【理系で営業職はあり?】理系から営業職への就職はできるのか

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

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【理系で営業職】はじめに

大学や専門学校で理系を出た場合に、営業職を希望することはメリットが多いのかそれとも難しいのか、気になる人もいるでしょう。

理系ならではの特徴や強みは、果たして営業職で活かせるのでしょうか。

また理系から営業マンになることのメリット・デメリットについても知っておきたいものです。

ここでは理系から営業職への就職について、詳しく見ていきます。

営業を目指す理系の就活生は参考にしてみてください。

【理系で営業職】営業職とは何か

まずは営業という職種について、きちんと理解することが何より大切です。

営業の仕事内容や適性、仕事の種類などを把握することで自分に合う会社を探すことができます。

営業職とは

簡潔にいえば、自社の商品サービスを新規あるいは既存顧客に売る仕事です。

しかしながら、種類も非常に多く、それぞれ少しずつ内容や必要なスキルも変わってきます。

営業の種類についてどのようなものがあるのか、以下に見ていきましょう。

種類がかなり多い

営業先、つまりターゲットで分類することができます。

営業職を大きく分けると、法人営業個人営業に分かれます。

顧客による分類

法人営業:企業を相手に、オフィス用品、システムなどの商材を販売する

個人営業:個人を相手に、保険、住宅、自動車など生活に関わる商材を販売する

さらに、商品の種類によって分類することもできます。

商材による分類

有形商品:家電製品、自動車、日用品などの形のある商品を販売する

無形商品:保険、金融商品、広告などの形のない商品を販売する

営業手法別に分けるとなると以下のようになります。

営業手法による分類

新規開拓営業:新しい顧客を開拓し、関係を構築して契約を獲得する

ルート営業:既存の顧客との関係を維持・強化し、継続的な取引を図る

インサイトセールス:電話やメールなどの非対面で顧客とのコミュニケーションを図る

フィールドセールス:顧客を訪問して、対面で営業活動を行う

その他には次のような種類の営業があります

その他

代理店営業:メーカーや卸売業者に代わって商品を販売する

技術営業:専門知識を活かして顧客に技術的な提案を行う

企画営業:顧客のニーズに合わせて、新しい商品やサービスを企画・提案する

種類によって文系寄りと理系寄りがあり、この中でも技術営業は理系に向いている営業と言えます。

多種多様な営業があるからこそ、それぞれの特徴を知り自分とのマッチングを考えることが就活で成功する秘訣です。

何でも営業ができれば良いと考えて会社選びをしてしまうと、入社後ギャップを感じてしまうでしょう。

【理系で営業職】活かせる理系の強み

理系出身の場合、営業職に就くことでどういった強みが役立つのでしょうか。

上記に述べたように種類によって求められるスキルは多少異なります。

しかしながら、多くの営業に共通している強みもあります。

数字に強いことロジカルシンキングは、どの営業職にも必要な能力です。

専門的な知識がいる営業職ならなおさら、理系の力が発揮できるはずです。

具体的に理系だからこその適性について解説していきます。

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数字に強い

商談中やクロージング場面では、咄嗟に計算しなくてはならないシーンも多いです。

就活コンサルタント木下より

理系営業職

値引きを求められることもありますし、契約を取るにはタイミングも大事でありお客様が乗り気になっているときに上手に料金計算をして伝えることができると強いです。
咄嗟の計算ができる営業マンは、「仕事ができる人」と信頼も得られるでしょう!

