HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
人材業界で働きたいと思っているものの、なかなか就活の軸が決まらない人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は人材業界の就活の軸を決めるにあたって、重要なポイントについて詳しく紹介していきます。
【人材業界の就活の軸】就活の軸とは
就活の軸について考える前に、そもそも就活の軸とは何なのかについて理解しておくことが非常に重要であるといえます。
就活の軸とは就活をする際に自分の中でゆずれない条件のことを指します。
就活の軸を決めておくことで、自分に合った企業を非常に見つけやすくなり、効率良く就職活動をすることができるでしょう。
就活先を探すにあたって、自分自身が働く上で大切にしている条件が何なのか言語化することができるため、あらかじめ設定しておくことが非常に重要です。
自分が就活先を探すだけでなく、相手に対してもわかりやすく説明できるようになるので、しっかりと考えておくことが重要であるといえます。
企業選びの軸と就活の軸の違い
企業選びの軸と就活の軸の違いはそこまで大きなものではありませんが、あらかじめ把握しておくことでより就職活動をスムーズに進めることができるでしょう。
就活の軸と企業選びの軸の違いは大きなものではありません。
しかし企業選びの軸は、企業に焦点を当てたものであり、就活の軸はどのような業界やどのような企業で働きたいかという点です。
つまり大まかな枠のものを指すのが就活の軸であり、企業を選ぶ際の軸が、その名の通り、企業選びの軸です。
就活の軸は何個?
就活の軸は何個設ければ良いのかわからないという方も多いかもしれませんが、基本的に3つにすると良いでしょう。
- 「興味と関心」
- 「強みや性格」
- 「やりがいや働き方」
の3つに焦点を当てるとわかりやすくなります。
具体的に「〇個設けなければならない」と決まっているわけではありません。
1つでも5つでも良いとはされていますが、1つだと企業を絞り込むことができませんし、5つ以上あるとなかなか当てはまる企業がなくなってしまうため、この3つから優先順位をつけて考えることで就活をスムーズに進めることができるでしょう。
【人材業界の就活の軸】人材業界とは
人材業界とは、「求職者」と「採用したい企業」を繋ぐ手助けを行う業界です。
この業界は、現状かなり規模が拡大し、今後も長期的な需要と安定が見込まれており、主に4つの分野に分かれています。
人材紹介事業は企業に適切な人材を紹介し、人材派遣事業は企業に一時的な労働人材を提供することが業務です。
そして、求人広告事業は企業の採用活動を支援し、人事コンサルティング事業は企業の人事戦略をサポートします。
【人材業界の就活の軸】就活の軸が必要な理由
続いて就活の軸が就活において必要な理由について詳しく紹介していきます。
大きく分けて3つ理由があるので、それぞれ一緒に確認していきましょう。
- 応募先企業を絞るため
- 選考対策のため
- 将来のキャリアを考えるため
応募先企業を絞るため
就活の軸を定めなければならない理由の一つとして、「応募先の企業を絞るため」ということが挙げられます。
就活の軸を考えることで、どのような企業に自分が就職したいのか絞り込むことができます。
日本に企業は無数に存在しているため、しっかりと軸を定めておかなければ、いつまでもどの企業に入りたいのか決められなくなってしまいます。
よって無駄な選考や説明会を受けなくて済むように、就活の軸を定めて絞り込んでおくことが大切なのです。
選考対策のため
「選考対策の為」というのも、就活の軸を定めるにあたって非常に重要なポイントです。
就活の軸は選考の際によく聞かれます。
自己PRや志望動機、ガクチカの次に聞かれる部分なので、しっかりと考えておきましょう。
特に一次や二次の面接の際に聞かれることが多いので、面接の前に落とされないよう、しっかりと対策しておきましょう。
就活の軸がしっかりしていないと、企業に対して志望度が低い人材と思われてしまいます。
将来のキャリアを考えるため
「将来のキャリアを考えるため」というのも、就活の軸を定めるにあたって非常に重要なポイントです。
