理系の卒論はどうやって書くの? 書き方のコツや書く際の注意点を紹介!

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はじめに

理系の卒論も文系と同様に、ある程度の構成は決まっています。

ただ文系とは違い、理系には実験結果や考察が含まれている点には注意してください。

卒論の構成がわかれば、書く順番も決まってくるでしょう。

書きやすい部分から書き始めれば、締め切りギリギリで慌てることもありません。

今回は理系の卒論を書くときのコツや注意点などをご紹介します。

ぜひ、構成のポイントや注意点などを参考にして、教授などに評価される卒論を書いてみましょう。

【卒論ってどうやって書くの?】卒論の構成は?

理系の卒論では決まった構成があるので、それに沿って書くのがおすすめです。

謝辞から書き始めるのがよいとされます。

自分で考えた謝辞もよいですが、定型文がほとんどなのでネットからコピー&ペーストしても問題ないでしょう。

ただコピペするときには、先生の名前を変更するのは忘れないでください。

謝辞を書き終えたら、目次にかかります。

こちらも深く考える必要はないので、大体の構成を先に決めておきましょう。

構成例としては、「表紙→目次→概要→実験→結論→考察→謝辞→著者の経歴」となります。

理系と文系では構成も若干違いますが、理系ならこの流れに沿って書けば大丈夫です。

以下で、理系の卒論を書くときのポイントを構成順にご紹介します。

表紙

表紙はわかりやすい題名(研究タイトルなど)をつけ、著者名(自分の名前)や指導教員名などを書きます。

もし同じ研究をした大学院生や指導教官がいるなら、そちらも忘れずに書きましょう。

ただ、大学院生の名前は省略するケースも多いので、そこまで重視されません。

また、共同研究者として大学院生の名前を書くケースもあるので、最低限必要な題名や著者名を書いておきましょう。

表紙での文字稼ぎは難しいので、名前などは忘れずに担当教官へ確認してください。

目次

目次では、項目とページ数などを書きましょう。

目次の役割は、「この内容はこちらのページが参考になるよ」と知らせることなので、ほとんどのケースでページの冒頭にあります。

理系の卒論では、目次に文系と違った内容が書かれることもあります。

理系と文系の目次で一番異なるのは、実験の方法と結果を書く必要があるかどうかです。

もし、実験や調査を複数回行った場合は、実験ごとに章を分ける必要もあるでしょう。

卒論の構成がそのまま目次の形になるので、文章を書き終えてから書き始めるのも1つの方法です。

概要

理系の卒論での概要には、研究の目的や背景などの全体像を書きます。

まとめとしての内容になるので、最初に書くよりも、最後に書くほうがおすすめです。

概要を先に書いてしまうと、本文の手直しが入った場合に、また1から書かなければいけなくなるので、最後に書くようにしましょう。

概要はまとめ記事としての役割があり、卒論には必須の内容です。

ただ重ねていいますが、全体像がわからないと概要も書けないので、卒論を書き終えてから書くようにしてください。

実験

理系の卒論では、実験結果なども書くので、同じ実験では同じ結果が出るようにしなければいけません。

そのため、再現性が生まれるように、実験の内容や被験者、実験に使ったシステムなどを書くようにします。

実験結果が曖昧だと、卒論の信頼性が下がってしまうからです。

ただ、実際に実験が必要になるかといえば、必ずしもそうではありません。

たとえば、実験の準備を卒論に記載しても大丈夫です。

実験の前の準備段階でも卒論は書けるので、手順を卒論にまとめてみましょう。

結論

理系の卒論には、実験で得たデータなどを書きます。

実験で得たデータなどは考察が終わらなければ書けないため、卒論でも最後のほうで書く内容になるでしょう。

結論の内容は、考察でわかったことのまとめを書きます。

また、序論で書いたゴールに達成できているかも書くため、書く順序はあとのほうになります。

わかりやすく、簡潔に書くのを意識しましょう。

特に、理系の卒論では発見した内容に、学術的な矛盾がないようにしなければなりません。

結論は研究結果の発表の場でもあり、同時にアピールポイントでもあります。

考察

