で成長したか」を盛り込むことがポイントです。

最後にガクチカでの経験や学んだことを、就職後にどう活かしていくかをアピールして、入社意欲を強調しましょう。

アピールしたいエピソード例

アピールしたいエピソード例として、大きく3つが挙げられます。

それは大手企業との共同研究、海外の大学との合同発表、大型機械を用いた実験の3つです。

どのような点がアピール材料になるのか、それぞれ見ていきましょう。

大手企業との共同研究

大手企業との共同研究は、なかなか経験できるものではありません。

研究室の教授の知名度や大学のバックアップなどがあって初めて実現するもので、とても貴重で恵まれた機会です。

日頃の研究室で教授や学生と研究をするのとは異なり、限られた予算や限られた期間の中で一定の成果を出さなくてはなりません。

そのため、企業の研究ノウハウや企業の研究スピードをまじかで体験できます。

就職して社会人になる前に、 企業での研究の営みを実体験でき、ほかの学生より、一足先に社会人経験した強みがあります。

大手企業との共同研究で生じた課題やそれを乗り越えて結果を出せたエピソードを具体的に紹介し、即戦力となれることをアピールしましょう。

海外の大学との合同発表

海外の大学と合同発表は、エピソードとしてアピール材料になります。

国内の大学同士の合同発表ではダメなわけではありませんが、海外の大学との合同発表は以下の点で強みがあります。

まず、ビジネスのグローバル化が進み、海外企業との共同開発なども推進されている時代に 視野を広げた観点で研究したことや国内では普及していない技術などを用いて研究した経験を、就職後に活かせる点です。

次に高い語学力があることもアピールできます。

合同発表に至るには、難しい論文を読み込んだり、資料を作成して交換し合ったりする必要があります。

単なる英会話力ではなく、専門用語を使っての会話ができるのはもちろん、読み書きにも優れていることがアピールできるのも強みです。

大型機械を用いた実験

一般的な大学での研究では、狭い研究室や大学の実験室で実験をする程度にとどまりがちです。

これに対して、ほかの研究室や一般的な大学の設備としては利用できないような大型機械を用いた実験をした経験はアピール材料になります。

産学官の共同研究や海外の大学との共同研究の場でも、企業のインターンなどでも良いですし、研究室や大学に特別に導入された大型機械でもかまいません。

企業においては大型機械や実機を用いた研究をはじめ、実際の実務が行われます。

試験用の小さな機械や試作品だけでしか実験経験がない学生より、 企業実務で利用されているような大型機械を使った経験のある学生は、即戦力になることや実務対応力が高いと評価されることが期待できるためです。

材料研究から得られる強み

ガクチカでは、学生時代に頑張って得た強みをアピールすることがポイントになります。

材料研究から得られる強みは、どのような点でしょうか。

材料評価ができること、力学の計算ができることは大きな強みになります。

材料評価ができる

材料力学を学んだ方は、製造に必要とされる材料評価ができるのが強みとしてアピールできます。

材料力学を学んだ方には、物にどのくらいの力が加わると変形したり、ねじれたり、回転したり、ひずんだり、破損するかなどの評価方法と応力解析力などが備わっています。

新たに製品を開発する際や改良を加える際、仕入れやコストの関係から材料を変更する必要がある場合など、さまざまな場面で 製品に必要な強度や適性を備えている素材を評価することや選ぶことができるのは大きな強みです。

力学の計算ができる

材料力学はあらゆる機械要素の設計における基礎となる学問であるため、すべてのものに必要とされる力学の計算ができるのが強みです。

これから開発する製品やすでに製品化されているものが、どれくらいの力に耐えられるか、どうすればスムーズに回転するか、どうすればより速く動くかなど、さまざまな動きの分析ができる能力があります。

力学の計算ができる能力を、実際の研究開発経験などのエピソードを踏まえて紹介できれば、 入社後も実践的に役立つ能力をアピールできます。

ガクチカ例文

内定獲得につながる材料力学の研究をテーマにしたガクチカを作成するには、エピソードを紹介しながら、材料力学の研究から得られた自分の強みを上手にアピールすることが欠かせません。

実際にどのように書けば良いのか、エピソード例と強みを含めた2つの例文をご紹介しますので、参考にしてください。

例文①

私が学生時代に頑張ったことは、インドの大学との合同発表に向けての研究です。

与えられたテーマについて合同発表を行うため、リモートでの話し合いと各大学での研究成果のすり合わせ、2週間に及ぶインドの大学施設での合同研究を行いました。

共通言語は英語だけなので、コミュニケーションに苦労しました。

ですが、材料力学の基礎がある学生同士という点に着目し、材料評価に関する図解をすることで、お互いの理解を深める方法を見出したのです。

言葉だけで理解し合おうとしていた際は1つのことに30分も説明を費やしたのが、わずか5分で済むようになりました。

材料力学という同じ学びが共通言語になることがわかり、よりわかりやすい評価報告書や設計図を書くことを心がけたところ、合同発表においても最優秀賞を取ることができたのです。

この経験を活かし、専門知識がない方にも材料評価についてわかりやすく説明し、製品の開発や改良依頼に結び付けたいと考えています。

例文②

私が学生時代に力を入れたことは、大手企業との共同研究です。

研究室内にて学生だけで実験をしているのとは異なり、製品化を見据えた研究の大変さと責任を持った取り組みを行う使命感を学ぶことができました。

研究室で試験機の強度や疲労度を測る際は、2、3パターンを行って終わりでしたが、企業との共同研究においては、条件や環境をさまざま変え、20パターンを行ったのです。

消費者が行うかもしれない行動を見据えての実験ですが、通常はあり得なそうな状況まで想定してリスクを可能な限り回避しようという姿勢を学ぶことができました。

研究室にこもっての実験は、実際に使用するエンドユーザーのことまで考えていなかったことを思い知らされ、実際に社会に出る前に良い経験ができました。

企業との共同研究で得た経験とノウハウをもとに、就職後は使用する人の立場や環境を具体的にイメージし、リスクが最大限に抑えられる設計に貢献していきたいです。

まとめ

内定獲得につながる材料力学の研究をテーマにしたガクチカを作成するには、 アピールしたい点がしっかりと伝わるガクチカの書き方を理解して、それを踏まえて作成することが大切です。

そのうえで、材料力学の研究をテーマにしたガクチカで取り上げたいエピソードを紹介しながら、材料力学の研究から得られた自分の強みを上手にアピールするようにしましょう。

実際にどのように書けば良いのか、エピソード例と強みを含めた2つの例文をご紹介しましたのでイメージを膨らませ、実際に作成してみましょう。

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