ロボット研究を学べる大学や就職先を知ろう!ロボット研究の将来性などを解説!

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はじめに

近年ロボットはさまざまな分野で活躍しており、ニュースなどに取り上げられることも増えていきました。

社会のこれからの発展と大きく関わり合っているロボットの研究に、興味を持っている方も多いのではないでしょうか。

今回はロボット研究を学べる大学について、詳しくご紹介します。

まただれもが気になるその後の就職先や、ロボット研究のこれからについても解説します。

今後の進路を選ぶ参考にしてみてください。

【ロボット研究室ってどんなところ?】ロボット研究の現状

最近ではロボットは私たちの生活の中でもとても身近な存在となっています。

たとえばお掃除ロボットやAIスピーカーを日常的に使用している方も多いのではないでしょうか。

ほかにも子どもやお年寄りとコミュニケーションをとる動物型ロボットや学習ロボットなどがあります。

これらロボットの活躍にはAI技術の発達が密接に関わっていて、人間のような動きや複雑な動作ができるようにもなっています。

さらに仕事の分野でもロボットはますます取り入れられており、将来労働人口の49%がロボットに代替される可能性が高いという統計も出ているほどです。

このようにひと昔前にはSF映画で語られていたような世界に、いつ追いついてもおかしくないという驚くほどのスピードで、日々目まぐるしい進化を遂げています。

【ロボット研究室ってどんなところ?】よく研究テーマになるロボットの分野

研究テーマとされやすいロボットの分野としては、大きくふたつにわけられます。

ひとつ目は人間の仕事に関わる分野で、製造や物流・配達・レジ業務・医療、案内業務・農業の手助けなどに関わるロボットがあげられます。

ふたつ目は私たちの生活に関する分野で、お掃除ロボット・自動運転ロボット・ペットロボなどです。

ありとあらゆる分野で、ロボットや人工知能が取り入れられていることがわかることでしょう。

研究分野は大学で大きく異なる

このようにさまざまな分野で活躍するロボットですが、どの分野のロボット研究に力を入れているかは大学・研究所によって大きく異なります。

というのもそれぞれの分野によって、ロボット開発に求められる技術が大きく異なるからです。

そのため、ロボット研究をしたいとざっくりした希望だけで大学を選ぶのではなく、事前に自分の興味のある分野をある程度絞っておくことが必要です。

そうすることで入学後に想像していたのと違ったという、ミスマッチを防ぐことにもつながります。

ここでは大学で行われているロボット研究の代表的なものでもある、ヒューマノイドロボットや医療ロボット・介護ロボット、移動ロボットの4つの分野についてご紹介していきましょう。

ヒューマノイドロボット

ヒューマノイドロボットというのは、いわば鉄腕アトムのような人型ロボットのことをさします。

人間に合わせたデザインで人と会話をしたり、業務を行ったりします。

歩いたり走ったりはもちろん、踊りまでもできる非常にユニークなロボットです。

これらはエンターテイメント性に優れており、ニュースやSNS上で話題になっているのを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

そのほかに災害時などに人が近づけないような危険な場所に行って作業をするなど、まさに人間の作業をうけおっていくことが期待されています。

医療ロボット

医療分野でも大きく活躍し実績を残しているロボットもいます。

これらのロボットは手術のアシスタントを行うことに使われており、とくに腹腔鏡手術においてよく利用されているのです。

ロボットなしでは非常に高度な手術だったのにもかかわらず、ロボットの力を借りることでより簡単に行えるようになり、これらのロボット支援手術を希望する患者さんも増えていきました。

3Dで立体的にみられるカメラや、手ブレを防ぐ機能などさまざまな技術が取り入れられています。

介護ロボット

高齢化社会でとくに需要のある介護分野でもロボットは大きく発展しています。

複数のカメラや生活に使われる家電機器をIoTでつなぎ、AIが監視することで生活行動が行われているかなどをみられるというものです。

遠方にひとりで住んでいる両親が心配という人々からも、なにかあればすぐに気づき対処できることから強い支持を得ています。

ほかにもセンサーシステムのついたベッドなど、介護ロボットは見守り・コミュニケーションの観点から活用されることが多くあるのです。

移動ロボット

とくにコロナ化で話題にもなったのが移動ロボットです。

商品を指定された場所まで運ぶロボットが町中を走り回ることも、そう遠い未来ではないかもしれません。

これらは自律移動ロボットと呼ばれており、自身の判断で安全に道路を走行し荷物を届けること、人とコミュニケーションをスムーズにとることが求められています。

人口減少による労働者不足を解消することへの期待が大きく、開発も盛んに行われているのです。

【ロボット研究室ってどんなところ?】おすすめのロボット研究室

ここではロボット研究ができるおすすめの大学をご紹介します。

大学ごとに特色や得意分野・研究内容が違うため、自分の希望にぴったりの大学や研究室をみつけることが大切です。

気になる学部がみつかった場合にはそれぞれのHPなどで情報を探したり、オープンキャンパスに足を運んでみたりするとよいでしょう。

ほかにも同じ高校出身の先輩がいる場合などには、詳しく話を聞いてみることもおすすめなので、進路指導の先生などを通じて連絡をとってみるのもよいでしょう。

東京電機大学

東京電機大学では入学してすぐにものづくりの基礎を体験でき、そこでロボット研究を行えます。

「技術は人なり」という教育・研究理念を掲げていることや、未来科学部にロボットメカトロニクス学科を設置していることから、ロボット研究に力を入れている大学ともいえるでしょう。