また具体的な数値を述べることは、商品説明のプレゼンでも有効です。

数字を使うと物事がよりいっそうわかりやすくなるというメリットもあります。

こうした点を踏まえて、数字に強い理系の人は営業に向いていると言えます。

いろんなときに数字を使いこなして、優秀な営業マンとして活躍したいものです。

論理的思考力がある

営業ではさまざまな場面で、ロジカルシンキングが必要です。

理系タイプはプライベートでも、理論的な考え方をする人が多いのではないでしょうか。

仕事でも自然と理論的思考ができることは、営業の適性です。

お客様と話をするときに、ロジカルに考えられる人は冷静に耳を傾けて整理しながら聞くことができます。

そうすると相手が抱いている課題や問題点にも気付きやすいでしょう。

ただ感情的に聞くのではなく、理論的に「何が必要でどうすれば良いのか」という結果論を出す必要があるからです。

Memo

また商品説明においても、理論的に解説すると説得力もあり聞いているほうもわかりやすいものです。

お客様の質問に対しても、仮説検証しながら的確に答えることができます。

専門知識を活かせることもある

お客様に売り込む商品サービスの中には、専門的な製品も多いです。

はじめて見るような珍しいものや斬新な商品、新しい機能性を持った新商品などは、専門的な知識がなければその魅力がうまく伝わりません。

理系の場合専門知識に強い人も多く、深堀りして詳細まで説明できるはずです。
もちろん文系でも商品知識は勉強すれば身につきますが、理系の場合は本来研究熱心でオタク気質も備えているためより細かい部分まで把握できます。

