【理系人気企業!】明治グループはなぜ理系に人気?理系はどのように働いている?

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明治グループは理系の学生が就職したいランキングでトップに名前が挙がるほど人気の企業です。

日本各地から有名大学に籍を置く優秀な学生が多数応募してくることでも知られ、2750倍という驚異的な倍率を記録した年度もあるほどです。

人気の理由としては人気商品を多数展開してることによるネームバリュー、そして食品会社だけでなく「Meiji Seika ファルマ株式会社」という製薬会社をグループ内に持ち、理系の学生として学んだ専門的な知識を活かせる幅広い業務があることが挙げられるでしょう。

具体的にどのような仕事があるのかというと、食品を扱う「株式会社明治」の場合は商品の企画を行う「製品開発」や企画案に基づいて実際に製造にあたる「製品製造」という仕事がメインとなります。

医薬品を扱う「Meiji Seika ファルマ株式会社」の場合は病気を治す効果を持つ成分を見つける「医薬品研究」、発見した成分の効果や安全性を確かめるための治験や製造コストを下げるための技術開発にあたる「生産技術」などの業務があります。

また、医薬品業界の営業職にあたる「MR」も近年注目を浴びている仕事です。

【理系人気企業!】はじめに

明治グループといえば「ブルアリアヨーグルト」や「きのこの山」「たけのこの里」、さらには「アーモンドチョコレート」など、数多くのヒット商品を世に送り出してきた有名企業です。

この明治グループは人気企業ランキングで常に上位にランキングされており、特に理系学生からは高い人気を誇っています。

当然ながら日本中から優秀な学生が集まってくるので、競争率も非常に高くなっています。

明治グループとはどのような会社なのか、そしてなぜ人気があるのか、詳しく見ていきましょう。

【理系人気企業!】なぜ理系に人気?

明治グループは食品メーカーである「株式会社明治」と製薬会社である「Meiji Seika ファルマ株式会社」から構成される持ち株会社です。

理系の大学生が就職したい企業のランキングではトヨタ自動車やソニーなど世界的にも知名度の高い大手企業を抑えて堂々のトップであり、内定者の出身大学には難関の国公立大学や私立大学が名を連ねています。

なぜ明治グループは理系の大学生からこれほど高い人気を誇っているのでしょうか。

ネームバリューがある

明治グループが理系の学生から人気のある大きな理由の一つは知名度の高さでしょう。

「おいしい牛乳」「ブルガリアヨーグルト」「エッセルスーパーカップ」などの乳製品、「ミルクチョコレート」や「きのこの山」「たけのこの里」といったチョコレート菓子は誰もが一度は口にしたことがあるでしょう。

このように、多くの学生にとって明治グループは小さな頃から馴染みの深い企業であることが高い人気を誇る大きな理由となっています。

また、明治グループは創業100年を超える歴史を持つ企業でありながら、新しい事業分野へ積極的に参入するチャレンジ精神のある企業でもあります。

そういった企業の姿勢も明治グループのネームバリューを押し上げている要因の一つです。

理系の専門知識を幅広く活かせる

明治グループといえば食品メーカーというイメージを強く持っている人も多いでしょう。

上述したように乳製品やチョコレート、スナック菓子、アイスクリームなどに人気の商品が多数あり、日頃からよく食べているという学生も多いと思います。

しかし、明治が扱っているのは食品だけではありません。

明治グループには「Meiji Seika ファルマ株式会社」という製薬会社があり、各種医薬品の開発のほか、農薬や動物用の医薬品なども取り扱っています。

近年は食品と医薬品をコラボさせた商品も増えてきており、「プロビオヨーグルトR-1」はその代表的なものと言えるでしょう。

このように明治グループは幅広い事業分野を持ち、研究開発力にも定評があるので、理系の学生から人気を集めているのです。

【理系人気企業!】明治グループの倍率は?

このように企業としての歴史も長く、人気の商品を数多く生み出している明治グループですから、当然ながら就職難易度は非常に高くなっています。

基本的に内定をもらうことのできるのは一握りの優秀な学生のみであり、平均的な学生が内定を勝ち取るのは非常に難しいと言わざるを得ないでしょう。

では、実際に明治グループから内定をもらっている学生は何人で、どんな大学を出ているのでしょうか。

明治グループの就活事情を詳しく見ていきたいと思います。

食品では2750倍に

明治グループは理系学生の就職人気ランキング1位ということもあって、全国の大学から優秀な大学生、大学院生が多数応募してきます。

競争率も非常に高いということは明治グループへの就職を希望する学生も覚悟していることでしょう。

では実際にどのくらいの倍率になるかということですが、明治グループの中でも主に食品を取り扱う「株式会社明治」に限定すると2016年度には11,000名の応募に対して内定者が4名、実に2,750倍という驚くべき倍率をたたき出しています。

ちなみに2016年以降は毎年50名程度の採用人数となっているので、2,000倍を超えるような倍率になっていませんが、それでも内定をもらえるのは数百名から千名の学生から1人といったところです。

薬品事業は正確な数字はわからない

明治グループの中でも薬品事業を展開する「Meiji Seikaファルマ」の場合はどうでしょうか。

毎年の採用人数は50~80名程度ですが、「Meiji Seikaファルマ」にどのくらいの学生が応募しているのかは公表されていないため、正確な倍率がどのくらいになるのかはわかりません。

ただ、一般的には大手製薬会社の倍率は50倍~100倍ほどと言われているので、学生からの人気が高い「Meiji Seikaファルマ」の場合は少なくとも200倍以上はあると考えられます。

なお、内定者を多く出している大学には東京大学や京都大学、早稲田大学、慶応大学などの難関大学が名を連ねており、少なくともMARCH以上の学歴が必要になると考えたほうが良いでしょう。

【理系人気企業!】理系はどのように活躍できる?

