大学の理系のゼミとは?研究室との主な違いや基本的な流れも紹介

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「大学の理系のゼミとはなに?」 「理系にもゼミがあるって本当?」 「理系のゼミと研究室ってなにが違うの?」 このようにゼミと聞くと文系のイメージがあり、理系にゼミはないと思っている方もいるでしょう。

本記事では、大学のゼミとはなにかや、研究室との違いについて、そして理系のゼミではどんなことをするのかなどについて詳しく紹介しています。またゼミに所属するメリットや活動時間、頻度などについても知ることができます。

この記事を読むことで、大学の理系のゼミや研究室について知ることができ、ゼミや研究室を決める際に参考にすることもできるでしょう。大学にはどんな授業形態があるのか知りたい方や、ゼミや研究室についてそろそろ考えなければならないという方はぜひご覧ください。

大学のゼミとは?

大学のゼミとは授業形態の1つで、教授と学生が一緒になって研究活動を行う授業のことを指します。ゼミでは通常の授業とは異なり、学生が主体的に勉強を進めるという点が特徴です。

たとえば学生達が個人またはグループになって、自分達が決めたテーマや課題に対して研究を行い論文を提出したり、討論会を行ったりもします。また一般的に文系の生徒は大学3年生以降ゼミに所属し、最終目標である卒業論文の提出を目指し、ゼミでの活動を行います。

理系はゼミではなく研究室?

文系の学生がゼミに所属をするように、理系の学生の場合は研究室に所属をするのが一般的です。研究室では、学生が個人またはグループで自分達が決めたテーマに対して研究を行います。

また一方で、研究室でもゼミが行われることがあります。その際のゼミとは、研究室のメンバーと教授でミーティングを行ったり、その研究についての意見をまとめたりすることを指します。

ゼミと研究室の主な違い

前述したように、ゼミは文系の学生が、研究室は理系の学生が一般的には所属をします。またその他にもゼミと研究室には、活動においてもいくつか違いがあります。次は、ゼミと研究室の主な違いについてご紹介します。

活動時間や頻度

ゼミは、基本的には通常の授業の一部のように認識をされることが多いです。そのため、活動頻度は週に1回や月に数回ほどになります。活動時間も1コマ90分と、一般的な授業と変わりません。

また文系のゼミの場合は、個人また数人のグループでテーマを決め、それに対し論文などを作成していきます。そのため、文系のゼミの場合は時間を自由に使いやすいという特徴もあります。

一方で研究室は、ゼミに比べて活動頻度が多く、週に2回から3回は活動を行います。また活動時間は、研究室や行っている研究内容により異なります。

たとえば熱心な研究室の場合は、朝から晩まで研究室にいなければならないということもあるでしょう。そのため研究室に所属をすると研究室での時間が増え、大学生活が研究室中心の生活になることもあると言われています。

所属している人の構成

ゼミの場合は、学生と教授で構成をされます。教授は、学生がまとめた論文などの指導を行ってくれます。

また研究室の場合は学生、教授そして院生が所属する場合があります。院生が所属をする場合は、学生は院生から研究についてさまざまな知識を教えてもらえるでしょう。

所属するタイミング

所属するタイミングも、ゼミと研究室では違いがあります。ゼミは、大学3年生から所属をすることが多いです。

大学3年でゼミに所属をし、卒業論文を書くことを最終目的としてゼミでの活動を行います。また、学部によっては大学1・2年生という早い段階からゼミに所属をする場合もあります。

そして研究室の場合は、4年生の時に所属が決定することが一般的です。しかしこれも大学や学部により異なりますので、自分が在籍する学部がどのようなルールを持っているか、事前に確認をしておくと良いでしょう。

理系のゼミの基本的な流れ

理系では研究を効率良く行うために、ゼミで話し合いを行うことがあります。では、理系のゼミはどのような流れで行われていくのでしょうか。次は、理系のゼミの基本的な流れについてご紹介します。