そしてお客様が商品に対して抱いた疑問なども、しっかりと解決することができるのです。

特に技術営業では、理系の専門知識は大いに活きてくるでしょう。

【理系で営業職】企業が理系を営業職として採用する理由

「理系=研究職・開発職」というイメージが強いかもしれませんが、近年、理系出身者を営業職として積極的に採用する企業が増えています。

これは、単に製品を売るだけでなく、顧客が抱える複雑な課題を技術的な視点から解決するソリューション営業の重要性が高まっているためです。

理系で培った専門知識や論理的思考力は、現代の営業活動において大きな武器となります。

本記事では、企業が理系を営業職として採用する具体的な理由について解説します。

顧客の技術的課題を深く理解できるから

現代の営業職に求められるのは、単に自社製品を売り込むことではありません。

顧客との対話の中から、相手が抱える技術的な課題やニーズを正確に引き出し、最適な解決策を提案するコンサルティング能力が不可欠です。

理系出身の営業担当者は、大学や大学院で培った専門知識を活かし、顧客の技術担当者と対等な立場で深い議論を交わすことができます。

課題の背景にある技術的な要因を深く理解し、的確なヒアリングを行えるため、顧客からの信頼を得やすくなります。

このようにして築かれた信頼関係は、表面的な製品紹介だけでは得られない強みとなり、長期的な取引へとつながるのです。

自社製品・技術を正確に説明できるから

特に、高度な技術力が求められるメーカーやIT企業において、自社製品の強みや独自性を顧客に伝えることは非常に重要です。

理系出身の営業職は、製品がどのような仕組みで動いているのか、どのような技術的根拠に基づいて優れているのかを論理的に理解しています。

そのため、感覚的であいまいな説明ではなく、具体的なデータや事実に基づいた説得力のある説明が可能です。

専門的な質問に対しても、その場で的確に回答できるため、顧客は安心して製品の導入を検討できます。

製品への深い理解が顧客の納得感を引き出し、最終的な成約率の向上に大きく貢献します。

新規事業やソリューション提案に貢献できるから

理系出身者は、研究活動を通じて培った探求心や、最新技術に対する高い感度を持っています。

その能力は、既存の製品を販売するだけでなく、新たな価値を創造する場面で大いに役立ちます。

例えば、顧客との対話の中でまだ市場にないニーズを発見し、それを解決するための新しいソリューションや事業モデルを考案することが可能です。

開発部門にフィードバックするだけでなく、自らが主体となって新しいビジネスの種を見つけ、育てていくことができます。

企業にとって、単なる「モノ売り」にとどまらない、未来の事業を切り拓く存在として大きな期待が寄せられています。

【理系で営業職】営業職として必要な能力

理系の強みは分かりましたが、そもそも営業職に向いてる人にはどんな特徴があるのでしょうか。

求められる能力を以下にまとめました。

営業職は、新卒入社においてもっとも多い職種になるのでしっかりポイントをおさえていきましょう。

営業職に必要な能力

コミュニケーション能力

ストレス耐性

成長意欲

責任感が強い

コミュニケーション能力

営業職はお客さんと直接かかわるお仕事なので、コミュニケーション能力は最重要項目です。

また、会話の中で相手の要求を拾いお互い納得する形で終える必要があるためただ話せるだけでは務まりません。

お客さんが話しやすいような雰囲気づくりや、要望に応じてどう交渉するのかなどが求められます。

長期的な付き合いになるお客さんとは、初めが肝心ですのでコミュニケ―ション能力を発揮して信頼関係を築いていく必要があります。

ストレス耐性

いかにストレスをため込まず、発散するかが重要です。

なぜかというと営業職は会社への売上貢献が第一ですのでプレッシャーを感じやすいからです。

課せられる目標売上数字を達成することができるのか、そのためにどんな行動をするべきなのかを毎月試行錯誤し、会社に貢献します。

注意

もし達成できなかったら・・・などネガティブな思考も働いてしまうので打ち勝つストレス耐性が必要です。

自分のリフレッシュ方法などが確立できていたり、信頼できる上司や同期がいれば乗り越えていけるでしょう。

成長意欲

前述したとおり、営業職には目標数字があります。

ずっとその目標を追うにはモチベーションや将来のビジョンが明確でないとやり続けることは難しいです。

常に高い成長意欲をもち、同じ場所にとどまり続けるのではなくどんどん次のステップにいこうという気持ちが目標数字達成につながっていくでしょう。

就活コンサルタント木下より

理系営業職

新しい手法や、人脈を広げていったり新しい情報を仕入れるなどをして、価値提供できるお客さんを増やしていくことがかかせません。

責任感が強い

社内外問わず、小さな約束でも守る誠実な対応は信頼が高まります。

こういった些細なことは、自分に任せてもらっているという責任感からきます。

物事の大きさに関わらず守らなければいけないことを全うする能力は評価されます。

また、目標数字をもっているためその数字への責任感から与えられた目標は必ず達成するという意欲があります。

なんとしてでも目標を達成しなければならないという責任感は営業マンに向いてる素質といえるでしょう。

【理系で営業職】理系が営業職に行くメリット

理系分野の学習に励んできた場合、IT関連など専門的分野の仕事に就く人が目立ちます。

そんな中であえて営業職を選ぶことには、どういったメリットがあるのでしょうか。

実際理系出身の営業マンの中には大勢活躍している方がたくさんいます。

メリットを知ることで、営業職にて働くことへの自信や意欲が強くなります。

理系出身だからといって研究開発・技術職だけが適職ではないことを知れば、道も大きく広がります

今までとは違うキャリアステップを歩める

営業マンとして働くことは、研究や実験の日々を送ってきた理系学生にとってまったく新たな道になります。

もちろん理系学生の多くは、将来も研究開発などの仕事に就きたいと考えて日々勉学に励んでいるのでしょう。

それなのに営業というほかの分野を選ぶことに躊躇する人もいるのは当然です。

しかし考え方を変えれば、営業マンになると今までとは違うキャリアステップを歩めます。

就活コンサルタント木下より

理系営業職

営業はロジカルシンキングや専門知識が求められる仕事なのですから、違う世界で学生時代に培ったことを発揮できる可能性は大いにあります。
新しい世界に飛び込んで新たなスタートを切ることで、未知への可能性が広がります。

