HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
人材業界は近年就活生からの人気が高く、志望者の数も増加しており、その勢いを増しています。
そういった倍率の高い業界の選考を通過するためには、質の高い志望動機の作成が重要です。
この記事では、人材業界を志望する方に向けて、志望動機の書き方を紹介していきます。
例文や注意点、企業が志望動機のどういった点を見ているかといった評価ポイントもあわせて解説していくので、「まだ志望動機を書いたことがない」「そもそも志望動機は何のために作成するのかわからない」という方も、ぜひ参考にしてください。
- 人材業界の現状
- キ人材業界の魅力
- 人材業界の志望動機の書き方
- 人材業界の志望動機の例文
- 人材業界を志望している人
- 志望動機の書き方が分からない人
- 人材業界の志望動機を作成したが不安に思っている人
- 内定に近づきたい人
【人材業界の志望動機】志望動機の重要性
人材業界の志望動機がうまく作成できないときは、まず、志望動機の重要性から理解を深める必要があります。
就活を進めるにあたって、志望動機はどのくらい力を入れるべき?と疑問に感じている人は多いでしょう。
結論からいうと、就活の選考のなかでは、志望動機は非常に重要といえます。
もちろん企業によって方針や評価基準はさまざまですが、志望動機とガクチカを7:3の割合で重視する採用担当者は少なくありません。
志望動機からは仕事に対するモチベーションの高さ、企業・業界への理解度がわかりやすく伝わってくるからです。
そのため志望動機作成に力を入れることは、就活を有利に進めるうえで必要不可欠といえます。
人材業界に絶対に就職したい、と考えるなら、志望動機作成には十分な対策をおこなうようにしましょう。
【人材業界の志望動機】人材業界とは?
そもそも人材業界が具体的にどのようなものか把握できていない方もいるのではないでしょうか。
人材業とは、簡潔に言えば「人と企業をマッチングさせる仕事」です。
優秀な人材を確保したい、従業員をすぐに増やさなくてはならないといった企業側のニーズと仕事を見つけたい求職者をつなぐことで、双方にとってメリットのある出会いを作り出すことが、人材業の仕事と言えます。
マッチングのための方法はいくつかの種類に分かれており、利用者の需要に合わせたサービスが展開されていることも特徴です。
主な職種として営業やアドバイザーなどがあり、求職者のサポートや企業へのサービス提供などを行います。
就職というライフイベントのお手伝いをすることになるため、就職を成功させた人から感謝される機会も多く、やりがいのある仕事と言えるでしょう。
【人材業界の志望動機】人材業界の種類
先ほど述べた通り、人材業界の中には複数のビジネスモデルがあります。
求職者や企業にはさまざまなニーズがあるため、利用するサービスを目的に合わせて変えているため、それぞれの業態に一定数の利用者がいます。
全体的な特徴として、求職者から利用料を取るものはほとんど存在せず、採用を手伝った企業から紹介料や手数料などを払ってもらうものが多いでしょう。
また、実際に求職者とやりとりをせず、あくまで媒介として企業を紹介するケースもあります。
自分が働きたいと思うビジネスモデルがどれに分類されるのか、しっかり把握しておきましょう。
人材紹介
まず紹介するのが、人材紹介と呼ばれるビジネスモデルです。
就活・転職エージェントやヘッドハンティングなどがこの業態に当てはまります。
求職者にサービス登録をしてもらい、希望や条件に合う企業を紹介していく点が特徴です。
求職者は無料でサービスを利用することができ、採用を決めた企業が紹介料を支払うことになっています。
求職者が自分の希望や条件に合った企業にマッチングしやすく、企業側もミスマッチによる離職の可能性を防ぐことができるというのがサービス利用のメリットと言えるでしょう。
人材派遣
次に人材派遣の業態説明です。
人材派遣は、紹介企業に直接求職者を雇用してもらうのではなく、自社で派遣した社員を別企業に労働力として派遣するサービスです。
そのため、就労者はあくまでも派遣元である自社の社員という扱いになり、給与なども派遣元から支払われます。
紹介企業からは、派遣手数料を貰うことでビジネスを行っているのです。
人材派遣も、求職者の希望や条件に合った派遣先に送ることで、ミスマッチを防ぐことができることが利用のメリットと言えます。
求人広告
求人広告は、就活サイトや求人誌の運営などを行う業態です。
基本的に仕事を探すといった場合、こういったメディアを利用する方が大半でしょう。
人材を確保したい企業が、料金を支払うことでその企業の運営メディアに掲載されるという仕組みです。
求職者や企業に対して直接的なやりとりをする機会は比較的少ないですが、広告を掲載する企業に対し、広告内容の確認やどういった人材を求めているのかなどの聞き取りなど、入念なマーケティング業務も必要と言えます。
人事コンサルティング
人事コンサルティングは、採用や育成など、人材関係で課題を抱えている企業に対し、適切なアプローチを行うことで解決を図る業種です。
こちらは主に企業に向けたサービスであり、課題解決のためのアドバイスを行うことがメインの業務となります。
社員育成のための研修を委託される場合や採用活動の戦略立案など、相手企業の求めるものを提供しなくてはならないため、分野は多岐にわたります。
企業によっては特化した分野を持つ場合があるため、自分の就きたい仕事がどの分野に類するのか調べておきましょう。
職種のまとめ
上記で確認した人材業界の職種を表にまとめてあります。
もう一度簡単に確認していきましょう!
