ナノテクノロジー

2021/4/03

意外な業界も!?ナノテクノロジーを研究している方におすすめの業界紹介します

2021/4/03

はじめに

研究
現在ナノテクノロジーについて学んでいる学生の多くは、大学で身につけた専門的な知識やスキルを活かすことのできる就職先を見つけたいと考えているでしょう。

しかし、その一方でナノテクノロジーという領域は限定的で、就職先もあまり多くないと考えている学生も少なくありません。

ここではナノテクノロジーの知識やスキルを活かすことのできる業界や企業を紹介します。

一見するとナノテクノロジーと関係ないような企業の中にも人材を求めているところはあるので、就活の参考にしてください。

ナノテクノロジーの研究が活きる業界とは

ナノテクノロジーは化学や力学、医学、材料科学など幅広い分野で活用することのできるテクノロジーであり、このような知識を持つ学生を持とている企業はたくさんあります。

ここでは、そのような企業の中で学生人気のあるところをいくつか紹介します。

半導体メーカー

PCやスマホなどに搭載される半導体チップは小型化が求められていますが、そのためにナノテクノロジーはなくてはならない技術です。

近年はIoTが普及し家電などにも小さくて早い半導体が求められるようになり、その需要は更に高まっています。

有名企業例

代表的な半導体メーカーには

  • ソニーセミコンダクタソリューションズ
  • キオクシア
  • 東芝
  • 東京エレクトロン
  • ルネサスエレクトロニクス
  • ローム
  • アドバンテスト
  • 京セラ

などがあります。

キオクシア

キオクシアは東京都港区に拠点を置く半導体メーカーです。

元は東芝の半導体メモリ部門でしたが、その後に分社化して現在ではキオクシアホールディングス株式会社の完全子会社となっています。

フラッシュメモリの中でもデータの書き込みや消去が高速で単価も安いNAND型フラッシュメモリの開発に強みを持ち、売上高1兆円超・営業利益4,000億円超と業界における事業規模では世界第8位、NAND型フラッシュメモリのシェアは世界2位を誇る世界的企業です。

ソニーセミコンダクタソリューションズ

ソニーコンダクタソリューションズは神奈川県厚木市に本社を置く、SONY株式会社100%出資の半伝いメーカーです。

半導体といえば一般的にはトランジスタやコンデンサなど集積回路の載ったICチップを思い浮かべる人も多いですが、ソニーコンダクタソリューションズの強みはイメージセンサやアクチュエータなど非IC系の分野に強みがあります。

これらの技術はスマホに搭載されているカメラの高画質化やプレイステーションなどのゲーム機にも応用されています。

化学メーカー

化学メーカーではさまざまな製品の素材や原料を製造しています。

近年は素材や原料の軽量化や極薄化が重要になってきているため、繊細さが求められるナノテクノロジーの知識を最大限に活かすことのできる業界としておすすめです。

有名企業例

化学メーカーとして代表的なものには「三菱ケミカル」や「旭化成」、「住友化学」、「富士フイルムホールディングス」、「三井化学」、「信越化学工業」、「花王」などがあります。

どの企業も理系学生の就職先として人気です。

三菱ケミカル

東京都千代田区に本社のある三菱ケミカルは三菱化学と三菱レイヨン、三菱樹脂の三社が合併して誕生した総合化学メーカーです。

事業規模が非常に大きく、売上高では業界2位の住友化学を1兆円以上引き離して堂々の業界トップです。

事業分野では特にアクリルガラスの材料となるMMAに強みがあり、世界シェアの約4割を占めています。

また、医薬品や化粧品などの分野にも積極的に参入しており、ナノテクノロジーの知識を活かせる事業がたくさんあります。

旭化成

旭化成は東京都千代田区に本社を置く化学メーカーです。

サランラップで名前を知っている人も多いでしょう。

売上高は約2兆円で業界内では三菱ケミカル、住友化学に次ぐ第3位となっています。

同業他社と比べて特徴的な点としては多角的な事業展開が挙げられます。

たとえば住宅関連の事業を展開する「ヘーベルハウス」では化学メーカーとしての技術力を活かした建材開発にも積極的で、グループ全体の売上高の約3割を占めるほどです。

他にも医療事業やエレクトロニクス事業など数多くの事業を抱えています。

電機メーカー

PCや家電には数多くの電子部品が使われていて、性能向上やコスト削減のためにはナノテクノロジーは欠かせません。

また、最近では充電バッテリーの小型化やAIデバイスなどのニーズが高く、活躍の場が広がっています。

有名企業例

日本を代表する電機メーカーとしては「ソニー」や「パナソニック」の他、「三菱電機」「日立製作所」「東芝」「富士通」「NEC」などがあります。

どの企業も非常に事業規模が大きく、知名度も非常に高いのが特徴です。

ソニー

ソニーは東京都港区に本社を置く電機メーカーです。

音楽・映像事業に強みを持ち、ウォークマンやプレイステーションなどを開発して社会に大きなイノベーションをもたらしました。

半導体事業ではCMOSイメージセンサの評価が高く、業務用のカメラからスマホカメラまで幅広く利用されています。

近年は金融事業も積極的に展開しており、ソニー銀行やソニー損保の収益がグループを支えていると言っても過言ではありません。

パナソニック

パナソニックは大阪府門真市に本社を置く電機メーカーです。

経営の神様とも呼ばれる松下幸之助氏が一代で築き上げた企業としてもよく知られています。

2000年代まではテレビや冷蔵庫などの家電が事業の軸でしたが、中国などから安い家電が輸入されるようになって業績が悪化し、2010年以降はプラズマテレビからの撤退など大規模な事業転換を行い、現在では見事にV字回復を果たしています。

