【理系生必見!】宇宙業界への就職の実態とは?理系生が学ぶべきこと・将来性を解説

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はじめに

日本でのロケット開発や人工衛星の打ち上げ、海外での宇宙飛行士の飛行や民間ロケットでの宇宙旅行など、宇宙業界が賑わっている中、理系生なら宇宙業界の仕事に携わってみたいと考える方も多いのではないでしょうか。

この記事では、宇宙業界への就職の実態についてご紹介していきます。

宇宙業界への就活にあたり、理系生が学ぶべきことや将来性を確認していきましょう。

【理系向け宇宙業界の解説】宇宙業界とは?

宇宙業界と言われると、ロケット開発や打ち上げ、有人飛行や宇宙ステーションを思い浮かべる場合や最近であれば、民間ロケットによる民間人の宇宙旅行計画などがイメージされるかもしれません。

宇宙業界の仕事としてロケットの打ち上げ以外にも、 人工衛星の開発やデータ運用・活用などの事業などもあります。

宇宙業界向けの設備や部品の開発や製造、宇宙食などの開発などさまざまな事業があるので、どの分野を選ぶかも理系生の検討課題です。

【理系向け宇宙業界の解説】宇宙業界の職種

宇宙業界の事業も幅広ければ、その中で携われる職種もさまざまです。

ここでは特に理系生に向いている職種についてご紹介します。

ロケットや人工衛星、宇宙ステーションなどの設計や開発の仕事、ロケットや人工衛星などの運用の仕事、ロケットや人工衛星をはじめ、宇宙ステーションや宇宙食、宇宙飛行士の装備などの研究、宇宙の仕組みに関する研究など多岐にわたる研究に携わる仕事などが挙げられます。

宇宙業界の仕事内容について、職種ごとに分類しながら紹介していきますので、興味がある職種はあるか、理系学部で学んできたことが活かせそうな職種があるか検討してみましょう。

設計・製造

ロケットの設計や開発に携わる仕事は、理系の航空機設計や宇宙工学の知識、技術系の知識やスキル、ノウハウを活かせる職種です。

就活で人気の代表的な企業として以下が挙げられます。

・三菱重工業 ロケット開発の事業は、1960年代末からスタートしており、歴史や実績もある企業です。

実用商用衛星の打ち上げを目指して設立された宇宙開発事業団(NASDA)のN-Iロケット開発プロジェクトに参加し、製造を請け負ってきました。

N-II、H-I、H-IIシリーズと実績を積み上げ、現在では開発・製造・打ち上げのすべてをトータルプロデュースできる総合宇宙開発企業へと成長を遂げています。

・川崎重工業 H-IIAロケットでは衛星フェアリング、衛星分離部(PAF)と射点設備を担当し、H-IIBロケットではHTV(宇宙ステーション補給機)搭載専用のフェアリングを担当、最新のロケット開発では衛星フェアリングの設計・製造の実績があります。

将来の宇宙輸送を担う再使用型宇宙輸送機の開発をはじめ、宇宙ステーション日本実験モジュール(JEM)、宇宙往還技術試験機(HOPE-X)、技術試験衛星VII(ETS-VII)ドッキング機構といった宇宙ロボティックスプロジェクトに取り組むほか、成層圏プラットフォームの開発や宇宙飛行士の養成・訓練などの有人宇宙技術にも挑戦している企業です。

運用

運用の職種は、航空機やロケットを造り出した後、シミュレーションなどを通じた確認作業を行う業務をはじめ、パイロットや指示を出す人などさまざまな仕事が該当します。

理系生に人気のある企業として、代表的な企業は以下です。

・日本航空株式会社 空港のインフラ機能を担う、空港内特殊車両や施設設備、航空機搭載コンテナの整備や航空機用エンジンなどの大型高額精密機器輸送や港内ガソリンスタンドの運営、客室乗務職や運航の最終責任者である運航乗務職なども運行に携わる職種です。

・JAXA ロケットをはじめ、打ち上げに必要な地上設備、打ち上げ作業手順など一連のシステムとして捉え、効率化や高信頼性化、機能向上のための仕事や人工衛星で宇宙から地球を守り、利用するための運営を担っています。

