【ES対策】自己PRでコミュニケーション能力をアピールするときの3つのポイント

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

エントリーシートの自己PRで「コミュニケーション能力」をアピールしたいけれど、悩んでいる就活生はいませんか? コミュニケーション能力をアピールする際のポイントをお伝えします。

【コミュニケーション能力をエントリーシートで】就活でコミュニケーション能力はどう評価される?

持ち前のコミュニケーション力の高さを自己PRに生かしたいけれど、どのように伝えたらよいのか悩んでいませんか? 今回の記事では、エントリーシート の自己PRで「コミュニケーション能力」をアピールする際のポイントを紹介します。

就活で企業の印象に残る自己PRが書けるようになりましょう。

【コミュニケーション能力をエントリーシートで】コミュニケーション能力からアピールできること

コミュニケーション能力は抽象的な言葉で、面接担当者へアピールポイントを明確に伝えるのが難しいことがあります。

そのため、どのようなコミュニケーションに強みがあるのか、細分化して述べる必要があります。

コミュニケーションには、周囲の人の話を聴く力と自分の主張を伝える話す力、自分や周囲の人の意見をまとめる力に分解することができます。

このようなアプローチでコミュニケーション能力の言い換えの例をご紹介します。

傾聴力

傾聴力とは、相手の話を真剣に聞く能力のことを指します。

これは、単に言葉を耳にするのではなく、その背景や感情を理解し相手が何を伝えたいのかを深く捉えられる能力です。

円滑なコミュニケーションのためには自分からの発信だけではなく、相手からの発信をよく聞いて受け入れることが必要です。

このような双方向のコミュニケーションが上手く行われると、発信者の本音や発信内容の核心を理解しやすくなります。

説得力

説得力とは自らの考えや提案を効果的に伝え、相手に納得してもらう能力のことを指します。

ただ相手に自分の意見を押し付けるのではなく、論理的な根拠や理由を示して、相手の疑問や懸念を解消することができる能力です。

円滑なコミュニケーションを取るには、理解しやすい言葉選びや順序立てて話をすることが重要になります。

このような話し方ができると自然と説得力が増し、伝えるだけで終わらずに理解を示してもらえるでしょう

調整力

調整力とは多様な意見や要求、立場の中から最も均衡の取れた解決策を見つけ出し、関係者間の主張や要求に合意点を見つけて調和を図る能力のことを指します。

特に困難な状況や意見の対立が生じた際には、関係者間の調和を保ちながら最適な方向へ導くために非常に重要な能力となります。

大人数が関わる場面では円滑なコミュニケーションを維持しながら、個々のニーズを適切に調整する能力が特に注目されるでしょう。

【コミュニケーション能力をエントリーシートで】コミュニケーションが特に活かせる仕事

コミュニケーション能力はどの業界や職種でも少なからず必要な能力ですが、人と対面で接することの多い職種では特に要求されます。

そこで、コミュニケーション能力をエントリーシートでアピールしようと考えている方に向けて、特にその能力が求められる職種をご紹介します。

営業職や販売職は直接自分の実績に影響し、講師や教師としての職務では生徒の満足度やパフォーマンス、さらには評価にも関わってくるでしょう。

営業職・販売職

志望企業の取引先が法人であるBtoBの場合も、個人であるBtoCの場合も存在します。

しかし、いずれの場合であっても自分の言葉が業務遂行や成績の良し悪しを決めるカギになります。

単に台本を暗記したようなセールスポイントを述べるだけの営業では、取引先との信頼関係は築けずに商談が順調に進まない可能性が高いです。

そのため、双方向のコミュニケーションを大事にして顧客の声に耳を傾けニーズを汲み取り、それに合わせた提案方法を選び説得する必要があります。