研究テーマを決める

研究室では、学生が自分達が立てた研究テーマに対して実験を行い、仮説が正しいかどうかを検証していきます。そしてそのためには、まずは研究のテーマを決めなければなりません。

研究テーマは、今まで学んできたことをもとに決めていきます。また基本的にテーマは学生たちが主体となり考えていきますが、困った際は教授にアドバイスをもらうこともあります。

データ分析の手段を決める

テーマの次は、研究テーマを検証していく方法やデータ分析の手段について話し合います。また実験方法や手段は、教授や先輩が教えてくれることが多いと言われています。

実験道具やデータ分析の手段の中には、深い知識が必要なものもあるでしょう。そのため、1つ1つの手段を学びながら、どの方法で行うかを決めていきます。

データを集めて分析や考察をする

データが集まったら、そのデータを分析しまとめていきます。集めたデータは、グラフにしたりエクセルにまとめたりしていきます。そして自分達の仮説が合っていたのかどうかを検証し、次の研究につなげていくのです。

ゼミに所属するメリット

ゼミや研究室は、教授と生徒の勉強コミュニティのようなものです。基本的に10人から20人程度の少人数で行われることが多いため、教授と生徒の間の距離が近くなるというメリットがあります。

またその他にも、他の授業と比べて学生が主体的に進めることが多いという特徴もあります。時には研究したことを発表する場もあるでしょう。そしてそのような経験を通して、論理的にプレゼンをする能力などが身に付き、社会に出た際にその能力を活かすこともできるでしょう。

ゼミに所属する方法

ゼミの所属方法は学校によって異なります。しかし、基本的には学生が自分が学びたいことや研究をしたいテーマを指導してくれる教授を見つけ、そのゼミに所属をしたいという希望を出すところから始まります。

そしてその後は成績順や、教授がメンバーを決めるなどをしてゼミの配属が決まります。また、一度ゼミが決まるとその後変更は難しいとも言われています。そのためゼミを決める際は、しっかり情報収集を行い自分に合ったゼミを選ぶようにしましょう。

文系と理系でゼミでの人との関わり方に違いはある?

大学では文系でも理系でもゼミでの過ごす時間が多少なりともあります。そのため、そこでの他の学生と関わり方次第で、学生生活が充実したものになるかどうかが決まることもあるでしょう。

しかし文系と理系でもゼミの活動時間などに違いがあるため、人との関わり方にも差が出るとも言われています。次は、文系と理系の人との関わり方についての違いをご紹介します。

文系が所属するゼミの場合

文系の場合、ゼミで過ごす時間が理系に比べて短いという特徴があります。そのため、積極的に動かないと、ゼミの学生同士で仲良くなるのは難しいとも言えるでしょう。

しかし、ゼミでは時折飲み会などの交流会が開かれることがあります。飲み会などには教授が参加することもあるため、本人次第でそれらの交流会を通して教授や他の学生と交流を深めることはできるでしょう。

理系が所属するゼミの場合

理系の場合は、ゼミや研究室で過ごす時間が文系よりも多いです。所属したゼミによっては、毎日のように一緒に過ごすようなこともあるでしょう。

そしてこの活動頻度の高さから、自然と仲良くなることも多く、理系の場合はゼミを通して親しい友人が増えるケースが多いでしょう。中には、プライベートで旅行に行ったりゼミ合宿などを行ったりするゼミもあると言われています。

大学のゼミとはなにかを理解しておこう

大学のゼミでは、学生が主体的に授業を進め、研究について話し合いなどを行います。そのためゼミに所属すると今までの授業形態とはさまざまな点で違いがあり、学べることも増えるでしょう。

またゼミに積極的に参加することで、社会人になった際に活かせる能力を身に付けることもできます。加えて、学生生活を充実したものにしてくれる友人が増えることもあるでしょう。

ゼミをこれから決めるという方は、この記事を参考にまずはゼミについて詳しく知るところから始め、自分に合ったゼミを選んでみてはいかがでしょうか。

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