駒澤大学の理系学部ってどんなところ?入試方式や魅力を徹底解説!

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はじめに

「志望校はどこにしますか?」と学校や予備校で聞かれたとき、第一志望は答えられるけれど、併願校や滑り止めについては決めきれていないという方も多いのではないでしょうか。

国公立の理系を志望しているけれど、併願や滑り止めで有名私立大も考えておきたいところでしょう。

そのような受験生におすすめめなのが「日東駒専」と呼ばれる大学群です。

そんな中でも、本記事では駒澤大学の理系学部について、詳しく解説していきます。

【駒澤大学の理系】駒沢大学の理系学部

駒澤大学の理系学部は、厳密には「医療健康科学部」のみとなっています。

しかし、この大学には文系学部にも関わらず、数学を選択科目として利用して受験できる「グローバル・メディア・スタディーズ学部」というものがあります。

この通称GMSは、国語と英語に加え、選択科目を地歴公民と数学の4科目から一つ選択して受験することができるため、国公立大学を志望している理系学生にとっても非常に受験しやすい学部です。

医療健康科学部

駒澤大学唯一の理系学部である医療健康科学部は、診療放射線技術科学科のみの単一学科学部になっています。

この学部は、診療や治療を支える仕事である診療放射線技師を養成することに特化した学部であり、3年次には診療技術科学コースと画像技術科学コースに分かれていくことになります。

取得できる資格は同じですが、より明確な得意分野を持った人材を育成できるカリキュラムを構成しているのが特徴と言えるでしょう。

卒業後には、診療放射線技師の国家試験受験資格を得ることができます。

その資格を活かして、医療機関の臨床現場で活躍する診療放射線技師として勤務したり、医療機器メーカーや医療機器販売会社などに就職したりする進路が考えられます。

グローバル・メディア・スタディーズ学部

グローバル・メディア・スタディーズ学部は、2006年に設立された比較的新しい学部です。

学科としてはグローバル・メディア学科のみであり、スマートフォンやPCなどが一般に普及しグローバル化が加速していく時代に合わせて、実践的な英語およびITリテラシーを学ぶことができるのが特徴です。

また、コミュニケーション学、情報学、社会学、経済学、経営学、政治・政策学、法学、文化学の8つの専門分野を深く学び、広い視野を持ってメディアやコンテンツの本質を捉える力を養うことができます。

留学や海外ボランティアでの活動も単位として認定されるので、在学中から活きた経験を積める環境が整っていると言えるでしょう。

卒業後の進路を見てみると、通信や観光、金融など、幅広い業界の大手企業に就職実績があります。

【駒澤大学の理系】学部ごとの偏差値と入試方式

日東駒専と呼ばれる有名私立大学群の中の一つである駒澤大学ですが、入試難易度や試験に必要な科目などは学部によって大きく異なります、

駒澤大学では、共通テスト利用入試やすべての科目の得点が同じに扱われるT方式のほかに、学部ごとに設定してある特定の科目の得点を2倍に計算して判定する、S方式が用意されています。

英語は、外部試験のスコアを利用することもできるケースがあります

自身の得意科目や状況に合わせて、有利に受験できる方式を選択して出願するようにしましょう。

医療健康科学部

偏差値は47.5~52.5と、駒澤大学の中では比較的入りやすい学部と言えるかもしれません。

同一配点型(T方式)と特定科目重視型(S方式)どちらで受験する場合も科目数は同じで、数学(数学Ⅰ※数と式、図形と計量、二次関数/数学II/数学A/数学B※数列・ベクトル)・理科(T方式の場合は物理・化学・生物から一つ選択/S方式の場合は物理・化学から一つ選択)・英語の3科目となっています。

T方式の場合は、3科目ともに100点ずつの配点で全体が300点満点ですが、S方式の場合は数学か理科のうちどちらか点数が高かった方の科目の配点を2倍とし、400点満点で計算します。

このため、総合力に自信がある人はT方式、自分の得意科目が数学か物理・化学のいずれかである場合は、S方式を受験するのも選択肢に入ってくるでしょう。

グローバル・メディア・スタディーズ学部

偏差値は50.0~55.0と、駒澤大学の中では比較的難易度が高めの学部です。

同一配点型(T方式)と特定科目重視型(S方式)のほかに、全学部統一日程選抜という全国13箇所で受験できる方式でも受験できます。

受験科目としては、T方式とS方式どちらも英語・国語は必須で、地歴・公民・数学から選択して全3課目での受験になり、全学部統一も同様の科目で受けることができます。

S方式の場合、英語の配点が倍になりますので、英語に得意意識がある方にはそちらがおすすめです。

また、S方式の場合は、さらに英語の外部試験も利用できます。

規定以上のスコアを持っている方は、当日もし英語の点数がふるわなかった場合も一定の点数が保障されることになりますので、それを利用することで他の科目に集中して対策を練るといったやり方もできるでしょう。

注意としては、T方式かS方式の場合、どちらにおいても国語と英語には足切りとなる基準点が設定されています。

苦手科目であったとしても、その基準は超えられるように学習を進めておきましょう。

【駒澤大学の理系】卒業後の進路

大学選びにおいて、重要視する要素はそれぞれです。

キャンパスの場所ややりたい研究のできる研究室があるかどうか、漠然とした憧れやネームバリューが理由だったり、入りたいサークルや部活があったりする人もいるかもしれません。

