HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
「理系といっても、学部の種類がありすぎて違いが分からない」
「文系と理系、自分がどちらに向いているのか知りたい」
このように、自分の進路を選択する上で、理系の学部や就職先に対して悩みや疑問があるのではないでしょうか。
理系学部への疑問や進路の悩みがあるという方は、ぜひこの記事を活用してください。
▼▼▼ この記事の要約動画はこちら ▼▼▼
はじめに
この記事では、理系の学部に向いている人の特徴、主な理系の学部との種類と卒業後の就職先、受験のときに学部が選べない場合どうしたら良いかなどを解説しています。
この記事を読めば、進みたい理系の学部を見つけられやすくなります。また、就職先を知ることで将来像が想像しやすくなり、進む大学や学びたい学部を知ることができるでしょう。
理系の学部に向いている人の特徴
理系の学部に向いている人の特徴は以下のとおりです。
・好奇心が旺盛なロマンチスト
・科学やテクノロジーに興味がある
・物事をじっくり考えることが苦痛ではない
・理系科目が好きで、アレルギーがない
・興味がある分野が理系によっている
・理系脳である
このことから、理系の学部に向いている人は論理的に物事を考えられる理系脳だったり、好奇心旺盛で多趣味な傾向にあったりするということが分かるでしょう。
主な理系の学部の種類と卒業後の職業9つ
ここからは、主な理系の学部の種類と卒業後の職業について解説していきます。今回は、理学部を始めとした9項目をピックアップしていきます。
主な理系の学部の種類と卒業後の職業9つについてご興味がある方は、参考にしてください。
- 理学部
- 工学部
- 理工学部
- 医学部
- 看護学部
- 歯学部
- 獣医学部
- 農学部
- 情報学部
1:理学部
理学部は、純粋科学を学びます。
「純粋科学」とは実社会・人類に役立つかではなく、自然界で起こる物事の原因や心理を探求していくものです。
学科としては数学科・情報科学・物理学科・化学科・生物科などがあります。
高校で学習する理系教科(数学、物理、化学、生物、地学、天文学)の延長線上で高度な研究を行います。
理学部に向いている人は、高校で学んだ理系教科が好き、好奇心が強い人です。
卒業後の職業は
メーカー(化学メーカー、半導体メーカー、製薬メーカー)
研究職
高校・大学教員
学芸員
IT業界
上記のようになります。
理学部については、こちらの記事で詳しくご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
2:工学部
工学部は「応用科学」を学びます。
社会や人間のニーズに科学の力で新しいものを作り出す学部です。
学科も多種多様で建築学専攻、精密工学専攻、マテリアル工学専攻など専門性が高くなります。
大学によっても選べる学科の種類が異なるため、受験したい大学をチェックしましょう。
理系科目(数学科・情報科学・物理学科・化学科・生物科)が好きで、社会に貢献したいと思っている人に向いています。
また、理論的に考えることが得意で、技術を活かせる職に就きたい人に向いています。
卒業後の職業は、エンジニアや研究開発職があり、重宝される学部です。
以下の記事では工学部について詳しく解説しているので合わせて確認してみてください!
