理系で大学受験をする際のポイント3つ|高校3年間の計画や文系との違いも紹介

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「国語より数学が得意だけど、理系の大学に行った方がいいのかな?」
「理系の大学に進学しようと思っているけど、どんなことが学べるの?」
「理系大学の受験勉強は、いつくらいから始めたらいいの?」

このように理系の大学へ進学を考えた時に、どのように学部を選んで、どうやって勉強をしたらいいのかわからないといったことはありませんか。

本記事では、これから大学進学を控えていて、理系大学を受験したいと考えている人向けに、基本的な知識から受験本番前までの勉強の心構えなど、受験のコツを広く紹介しています。

この記事を読むことで、理系で大学受験をするための計画と準備を知り、自信をもって試験に挑めるようになるでしょう。

理系大学の受験について理解を深めたいという方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

理系の学部にはどんなものがあるの?

理系の学部にはどんなものがあるのでしょうか。理系とは、大きく分けると「数学」や「物理」「化学」「生物」になります。

例えば、将来「医師または看護師の仕事がしたい」と思うのであれば、医学や看護学といった分野があるでしょう。「ロケットを開発してみたい」と考えるなら工学や理工学、物理学といった分野になります。

また、「動物に関わる仕事、獣医になりたい」と思う人であれば、獣医学や畜産等の学部になるでしょう。加えて、農業や海洋学、地質、天気なども理系の範囲です。

このように、ひとくちに理系といっても多くの種類の学部が存在しています。

理系と文系の違い

大学の学問は、大きく「自然科学系」「人文学系」「社会科学系」の3つの分野に分かれており、そのうちの「自然科学系」が理系、「人文学系」と「社会科学系」が文系となります。

もう少し細かく解説すると、理系は、数学や計算機科学、論理学といった形式科学、医学や看護、畜産等など自然科学の学問であり、主にものや生きものを対象としている分野です。

これに対し文系は、法学、文学、国語、英語、古典、歴史、公民、政経、地理、心理学、社会構造、文化、芸術など、人間が行う活動や考えなどを対象としている分野といえるでしょう。

理系で大学受験をする際のポイント4つ

理系で行きたい大学、学んでみたい学部が見つかったら、どの科目で受験したら良いのでしょうか。受験する試験科目は、大学や学部によって変わってきます。

理系といっても範囲が広く、学部もいろいろあるため、受験科目を選ぶのに悩む方もいるのではないでしょうか。勉強を始める時期や受験勉強の仕方について迷う方もいるでしょう。

ここでは、理系の大学受験をする際の4つのポイントを見ていきます。

  • 理科は範囲が広いため予習をする
  • 数学は優先して勉強する
  • 早めに勉強を始める
  • 入試科目を把握しておく

1:理科は範囲が広いため予習をする

理科は範囲が広いため、予習をしてから授業に出るようにしましょう。教科書をざっと見て、よくわからないところを見つけておく程度で良いです。

授業に出て内容理解に努め、わからなければ先生に質問しましょう。なるべく早い段階で、わからないことを解消してから、次の予習に進みます。1週間以内に見直して思い出すようにすると、長い間記憶していられるでしょう。

じっくり時間を取るのではなく、短時間で良いので何度も内容に触れる回数を増やすようにするのがコツです。こうすることで、記憶に定着するようにしていきます。

2:数学は優先して勉強する

理系の大学を目指すなら、数学は優先で取り組むようにしましょう。理系の大学受験の科目には、数学IA、数学ⅡB、学部によっては数学Ⅲが含まれる場合があります。

数学は、公式を暗記するだけでなく、公式や定理を使って論理的に答えを導く応用力をつけなければ、問題を解くことが難しいでしょう。日頃から演習問題を解いて、地道に力をつけていくことをおすすめします。

また、国公立と私立によって、学ぶべき科目が変わってきます。特に国公立大学の理系を受験する場合、共通テストと2次試験といった全範囲での学習が必要なため、注意しましょう。

3:早めに勉強を始める

高校3年生になってから受験勉強に取り組もうとしても、勉強する習慣が身についていなければ、なかなか思うようには進まないでしょう。

また、暗記だけの勉強では不十分な場合があります。問題に対する論理的思考力や推理力、計算速度などが絡み合うため、それなりの学習時間がかかるでしょう。

特に数学は、物事を多角的に見て判断する力、情報を整理する力、命題を元に証明する力などを身につける必要があります。

このような理由から、なるべく早くから受験を考えて、勉強を始めるのがおすすめです。たくさんの問題を解いて、力を養っておきましょう。

4:入試科目を把握しておく

行きたい大学や気になる大学が見つかったら、どんな学部があるか調べ、行きたい方向性を固めていきましょう。その際にインターネットや赤本で調べて、大学受験科目について把握しておくことが大切です。

必須科目や専門科目は何か、選択科目はどうするのかなど、しっかりと調べて無駄のない学習を始めましょう。また、自分の得意科目で受験ができるところを探すことで、より合格への道が開けるでしょう。

大学受験の注意点3つ

大学を受験すると決めたら、具体的にどんなことに気をつけたら良いのでしょうか。例えば、受験する大学によって試験科目に特徴があり、注意が必要です。

国公立大学と私立大学では、入試制度が違います。また、大学によっては受験科目が4教科のところ、2教科のところ、2次試験に小論文が含まれるところもあるでしょう。

ここでは、大学受験の際に注意するポイント3つを挙げていきます。

1:学部と学科を調べておく

受験したい大学の候補ができたら、学部と学科を調べましょう。希望する学部と学科を調べることで、自分はどんなことに興味があるのか、どんなことがやりたいのかが深くわかってくることもあります。