最近はネットと家電を融合したアプライアンス事業や住宅事業、車載事業などにも積極的です。

研究内容が活きないが先輩がよく就職する業界

ここまで紹介してきた半導体メーカーや化学メーカー、電機メーカーというのは以前からナノテクノロジーとの関係性も深く、大学で学んだナノテクノロジーの知識やスキルを活かせるといった理由から多くの学生が就職を希望してきました。

しかし、ここ最近は一見するとナノテクノロジーと何ら関係のないように見える業界や企業に就職する学生も増えてきています。

では、どのような企業に就職する学生が増えているのでしょうか。

見てみましょう。

自動車業界

自動車業界への就職というと電気工学系の学生が多いというイメージがありますが、大手自動車メーカーには低燃費を目的とした素材軽量化の研究や、汚れや傷の付きにくい塗料の開発などにも力を入れているところが多く、ナノテクノロジーを学んだ学生が多く就職しています。

有名企業例

国内で知名度の高い自動車メーカーには「トヨタ」「本田技研工業」「日産自動車」「三菱自動車工業」「マツダ」「ホンダ」「スバル」「スズキ」「いすゞ自動車」「ダイハツ工業」「ヤマハ発動機」などがあります。

トヨタ

トヨタは愛知県豊田市に本社を置く自動車メーカーであり、ダイハツ工業や日野自動車の親会社でもあります。

古くはクラウンやカローラ、最近ではプリウスやレクサスなど人気車種が多く、国内ではダントツで業界トップを走り、世界でも2020年にはフォルクスワーゲンを抜いて世界一の販売台数を達成しました。

トヨタは自動運転にも積極的ですが、そのために欠かせない運転制御のためのICやモニタリングのためのイメージセンサなどにはナノテクノロジーが必要です。

本田技研工業

本田技研工業は東京都港区に本社がある自動車メーカーです。

販売台数ではスズキやダイハツと2位グループを形成しており、二輪車では世界最大手です。

「世界のホンダ」と呼ばれているように海外での実績も豊富で、自動車の販売数では世界7位にランキングされています。

本田技研工業といえば技術力の高さにも定評があり、「インサイト」や「CR-Z」といったハイブリッド分野ではトヨタにも劣らない性能で話題を集めました。

今後もEVで魅力的なラインナップが期待されます。

化粧品業界

ナノテクノロジーを学んだ学生が化粧品業界に就職するケースも増えてきています。

有効成分をナノサイズ化することで、これまでよりも肌への浸透力を高められるので、大手化粧品メーカーでは新しい技術の開発に躍起です。

有名企業例

ナノテクノロジーを学んだ学生の就職先として人気のある化粧品メーカーには「資生堂」「KOSE」「花王」「ポーラ・オルビスグループ」「マンダム」「ファンケル」「ノエビア」「日本ロレアル」などがあります。

資生堂

資生堂は東京都中央区に本社のある国内シェアトップの化粧品メーカーです。

元々は調剤薬局でしたが、1897年に化粧品業界に参入し、これまでに「マキアージュ」「TSUBAKI」「クレ・ド・ポーボーテ」などの数々の主要ブランドを展開しています。

資生堂の大きな特徴は海外事業の積極展開です。

他の化粧品メーカーの海外売上比率は20~25%ほどであるのに対して、資生堂の海外売上比率は50%を超えています。

特に中国では人気が高く、今後も海外での事業を加速していくものと考えられます。

KOSE

KOSEは東京都中央区に本社を置く大手化粧品メーカーです。

「雪肌精」や「ヴィセ」、「ジルスチュアート」、「インフィニティ」など魅力的なブランドを創り出すことには以前から定評があり、売上高では資生堂に次ぐ第2位にランキングされています。

営業利益率については資生堂よりも若干高めで推移しています。

最近は海外市場にも非常に積極的です。

海外での売上高については資生堂と同様に中国が最も大きく、韓国や欧米にも拠点があります。

まとめ

ここまでナノテクノロジーの知識やスキルを活かすことのできる業界や企業について詳しく見てきました。

ナノテクノロジーはものづくりの基礎であり、非常に幅広い分野に応用できる研究です。

これまで就職先として一般的であった半導体メーカーや化学メーカー、電機メーカー以外にも魅力的な就職先がたくさんあることがわかっていただけたのではないかと思います。

ぜひ、自分に合った就職先を見つけてみましょう。

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