業種 | 職種 | 主な仕事内容 | 主な収益源 |
---|---|---|---|
求人広告 | 営業 | 企業に媒体への広告掲載を提案する | 掲載料や成果報酬 |
人材紹介 | 営業・キャリアアドバイザー | 企業にエージェントサービスを提案し、求職者に求人情報を提供する | 成果報酬 |
人材派遣 | 営業・コーディネーター | 企業に派遣社員を提供し、派遣社員のフォローをする | 派遣料 |
人材コンサルティング | コンサルタント | 企業に採用や教育のノウハウを提供する | コンサルティング料 |
【人材業界の志望動機】人材業界の現状
人材業界の志望動機を作成する際は、業界研究の一貫として、人材業界の現状を理解する必要があります。
現在業界が抱えている課題や、従来と比べたときの現在の業界のあり方などを知れば、業界をしっかりと理解したうえでの志望動機が作成できるでしょう。
人材業界の現状を理解するうえでのポイントは、具体的には次のとおりです。
・市場の拡大
・働き方の変化に伴うサービス提供
どのような業界も、目まぐるしく状況は変化しています。
状況を理解したうえで志望動機が書けるように、以下からは人材業界の現状の詳細を解説していきます。
市場の拡大
人材業界は、近年、業界全体で拡大の一途をたどっています。
具体的な市場規模は約9兆円ほどになり、マーケットが広く需要があるとよくいわれている広告業界をも、市場規模では人材業界が上回ります。
また、大きな市場を持つ業界といえば、電力業界や鉄道業界が挙げられますが、これらのインフラ系業界にも人材業界の市場は近づく勢いです。
・人材業界:約9兆円
・広告業界:約6兆円
・電力業界:約17兆円
・鉄道業界:約13兆円
人材業界の市場拡大が起こる理由は、少子高齢化の影響により、多くの業界が人手不足に悩まされているからです。
そのため多くの企業は人材確保に積極的になっており、人材サービスの利用に重要性を感じています。
したがって安定性や将来性に関しては、人材業界は十分に期待できる業界といえるでしょう。
働き方の変化に伴うサービス提供
近年、私たちの働き方は大きく変化しています。
アルバイトやパート、派遣などの非正規雇用が増えただけでなく、昨今はコロナ禍の影響によって普及したリモートワークもさかんです。
フリーランスとしての働き方も、以前と比べると増加傾向にあります。
本業とは別で、副業をしつつ精力的に働く人も増えています。
そのため人材業界では、多様化した働き方に順応できる関連サービスがより求められているといえるでしょう。
たとえば、フリーランスを支援するビジネスマッチングサービスなどがわかりやすい例です。
また、そこに対してAIなどの新しい技術の導入も、人材業界ではさかんになっています。
働き方の変化に伴ってビジネスが変化しているという現状は、人材業界を目指すうえで十分に把握したいところです。
【人材業界の志望動機】人材業界で働く魅力
人材業界の志望動機が思いつかないときは、人材業界で働く魅力やメリットに目を向けてみましょう。
どのような魅力やメリットがあるのか整理すれば、人材業界を目指すモチベーションにつながります。
志望動機を作成するうえでのヒントにもなるでしょう。
人材業界で働くうえで、注目したい魅力は次のとおりです。
・人と多く関わることができる
・業界知識や人脈を築ける
では、それぞれ具体的にどのような魅力なのか、詳細を見てみましょう。
人と多く関わることができる
人材業界は、とにかく人との関わりやつながりが重要な業界です。
そのため人と関わる仕事をしたい人、会話やコミュニケーションが好きな人には、ぴったりの業界といえるでしょう。
人材業界では、企業や求職者の橋渡しをさまざまなかたちで担当します。
面接やコンサルティングを通じて人の成長や成功に触れれば、やりがいを感じられることも多いでしょう。
また、人材業界は、人から直接的に感謝されることが多い業界ともいえます。
人のためになる仕事、感謝される仕事がしたい人には、人材業界への就職は向いているでしょう。
業界知識や人脈
人材業界は、業界知識や人脈が充実しやすい業界といえます。