考察の項目では、実験結果から考えられること、また、今後どのような課題があるのかを書きます。

また、考察では理論と結果を比べてみた結果、どのような結論に達したかも書く必要があります。

考察では、データからわかることを書くため、ときには計算も必要でしょう。

できれば統計の分析も意識し、データの取り方も工夫するのがおすすめです。

考察を書くのは時間もかかりますし、結論を書くベースともなる部分なので、漏れがないように書いてみてください。

謝辞

卒論の謝辞では、研究に関わった人への感謝を述べる部分です。

例としては、「この研究にあたって、懇切ていねいにご指導くださった担当教官の〇〇教授、また、大学院〇年生の〇〇氏にお礼を申し上げます」などのように書きましょう。

また、ほかの大学の教授と共同で研究をした場合も、名前を書き忘れないように注意してください。

ほかにも、友人や家族に対する感謝を書くなども有効です。

理系の卒論では、実験結果をもとにディスカッションしながら書くものなので、指導に携わった教員名などは必ず書くようにしましょう。

著者の経歴

理系の卒論の最後には、著者が通っていた学校の卒業年数など、経歴を書きます。

具体的には、著者の生年月日、中学から大学までの入学、卒業歴(大学は卒業予定でOK)を書くのが基本です。

著者の経歴も表紙と同じで、ある程度テンプレートが決まっているので、そちらをコピペして改変するだけでも書けます。

もし、卒論を書く順番に迷ったときには、「表紙→著者の経歴→謝辞→目次」の順番で書けば、時間もかからず、書き進められるでしょう。

また、著者の経歴は必要ですが、そこまで重要視はされません。

【卒論ってどうやって書くの?】卒論を書くときのコツ

理系の卒論を書くときのコツは、書く順番に気をつける、書けないところは判断をあおぐなどがあります。

書き方の流れなどは大学によっても異なります。

ただ、一般的には、まずテーマを決め、つぎに卒論の目的をはっきりさせる、実験の準備や下調べをする、実験の結果を考察する流れです。

また、卒論を書くのには時間がかかるため、締め切りの2ヶ月前までに書き終えるのを目安にしましょう。

以下に、理系の卒論を書くときのコツをご紹介します。

書く順番に気をつける

理系の卒論を書く順番のおすすめは、「謝辞→実験→結果→序論→考察→結論→概要」です。

まずは、書きやすいところから書いていけば、締め切りにも間に合うでしょう。

表紙から書き始めると、流れに沿って一気に書けますが、卒論を書くなら上記の順番がおすすめです。

なぜなら、始めて卒論を書く場合は、どこから手をつけるべきかわからない人も多いからです。

特に、謝辞は卒論に手をつけたとの実績も生まれるため、最初に書いておきましょう。

表紙や謝辞はテンプレートがあるのですぐに書けますし、そこまで重要視されません。

理系の卒論でのメインは実験と結果になるので、そちらに時間をかけるようにしてください。

また、概要はまとめ記事となる部分なので、書く順番も最後になります。

書けないところは人に聞く

本来、論文は1から作り出していくものではありません。

先輩の論文などを参考にしつつ、利用しながら作り上げるものです。

もし卒論でわからないことがあれば、先生や先輩など、人を頼るのが完成させるコツです。

そのため卒論をある程度書き終えたら、教授に相談しましょう。

相談すれば、どこの内容が必要か不要かもわかり、卒論を書くスピードも上がります。

執筆の早いうちに相談すれば、締め切りにも間に合い、より密度の高い卒論を書けるでしょう。

1人で集中して書くのには限界があるので、教授や先輩など頼れる存在がいることは大切です。

ただ、先輩の卒論などを参考にするときには、コピー&ペーストには注意が必要です。

あくまでもオリジナリティのある卒論を目指してみてください。

【卒論ってどうやって書くの?】理系の学生が卒論を書く際の注意点

理系の卒論では、書くときにいくつかの注意事項があります。

たとえば、「図や表に番号をつける」「コピー&ペーストはしない」「参考文献の記載を忘れない」などです。

ほかにも、以下のようなことに注意しましょう。

・()の場所に注意する ・引用番号の位置に気をつける ・文字や字が小さくなりすぎない ・英数文字は統一感を出す ・表現の重複はなるべく避ける ・引用の書式を守る

理系の卒論では細かい注意点が多くあります。

