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2021/7/17

【理系学部はどうやって選ぶ?】理系の主な3学部、研究内容、就職先などを解説

2021/7/17

はじめに

大学進学を考えるとき、何を見据えて学部を決めるべきか迷ってしまい、なかなか決められないという人も多いですよね。

さらに大学進学だけでなく、その先の就職まで考えると大学の学部選びはとても重要です。

そこで、今回は理系大学における主な学部の紹介から学部選びのコツについて解説します。

また、学部紹介ではそれぞれの学部がどんな先行研究をして、どのような就職先に有利であるのかもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

【理系学部はどうやって選ぶ?】理系の主な3学部を解説

理系の人が選ぶ主な学部は3つあります。
・工学部
・理学部
・農学部
いずれも理系の学部ですが、それぞれ身につける知識や研究内容がまったく異なります。

したがって、自分が今後知識を深めたい分野なのかどうかも判断基準になってくるでしょう。

工学部

工学部は日常で使っているモノのシステム基盤を作るために必要な技術や知識を身につけることができます。

たとえば、多くの人が使っているスマートフォンです。

スマートフォンは電話ができるだけでなく、さまざまなアプリケーションをインストールして自分好みのデザインにカスタマイズすることができます。

このような仕組みもすべて高度なプログラミング技術が使われています。

つまり、工学部では多くの人が便利かつ簡単にいろいろな機器が使えるようにプログラミングまたはデザインする技術と知識を学ぶことができるのです。

就職先

工学部の主な就職先は以下の通りです。

・自動車や輸送機械メーカー
企業例:トヨタ、ホンダ
・電気機械メーカー
企業例:パナソニック
・エネルギー技術関連
企業例:JFEホールディングス、日本製鉄

先行研究

工学部における先行研究としては、半導体プロセスの研究と5Gネットワークの開発です。

特に半導体は、今やパソコンやスマートフォンをはじめさまざまなIT機器に使われています。

そのため、東京工業大学など工学部に力を入れている大学では、より最先端の研究が行われているのです。

また、ここ数年で普及し始めた5Gネットワークの開発および整備も工学部での知識が多く使われています。

さらに5Gネットワークは、自動運転やさまざまな技術を支えるためのシステム基盤でもあるので、これからもっと需要が出てくる分野とも言えるでしょう。

このように工学部で行われている先行研究は、より私たちの生活に密接したシステムを開発研究している点が特徴です。

どんな人が向いている?

工学部への進学は、物事を論理的に考えることが好きな人やシステムの設計や製図を行うことが得意な人が向いているでしょう。

先ほども述べたように工学部で学べる知識や技術は、人々の生活により密接したモノのシステム基盤を設計などで活用されます。

つまり、目先の知識や技術だけでなく実用的な方法に応用できる力も必要となってくるのです。

ちなみに、工学部で学んだことは知識や技術はどの理系学部と比べても実用的なことばかりなので、やりがいはとても感じられるでしょう。

理学部

理学部は、さまざまな自然現象を理論的に解明および証明し、自然科学について探究していく学部です。

先ほどご紹介した工学部では、人々が日常的に使う機器などにフォーカスしていましたが、理学部で学ぶ知識や研究は地球環境や宇宙などマクロな視点を重視します。

たとえば、薬を開発するときは対象となるウイルスの特性や性質を解明し、その結果に基づいて抗ウイルス薬を製造するのです。

このように自然界にある現象や物の性質を解明して、社会に貢献することの知識を学ぶことができます。

就職先

理学部の主な就職先は以下の通りです。

・研究開発職
・品質管理職
・教員

理学部で身につけられる知識や技術は、工学部や農学部などほかの理系学部と比べでもすぐに実用化できるものよりも、長い期間研究することを多いので研究職が向いています。

先行研究

理学部における先行研究は、東京大学などで行われている「電子スピン」の研究です。

中学や高校の理科で習う電子の回転運動を科学的に証明することで、電子という自然界にあるものから新たなエネルギーを取り出せる可能性が研究されています。

このように一見エネルギー開発と関係なさそうな「電子」という物質に着目して、性質や原理を詳しく研究することによって、実用的な方法に応用できないかを考えるのが理学部における研究です。

イメージとしては、現象の原理や新しい視点によるアプローチ方法を解明および証明するのが理学部で、解明された原理やアプローチ方法を実用化できるようにシステムを構築するのが工学部での知識や技術ということになります。

どんな人が向いている?