そのため多角的にさまざまな知識をつけたい人、多くのことに興味関心がある人、人脈を積極的に築きたい人にはおすすめの業界になるでしょう。
人材業界が関わる業界は多岐にわたり、関わらない種類の業界はないといっても過言ではありません。
求人紹介などのサポートをすれば、各業界の専門知識は自然と身に付くでしょう。
自分自身の知らない分野に対して興味関心を持つことができる人は、積極的に業務に取り組めるはずです。
また、人材業界は、各企業とのつながりが重要となります。 多くの企業とコネクションを築いてこそ、求職者に求人紹介や働くうえでのアドバイスができるからです。
そのため人材業界で働けば、法人営業などを通じて企業の経営陣と蜜に関われるチャンスもあります。
人材業界は、人脈を築くには最適な業界ともいえるでしょう。
さまざまな業界人と関係を持てるため、刺激や影響を受けることも多く、やりがいは十分に感じられます。
【人材業界の志望動機】志望動機の評価ポイント
人材業界がどういったところなのか、理解できたかと思います。
ここからは、人材業界の企業が、志望動機のどういった点を評価するのかについて解説していきます。
ある種「採用活動のプロ」である人材業界の採用担当者が、どのようなポイントに着目するのかを知っておくことは、非常に重要です。
将来人材系の企業に就職した際にも、こうした採用側の知識は役に立ちます。
以下の内容をしっかりと確認し、志望動機作成にも反映させていきましょう。
志望度の高さ
企業がまず評価するのは、応募者の志望動機から読み取れる自社への志望度の高さです。
「どうしてその企業に入りたいのか」「その企業で何をしたいのか」など、働く熱意や入社後の展望が具体的に明示されていると、志望度の高さを理解してもらえるでしょう。
当然企業としては、働く意欲が高い人間を雇いたいと考えています。
意欲の高い人は仕事に対し高いモチベーションがあるため、入社後も熱心に働いてくれるだろうと期待されるでしょう。
働くことへの熱意や企業研究の綿密さなどは、上記のような志望理由、キャリアビジョンを一読すれば理解できます。
理由やビジョンが具体的ではっきりとしており、かつその企業だからこその内容であれば情熱は相手に伝わるでしょう。
人柄
志望動機によって人柄もチェックされます。
具体的には、一緒に働きたい人材かどうか、マナーなどの一般常識を備えているかどうかなどを、志望動機で判断されるのです。
これらは必ずしも業界内で好まれる人柄が一致しているわけではなく、企業によってさまざまな相性があります。
自分が志望する企業がどのような人材を求めているのかを詳しく調べておくことも重要です。
特に人材業界は、人と関わることが多いため、人柄重視の採用を行う企業が多く存在します。
求職者や相手企業の担当者からどう思われるのかというのは大切な要素です。
性格などを極端に変化させるのは難しいですが、マナーや一般常識など、学ぶことで身につけられるものはきちんと覚えておきましょう。
企業適性
採用選考を行う理由には、「応募者と企業のミスマッチを防ぐ」という目的もあります。
企業と学生の考え方や価値観があまりにもかけ離れていれば、入社後にミスマッチが起きてしまい、退職してしまうこともあり得るでしょう。
そのため、志望動機などを見て、企業理念や社風、価値観と照らし合わせ、相性を確認しているのです。
適性があるかどうか自分では判断がつかないと思う方もいるかもしれません。
しかし、志望動機を書く前段階で丁寧に企業研究・業界研究を行っておくと、自分と相性の良い企業がわかってきます。
インターンに参加することでも、企業の雰囲気を掴むことができるでしょう。
もし自分がその企業に適性があるかわからないと悩んでいる方は、そういったイベントに参加してみるのも良いかもしれません。
【人材業界の志望動機】簡単に志望動機を作成する方法
次に志望動機を簡単に考えられる方法を紹介していきます。
選考倍率が高く、大手に内定している多くの学生が使用する方法なので「志望動機が全く思い浮かばなくて困ってる!」という方はぜひ確認してみてください!