理系ならではの注意点もあるため、以下も参考にしてみてください。

図や表には番号をつける

理系生が卒論を書くなら、論文の過程で使う図や表に番号をつけ忘れないようにしましょう。

たとえば、「図2.1 加熱時および冷却時における実験装置の位置」などのように、わかりやすく通し番号をつけるのを忘れないでください。

わかりやすい卒論にするためには、「図2.1」「図2.2」または「表2.1」「2.2」などのように番号をつけることは大切です。

卒論は人に読んでもらうことが前提のため、なるべく読みやすい工夫が必要でしょう。

また、卒論のなかで図と表のどちらを使うか迷ったときには、図のほうが直感的に理解できるのでおすすめです。

ただ、図では表しづらい項目や内容が少ない場合などは、表を使ったほうがわかりやすいケースもあります。

図や表は読みやすくするために必要ですが、目的に応じて使い分けることも大切です。

コピー&ペーストは禁止

理系性が卒論を書くなら、参考にするのは問題ありませんが、コピー&ペーストは決してやってはいけません。

論文の盗作にあたり、言語道断な行為なので気をつけましょう。

ただ、論文全体をすべて自分の考察だけで書くのは、難しい一面もあります。

そのため、何かしらの書籍や研究結果を参考にするケースは多いでしょう。

しかし、コピー&ペーストは厳禁です。

参考にするなら、引用に留めます。

もし、引用した箇所があるなら、論文にもしっかりと出典を記載するのは基本事項です。

なかには、「文章を並び替える」「表現方法を変更する」などして、コピー&ペーストに見えない工夫をする人もいます。

ただ、この方法はコピー&ペーストの一種となり、見る人が見ればすぐにわかってしまいます。

コピー&ペーストと引用は違うので、ルールを守り、出典元は必ず記載を心がけてください。

参考文献は記載する

理系性が卒論を書くときには、参考文献などの文献はすべて書くようにしましょう。

引用はもちろんですが、参考文献の出典元も明らかにするのが基本ルールです。

参考文献の記載方法には、最後にまとめて書く方法もあります。

ただ、参考文献の数が多い場合は、章ごとに通し番号をつけ、章末に記載したほうがわかりやすくなるでしょう。

また、インターネットのウィキペディアなどを参考にする学生もいますが、間違った情報が載っている可能性も高くなります。

ほかにも、卒論での文字数を稼ぐために、参考文献を多用する方もいますが、卒論の文字数に参考文献は含まれません。

そもそも参考文献だらけでは、卒論の成果を書くといった趣旨から外れてしまいます。

そのため、文字数を稼ぐのに参考文献を使うのではなく、本文の内容で既定の文字数をクリアしてください。

【卒論ってどうやって書くの?】理系の卒論は何がわかったかを書く !

理系の卒論は、実験結果などから新しくわかったことを文章にするのが基本です。

そのため、重要なのは何がわかったのかなどを明確に書くことと、新規性があるかもポイントです。

ただ、新規性のある卒論を書くのは難しい一面もあるので、困ったときには先行研究の将来的な課題を題材にしてみるのもよいでしょう。

もし、新規性が見つかれば、つぎにストーリーを考えます。

新規性があると○○ができるようになる、○○に応用できるなど、メリットも卒論に含めるようにしましょう。

最後は、統計的な考察と共に「8割以上の効果が出せたら達成」などのゴールを決めます。

卒論では教授に相談するのも有効なので、難しいと感じたら頼るのも1つの方法です。

ただ、理系の卒論はオリジナリティが求められる点は忘れないようにしてください。

【卒論ってどうやって書くの?】まとめ

理系の卒論を書くときの構成例や書くときのコツなどを紹介してみました。

難しいように感じる理系の卒論ですが、構成自体は文系とほぼ同様なので安心してください。

ただ、理系ならではの実験結果や考察などがあるため、書く順番などは押さえておきたいポイントです。

また、卒論の内容は実験結果などから新しくわかったことを書くようにするのも基本です。

もちろんコピー&ペーストは厳禁ですので、引用とコピー&ペーストの違いも理解しておきましょう。

ぜひポイントを押さえて、素敵な卒論を書いてみてください。

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