先述の通り、理学部は工学部や農学部などの学部と比べると自然現象の解明など基礎研究と言われるものが多いです。

そのため、すべての現象に対して原理の段階から携わり、結果的にものづくりへ関わっていきたい人に向いているでしょう。

また、理学部での研究は現象の解明からスタートすることが多いので、必ずしもすべてが社会に直接貢献できるものばかりではありません。

つまり、根気強く研究できる探究心とさまざまな視点からアプローチする好奇心が必要となるのが特徴でもあります。

農学部

農学部は、微生物から植物、動物など自然界に存在する生物全般を研究対象とする学部です。

農学部と聞くと農業をイメージする人が多いですが、食に関する研究だけでなく微生物や動植物など人間に関わるすべての生物を研究するのが大きな特徴になります。

また、生物そのものの生態系や性質への理解を深めたうえで、分子レベルや材料レベルなどさらに細かい部分まで科学を応用していくことが求められる分野なのです。

就職先

農学部の主な就職先は以下の通りです。

・食品メーカー
・化粧品会社

農学部で身につける知識は、食品や化粧品など人々の健康に関わる仕事が向いています。

たとえば、食品メーカーでは冷凍食品の開発や調味料開発、加工食品開発などさまざまです。

また、バイオサイエンスなどの生物化学を学べば化粧品や製薬会社に就職することも可能でしょう。

特に健康志向が高まりつつある現在では、農学部で身につく知識や技術はとても重宝されるものになります。

先行研究

農学部における主な先行研究は、食物の品種改良やメカニズムの解明が多いです。

たとえば、イネの遺伝子などを解析してメカニズムを解明する研究やカイコ遺伝子の解明などがあります。

このように身近に存在する植物や動物のメカニズムなどを解明することで、より効率的な食品開発や改良を行うことができるのです。

つまり、先ほどの述べたように農学部では動植物の生態やメカニズムを研究することで、私たち人間が関わる食や環境をより良くできないかを模索することが大きなテーマになります。

どんな人が向いている?

農学部で学べることは私たち人間も含めた生物すべてに関わる学問なので、生き物や環境に興味を持っている人はとても向いている学部でしょう。

特に農学部での知識や技術、倫理観などは社会に出てからも非常に重要なものばかりで、大学で研究していたテーマがそのまま活かせることも多々あります。

また、人々の生活をより豊かにするためにさまざまな方法を探ってみたい、たくさんの生物の生態を研究してみたいと思っている方にとっては、とてもやりがいのある学部です。

【理系学部はどうやって選ぶ?】具体的な考え方は?

各学部における特徴や就職先がわかったところで、次は実際に理系学部を選ぶときに大切な考え方について解説します。

冒頭でも述べましたが、大学の学部を選ぶことは今後の就職先や将来を見据えるためにとても重要な分岐になるので十分に考慮したうえで決定しましょう。

名前のイメージだけで決めない

理系学部を選ぶうえでまず気をつけていただきたいのが、学部の名前やイメージだけで進学を決めないという点です。

よく大学進学した後に「思っていた内容と違う」や「まったく興味のない研究テーマばかり」と後悔する大学生がたくさんいます。

たとえば、農学部という名前から農業についての知識や技術だけを学べると考えるのはとても危険です。

もちろん農業についての知識も学ぶことができますが、環境や生物の生態系、これまでの進化の過程など幅広い分野を扱うことになります。

したがって、学部を選ぶときはより詳しくその学部学科について調べていくことが大切です。

研究内容から考える

ある程度、進学したい学部まで絞り込めているのであればそれぞれの学部で行っている研究内容から考えるのも良いでしょう。

なぜなら、学部名は同じでも大学によって扱っている研究テーマや設備が異なるからです。

たとえば、地方にある大学のキャンパスの場合、所有している敷地が広いため大学独自の研究機関や農地などが併設されていることもあります。

一方で、東京大学や京都大学のように最難関レベルの大学になると最先端の研究施設が整っていたりと、大学のレベルや取り巻く環境によって研究している内容が異なるということです。

つまり、各大学の学部で行っている研究内容と大学がある環境なども考慮することで、自分にあった学部学科を選ぶことができます。

【理系学部はどうやって選ぶ?】それでも決まらない人は?

学部も研究したい内容も決まらないという人は、入学してから専攻を決められる大学を選ぶと良いでしょう。

もちろん受験する段階で、それなりに専攻する分野を決めることも重要ですがどうしても決まらない場合は、以下の大学を選択肢に入れてみてください。

東京大学

日本トップクラスの大学の一つである東京大学では、進振り制度というシステムがあります。
この進振り制度では、入学時に自分のやりたいことを絞るのではなく、3年生の時点で専攻を決めることができるのです。
つまり、1,2年生のときに幅広い分野を学習し、3年生になって専攻を決めるという流れになります。

北海道大学

北海道大学では、入試制度に「総合入試」という試験を導入しています。
そのため、他の大学では理学部や工学部、農学部のようにある程度絞りが必要ですが、北海道大学では文系・理系というもっと大きな括りで入学することが可能です。
したがって、1年間教養科目や基礎科目を学んだ後に本人の志望と成績に基づいて学部・学科に移行することができます。

筑波大学

筑波大学では、入学後にそれぞれの学問分野を俯瞰しながら専門を定め、自分のキャリアを主体的に決めることのできる総合選抜があります。
この総合選抜によって、学群や額類の枠を越えて自身のキャリアを見据えた勉強をすることが可能です。

まとめ

今回は理系学部の主な3学部における特徴と研究内容、就職先についてご紹介しました。

学部を決めるときは、名前やイメージだけで判断せず研究内容や大学のオープンキャンパスなどに参加してから決めるようにしましょう。

大学進学は、高校進学に比べて就職先など将来に直結する選択になります。

自分はどの学部に向いているかなど、十分に分析したうえで決めるようにしましょう。

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