このロボットメカトロニクス学科では、自動車や機械・リニアモーターカーやドローンなどを制御するための技術や、ビル自体に制御機能を持ったインテリジェントビルなどの開発に関わる技術を学べます。

そのほかにも人々の生活に大きく関わりのある生活支援ロボットの開発にも力を入れているのです。

宮崎大学

宮崎大学工学部にはロボット・計測制御・機械設計、化学・材料物理・情報技術などを学べる環境ロボティクス学科があります。

幅広い分野の知識を得られることから、融合分野に強い人材の教育を目指している学科です。

たとえば人が立ち入れない下水管を検査するロボットの開発、高齢化社会で必須となる電動車いすの開発などがあげられます。

科学技術の世界は新しい技術の発達とともに細分化されていますが、実際の現場で必要なのはそれらを総合しまとめ上げる力でもあります。

社会環境や自然環境・生活環境などに関わるロボティクスにおいて、全体のシステムを俯瞰できるような技術や知識を身につけられるでしょう。

千葉工業大学

大学付属の未来ロボット技術研究センターを持っているのが千葉工業大学です。

この研究センターは各学部・各学科と連携しているだけでなく、外部の大手企業との共同研究を行うなど、あらゆる技術を融合したロボットテクノロジーの開発を行っています。

先進工学部の未来ロボティクス学科では、機械・電子・情報などロボットの研究・開発に必要な幅広い知識を身につけられます。

さらに1年次からすぐにロボット開発を行うことで、実践的な学びを得られるのも特色です。

この学部のチームは、ロボットサッカーのワールドカップで優勝の実績を持つことでも知られており、まさにロボット開発を学ぶのにぴったりの大学といえるでしょう。

近畿大学

近畿大学の工学部にもロボット設計を専門に学べるロボティクス学科があります。

これらの学科はロボット設計コースとロボット制御コースにわかれており、自分の興味に合わせて専門知識を得られるのが特色です。

ロボット設計コースでは設計工学や加工工学など、ロボットの設計に不可欠な技術を重点的に学べます。

一方でロボット制御コースでは、ロボット工学・制御工学・情報工学などを中心に学ぶプログラムとなっています。

学年全員が一斉に参加しロボットを生成する「ロボット競技会」なども開催されており、ロボット好きの仲間たちと一緒に競い合いながら学びを深めていける環境は大きなメリットといえるでしょう。

【ロボット研究室ってどんなところ?】ロボット 研究の就職先は?

学部やコースを選ぶにあたって、だれもが気になるのが卒業後の就職先、つまりキャリアについてです。

ロボット研究をした場合には機械設計やヒューマノイドロボットの開発はもちろん、建設や物流などさまざまな分野でロボット開発に関われます。

よって就職先も電機メーカー・ネットワーク関係企業、運搬機械メーカー・自動車メーカー・鉄工所・ビルシステム開発会社、警視庁・公務員などさまざまです。

またAIの知識を生かして、IT業界に就職も可能です。

このように電機メーカーや自動車メーカーのほかにも、ありとあらゆる分野でロボット開発の知識を持った人材が求められています。

またロボット開発を行う人の中には、就職をせずに大学院に残ってさらに研究を続けるという選択肢をする人もいるのです。

【ロボット研究室ってどんなところ?】ロボット研究の将来性

ロボット研究は技術の発展の真っただなかで、急成長が予測されています。

これらはパーソナルサービスとパブリックサービスの2種類にわかれていて、どちらもロボット産業の中でも伸びが期待されるサービス分野といわれています。

経団連の懇談会の中では「人共存ロボティクス」に関する国の提言づくりにもふれられており、まさに国をあげてひとつの産業として発展を支えていこうというきざしがみられるのです。

現在では人手不足解消が目標とされることも多くありますが、それだけでなく新たな道徳的価値を持ったロボットの活用方法も求められているといえるでしょう。

またヒューマノイドロボットにおいては、日本は世界トップレベルの技術を持つといわれており、さらなる発展が期待されています。

専門性そして総合力とどちらも求められるため、それらのバランスがとれた大学で学ぶことが大切です。

また専門知識を学んだうえで、実際に実戦に生かせるような研究ができる大学に進むことが必要といえるでしょう。

【ロボット研究室ってどんなところ?】まとめ

今回はロボット研究について詳しくご紹介をしました。

ひとことでロボットといっても機械や自動車の範囲だけにとどまらず、今やさまざまな分野で必要とされています。

とくに最近ではコロナウイルスの影響による生活スタイルの変化もあいまって、よりロボットの活用が必要とされる場面も増えています。

ロボット研究を学びたいと思っている人も、今一度自身の過ごしている身のまわりを見なおしてみてはいかがでしょうか。

思いもよらないところでロボットが活用されていたり、もしくは開発の手がかりになるようなことがひそんでいたりする可能性もあります。

この記事を参考にしながら自分の学びたい分野にあった学部や学科を選び、ぜひとも充実した大学生活を手に入れてください。

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