すでにやりたいことや興味のある分野があれば、そこから学部や学科を調べることで、より受験に対して具体的なイメージをわかせることが可能です。

2:国公立と私立では入試制度が違う

国公立大学は、共通テストと2次試験を合わせて国語、英語、数学、理科、社会の5教科が受験科目となることが多く、私立大学の場合は2科目のみのところや、小論文や総合型選抜(旧AO入試)などの推薦を行っているところもあります。

理系なのに受験科目に数学がないこともあるため、リサーチして受験科目を絞るのも良いでしょう。

3:受験科目を得意不得意で選ばない

勉強していると得意な科目と不得意な科目が出てきて、自分の得意な科目で勝負したくなるでしょう。しかし、受験科目は得意不得意で選ばないことをおすすめします。

得意科目はすでに点数が取れているため、それ以上の点を取るのは難しくなりますが、不得意科目の点数を底上げすれば、偏差値を上げることが可能となります。

問題に慣れたら点が取れるようになることもあります。点が取れないからといって諦めずに、
挑戦していくことが大切です。

高校3年間の年間計画の例

大学へ進学を考えているのであれば、早めに準備をすることで、より希望に沿った大学に行きやすくなるでしょう。

特に理系大学を考えるなら、高校3年間をいかに過ごすかが鍵といえます。学年ごとにやることを決め、高校3年間の年間計画を立てておきましょう。

ここでは、高校3年間の年間計画の例を見ていきます。

1:高校1年生は勉強する習慣をつける

高校では実力テストや中間テスト、期末テストといった定期的な学内テストがありますが、大学受験を考えるなら、高校1年生の頃から毎日短い時間であっても勉強をする習慣をつけておきましょう。

日頃から予習をし、よくわからないことを見つけてから授業に出るようにしましょう。わからないことをそのままにしないことが大切です。

また、早い時期から自分にあった勉強法を見つけておくことで、より早く勉強する習慣を身につけることができます。

2:高校2年生の夏は基礎を固める

高校2年生の夏になったら1年生の復習をかねて基礎を固めるようにしましょう。

特に国公立を狙うのであれば、5教科すべてを学習して基礎を固める必要があります。また、理系大学の受験科目には英語が多く含まれています。この時期は、英単語や英作文になれるために、英検など資格取得に挑戦するのもおすすめです。

3:高校2年生の秋は教科書レベルの問題に慣れる

高校2年生の夏に基礎固めをしたら、少しずつ問題を解くようにします。まずは基礎的な問題から解いていき、教科書レベルの問題が解けるようにしておきましょう。

問題集や参考書は相性があるため、必ず自分の目で見て、自分がやりやすそうなものを見つけるようにしてください。

また、最初から難しいものに挑戦するのではなく、易しいものから始めて解けるという自信をつけながら先に進むことが大切です。

4:高校2年生の冬は教科書レベルの問題は対応できるようにしておく

高校2年生の冬には、教科書レベルの問題は大体解けるようにしておきましょう。教科書レベルの問題が解けるということは、平均的な実力はついてきているといえます。

教材などを使って、どのくらい解けるかを確認するのもおすすめです。

5:高校3年生の春は志望校レベルの問題を解く

高校3年生の春になったら、いよいよ志望校レベルの問題に挑戦します。赤本などを参考にしながら、受験時と同レベルの問題に挑戦し、理解を深めていくようにしましょう。

大学模試を受けてみて、希望する学部に合格できるかどうか確認するのも良いでしょう。この時点でどのくらい解けるのかを確認し、対策を立ててスケジュールを組みなおすのもおすすめです。

6:高校3年生の夏は応用の問題を解く

高校3年生の夏になると、部活などの引退もあるでしょう。本格的な受験モードに突入するといえます。夏休みに追い上げてくる人も多々いるため、油断せずにしっかりと取り組むようにしましょう。

この頃には応用問題を解くようにして、基礎問題は時間短縮をはかります。

7:高校3年生の秋は理系科目に時間を使う

高校3年生の秋に入ったら、時間の比率を考えて、受験に必要な理系科目に時間を使い確実に攻略していきましょう。特に数学Ⅲは、それまでの基礎ができることで解きやすくなります。

また、暗記物は何度も目にすることで知識の定着をはかり、より高い点数が取れるようにしておきましょう。

8:高校3年生の秋以降は過去問を解く

高校3年生の秋以降は過去問をひたすら解き、同じ問題が出たら絶対解けるというくらいにして受験に臨みましょう。

高校3年生の秋には、学校推薦や総合型選抜で合格者が出てきますが、焦る必要はないでしょう。自分を信じて、ひたすら過去問を解くことが大切といえます。

理系で大学受験をする際のポイントを理解しよう

今回は、理系で大学受験をする際のポイント3つや高校3年間の計画、理系と文系との違いなどを紹介しました。

理系の大学を受験する気持ちができ、受験のポイントを理解したら、逆算してスケジュールを組むことをおすすめします。長期の計画と短期の計画を立てて学習を進めていくことができれば、心に余裕が生まれて受験に挑みやすくなるでしょう。

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