将来のキャリアを考える際に就活の軸は重要な判断材料だからです。
就職をするということは、そこで長く勤める、もしくは勉強したいことがあるからその企業を受けるということです。
よって、将来のキャリア形成をどうしたいのか将来となっていないのか、ある程度定めておく必要があるでしょう。
ここがしっかり定まっていれば、面接で聞かれた際にも自信を持って答えることができます。
【人材業界の就活の軸】企業が就活の軸を聞く理由
そもそも、なぜ企業は就活の軸について聞いてくるのでしょうか。
これについて理解しておけば、相手の目線に立って回答することができるため、しっかりと把握しておくことが重要です。
就活生の性格を知るため
企業が就活の軸を聞く理由の一つとして、就活生の性格を知るためということが挙げられます。
採用試験を受けに来ている就活生はどのような性格を持っているのか、どのような価値観を持っているのかについて、就活の軸をを聞くことで測っています。
企業の採用担当者といっても人間なので、可能な限り価値観が合う人材を採用したいと考えているからです。
就活生はどのようなことを目的としているのか、どのような目標で働きたいと思っているのか、就活の軸からそれを確認しているのです。
企業とのマッチ度を測るため
企業は可能な限り自社とマッチしている人材を採用したいと考えているため、就活の軸を聞くことを通じて、どのくらい企業にマッチしている人材かを確認しています。
例えば、就活の軸において企業が行う業務とは別のことを書いていたり、企業とは違う社風を書いたりしている就活生は、あまり企業研究を行っていない志望度が低い就活生と考えられてしまいます。
企業に正しい情報を伝えるためにも、企業分析は怠らず、しっかりと確認した上で提出をすることが大切でしょう。
【人材業界の就活の軸】就活の軸を見つける方法
就活の軸が重要であるとは言われても、なかなか見つからないという方も多いのではないでしょうか。
そこでここからは活軸を見つけるにあたっておすすめの方法を3つ紹介します。
自己分析
なんといっても就活の軸を見つけるにあたっては、自己分析を行うことがおすすめです。
自分の過去の経験から、自分の特性や価値観をしっかりと考え直すことにより、自分が重要視している判断基準が何なのかがよりわかりやすくなることでしょう。
自分が将来、業務において何をしたいのか何ができるのか、将来どのようになりたいのかはもちろんこと、どのような環境で働きたいのかなど、振り返ってはっきりとするまで何度も行うことが重要です。
自己分析をしっかりと行うことで自己PRや志望動機、ガクチカにも活かせるので、積極的に行っていきましょう。
業界研究
業界研究はとにかくしっかり行うようにしましょう。
自分がどのような職種に就きたいのか、何がしたいのかを業界研究を通じて確認しておくことが非常に重要です。
業界についてしっかりと知ることができたら、将来自分が働くにあたって向いているのか、向いていないのかについてもある程度判断することができます。
さらに調べて、業界の特徴や業務内容を大まかに理解することができるため、面接で質問された際もスムーズに回答できるでしょう。
企業研究
企業研究をしっかりと行うのも、就活の軸を見つけるにあたって非常に重要なポイントです。
多くの企業や業界の情報にしっかりと触れることで、それぞれの特徴や違い、メリットやデメリットなどがわかるようになってきます。
よって、説明会等には積極的に参加するようにしましょう。
ただ、興味がある企業の説明会に全て参加してしまうと非常に大変なことが自己分析でわかった、自分の特徴に合う企業から徐々に応募先の企業を広めるのが良いとされています。
また、どうしても複数の企業の説明会に参加したい場合は、Zoomなどオンラインで開催しているところを探してみるのも良いかもしれません。
【人材業界の就活の軸】就活の軸から評価されるためのポイント
人材業界を志望する際には、就活の軸を明確にし、説得力のある内容で伝えることが重要です。
- 人材業界を選んだ理由を明確にする
- 軸にした理由と自分の経験を紐づける
- キャリアビジョンを含める