明治グループ全体での新卒採用枠は文系学生が全体の2~3割ほどで、理系学生が7~8割を占めています。

では採用された理系学生は企業の中でどのような仕事を任されていて、どのような活躍をしているのでしょうか。

ここでは理系学生が配属されることの多い仕事と、その仕事内容について詳しく紹介していきます。

将来自分の活躍する姿をイメージすることは就職活動においても非常に重要なことなので、ぜひ参考してください。

食品事業会社「株式会社明治」の場合

就職人気ランキングといえば従来は金融機関や総合商社、大手メーカーなどが多く名を連ねていましたが、最近は安定性や生活に身近な事業ということで、食品メーカーが数多くランキングしています。

中でも明治は非常に人気が高く求人倍率、就職難易度はともに高くなっているのです。

「株式会社明治」に採用された理系学生の多くは、製品開発や製品製造などの仕事に従事することになります。

それぞれの具体的な業務について説明していくことにしましょう。

製品開発

「株式会社明治」で多くの理系大学出身者が従事している仕事の一つが製品開発業務です。

「こんな商品があったら消費者に喜んで購入してもらえるのではないか」という商品を企画したり、生産コストを削減できるような原材料や安全な添加物などの開発を行ったりします。

近年はどこの食品メーカーでも人気商品の開発のためのマーケティング業務に力を入れていることもあり、「株式会社明治」でもさまざまな手法でマーケット調査を通じて消費者の動向や世間のトレンドなどにアンテナを張り巡らしています。

このようなマーケティング業務には統計学の知識や論理的な思考力が求められることが多いので、理系出身の学生が能力を活かせる仕事です。

製品製造

製品開発部門で企画した商品や開発した新しい技術を形あるものにするのが製品製造部門の仕事です。

製品開発部のコンセプトをもとにして、原材料の選定を行うことや調味料の組み合わせなどを行います。

また、製造方法の検討を行うのも製品製造部門の重要な仕事の一つです。

具体的には原材料の洗浄や加工、調理、包装などの業務になります。

「株式会社明治」くらいの大手企業になれば基本的に製品製造は機械が行うことになるので、社員は実際の加工や調理を担うのではなく、生産技術の開発や生産ラインの構築などにあたることになるのです。

このような仕事には理系としての知識やスキルが求められるため、理系大学出身のエンジニアが主に業務を担当することになります。

「Meiji Seika ファルマ株式会社」の場合

「Meiji Seika ファルマ株式会社」は医薬品の研究や開発、販売を行っている会社です。

特に感染症治療薬の分野に強みを持ち、トップシェアを誇ります。

製薬会社という性質上、研究職や開発職で働くうえでは薬学や農学、理学、化学などについての専門的な知識やスキルが求められるので、理系学生が活躍できるフィールドが数多くあります。

では「Meiji Seika ファルマ株式会社」の社員がどのような働き方をしているのか見てみましょう。

医薬品研究

「Meiji Seika ファルマ株式会社」において理系出身者が従事する重要な業務の一つが医薬品研究です。

医薬品研究には「基礎研究」と「応用研究」があり、基礎研究は病気のメカニズムの解明にあたったり、どのような成分が病気を治す効果を持つのかを調べたりします。

基礎研究によって、これまで別の病気の治療薬として使われた医薬品に新しい病気の治療効果があることを発見したりすることもあります。

応用研究は基礎研究によって発見された成分をどのように合成するのか、その方法を探る目的で行われるのです。

これを「探索研究」と呼びます。

新しい化合物の生成には高度な理系の知識を必要とするため、大学で学んだことを最大限に活かすことができるでしょう。

生産技術

生産技術とは研究職によって発見された成分を商品化するための開発職のことです。

成分を医薬品として販売するためにはさまざまなハードルを越えなければなりません。

その一つのハードルが「治験」です。

研究職の職員が発見した成分に特定の病気に対する治療効果が見つかったとしても、効能以上に副作用が大きければ商品化することはできません。

実査に患者さんに薬を投与して有効性や副作用を確かめる必要があります。

治験で効果や安全性を確認できても、製造にあまりにも高いコストがかかってしまうようでは製品化は難しいでしょう。

いかに安価に医薬品を製造することができるか、生産技術の確立や製造方法の検討、品質管理などを行うのも生産技術の重要な仕事です。

MR

営業職はどの業界にも存在する職種ですが、医薬品業界の営業職は「MR」と呼ばれます。

営業職というと一般的には自社の商品やサービスをお客様に売り込むことや価格の交渉などを行うのが主な仕事となりますが、MRの仕事は少し異なります。

取り扱う商品が人の命に関わる医薬品ということもあり、商品の売り込みや値段交渉よりも、自社の医薬品をより効果的に安全に使ってもらうための情報を提供することや医療の現場から自社医薬品の効果や副作用についての情報を収集し、研究・開発職へフィードバックすることに重きが置かれる仕事です。

そのため、一般的には文系出身者が従事することが多い営業職ですが、MRに限っては理系出身者が多く採用されます。

【理系人気企業!】まとめ

ここまで、明治グループがなぜ理系の学生に人気があるのかということについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

明治グループは大手企業として安定感があるだけでなく、事業分野が多岐にわたるため理系の知識を活かすことのできる仕事がたくさんあるのが人気の理由です。

優秀な学生が多く集まるので厳しい就活が予想されますが、まずは明治グループがどのような会社であるのか深く研究し、自分の能力がどの分野で最大限に活かせるのかを理解することが重要になるでしょう。

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