例えば、新しい事業を進める中で戦略や進め方に迷いのある担当者との会話に傾聴することで顧客のビジョンの把握に努め、それに適した自社製品の提案を行うことなどです。

講師・教師

人に何かを教えるときには、受講者や学生とのコミュニケーション能力が重要です。

なぜなら、教える過程で相手の理解度を確かめながら、疑問やつまずきがあれば適宜解決することでより有意義な講義や授業が実現するからです。

例えば、努力しているのに成績が向上しない生徒と個別にコミュニケーションを取ることで、その背景にある根本的な理解不足を把握し解決しサポートするなどです。

また、教育のフィールドは広く、小さい子供から社会人やシニア世代まで様々な層が対象になり、学校やセミナー、塾など教える場所も様々あります。

自分の価値観を軸にして、やりがいが満たされる働き方を選ぶことが大切です。

【コミュニケーション能力をエントリーシートで】エントリーシートでアピールする時のポイント

コミュニケーション能力は仕事をしていく上で、重要なスキルであると言えます。

ただし、採用担当者への伝え方が不適切であるとその良さが伝わらず、選考を通過できないこともあります。

コミュニケーション能力は、多くの企業が就活生に求める能力であるため多くの人がアピールします。

そのため、単にコミュニケーション能力があると言っても印象に残りにくいです。

具体的に言い換えて伝えることで他の人と差別化をしましょう

「コミュニケーションが高い」という書き方はしない

「コミュニケーションが高い」という書き方をしないことが、基本的ですがとても重要なことです。

なぜならコミュニケーションは、傾聴力や説得力、調整力など様々な能力に細分化ができるからです。

そして何を基準に「高い」と判断し述べているのか、人によりバラバラで客観的な判断ではありません

このような抽象的な表現をすると、ビジネスの現場で働く方が考える高度なコミュニケーション能力を期待されてしまう恐れがあります。

例えば、「相手の話をよく聞き、相手の需要を汲み取る力」などと言い方を変えて、コミュニケーションの内容を具体的にすると良いです。

そして、それが「高い」のかは採用担当者の判断に委ねるようにしましょう。

論理的にわかりやすく書く

論理的に伝えるコミュニケーション力があることをアピールするために、 ESの構成を論理立てることが大切です。

具体的には、

・結論ファースト ・数値を書くこと

の2点を心がけてください。

結論から話すことで、採用担当者に 「道筋を立てて話す力がある」という印象をつけることができます。

社会人になると「結論ファースト」で伝えることが求められて最初は苦戦しますが、就活時にそれができていれば即戦力として評価される可能性が高くなります。

また、 具体的に数値を出すことでエピソードをより鮮明にイメージさせることができます。

具体的に説明をしないと「結局何を伝えたかったのかが分からなかった」と採用担当者の目には映ってしまいますので注意してください。

NG例

私は飲食店で接客の仕事を担当していました。

 

主にはお席へのご案内や料理を運ぶ仕事を行いながら、お客様とのコミュニケーションの数を増やしていきました。

席によっては、お客様の希望通りにいかないこともあるため、会話を増やしてお客様からの理解を得ていました。

また、注文時や会計時にお客様との会話を積極的に行い、私の名前を覚えてもらうようにしました。

その結果、常連さんが増えていきお店の固定客獲得と売り上げアップに貢献することができました。

コミュニケーションを行うことの大切さを実感すると同時に、私の強みでもあると再確認ができました。

貴社でも、私の強みでもあるコミュニケーション能力を生かし貢献してまいりたいです。

改善例

私の強みは「コミュニケーション能力の高さ」です。

 