専門知識を活かした営業ができるかも

専門的な製品サービスの営業は、理系出身者なら安心して任せることができると企業側も考えています。

それゆえに面接でも、理系を出ている学生に興味を抱く人事担当者は少なくありません。

どんどん新しいものが開発されていきますが、未知のものに対してお客様は好奇心はあるものの不安も抱いています。

その不安を解消するには、専門的な知識を用いた説明が必要不可欠です。

ロジカルな提案

ロジカルにプレゼンできるのは、理系出身者の大きな強みです。

技術営業や専門的な営業職を狙って、就活をしてみるのも良いでしょう。

キャラクターとして武器になる

営業職に理系は少ないため、理系というだけで覚えてもらいやすいです。

本格的な商談に入る前にアイスブレイクは必須なのでそのタイミングで関係づくりをすることができます。

長期的な付き合いをしていくときにも、顔をお客さんに覚えてもらうということは営業職において重要事項になります。

【理系で営業職】理系が営業職に行くデメリット

何事もメリットがあればデメリットもあります。

理系出身で営業職を目指すことにおいて、考えられるデメリットについて紹介します。

マイナス面も冷静に見ながら就活することで、後悔のない仕事選び・会社選びができるはずです。

デメリットがあるからといって怖気づくのではなく、その対処法や補い方なども考慮してみると良いでしょう。

最終的にはメリット・デメリットの双方を踏まえたうえで、営業職に就くかどうかを決断するのがおすすめです。

就職の準備に時間が割けない

理系の学生時代は、研究室にこもってひたすら何かについて調べているという学生も多いのではないでしょうか。

実験を重ねてその結果を分析して卒論を書くというような光景も、理系ではよく見られます。

研究や実験は積み重ねも必要になってきますし、とにかく理系学生の日々は忙しいものです。

そして就活も同様に、やらなければいけないことがたくさんあって多忙です。

理系学生の場合、学業に関する事柄でなかなか就活に時間を割くことができない人も少なくないでしょう。

Memo

研究実験論文などの理系特有の学業と就活との両立が難しいという点は、理系学生にありがちな悩みです。
どのように時間配分をしてスケジュールを立てていくかが課題となりそうです。