工学部については、こちらの記事で詳しくご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
3:理工学部
理工学部は、理学部と工学部の両方の学問を学ぶことができます。
理学部は、高校で習った学問(物理学・化学・生物学・地球科学など)を学びます。
工学部は、数学と自然科学を基礎として、社会や人間のニーズに科学の力で新しいものを作り出す学部です。
理学部だけでなく工学部の内容も学びたいという人に向いています。
卒業後の就職先は
メーカー(化学メーカー、半導体メーカー、製薬メーカー)
研究職
高校・大学教員
学芸員
IT業界
上記があげられます。
4:医学部
医学部は基礎医学、臨床医学、社会医学を6年間かけて学びます。
・1年次:一般教養や基礎医学、医療現場での臨床実習
・2~4年次:医学の専門的基礎知識や臨床医学、実験、実習
・4年次:全国共用試験を受け、合格すると臨床実習を受けられる
・5~6年次:臨床実習
医者になりたい人や人体の解剖に抵抗がない人に向いているでしょう。
医学部で6年勉強+2年間の臨床研修を経て医者になることから、根気強さ・勉強熱心さも必要になります。
卒業後の職業は病院や医院に勤める臨床医や、病気の原因や治療法の研究をする研究医があります。
医学部については、こちらの記事で詳しくご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
5:看護学部
看護学は、一般教養に加えて解剖生理学、栄養学、病理学、微生物学、免疫学、薬学を学び病院や介護施設などで実習を行います。
看護師になりたい人、人の役に立ちたい・世話をすることが好きな人に向いています。
また、夜勤も多いため体力に自信がある人も向いているでしょう。
卒業後の就職先としては、病院もしくは介護施設で働く看護師が挙げられます。
看護学部については、こちらの記事で詳しくご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
6:歯学部
歯学部は、基礎医学や臨床歯学を6年かけて学びます。
・1~2年次:一般教養科目と歯科入門科目
・2~4年次:人体解剖や基礎医学、臨床歯学(口腔生理学、口腔解剖学など)の基礎や実習
・5年次:共用試験を受け、合格すると臨床実習を受けられる
・6年次:診断や臨床実習(歯石除去や入歯作成など)
歯科医師になりたい人や細かで繊細な作業が得意な人が向いています。卒業後の就職先は病院歯科や歯科医院、研究員などです。
歯学部については、こちらの記事で詳しくご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
7:獣医学部
獣医学部は、獣医学(解剖学・生理学・生化学)薬理学、微生物学、伝染病学などを6年かけて学びます。
・1年次:一般教養と獣医学の基礎
・2年次:学科ごとの専門科目
・3~4年次:専門的な領域を学ぶ
・5~6年次:研究機関や動物園、動物病院などで学外学習を行う
動物が好きで動物に関わる仕事がしたい人や畜産関係の仕事に就きたい人に向いています。卒業後の就職先は動物病院や農林水産省、厚生労働省や製薬会社の研究所などです。
8:農学部
農学部は、生物学を基礎に農学、園芸学、畜産学、国際地域開発学など幅広い分野が学べます。
学科によって異なりますが、野菜を作ったりお酒を造ったりといった実習があります。
動植物が好きであることや農業や飼育に興味がある人が向いています。
また、国際的な環境問題やバイオテクノロジーに興味がある人も向いているでしょう。
卒業後の就職先は
食品メーカー
薬品・化粧品メーカー
園芸関係
飼育員
上記があげられます。
農学部については、こちらの記事で詳しくご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
9:情報学部
情報学部は、コンピュータ、通信、ネットワーク、情報処理などについて学べます。
・1~2年次:情報学の概論や基礎理論(微分・積分、線形代数、論理数学など)やプログラミング、ソフトウェアやハードウェアなどコンピュータやコンピュータネットワークの設計の基礎
・3年次:プログラミング演習、実験など
プログラミング知識を学びたい人、パソコンや情報リテラシーに詳しくなりたい人や数学が得意な人が向いています。
卒業後は
ITエンジニア
WEBマーケター
WEBデザイナー
上記のような職業になることができ、就職先は、IT業界や通信業界、メーカー、広告・マスコミ業界などです。
理系の情報学部については、こちらの記事で詳しくご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
卒業後の進路は?