その中でも、とくに卒業後の進路について、実際にどのような実績あるかやその傾向が気になるという方も多いのではないでしょうか。

直近数年の実績から、該当する学部の卒業後における進路についての分析を以下で解説していきます。

医療健康科学部

この学部は2017年度のデータによると、58名中48名が進路を確定させており、そのうち41名が就職という高い就職率を持つことが特徴と言えます。

就職以外の進路に進んだ7人の内訳は、進学(大学・大学院・留学)が4名と、各種試験受験準備が3名となっています。

そしてこの41名は、全員が医療・福祉関係へと就職しており、そのことからも医療健康科学部が以上に特化した学部であることと、修めることができる技能や知識が現場において需要が高いことを見てとることが可能です。

一般的な病院だけではなく、警察病院や大学病院、国立がん研究センター中央病院などにも就職実績があり、当該分野においてはさまざまな選択肢が用意されていると言えるでしょう。

グローバル・メディア・スタディーズ学部

2021~2022年のデータでは、334名中273人は就職し、3名は大学院へと進学しています。

就職業界はかなり幅広く、商社やメディアなどはもちろんのこと警察本部といった業種もあり、多くの選択肢の中で大学在学中に進路についてじっくり考えられるのは、この学部の大きな魅力と言えるでしょう。

進路選択への取り組みも多様であり、海外での経験を支援するものに関しても、通常の語学留学以外にインターンシップを単位として認定する制度があります。

また、キャリア教育として実務家の講演だけではなく、実際の就活におけるノウハウを身につけるための授業も用意されています。

ほかにも、多様な組織の中で活躍して生き残れる力や、実社会に出てから必要とされる職業人としての力(エンプロイアビリティ)の向上を目指す授業があったり、英語の教員免許や学校図書館司書教諭の資格が取得できたりするなど、非常に就職に強い学部です。

【駒澤大学の理系】駒沢大学のキャンパス

駒澤大学のキャンパスは、全部で3つあります。

一つは、渋谷にも近い東急田園都市線の「駒沢大学駅」から徒歩7分程度の場所にある、駒沢キャンパスです。

すべての学部の学生が、基本的にはこのキャンパスで授業を受けることになります。

その駒沢キャンパスから徒歩5分のところにあるのが、ホールや日本館などもある深沢キャンパスです。

ほかにも、グラウンドや音楽スタジオを持ち、サークル活動や部活動の拠点であるうえに、一部の授業にも使われる玉川キャンパスがあります。

サブの役割を持つキャンパスも、比較的近い距離に密集してあります。

実質ワンキャンパスとも言える環境であり、非常にアクセスもよく通いやすい大学と言えるでしょう。

【駒澤大学の理系】駒澤大学の魅力

ここまでは、駒澤大学の理系学部とその準じる学部について、特徴や試験科目について解説してきました。

以下では、駒澤大学全体の魅力について解説していきます。

駒澤大学は歴史も古く、実績もネームバリューもある大学なので、良いところは挙げたらキリがないほどありますが、ここでは同じような受験難易度帯の大学と比較して3つに絞ってお話しします。

日東駒専のほかの大学と比較して、どこを受験しようかと迷っている方や、志望校を決定するポイントを見つけることができていない方はぜひ参考にしてみてください。

全ての学部が1つのキャンパスに所属

大学という場所は一般的な高校とは違い、学部ごとにキャンパスが分かれていて、同じ大学に通っていても自分の所属する学部以外の学生とはほぼ会わないで、学生生活が終わることも珍しくありません。

しかし駒澤大学は、一つのメインキャンパスにすべての学部の学生が集まって授業を受けるため、非常に多様な出会いに触れる機会が多い環境にあります。

出身や得意なこと、価値観がまったく異なる他人と多く触れ合えるという体験は、大学時代において大きな財産となるでしょう。

また、他学部と共通で履修できる授業もあるため、自分が入った学部以外の担当教授が開講している授業を受ける機会があり、学問的な出会いも多く得られるという魅力があります。

就職支援が充実

駒澤大学は、従来の研究に特化した機関としての大学を超えて、就職を初年度より手厚く支援する体制が整った大学です。

平日と土曜日の午前中に、学生が誰でも相談できるキャリアセンターを開室しており、予約すればオンラインでも相談することができます。

またインターンなどの紹介はもちろん、約300社を招聘し学生と企業との接点を作るイベントを開催するなど、積極的に企業と学生がマッチアップする機会を創出する取り組みを続けています。

そのうえ、キャリア関連講座を一年次より受講できるように開講し、学内での実践的な就活支援も積極的に行っているため、就活に対してのバックアップの手厚さは他大学に比べ充実していると言えるでしょう。

面接対策やES対策まで、具体的なサポートが期待できます。

キャンパスの立地が良い

学生生活のメインとなる駒澤キャンパスは、渋谷にも近い世田谷区にあり、アクセスは良好です。

開放感のあるおしゃれなキャンパスに隣接しているのは駒沢オリンピック公園であり、都会と自然どちらも感じることができる環境は大きな魅力の一つでしょう。

さまざまな商業施設がある渋谷に非常に近いため、在学中のアルバイトなどの選択肢も広く、大学から直接短い移動時間で出勤できるのも大学4年間を考えると重要なポイントの一つになってきます。

また、各キャンパスが地理的に近いうえに、メインキャンパスの移動もありません

そのため在学中に大きな移動もなく、一人暮らしの部屋も駒沢キャンパスに通える範囲に借りれば、通学のために引っ越しが必要になることもありません。

おわりに

理系の学部は医療健康科学部一つしかない駒澤大学ですが、国立大学を第一志望にしている理系学生であれば、広い進路選択が可能なグローバル・メディア・スタディーズ学部への受験も考えられることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

就職支援の充実度やキャンパスの環境などは、他の難関私立大学と比較しても非常にメリットとして大きいポイントだったでしょう。

大学の選択は、人生において大きな岐路になる大切なことです。

同難易度帯である「日東駒専」と呼ばれるほかの大学における理系学部の情報などもしっかり精査して、志望校を決定するようにしましょう。

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