業界選択の理由、過去の経験との関連性、そして将来のキャリアビジョンを組み合わせて、自分がこの業界でどのように貢献し、成長していきたいかを具体的に述べることがコツです。
人材業界を選んだ理由を明確にする
人材業界を選んだ理由を明確にすることは、就活の軸を効果的に伝えるために重要です。
まず、なぜ人材業界に興味を持ったのか、そのきっかけや動機をしっかりと説明しましょう。
例えば、「人々のキャリア形成をサポートすることにやりがいを感じた」や「企業と人材をつなぐ架け橋として社会に貢献したい」など、自分の価値観と業界の結びつきを述べることで、志望動機に説得力が増します。
軸にした理由と自分の経験を紐づける
人材業界を志望する理由を、これまでの経験と紐づけることは、就活の軸を強固にするために欠かせません。
例えば、インターンシップやアルバイトでの経験、ボランティア活動での学びなどを取り上げ、その経験が人材業界でどのように役立つと考えているのかを具体的に説明します。
こうした実体験に基づく説明により、なぜ他の業界ではなく人材業界を選んだのかという問いに対して、説得力のある回答をすることができます。
キャリアビジョンを含める
人材業界でのキャリアビジョンを明確に示すことは、就活の軸をより深めるために重要です。
長期的にどのようなキャリアを築きたいか、またどのように成長していきたいかを考え、そのビジョンを具体的に伝えましょう。
たとえば、「将来的にはリーダーシップを発揮し、人材戦略を提案できるポジションを目指したい」といった目標を設定することで、自分がこの業界でどのように成長し、貢献していきたいかを企業に示すことができます。
【人材業界の就活の軸】人材業界に高評価の就活の軸例
ここまでの内容を踏まえて、人材業界の就活の軸の例について詳しく紹介していきます。
多くの人が人材業界を志望する上で、就活の軸に挙げるものには下記のようなものがあります。
あなたが自分のそれと最も近いと思うものを中心に、ぜひ参考にしてみてください。
人と人を繋げる仕事がしたい
人材業界で働く人の多くは、人をつなげる仕事がしたいと考え、企業に応募しています。
人材業界は主に企業に人材を紹介したり、反対に人材企業を紹介したりするのが仕事です。
よって、さまざまな企業と人々をつなげるのが役割と言われています。
企業と人材、両方がいなければ成り立たない仕事であるため、どちらも納得する形で紹介や派遣をすることを大切にしていきましょう。
深い信頼関係が築ける仕事がしたい
深い信頼関係が築ける仕事をしたいというのも、多くの就活生が人材業界を志望するにあたって挙げる就活の軸の一つです。
人を取り扱うため、ただ営業するのとは違い、信頼関係が非常に重要となってきます。
仲介をする際に、どちらか一方からでも信用できないと思われてしまうと仕事になりません。
せっかく片方から深い信頼を得られていたとしても、残念な結果に終わってしまうことも多いでしょう。
よって人と深く関わったり、懐に入ったりするのが得意な人は人材業界に向いていると言えます。
人の役に立ちたい
人の役に立ちたいというのも、多くの就活生が人材業界を志望する際に挙げる就活の軸の一つです。
人材業界は企業と求職者両方の課題を解決することができるため、人の役に立ちたいという気持ちを強く持っている人には非常に向いている仕事の一つといえます。
特に、直接人と関わり課題解決がしたいという人ほど、就活の軸として「人の役に立ちたい」というのは外せない条件であると考えられます。
企業の課題解決ができる仕事がしたい
企業の課題解決ができる仕事をしたいというのも、人材業界において多くの就活性が挙げる軸の一つです。
人材業界においても、企業の課題を採用の観点から解決することができます。
企業の課題解決ができるのはコンサルだけではないのです。
ただし、企業の課題解決を就活の軸に挙げる人は、「コンサルティング業界に行けば良いのでは?」と思われないように、人事の観点から考えた人材派遣の魅力等についても絡めると、より良い就活の軸として説明することができるでしょう。
正解がない仕事がしたい
正解がない仕事をしたいというのも、多くの人が人材業界を目指すにあたって挙げる特徴の一つです。