志望動機を作成する流れは次の通りです。
①企業情報をインプット
②魅力的に感じた部分を抽出
③志望理由をまとめる
以下で詳しく説明していきます。
企業情報をインプット
まずはじめに企業情報をインプットしていきましょう。
志望動機が思い浮かばない原因のほとんどが企業に関する情報不足です。
そこで、ホームページや情報サイト、説明会やOB訪問で社風や働き方、研修などの企業情報を入手しましょう。
情報を入手する際の注意点としては、情報の幅を広げることです。
給与など特定の部分だけに着目するのではなく、広く情報を集めることで自分のセンサーがどこに引っ掛かるか反応を確認でき、自己分析に繋がります。
魅力的に感じた部分を抽出
次に魅力的に感じた部分を見つけ、書き出していきましょう。
情報を集めていく中で、魅力的に感じた部分が必ずあるはずです。
なぜ、魅力的に感じたのかも合わせて書き出していきましょう。
この作業のポイントは、「私は〇〇な人だから〜〜な部分を魅力的に感じた」という根拠にすることです。
このポイントを守ることで自己分析と志望動機に一貫性が生まれます。
例
・顧客目線で商品を開発している→私は人が喜ぶことを大事にしたい人だから
・研修が充実している→私は丁寧な指導を受けて成長した人だから
・評価制度が明確→私は明確な目標があると成長できる人だから
志望理由をまとめる
最後に志望理由をまとめていきます。
まずはムダを削っていきましょう。
ムダな部分の例としては「雰囲気が好き」「社員がイキイキしている」「研修が充実している」などです。
「雰囲気が好き」「社員がイキイキしている」は「だから〜」に繋がりにくく、「研修が充実している」は受け身な姿勢を感じさせてしまいます。
ムダを削った後は、魅力的に感じた部分で似ているものをまとめていきましょう。
例えば、「顧客目線で商品を開発している」と「売り場に企業理念が浸透している」は「顧客視点を大事にしたい」という理由でまとめられます。
このようにまとめていき、残った2~3つが志望動機となります。
【人材業界の志望動機】志望動機の構成
志望動機で見られるポイントを理解できたら、いよいよ作成に移りましょう。
採用担当に好印象を与える志望動機を作成するカギは、その構成です。
ここからは志望動機の構成を紹介していきます。
構成がしっかりしていると、わかりやすく読みやすい文章を書くことができるので、必ずきちんとアウトラインを決めてから書き始めましょう。
逆に構成が失敗したまま書き出してしまうと、うまく内容がまとまらず、読みづらい文になってしまいます。
以下の順に、流れを意識して志望動機を考えると良いでしょう。
結論
最初に「なぜこの企業を志望したのか」という結論にあたる文を書きます。
この部分はなるべく1文で表せる簡潔なものにすると良いでしょう。
採用担当者は1日に何百通ものESや履歴書に目を通さなければならず、1通にかけられる時間が短くなってしまい、時間をかけて文章を読み込むことができません。
そのため、読み飛ばされないように、パッと見た瞬間に何が言いたいのか、どうしてこの企業を選んだのかが相手に理解できるような文面にする必要があるのです。
この志望理由を表す文は、企業選びの基準としているもの、いわゆる就活の軸から導き出すと書きやすくなります。
この部分をスムーズに書くためにも、自己分析や企業研究などは事前に徹底的に行いましょう。