コミュニケーション能力が必須

理系の人はやや寡黙なイメージがあるかもしれません。

そんなに会話が得意ではなく口数は少ないのではないでしょうか。

とはいえ、営業職では、お客様とコミュニケーションを取ることが必要になってきます。

新規開拓の仕事では初対面の人とアイスブレイクしていかなければ次へ進めませんし、ルート営業でも気持ちの良い会話が信頼関係の維持につながります。

黙々と研究や実験をする日々を送っている理系学生は、人と話す機会が少ないとも言えるでしょう。

しかしながら、営業マンになればトークは必須です。

話すのが苦手な人は、苦労するかもしれません。

学生のうちから少しずつ、家族や友人とコミュニケーションを取る時間を増やして会話の練習をしておけば安心です。

根性が必要な時もある

理系は論理的な思考力が強みではありますが、時には根性が必要な場合があります。

どんなに事前準備や調査を徹底的に行っていたとしても、相手にはなかなか伝わらず、自分自身の熱量が鍵を握ることがあるでしょう。

理系出身者にとってはそのような熱意を理解できないこともあるかもしれません。

ときには事実や根拠ではなく相手の感情に寄り添って気持ちに訴えかけることが大事でしょう。

【理系で営業職】理系出身が活かせる営業職の具体例

理系の知識やスキルを活かせる営業職は多岐にわたります。

ここでは、具体的な例を一部紹介します。

医療機器メーカーの営業

医師や看護師に対して、自社の医療機器の説明や提案・販売を行います。

製品の専門的な知識が必要となるため、生物学や医学系の知識が必要となり、理系出身が活躍しやすい営業職です。

顧客のニーズを的確に把握して、最適な製品を提案する能力が必要となります。

IT企業のセールスエンジニア

企業に対して自社のITソリューション(ソフトウェア、ハードウェア、システムなど)の提案や導入支援を行います。

ITに関する専門的な知識が必要となるため、情報工学やシステム工学の知識が求められます

顧客の課題を分析して、最適なシステム構成を提案する能力が求められるため、システムエンジニアとしてのスキルがあるとより良いでしょう。

化学メーカーの営業

企業に対して自社の化学製品(材料、原料など)の提案や販売を行います。

化学に関する専門的な知識が必要となるため、化学科や薬学科、材料工学などのスキルがある学生におすすめの営業職です。

顧客の要望に応じて、製品の技術的な説明やアドバイスを行う能力が求められます。

建設・不動産会社の技術営業

顧客に対して建設や土木に関する技術的な提案を行います。

建築学や土木工学に関する専門的な知識が必要となるため、建築学や都市工学などのスキルがある学生におすすめの営業職です。

顧客のニーズをヒアリングして、技術的な側面から最適な解決策を提案する能力が必要となります。

専門商社の営業

専門的な知識やスキルを必要とされる消費やサービスを取り扱う商社で、技術的な知識を使い、顧客に提案や販売を行います。

例えば、電子部品や、半導体、計測機器などの専門的な知識が必要となる商材を扱うため、すべての分野の理系学生が活躍できるでしょう。

【理系で営業職】最適な営業職を見つけるためには

理系学生が自分に合った営業職を探すには、どんな心がけや注意が必要なのでしょうか。

理系の人は頭の回転も良く早まった決断をすることは少ないですが、学業が多忙なゆえに調べきれないままに就職が決まってしまうケースも見られます。

良い営業職を見つけるためのポイントを押さえて、効率の良い就活をしましょう。

時間のない中で、いかに自分に合う仕事が探せるかが大切です。

自分が何をしたいのかを考える

結局のところ、就職も人生イベントの一つであり、自分が何をしたいのかに尽きます。

けれども実際のところ、やりたいことがよくわからないという学生がいるのも事実です。

自分がしたいことを明確にするにはまず、自分と向き合い己を知ることが大切です。

そのために自己分析を徹底しましょう。

今までの自分を振り返り、そこから強みや短所を把握します。

そしてこれから自分はどうなりたいのか、持ち前のスキルをどのように活かしたいのかを定かにしていきます。

そうすると自然と、将来の自分像もイメージしやすくなりビジョンも開けてくるはずです。

そして就きたい仕事も絞られてくるのではないでしょうか。

後悔しない仕事選びには、自己分析が欠かせません。

どの業界の営業職がいいのかを深める

営業は相手別・商材別・手法別と種類がたくさんあることは上記でも述べました。

その中で自分に合う職種を探していくことは大切です。

それに加えて、どの業界で働きたいのかも決めなければなりません。

業界によって営業職の在り方もさまざまですし、求められる能力も変わってきます。

理系の場合は専門知識を活かしたい人も多く、IT関連やメーカーなどの営業は人気があります。

またしっかりと稼ぎたいのであれば、インセンティブ制の高い不動産業界や金融業界の営業職に目をつけてみるのも良いかもしれません。

業界研究・企業研究も十分に行うことで、より自分にマッチした営業職が見つかることでしょう。