理系の大学に進学したら、卒業後はどんな進路に進む方が多いのか紹介します。
専門職に就職することが多いと思われがちですが、いろいろな選択肢があることが理系の強みです。
将来について悩んでいる人はもちろん、理系の職業について知りたい方もぜひ参考にしてみてください。
一般企業に就職
大学で学んだ分野の企業に就職する人や、まったく関係ない業界に就職する人もいます。
理系は学生時代に身に着けた知識が、専門性が高いことが多く、仕事に生かせる場合とそうじゃない場合があります。
そのため、一般企業の中でも就職先は大きく異なることが多いです。
理系分野の企業に就職する場合は、今まで学んできたことが活かせますし
そうじゃなくても理系学生ならではの論理的思考力をアピールすることが可能です。
必ずしも、大学で学んだことを活かす必要はないので、自分自身がどんな将来を描いていきたいのかをイメージして決めていきましょう。
公務員
理系の公務員は、学校教員になるだけではなく専門知識を活かして行政に関わっていく「技術系職員」と
公的機関で研究に携わる「研究員」に分かれます。
公務員として働くためには、国家公務員試験や地方公務員試験の理系区分に合格する必要があるため、難易度は高いです。
しかし、技術系職員や研究員は新卒採用が少ないため狭き門になります。
まずは公務員の総合職として採用してもらい、人事異動などで研究機関に配属されることもあるので諦めずに情報をキャッチアップしていきましょう。
大学院に進学
大学4年間で学んできたことを、より高度で専門的に極めていきたい人は大学院に進学することが多いでしょう。
また、研究職の場合は大学院まで進んでいる方が有利に働くこともあります。
大学院でも研究経験が必須条件になっていたり、企業によっては修士号だけではなく博士号を取得していることも採用の基準になっている場合もあります。
大学院進学に悩んでいる人は、その先に自分がどうなりたいのか何を求めているのかを明確にしておくといいでしょう。
理系に人気な職種5選
ここでは理系に人気な職種を紹介していきます。
理系ならではの強みや特徴を活かすことができるような職種や、今後も伸び続けそうな職種が多く並んでいます。
ぜひ参考にしてみてください。
ITエンジニア
エンジニアといっても色々な種類があります。
・SE(システムエンジニア)
・AIエンジニア
・インフラエンジニア
・ゲームエンジニア etc
ITエンジニアは、複雑で新しい職種が生まれやすいのが特徴です。
使用されるプログラミング言語もどんどん新しいものにうつりかわっていきます。
そのため、常に学び続けることが求められるので理系の学生には人気です。
コツコツと地道な努力が必要な仕事であり、論理的思考力が重要なので企業からも活躍が期待されています。
研究開発
今までも述べてきたように、自分が学んできたことを活かせるかつ研究が好きな人にとってはなんとしてでも就きたい職業でしょう。
ただ、研究開発はすぐに結果が出るわけではなく何年もかけて、やっと成果が出るような仕事なので、忍耐力も問われます。
自分のやっている研究が世の中のためになり多くの人を助けることにもつながるので非常にやりがいのある仕事でしょう。
技術営業
自社製品をもっている企業で、専門的な知識をもって顧客に対して営業をする仕事です。
専門的な知識が求められるため理系の学生がほとんどです。
企業によっては技術職と営業職を兼任している場合もあったり、形はさまざまです。
ただ、営業職に比べて、ノルマがそこまで厳しくない傾向もあります。
売上をあげることを求められているよりかは、技術的なサポートを行って顧客からの信頼を勝ち取ることに重点をおかれています。
データサイエンティスト
ITのスキルを用いて、膨大なデータを収集して分析する仕事です。
企業の意思決定において合理的な判断ができるようにサポートをします。
統計解析の技術はもちろんですが市場のトレンドを理解しているかどうかも重要です。
論理的思考力や、分析力に長けている理系学生は得意領域であるといえるでしょう。
細かく地道な作業が多かったり、企業の方針決定のために必要な役割なのでプレッシャーも感じやすいです。
データサイエンティスト検定というものがあるので、興味のある人は調べてみてもいいでしょう。
コンサルタント
クライアントの相談にのって課題を分析したり、解決までサポートしていく専門家です。
理系の学生は、常に問題に対してどうすればいいのか思考する繰り返しのため課題解決力に長けています。
自身の強みを活かすことができるうえ、経営的な視点をもって顧客の成功まで一緒に追求するのでやりがいを感じやすいです。
文系の学生も多く志望するコンサルタントですが、理系ならではの「自身で考える力」をアピールしていくことが可能でしょう。
受験のときに学部が選べない場合
受験のときに学部が選べない場合は、総合的な学部に入学して基礎を学びながら、進む学部を選べる大学もあるため、おすすめとなっています。
具体的には東京大学や東京工業大学などが挙げられます。
受験のときに学部が選べないと迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
将来のことを考えて学部を選ぼう!
この記事では、理系大学の学部の種類と就職先を中心に紹介してきました。
理系の学部は社会的な需要があり、技術力も身に付くため就職に有利と言われています。専門性が高いことから、学部の選択はとても重要となっているため、学部は将来の就職先を想像して選択しましょう。