根拠
次に、その結論に対する理由を述べていきます。
ここでは、自分の就活の軸を改めて説明しながら、なぜその就活の軸が形成されたのかを書いていくと良いでしょう。
就活の軸は、自分の人生経験や価値観、考え方が現れる部分のため、人柄を説明することにもなります。
この部分が具体的であればあるほど、志望度の高さをアピールすることができるので、なるべく具体的に書くことを心がけましょう。
また、その就活の軸に沿って就活を進めた際、なぜ人材業界を選んだのかについても軽く触れるのも効果的です。
業界の特徴と就活の軸が合致していれば、志望動機に一貫性が増し、説得力のある内容になります。
逆に就活の軸と業界の持つ特徴に矛盾があると、論理的に破綻した状態になってしまう可能性があるので注意しましょう。
展望
最後に、入社後のキャリアビジョンを書きましょう。
ここを明確に書ければ、入社してからどのように働いていくかがすでに頭の中にあると判断され、印象アップにつながります。
自分の強みや就活の軸と絡めて、将来的に自分が会社に与えることができるメリットなどを語ることが重要です。
しかし、採用選考を受ける時点では、インターンを除けば実際に企業で働いた経験があることは稀でしょう。
そのため、将来の詳細なビジョンを考えるのは難しく感じるかもしれません。
選考が始まるまでに、できる限り企業訪問や説明会に参加したり、公式ホームページなどで自分が働く姿や取り組んでみたいプロジェクトなどを考えたりすることで、志望動機に各内容も充実していくでしょう。
【人材業界の志望動機】志望動機のポイント
人材業界を目指すときは、ポイントに沿って魅力的な志望動機を作成する必要があります。
単純に「安定しているから」「給料が良いから」などの理由や目的ばかりでは、採用担当者をうならせるような志望動機は書けません。
人材業界を目指す際の志望動機作成のポイントは、次のとおりです。
・なぜ人材業界なのか?
・なぜその企業なのか?
・一貫性があるか?
いずれも志望動機作成では重要なポイントといえます。
では、それぞれの作成ポイントを具体的にチェックしてみましょう。
なぜ人材業界なのか?
人材業界を目指すときは、人材業界でなければならない理由を明らかにする必要があります。
〇〇だから人材業界「で」良い、ではなく、〇〇だから人材業界「が」良いとわかる理由・根拠・動機が必要です。
人材業界でなければならない理由が明確でないと、「別の業界でも良いのでは」「むしろ〇〇業界のほうが向いているよね」と思われてしまいます。
部活やアルバイト、ボランティア活動など、学生時代の経験と紐づけて、まずは人材業界を目指す理由を明らかにしましょう。
すると内容に一貫性も生まれるため、非常に説得力のある志望動機が書けるはずです。
なぜその企業なのか?
人材業界には多くの競合他社があるため、志望動機作成の際は、その企業である理由も明確に示す必要があります。
まず、人材業界と一口にいっても、企業によって具体的な事業内容や展開しているサービス、ターゲット層などは異なります。
企業ごとに方針や理念、将来的な方向性も違ってくるでしょう。
そのため「なぜその企業なのか」という理由を明確にするには、企業研究が欠かせません。
企業研究を進めてその企業への理解度を高め、競合他社と差別化すれば、理由も自然と具体的なものになってくるでしょう。
一貫性があるか?