基本的に同じ業務の繰り返しの職種もありますが、人材業界は毎回違った悩みを持った求職者や企業に向けて提案をする必要があるため、毎回違った業務内容になります。
よって、業務を遂行してもそれが必ず成功となるとは限りません。
自分の提案力や相手を見る力が重要となると言えるでしょう。
しかしこのように正解がない仕事というのは、やりがいに満ち溢れているため、魅力を感じたと表現をするのも良いでしょう。
人の成長を手助けしたい
「人の成長を手助けしたい」という就活の軸は、人材業界で特に高く評価される要素です。
人材業界は、企業と求職者の間に立ち、困っている人々をサポートしながら、彼らが成長していく姿を見届けることができる業界です。
目的に向かって頑張る人たちに対し、真剣に向き合い、彼らの成長を共に喜び合う姿勢は、人材業界での仕事に直結します。
このような軸を持つことで、企業の採用担当者に対して、強い共感と熱意を示すことができ、説得力のある志望動機を作り上げることが可能です。
最適なマッチングをサポートしたい
「最適なマッチングをサポートしたい」という軸は、人材業界の核心に迫る重要なポイントです。
人材業界の最大の目的は、企業と求職者の間で最適なマッチングを実現することです。
さらに、なぜ最適なマッチングをサポートしたいと考えているのか、その理由を自身の経験と結びつけて深掘りすることが重要です。
例えば、正しいマッチングが企業の成長と求職者の幸福に繋がると信じていることを挙げ、その信念を支える具体的な経験を示すことで、採用担当者に対して強い印象を与えることができます。
【人材業界の就活の軸】人材業界の就活の軸例文
就活の軸において人材業界向けに書きたいときの具体的な例文をご紹介いたします。
自分にしかない経験を交え、自分なりの就活の軸を答えるようにしましょう。
「人と人とをつなげる仕事がしたい」
私の就活の軸は人と人とをつなげる仕事をすることです。
私は教育学部に所属しており、実習等で多くの人と関わる楽しさを学ぶことができました。
特に生徒と先生間の関係を改善できるよう、さまざまな工夫を凝らし、貢献できたことは大きな喜びでした。
就職活動を続けているうちに、貴社の人と人を繋げ、社会に価値を提供するという経営理念に惹かれて人材業界を志すようになりました。
人と人をつなげ、社会を発展できるような仕事をしたいと心から思っています。
貴社で努力を重ね、多くの人と企業を良い関係につなぐことを目標としています。
「人の役に立ちたい」
大学時代、ボランティア活動やアルバイトを通じて、人の役に立つことに強い喜びとやりがいを感じました。
特に、ボランティアで子供たちの学習支援を行った際、彼らが課題を克服し、成長していく姿に深い感動を覚えました。
この経験から、私も多くの人々の成長を支え、未来を創る仕事に携わりたいと強く思うようになりました。
人材業界は、企業と求職者を結びつけ、双方にとって最適な結果を生み出す場であると考えています。
入社後は、私のコミュニケーション力と人の成長を支える意欲を活かし、多くの人々の未来を助け、貢献できる存在になりたいと考えています。
企業の成長に寄与することはもちろん、個々の求職者が自分の力を最大限に発揮し、豊かなキャリアを築けるよう、全力でサポートしていきたいです。
「最適なマッチングをサポートしたい」
私は、人材業界において企業と求職者双方が納得できる最適なマッチングを実現することを目指しています。
大学時代、営業インターンシップにおいて、企業の課題を深く理解し、顧客の潜在的なニーズを引き出す経験を積みました。
この経験を通じて、企業の成功における「人材」の重要性を痛感し、最適な人材を見つけ出すことが企業の成長に直結することを学びました。
入社後は、企業のニーズを的確に把握し、求職者の潜在的な能力を引き出して、双方が満足できる結果を生み出したいと考えています。
そのために、常に企業と求職者双方に寄り添い、適切な提案を行うことで、人材業界の発展に貢献したいと思っています。
まとめ
今回は人材業界の就活の軸を作成するにあたって重要なポイントについて詳しく紹介してきました。
人材業界は多くの人が志望する難しい業界ではありますが、その分やりがいもありますので、ぜひ本記事を参考に第一志望への合格を目指してください。