研究

ロケットの研究には素材の開発や衛星の開発をはじめ、宇宙食の開発や宇宙に飛び交う放射線の研究などさまざまな研究が行われています。

宇宙には無限大に広がる未知の分野があり、研究領域は幅広く、これからも、どんどん研究すべき分野が生み出される業界です。

好奇心がいっぱいで宇宙に興味がある方にとっては、研究のしがいがあり、仕事がおもしろいと感じられる職種となるでしょう。

また、宇宙飛行士の生命や健康の安全を守り、莫大な費用をかけて開発するロケットや宇宙ステーションなどが壊れることなく安全に運用されるための研究も欠かせません。

重大な責任を持ち、莫大な費用を投下される研究分野でもあるため、使命感を持って携わるべき職種でもあります。

【理系向け宇宙業界の解説】理系生が学ぶべきこと

宇宙業界に就職したい理系生が、就活前に大学の授業やゼミ、さらには独自に学んでおくべきことはどんなことが挙げられるでしょうか。

学んでおくべきことは、 どの分野に就職したいかによっても異なります。

財務などの事務系の仕事を除く仕事は、専門知識を持つ理系生が占めているため、どんな仕事をしたいのか、まず検討してみましょう。

宇宙に関する知識やロケット開発のための工学や技術、運行に関する知識や技術など、幅広い分野や職種があるため、興味を持った分野や職種でどんな知識や技術が求められるのか、活用できるのかを考えて、学びを深めることが必要です。

さらに採用に有利に働くよう、ほかの理系生と差別化をするための学びも欠かせません。

理系生が学ぶべき分野

宇宙業界に就職したいと、大学受験の段階から考え、宇宙科学や宇宙工学といった学部を選んで進学した方もいることでしょう。

そういった方は、その専攻を活かし、学んできたことから職種などを考える場合や逆に志望する職種に就くためには、よりどんな知識や技術を得ておけば良いのかを考えて、能力を上げていくことが必要です。

大学に宇宙をターゲットにした専攻がない場合でも、物理や化学、天文学、機械、電子、電気などの分野が役立ちます。

それらに関わる研究をしておくことは就職に有利になりますので、ロケットや人工衛星開発や運用などに役立つ学問を調べ、どのように役立つかをしっかり検討したうえで、知識や技術を習得しておきましょう。

ほかの理系生と差別化をするために

宇宙業界を目指す理系生は、そのほとんどが専門知識や技術を習得してアピールしてきます。

宇宙工学や宇宙科学、航空工学など、一般的な理系学部や専攻に秀でる有利な専攻もありますが、機械工学や電気工学など、専門分野とは言えない場合には、ほかの理系生と差別化できる技能を備えておくと有利に働きます。

必須資格などはありませんが、 英語の試験(TOEIC)などは受けておくべきです。

英語力は宇宙業界を目指す理系生にとって、必要不可欠な能力となるので、TOEICの高いスコアはアピール材料になります。

また、理系生は大学の研究に忙しく、インターンなどに参加している学生が少ない傾向にあるので、時間を作ってOB訪問を実施しておくと有利に働きます。

【理系向け宇宙業界の解説】宇宙業界の将来性

就職するうえでは、業界の将来性も気になるところです。

宇宙業界の将来性は、 その業界を知らない方でも将来性があると確信できる業界ではないでしょうか。

宇宙は未知の部分が多く、研究しなければならないことは無限に広がっています。

ロケットや人工衛星の開発の分野でも、課題は山積しています。

人工衛星が最初の日程通りに打ち上げられない、ロケットの打ち上げにあたって爆発しないか常に緊張が伴うなど、より高品質で安全なロケットや人工衛星を開発していかなくてはなりません。

有人飛行の分野も、まだまだ発展途上です。

民間企業によるロケット開発や宇宙旅行の取り組みも始まっており、今後は競争も激しくなる可能性はありますが、 市場開発がまだ進んでおらず、将来の開拓可能性も大きな業界です。

【理系向け宇宙業界の解説】宇宙業界にいくなら海外も見ておくべき

今の宇宙業界はアメリカやロシアを中心に、海外の方が圧倒的に強く、技術も市場も進歩しています。

日本人宇宙飛行士も数々誕生し、宇宙で活躍していますが、有人飛行がアメリカ、ロシアでしか実現していないことからも、日本が後れを取っていることはわかるでしょう。

人工衛星などは日本の技術も評価がされていますが、ロケット開発や有人飛行については、海外のほうが市場規模も技術も日本より上です。

そのため、より高いレベルで学びたいのなら海外での就職も視野に入れましょう。

宇宙業界を目指す方の最高峰であるNASAをはじめ、スペースX、ヴァージン・ギャラクティカなどの民間企業も、技術力を増しています。

まとめ

宇宙業界は将来性も高く、未知の分野の研究や莫大な費用が投下されるロケットや人工衛星の開発や運用など、理系生にとっては興味深く、やりがいのある仕事が期待できる業界です。

宇宙業界の職種にはロケットや人工衛星の設計・製造をはじめ、運用に携わる仕事、未知なことが多い宇宙やロケット開発、宇宙食や装備などの研究など、幅広い仕事があります。

理系生が学ぶべきこと学んでおくべきことはどの分野に就職したいかによって異なりますが、宇宙科学、物理や化学、天文学、機械、電子、電気などの分野をはじめ、ほかの理系生と差別化をするための英語力やOB訪問での学びもポイントです。

就活にあたっては、日本より技術でも市場開発でも高いレベルにある海外就職も視野に入れましょう。

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