インターンシップに参加する

営業職への理解を深める最も効果的な方法は、インターンシップに参加することです。

座学や説明会だけでは得られない、仕事のリアルな側面を肌で感じられます。

例えば、先輩社員の営業に同行させてもらったり、商談のロールプレイングを体験したりすることで、営業活動の具体的な流れや現場の雰囲気を掴むことができます。

また、現場で働く社員の方々と直接交流できるのも大きな魅力です。

仕事のやりがいや大変なことなど、ウェブサイトには載っていない生の声を聞くことは、志望動機を具体的にする上で非常に貴重な情報源となります。

実際に業務の一部を体験することで、自分の強みが営業職で活かせるか、どのような点が課題になりそうかを客観的に見極める良い機会にもなるでしょう。

自己分析ツールを活用する

理系向けの営業職と一言で言っても、有形商材か無形商材か、ルート営業か新規開拓かなど、その種類は多岐にわたります。

自分にどのような営業スタイルが合っているか分からない場合は、客観的な視点で自分を見つめ直すことが大切です。

最近では、オンラインで手軽に利用できる自己分析ツールや適性診断テストが数多く提供されています。

これらのツールは、いくつかの質問に答えるだけで、自分では気づきにくい強みや弱み、価値観などを客観的なデータとして示してくれます。

さらに、その分析結果に基づいて、自分に向いている可能性のある職種や業界のヒントを得ることもできます。

自分一人で考え込むだけでなく、こうしたツールをうまく活用して視野を広げることが、納得のいくキャリア選択につながります。

【理系で営業職】志望動機・自己PRの作り方

理系学生が営業職を志望する際、説得力のある志望動機や自己PRを作成することが内定への鍵となります。

多くの面接官は「なぜ専門性を活かせる研究職ではなく、営業職を選ぶのか」という点に最も関心を持っています。

この疑問に対し、自身の経験と結びつけて明確に回答することが不可欠です。

理系ならではの強みを、いかに営業というフィールドで活かせるかを具体的に示すことで、他の候補者との差別化を図ることができます。

ここでは、そのための具体的な作り方について解説します。

なぜ文系職の営業を志望するのか明確にする

面接で必ず問われる「なぜ研究職ではなく営業職なのか」という質問に対して、明確な答えを用意しておくことが重要です。

ここでのポイントは、理系としての経験が営業職にどう活きるのかを具体的に結びつけることです。

例えば、研究室でチームメンバーと協力して実験を進めた経験は協調性のアピールになりますし、学会での発表経験はプレゼンテーション能力の証明になります。

また、複雑な研究プロジェクトを計画通りに進捗管理した経験は、目標達成能力の裏付けとなります。

これらの理系ならではの経験から培ったコミュニケーション能力や目標達成への意欲を語ることで、営業職を志望する理由に強い説得力を持たせることができます。

理系の強みを具体例でアピールする

「私の強みは論理的思考力です」のように、ただ強みを述べるだけでは面接官の心には響きません。

その強みが発揮された具体的なエピソードを交えて話すことが重要です。

例えば、「研究で行き詰まった際、まず現状の課題を複数の要素に分解しました。

そして、〇〇という仮説を立て、それを検証するために△△というデータを集めて分析し、最終的に解決策を導き出しました」といった形です。

このように、課題に直面した時にどのような思考プロセスを経て解決に至ったのかを具体的に説明することで、あなたの論理的思考力や問題解決能力が本物であることが伝わり、評価につながります。

研究テーマや卒業論文の内容を簡潔にまとめる

面接官はあなたの研究分野の専門家ではない可能性が高いということを念頭に置きましょう。

そのため、研究内容を話す際は、専門用語の使用を避け、誰にでも理解できるように説明する工夫が必要です。

「まず結論として〇〇を明らかにしました。

その研究の背景には△△という社会課題があります。

その中で私は□□という役割を担い、最終的に××という成果を得ました」というように、構成を意識して簡潔に話す練習をしておきましょう。

さらに、その研究活動を通じて得た学びやスキルを、入社後、営業職としてどのように活かしていきたいかまで具体的に言及できると、仕事への高い意欲を示すことができます。

企業・製品への深い理解を示す

志望動機において、その企業や製品に対する熱意を示すことは不可欠です。

しかし、単に「昔から貴社の製品のファンでした」と伝えるだけでは不十分です。

理系学生ならではの視点を活かし、「貴社の〇〇という製品に採用されている、△△という技術の革新性に感銘を受けました」というように、技術的な側面から魅力を語ることで、深い企業研究を行っていることをアピールできます。

企業のウェブサイトだけでなく、IR情報で経営状況を把握したり、技術ブログや論文を読み込んだりして得た知識を志望動機に盛り込むことで、他の就活生とは一線を画す、熱意と主体性のある候補者として評価されるでしょう。

