大学院の進学率が気になる理系学生必見!進学率や進学の際のメリット・デメリットなどを徹底解説!

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はじめに

現在、理系の大学に通っていて、大学院について詳しく知りたいと思っている人、就職するか進学するかで悩んでいる人もいるかと思います。

そこで今回は、大学院に進学するメリット・デメリットや費用、進学率について詳しく解説していきます。

【理系大学院の進学率は?】理系大学生の大学進学率について

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理系の学生は、就職するのではなく大学院に進学するというイメージを持っている方も多いでしょう。

部科学省発表の平成30年度学校基本調査を見ると、理系・工学系の学部卒業者のうち、約40%の人が大学院に進学していることがわかります。

進学の理由は人によって異なるものの、「自分が専攻している分野の勉強を続けたい」「就職に備えて進学したい」と考える方が多いです。

しかし、ここで出ている進学率は全国平均で、詳細な進学率は大学によってそれぞれ異なるので、気になる人は自身の通っている大学の進学率について一度調べてみましょう。

【理系大学院の進学率は?】理系学生の進路パターンについて

大学を卒業して就職する場合の流れや、大学院に進学する流れが気になっている人もいるかと思います。

ここからは、新卒で就職する場合と、大学院に進学する場合の進路パターンについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

新卒で就職

大学院の進学率はそこまで低くないものの、半数以上の人が就職の道を選びます。

就職を考えている人は、一般的に大学3年生の6月から就活を始め、インターンシップや説明会などに参加します。

翌年の2月にはプレエントリーを行い、3月からエントリーシートを提出するというのが基本的な流れです。

そして、4年生の6月には企業の選考が始まり、内々定をもらう人が出てきます。

9月には多くの人が内定をもらいますが、卒業論文などに着手しなければならず、時間にゆとりを持てない方も珍しくありません。

そして、3月に大学を卒業し、4月には企業に入社し新社会人となります。

なお、理系の学生に人気がある業界には、食品・製菓・化粧品・化学系のメーカーやソフトウェア・通信などのIT業界が挙げられます。

大学院進学

大学院にする人は進学する人は、まず志望する研究室を探します。

大学院に進学するにはテストを受ける必要があり、一般的に大学3年生の3月ごろから大学院試験に向けての勉強を開始し、それと同時に研究室訪問も始めなければなりません。

そして、4年生の5〜6月には推薦入試の出願が始まり、6〜7月に推薦入試があります。

一般入試の出願は6〜7月で、8〜9月にテストを受け、12月から翌年の2月までは二次募集が行われます。

また、大学院には修士課程と博士課程があり、修士課程は2年、博士課程は5年在籍するのが一般的です。

学部生より2年または5年長く、高度な研究や実験に多くの時間をかけるため、より高い能力や専門的な知識を習得することができるでしょう。

【理系大学院の進学率は?】大学院進学の際のメリット

ここまで進路パターンの違いについて解説してきましたが、大学院に進学すると具体的にどういったメリットが得られるのでしょうか。

大学院に通うにはそれなりの費用がかかるため、十分に考えて進路を決める必要があります。

ここからは、大学院に進学することで得られる主なメリットについて解説していきます。

就職先の選択肢が広がる

大学院ではより専門性の高い研究を行います。

そのため就職先の選択肢が広がり、自分に合う企業を見つけやすくなります。

大学院卒は、食品・製菓・飲料・製薬・化粧品・化学・ソフトウェア・通信・電機・自動車メーカーなどの専門職に就くケースが少なくありません。

特に大手メーカーの研究開発職などは、「院卒・修士」などを採用条件にしている企業が多いため、研究開発職を志望する理系大学生は大学院に進学するのが一般的です。

また、大学院で博士号を得て、そのまま大学の教員になるというケースも珍しくありません。

大学院卒ではないと就職することが難しい企業は少なくないので、将来のことを考えて大学院に進学するというのは悪くない手段と言えるでしょう。

学部卒より給与が高い

大学院卒は、学部卒より専門的でより高度な知識や技術を習得しています。

そのため、ほとんどの企業は即戦力になる優秀な人材と考えており、院卒・修士卒の初任給は学部卒より高い場合が多いです。