人材業界の志望動機作成の際は、一貫性に注意しましょう。
志望動機を書くときは、一貫性があるかどうかが重要なポイントになります。
人材業界を志望したきっかけ、志望理由、成し遂げたいことやなりたい自分などに一貫性があると、説得力が増すからです。
本当に人材業界で働きたい、という強い熱意とモチベーションが伝わるため、採用担当者の印象にも残るでしょう。
もし一貫性のない志望動機を書いてしまうと、辻褄が合わなくなり、矛盾が生じます。
「このきっかけなら、人材業界じゃなくて別の業界のほうが合っているのでは?」と思われてしまう要因になるでしょう。
熱意やモチベーションも伝わりにくいため、採用担当者からは正直良い印象は持たれません。
志望動機は何度も推敲を重ね、一貫性の有無をよくチェックするようにしましょう。
【人材業界の志望動機】人材業界で求められる人物像
ここまで、志望動機をどのように書いていけば良いのかについて解説してきました。
自分の考え方や志望理由をうまく相手に伝えるためのコツについて理解できたかと思います。
しかし、「どれだけ魅力的な志望動機を書けたとしても、企業と応募者にミスマッチがあれば選考通過は難しくなるのでは」と考える方もいるのではないでしょうか。
どのような人が人材業界とマッチしやすいのかを把握しておくことで、自分が持つ性質を踏まえた企業選びはしやすくなるでしょう。
ここでは、人材業界で求められる人物像を紹介していきます。
コミュニケーション能力
人材業界は、どのような業態、ビジネスモデルを採用していても、人と関わり合うことになります。
相手の信頼を得ることで初めて成立する仕事のため、コミュニケーション能力が高い人は人材業界への適性が高いと言えるでしょう。
労働力や知識など、人材業界の企業が取り扱う商材は無形であり、すべて「ヒト」がベースのものです。
また、コンサルタント業務などの場合、ヒアリングやアドバイスなど、積極的な他者への働きかけが求められます。
人材業界はコミュニケーションによって回っているといっても過言ではありません。
流暢な会話の技術などより、人の話を真剣に聞き、意図を汲むよう努力する姿勢が重要です。
普段から聞き手に回ることが多い人は、人材業界に向いているかもしれません。
マルチタスクが得意な人
人材業界では、1人で複数の求職者や企業を担当します。
同時進行でさまざまな業務を行っていく必要があるため、マルチタスクが得意な人は人材業界でも問題なく働いていけるでしょう。
マルチタスクにおいて重要なのは優先順位をつけることです。
時間や自分の実力を的確に把握し、どのタイミングでどの仕事を行えば良いのかを考えられると、多くの業務を並行して進めていくことができるようになります。
また、どの仕事を行い、何をいつまでに終わらせれば良いのかといったスケジュールの管理ができることもマルチタスクには重要です。
普段から多くのスケジュールをこなすような習慣がない人は、少しずつやりたいことややるべきことを予定に入れ、無理のない範囲で行っていく練習をしてみても良いでしょう。
主体的に考えて行動できる人
受け身に仕事をこなすのではなく、主体的に自分から考えて行動を起こせる人は、社会に出てから重宝されます。
特に人材業界は、人や企業に対し、真摯に向き合うことが重要です。
求職者が仕事探しに悩んでいる際に、その問題を自分事として考え、より良い就職のために何ができるかを考えられる人は、相手にもその誠意が伝わります。
また、企業に対してコンサルティングとして課題解決の手助けを行う際も同様です。
クライアントを第一に据え、真剣に課題に取り組めば、クライアントからは信頼されるでしょう。
ただ、相手の要望を聞くだけでは、実は相手を満足させるのは難しいのです。
些細なことでも良いので、普段から「自分だったらどうしよう」という視点で物事を考え、思い付いたアイデアを形にするためのアクションを起こすよう心がけてみてください。
【人材業界の志望動機】志望動機作成のポイント
自己分析や企業研究だけでなく、自分が持つスキルや経験、目標やビジョンなども盛り込むと良いでしょう。
例文を見ながら確認していきましょう!