【理系で営業職】面接で聞かれること・回答例

理系学生が営業職の面接に臨む際、特有の質問をされることが多くあります。

面接官は、あなたが持つ理系の素養が営業の現場で本当に活かせるのか、そして営業という仕事への覚悟があるのかを見極めようとしています。

事前に頻出の質問を想定し、自分自身の言葉で語れるように回答を準備しておくことが、自信を持って面接に臨むための鍵となります。

ここでは、理系学生が営業職の面接でよく聞かれる質問とその回答のポイントについて、具体的な例を交えながら解説します。

なぜ理系なのに営業職なのですか?

この質問には、営業職への強い意志と、理系のバックグラウンドを活かせるという自信を伝えることが重要です。

単に「人と話すのが好きだから」という理由では不十分です。

回答のポイントは、理系の研究活動で培われた「論理的思考力」や「課題解決能力」こそが、現代の営業に不可欠であると繋げることです。

例えば、「顧客が抱える潜在的な課題を、データや事実に基づいて分析し、最適な技術的解決策を提案する上で、私の研究経験は必ず活かせると考えています」といった形で、自身の強みと営業の仕事内容を具体的に結びつけて回答しましょう。

学生時代に最も頑張ったことは何ですか?

この質問は、あなたの価値観や人柄、目標達成へのプロセスを知るためのものです。

アルバイトやサークル活動も良いですが、理系学生であれば研究活動のエピソードを話すことを強く推奨します。

特に、研究や実験がうまくいかなかった時に、どのように課題と向き合い、乗り越えたのかを具体的に話すと効果的です。

例えば、予期せぬ実験結果が出た際に、すぐ諦めるのではなく、仮説を再設定し、粘り強く試行錯誤を繰り返した経験などを語ることで、あなたの強みである粘り強さや深い思考力を効果的にアピールすることができます。

研究室での課題解決エピソードを教えて下さい

この質問で面接官が知りたいのは、研究の専門的な内容そのものではなく、あなたが課題に対してどのように思考し、行動したかというプロセスです。

したがって、話す際には思考の流れを意識することが重要です。

「まず〇〇という課題を設定し、それに対して△△という仮説を立てました。

検証のために□□というアプローチで実験を繰り返しましたが、思うような結果が出なかったため、××の観点から再度分析し、改善策を実行しました」というように、順序立てて説明しましょう。

この課題設定から仮説検証、改善という一連のプロセスは、顧客の課題を解決する営業活動のプロセスと多くの共通点があり、あなたの営業としてのポテンシャルを示す絶好の機会となります。

専門知識が活かせない場合はどうしますか?

企業や配属部署によっては、大学での専門分野が直接的には活かせないケースも少なくありません。

この質問は、未知の領域に対するあなたの適応力や学習意欲を試すためのものです。

ここでは、専門知識そのものではなく、理系の学習プロセスで培った「ポータブルスキル」をアピールしましょう。

例えば、「専門知識が直接活かせない場合でも、理系の研究を通じて培った、未知の分野でも体系的に知識を習得する力や、物事を構造的に捉え、論理的に解決策を考える力を活かせると考えています。

一日も早く新しい知識を吸収し、成果を出せるよう努力します」と答えることで、高い学習意欲と柔軟な対応力を示すことができます。

【理系で営業職】まとめ

このように見てみると、営業職への就職は理系出身者もその能力を発揮できることがわかります。

何をきっかけに営業をしてみたいと思ったのかは人それぞれですが、十分その分野で成功する可能性はあるでしょう。

ただし重要なのは、営業の種類をきちんと確かめて自分に合う営業職に就くことだと言えます。

種類も幅も広いので、必ず自分にマッチした会社が見つかるはずです。

自己分析と企業研究を怠らずに、最適な営業職を探したいものです。

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