大学院卒の初任給はおよそ23万で、企業や業界にもよりますが、学部卒より2〜3万円ほど高いです。

また、学部卒と大学院卒の生涯年収を比較すると、大学院卒の方がおおよそ4000万円ほど高くなります。

もちろん、これは入社する企業や自身の職種によって若干変わってくるため、一概には言えません。

しかし、大学院への進学にかけた分のリターンを得ることは可能と言えます。

将来の投資として、大学院に通ってみるのもひとつの手かもしれません。

高い専門性を習得できる。

大学院に進学すると、学部卒より2年または5年長く学ぶことができ、より高度な研究を行うことができます。

そのため、専門的かつ高度な知識や技術を習得することができ、高い専門性は研究職で活かすことができます。

大学院で行った研究成果を面接官へアピールすれば、ライバルに差をつけることができるでしょう。

また、その大学院に進学しなければ行うことができない研究に携わることも可能です。

多くの人の生活をより良くする研究成果を発表するほか、世の中を驚かせる製品を作れるかもしれません。

大学院に進学しなければできないことは多々あります。

大学院でさまざまな知識を身に付けることで、将来の可能性がさらに広がっていくと言えます。

【理系大学院の進学率は?】大学院進学の際のデメリット

大学院に進学するとさまざまなメリットが得られますが、注意しなければならないデメリットも少なからずあります。

ここからは、大学院進学の際に考えておくべきデメリットについて解説していきますので、後悔することのないよう確認してみてください。

学費がかかる

大学院の学費は、国立・公立・私立でそれぞれ異なる点に注意が必要です。

たとえば私立の場合、2年間で200〜400万円ほどかかります。

国立の場合でも、2年間で約150万円、博士まで進むと約200万円かかります。

大学院の学費は高額なので、経済的に大学院に進学するのは難しいと思っている方も多いでしょう。

しかし、奨学金制度や授業料・入学金免除制度、特待生制度などの支援制度があります。

奨学金制度には、給付型・貸与型あり、成績に関係なく制度を利用できるものがある一方、成績優秀者でなければ利用できないものも少なくありません。

また、特待生制度は成績優秀者の学費を免除する制度です。

これらの制度の利用を考えている人は、大学のテストで好成績を収める必要があると言えます。

社会進出が2年遅れる

大学院に進学すると、同年代の学生より最低でも2年社会進出が遅れることになります。

大学院で特に得るものがなかった場合、ただ学生生活を2年間延長したということになりかねません。

そのため、大学院ではしっかりと研究を行い、一定の成果を出さなければなりません。

また、実務経験が重要になるといったような仕事に就く場合、新卒で入社した同年代の方に後れを取ってしまうことになります。

学部卒の人は、自分よりも先に就職してさまざまな経験を積んでいるため、身近な友達などに差をつけられていると感じて焦ってしまう方も珍しくありません。

自分が興味を持っている仕事についてきちんと向き合い、大学院へ進学するかどうか決める必要があります。

【理系大学院の進学率は?】新卒就職のメリット

先ほども軽く触れましたが、新卒で就職すると、早い段階から実務の経験を積むことができます。

そのため、大学院卒の人が就職するときには、すでに会社の戦力として活躍しているというケースも少なくありません。

また、学生と違って給料を稼いでいるため、社会的に自立できるというメリットもあります。

【理系大学院の進学率は?】新卒就職のデメリット

新卒の場合、研究職に就くのが難しい傾向にあります。

研究職は、専門性の高い知識や技術を必要とします。

そのため、企業の研究職の採用条件は院卒・修士卒以上であることが多く、自分が希望するところに応募できないというケースも少なくありません。

もちろん、ほかの職種を希望する方であれば、学部卒でも特に問題ありませんが、「私は研究職を目指している」と考えている人にとっては大きなデメリットになり得ます。

学費や時間がかかってしまいますが、研究職を目指している人は、新卒の道ではなく大学院への進学を選んだ方が良いと言えるでしょう。

まとめ

今回は、理系の大学院進学について詳しく解説しました。

就職・進学ともにさまざまなメリット・デメリットがあります。

自分が将来どんな職に就きたいのか、大学院に進学して何を学びたいのかをしっかりと考え、大学院に進学するかどうか決めるようにしてください。

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