学生時代の経験から
私は大学時代に学生団体でイベント企画や広報活動を担当しており、多くの人とコミュニケーションを取ることが得意です。
また、海外留学経験もあり、異文化理解や柔軟性も身につけました。
貴社では国内外の多様な求職者と企業とのマッチングをおこなっており、私のスキルや経験が活かせると考えました。
貴社で働くことで、人材業界のプロフェッショナルとして成長し、世界中の人々のキャリアをサポートしたいと思います。
アルバイトなどの経験から
私は以前、飲食店でアルバイトをしており、接客や売上管理などをおこなっていました。
その経験から、人と接することや数字に関わることが好きであることに気づきました。
貴社では求人広告事業を展開しており、企業の採用ニーズに応えるために効果的な広告を提案することが求められます。
私は自分の好きなことを仕事にすることで、貴社の売上向上に貢献したいと考えました。
貴社で働くことで、人材業界の知識や営業力を磨き、多くの企業の採用成功につなげたいと思います。
【人材業界の志望動機】業種別の例文
ここまでで、志望動機作成への意欲が湧いた方もいるかもしれません。
しかし、まだ具体的にどのように書けば良いのかピンとこないという方のために、これまで紹介してきた要素を踏まえた志望動機の例文を掲載します。
今回は、人材派遣企業の志望動機と人事コンサルティング企業の志望動機の2つのパターンを用意しました。
それぞれ結論で述べる志望理由や根拠となるエピソードが異なるため、自分の志望する企業の業種やエピソードに合わせて、例文を参考に本文を作成してみましょう。
人材派遣の志望動機の例文
私が貴社を志望したのは、誰もがやりがいを持って働ける環境を提供できると感じたからです。
私は、あるベンチャー企業の長期インターンで、大きな裁量権を持ってやりがいのある仕事に取り組み、満足感を得ることができました。
しかしその際、一緒にインターンに参加したメンバーの様子を見て、世の中には働くことへの楽しさを見出せない人がいることを知りました。
働くことが楽しいと感じられる職場は人それぞれ異なるのではないかと感じた私は、さまざまな人に働く楽しさを与えられるような場所を作りたいと考え、就職活動を進めてまいりました。
そのため、全国に支社を展開し、業界最大手である貴社でなら、より多くの人にやりがいを持って仕事に取り組める環境を提供できると考えています。
人事コンサルティングの志望動機の例文
私が貴社を志望したのは、顧客の満足が直に感じられる仕事ができると感じたからです。
私は、学生時代、塾講師のアルバイトで新人の研修を担当していました。
自分が研修を行った講師の授業満足度が高くなると、自分のことのように誇らしく、嬉しさを感じていました。
私にとって、自分が関わった相手の充足感はやりがいそのものです。
相手が心の底から満足感を得られるような手助けができる仕事をしたいと考え、就職活動を進めてまいりました。
顧客のニーズを第一に掲げ、同じ目線で異なる角度から課題解決を手助けすることを重視する貴社は、私の理想の会社です。
入社したあかつきには、顧客の話に耳を傾け、必ず満足してもらえるコンサルティングを行っていく所存です。
【人材業界の志望動機】NGな志望動機とは?
人材業界の志望動機を考えるときは、あわせてNGな志望動機の内容や、NGになる理由をチェックしたいところです。
知らないうちにNGな志望動機を書いてしまい、不利になるのは避けたいものです。
NGな志望動機の特徴は、具体的には次のことが挙げられます。
・福利厚生や働き方に焦点を当てたもの(→手当がもらえるから、残業がないからなど)
・人材業界以外にも当てはまるもの(→人を助ける仕事がしたいなど)
企業は、社風や理念に基づいて、求める人物像にマッチする学生を積極的に採用したいと考えています。
したがって、その企業ならではの特徴に目を向けていない志望動機は、基本的にNGといえるでしょう。
企業研究と自己分析を重ねたうえで、説得力のある志望動機を作成しましょう。
【人材業界の志望動機】志望動機が書けたら...
人材業界を目指すうえで志望動機が書けたら、ぜひ第三者に添削してもらいましょう。
自分自身で志望動機を作成したのみで、満足してしまう就活生は少なくありません。
第三者からの添削を受ければ、自分では気づけなかったポイントにも気づくことができるため、より魅力的な志望動機に仕上がります。
人材業界の志望動機を具体的に添削してもらうなら、就職サポートのプロである就活エージェントの利用がおすすめです。
就活エージェントのジョブコミットは、年間で1,000名以上をサポートしてきた実績があります。
内定獲得の実績も豊富にあり、志望動機や自己PRなどの作成時には、わかりやすい添削サービスが受けられます。
人材業界を目指すうえで良い志望動機になっているか不安なときは、ジョブコミットで、ぜひ専属のアドバイザーに相談してみてください。 https://digmee.jp/lp/3
おわりに
人材業界志望者に向けた、志望動機作成のポイントについて解説してきました。
どのような内容を書いていけば良いのか、理解できたのではないでしょうか。
人材業界は、ライフイベントの一つでもある、就職に立ち会うことの多い職種です。
相手のことを考えて、何が最もその人のためになるかを判断できる人は、業界でも重宝されるでしょう。
今回紹介したポイントを踏まえて、自分がなぜ人材業界を志望するのか、改めてじっくり考えてみても良いかもしれません。