はじめに
どうしてもガクチカをうまくまとめられないときに役立つテクニックが、「箇条書き」です。
箇条書きを使えば、内容が整理しやすくなりますので、わかりやすくて説得力のある文章を作りたいときには、非常に有効的な方法です。
また、箇条書きは、少ない文字数でも伝わりやすくなるメリットもあるので、あらかじめ文字数が指定されているガクチカにも活用することができます。
本記事で、ガクチカで箇条書きを使う際の注意点、ポイントなどについて解説していきます。
ガクチカに箇条書きは使っていい?
そもそも、ガクチカに箇条書きを使っても良いのかどうか疑問に思っている方もいることでしょう。
就職活動ではきちんとした文章を書くことが求められていますので、ガクチカで箇条書きを使うことに対して、不安感や抵抗感を持ってしまうのも当然です。
でも、 適切に用いることができれば、ガクチカに箇条書きを使ったとしても、まったく問題はないのです。
次の項目で、箇条書きをガクチカに使っても大丈夫なケースについてご紹介します。
一部箇条書きなら大丈夫!
ガクチカで箇条書きを使っても大丈夫なケースは、 文章の一部分に対してのみです。
たとえば、学生時代に頑張ったことがいろいろとあるという場合には、「私が学生時代に取り組んだことは、以下の3つです」と述べておき、その後に箇条書きで頑張ったことをいくつか並べていくと良いでしょう。
このように一部分だけを箇条書きにすれば、伝えたい内容が整理できるので、読み手側にも伝わりやすい文章に仕上がります。
また、一部だけを箇条書きにしておけば、 文章が単純化してしまうのを避けることや幼稚な文体になってしまうのも防ぐことができます。
一部箇条書きにする作業に取り掛かる前に、まずは自分が本当に伝えたいことが何なのかをよく絞り込んでおくと良いでしょう。
どんなときに使っていいの?
箇条書きを使えば、伝わりやすいガクチカになると言われても、いったいどんなときに使った良いのかわからないという方も多いことでしょう。
ガクチカで箇条書きを使ったほうが良いケースは、 「箇条書きの方が伝わりやすい場合」または「試行錯誤が複数ある場合」の2つです。
次の項目で、具体的にどんなときに箇条書きを使ったら良いのかについて見ていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
箇条書きの方が伝わりやすい場合
学生時代のエピソードをいろいろと書き連ねていくと、文章が長くなってしまう場合やまとまりのないガクチカになりがちです。
無駄に長い文章だと読む気が失せてしまい、採用担当者の印象も悪くなってしまいますので注意しましょう。
一度自分が書いたものを読み返してみて、ごちゃごちゃして伝わりにくい文章だと感じたところがあったら、その部分に箇条書きを取り入れてみると良いでしょう。
伝わりにくい部分を箇条書きに置き換えることで、文章の見た目がスッキリしますし、リズム感も出てスラスラ読みやすい文章になります。
無理に文章でつなげることにこだわらずに、箇条書きにすることで伝わりやすくなる部分があるかどうかよく検討してみてください。
試行錯誤が複数ある場合
試行錯誤した経験が複数ある場合にも、箇条書きが活用できます。
学生時代には、研究テーマ、アルバイト、サークル活動など、さまざまな場面で試行錯誤する機会があったことでしょう。
そのような複数の試行錯誤についても、 箇条書きを使うことで、一つの文章としてつなげることができるのです。
学生時代の試行錯誤については、採用担当者も詳しく知りたいと思っていることですので、箇条書きを取り入れながら、うまく伝えられるように工夫してみてください。
気を付けておくべきこと
最後に、ガクチカで箇条書きを使うときの注意点について、ご紹介します。
ガクチカで箇条書きを使うのは難しそうと思う方もいるかもしれませんが、注意点にさえ気を付けておけば誰でもうまく活用することができるのです。
気を付けるべきポイントは、箇条書きの項目は3つにまでにすること、できるだけ短くすること、具体的なエピソードを選ぶことなどです。
また、書いたエピソードに対して一貫性を持たせるようにしましょう。
箇条書きの項目は3つまで
ガクチカで箇条書きを用いる際には、使いすぎに気を付けましょう。
すべてを箇条書きにしてしまうと、かえってアピール力が弱まってしまうことにもなりかねません。
たくさん箇条書きでアピールしてしまうと、採用担当者側も内容を把握しきれなくなってしまいますので、箇条書きにする項目については多くても3つまでとしておくのがベストです。
部活や学業や留学経験などアピールしたいガクチカがたくさんあって、どうしても3つだけに絞りきれないという場合には、とりあえず複数個を書き出してみると良いでしょう。
そして、その中から企業の求めていることにマッチしたエピソードを選ぶようにしてみてください。
できるだけ短くする
箇条書きを使う際には、 できるだけ文章を短くするように心がけましょう。
一つひとつの文章が長くなってしまうと、いくら箇条書きであっても、読みにくくて、わかりにくくなり、せっかく用いた意味がなくなってしまいます。
箇条書きを使う際には、できる限り無駄な部分を省くようにして、簡潔な文章にしておくことが大切なのです。
箇条書きを短くするコツは、敬語をやめることや体言止めにすることです。
せっかく考えた文章を削るのは惜しく感じてしまう方もいるかもしれませんが、 無駄を削ぎ落とすためには、思い切りも必要になってきます。
採用担当者が読んだときに、頭の中にすんなりと入ってくることを意識して、短い箇条書きを作成していきましょう。
具体的なエピソードを選ぶ
具体的なエピソードを選んでおくことも、箇条書きで伝える際の注意点です。
箇条書きでは短い文章で書いていくため、 具体性のないエピソードを選ぶと、薄っぺらい内容の羅列となってしまい、採用担当者の印象に残らなくなってしまいます。
部活で頑張ったことをガクチカにするのであれば、リーダーに抜擢された、どのような活動をしていたのかなど、具体的なこと箇条書きにしてしっかり伝えるようにしましょう。
嘘を箇条書きで書くのもNGです。
具体的なエピソードが見つからないからといって、 嘘を書いてしまうとバレたときに代償が大きくなりますので、絶対にやめておきましょう。
何も立派な経験でなくても良いので、自分が真剣に取り組んできたことを具体的に、正直に箇条書きで伝えるようにしてみてください。
書くエピソードの一貫性を持つ
箇条書きで羅列していく際には、エピソードに一貫性を持たせることも大切です。
せっかく箇条書きでアピールしても、内容に一貫性がないと採用担当者が読んだときに、矛盾した印象を与えてしまいかねません。
特に、部活、学業、アルバイトなど複数のエピソードを箇条書きで述べる際には、一貫性に欠けた内容となってしまいがちですので、気を付けるようにしましょう。
箇条書きで述べたことがどのようにして自分への成長や気づきなどにつながったのかを具体的に書くことで、一貫性が持たせることができますので、そのことを意識しながら矛盾のないガクチカを考えてみてください。
まとめ
以上、ガクチカで箇条書きを使う際の注意点、ポイントなどをご紹介しました。
箇条書きは一部であれば、ガクチカに使っても問題はありませんので、伝わりやすい文章にするために上手に活用してみましょう。
ただし、箇条書きの項目は3つまでにすることや具体的なエピソードを選ぶなどして、読み手側のことも意識しておくことが大切です。
箇条書きは絶対に使わなくてはならないということではありませんので、自分が伝えたいガクチカの内容に合わせて適切に活用するようにしてみてください。