私は主に飲食店で接客を担当するホールの仕事を担当していました。

席のご案内や混雑状況を加味して「どの位置にお客様を案内すればベストなのか」を考えながら行なっていました。

席によっては、お客様の希望通りにいかないこともあるため、代替案を提示することでお客様からのご理解を得ることができました。

このように、積極的にコミュニケーションをとり、お客様との会話を増やしていました。

また、注文時や会計時にお客様との会話を積極的に行い、私の名前を覚えてもらうようにしました。

結果、常連さんが増えていき高齢者のお客様とは会話を通すことで「〇〇さんとしゃべりたいから来たよ」と言って頂けるようになりました。

コミュニケーションを積極的に行うことで、約20名ほどの固定客の獲得と30%の売上アップに貢献することができました。

貴社でも、私の強みでもあるコミュニケーション能力を生かし貢献してまいります。

改善のポイント

NG例では、いきなり過去の飲食店での経験を話しはじめていますが、改善例では初めに結論から紹介しています。

そうすることで、採用担当者は「どんなことを伝えたいのか」が明確に分かるので話の内容をより理解しやすくなります。

また、コミュニケーション能力を生かしてどのように貢献し、どのような結果になったのかを具体的に数字で表しているのも高評価につながります。

結論ファーストを意識して、何を伝えたいのかを明確に提示しましょう。

コミュニケーションを通じて相手を動かした経験を伝える

ESで書くエピソードは、「コミュニケーションを通じて、相手を動かした経験」について書くことを心がけましょう。

例えば、企業に交渉をおこなってイベントを実現させた経験などをアピールするのがおすすめです。

その時にどんなことを意識して取り組み、イベント実現に向けて先方とのコミュニケーションをとったのかを伝えることで会社で使える存在なのかを判断する基準になります。

企業からしても 「できれば即戦力で優秀な学生を採用したい」と思っています。

企業が 優秀な学生と判断する基準の一つに、「コミュニケーション能力」も当然入ってきます。

相手を動かすことができる人は「影響力を与えることができる」のでリーダー的なポジションをゆくゆくは任せられる可能性も高いです。

コミュニケーションを通じて、相手を動かした経験を意識して書いてみてください。

NG例

私はコミュニケーション能力が高いという強みがあります。

 

学生時代に所属していた学生団体では20人近いスタッフをまとめるリーダーをしていました。

私はそこでスタッフをまとめるリーダーに抜擢されました。

当初は、納得がいかないことや課題が多くどうすればいいか悩んでいましたが、スタッフ一人一人とコミュニケーションを交わしてみんなの意見を聞き全員が納得できるアイデアを出すことにしました。

結果スタッフの気持ちを変えることに成功し、イベントも300人以上が来客して大成功に終わりました。

もし御社に入社致しましたら、一人一人とのコミュニケーションを大切にし、柔軟な考えで様々な問題に取り組んでいく所存でございます。

改善例

私には他者を動かすことができるコミュニケーション能力があります。

 

その、きっかけとなったのが大学時代に所属していた学生団体でのイベントです。

20人近いスタッフをまとめるリーダーとしてチームを管轄していました。

当然、人数が多いので様々な意見も飛び交い課題も多くありましたが、20人のスタッフそれぞれの本音を聞き課題に対してどう考えているかを聞きました。

もちろん、すべての意見を聞き入れることはできませんでしたが、スタッフ一人一人とコミュニケーションを交わして「なぜ取り組むか」の想いをもう一度詳しく説明しました。

すると「〇〇さんがここまで考えてくれているなら本気で取り組みます!」と結果スタッフの心を変えることができて、無事に企画したイベントも300人以上が来客して大成功に終わりました。

もし御社に入社致しましたら、一人一人とのコミュニケーションを大切にし、柔軟な考えで問題に取り組んでいく所存でございます。

改善のポイント

改善のポイントを見ると「課題をどのように解決したのか」が詳しく書かれています。

あなたのエントリーシートを見た時に採用担当者が注目する部分は、 過程における部分で、あなたがどのように解決したのかです。

また、どのように他者に影響を与えて結果それがどうなったかも明確に記載していることで、「彼なら我が社に影響を与えてくれる存在になるかもしれない」と感じるかもしれません。

相手の感情を揺さぶるエピソードがおすすめです。

コミュニケーション能力を就活で活かすために

エントリーシートの自己PRでコミュニケーション能力をアピールする際に、押さえておくべきポイントは以下の通りです。

1.論理的にわかりやすく書く 2.コミュニケーションを通じて相手を動かした経験を伝える

コミュニケーション能力を就活でアピールして、選考を突破しましょう。

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