
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
志望動機の中でメガバンクの選択理由を明確に示すことは、エントリーシート(ES)選考のポイントとなります。
多くのESで不合格になる共通点として、なぜメガバンクで、特にその銀行を選ぶのかの理由が曖昧であることが多いです。
メガバンクは金融業界の中心的役割を果たしており、その存在意義や機能を理解することが大切です。
なのでESを書く際には、メガバンクの特徴や独自性を捉え、自分の志望動機とリンクさせることが求められます。
この際、メガバンクの役割やその他の情報を十分に調査し、その知識をもとに自分の志望理由を明確に述べることが重要です。
【メガバンクの志望動機】概要
早速ですが、メガバンクと呼ばれる銀行の概要をまとめて解説していきます。
意外と名前は有名で知っていても、それぞれどういった違いがあるのか?ということについては知らなかったりするでしょう。
この機会にしっかりと理解しておいてください。
メガバンクとは
「メガバンク」とは、総資産が約1兆ドル以上を有する巨大な銀行グループを指す言葉です。
日本では、これまで3つの銀行が3大メガバンクとして知られています。
「みずほフィナンシャルグループ」「三菱UFJフィナンシャル・グループ」「三井住友フィナンシャルグループ」です。
これらの銀行は、経済的な規模と影響力で日本の金融業界をリードしています。
近年、SBIホールディングスがその仲間入りを目指し、多数の合併や提携を進めています。
その動きにより、日本の金融風景に変化が生じつつあり、今後の展開が注目されています。
メガバンクの役割とは
メガバンクは、その名の通り、巨大な資本を持つ大手銀行を指し、国内外の幅広いエリアでの業務を担当します。
全国、場合によっては国際的な取引ネットワークを持ち、豊富な資金量を活用して大企業や上場企業との取引をメインに据えています。
そのため、国内の大きなプロジェクトや多国籍企業との取引、さらには海外の金融市場との競争にも対応する必要があります。
このような背景から、メガバンクは大規模な金融戦略や新しい金融商品の開発、国際的な金融取引の促進などの役割を果たします。
対照的に、地方銀行は特定の地域やコミュニティに焦点を当てたビジネスモデルを持っています。
そのため、地方銀行は地元の顧客やビジネスとの関係を深く持ち、地域社会との連携を強化しています。
このように、メガバンクと地方銀行は、それぞれ異なる役割と特性を持ちながら、日本の金融業界の多様性と安定性を支えています。
メガバンク3行の特徴
ここからはメガバンク3行の特徴を比較しながら紹介していきます。
同じメガバンクといっても、理念や方針等もかなり違うので、自分にあった銀行を選ぶようにしましょう。
みずほフィナンシャルグループ
みずほフィナンシャルグループは、日本のメガバンクの一つとして広く知られる金融機関です。
その特徴としては「One MIZUHO戦略」と「強固な事業基盤」の二つが挙げられます。
「One MIZUHO戦略」は、みずほグループ全体が協力し合って最高品質の金融サービスを提供するという戦略です。
これは、顧客のニーズに対して総合的なサービスを提供するためのものです。
異なる業界や事業領域の専門家が一丸となって対応することで、更なる顧客満足を追求しています。
この戦略の下で、グループ間の出向や人材の交流が活発に行われ、社員には多彩なキャリアパスが提供されています。
次に「強固な事業基盤」という特徴は、みずほの確固たる市場地位を物語るものです。
国内に47都道府県に渡る店舗ネットワークを持ち、さらに国内上場企業の約7割との取引を有しています。
これにより、多岐にわたる業種や顧客層との深い関係性を築いており、安定したビジネス展開が可能となっています。
企業文化について触れると、穏やかで協力的な社員が多いとされています。
これは、過去の複数の合併を経て形成されてきた独自の文化であり、それぞれの支店や部門には独自の特色や歴史が息づいています。
これらの多様性は、みずほの大きな強みとして、新しい価値やアイディアの創出を後押ししています。
三菱UFJフィナンシャル・グループ
「三菱UFJフィナンシャル・グループ」は、世界の金融機関としての強固な地位を持つ、日本を代表する金融グループです。
その特徴として、国内外での圧倒的なプレゼンスを持ち、多くの企業や個人が利用しているのが見受けられます。
三菱UFJは、世界の金融機関の中でトップクラスの総資産を誇ることから、金融業界におけるその存在感は計り知れません。
国内では、特に都市圏を中心に多くの支店やATMを展開し、そのネットワークは日常の生活に欠かせないものとなっています。
また、海外に目を向けると、アジアを中心に海外展開を行っています。
そして、アジア太平洋地域の経済成長をサポートしつつ、多様なビジネスチャンスを捉えています。
企業文化は「安定感」であり、この点が顧客からの信頼を勝ち取っている大きな要因であると言えます。
長い歴史を持つ三菱グループの一員として、経済の変動や危機の時期にも顧客とともに歩み、その安定した経営を続けてきました。
このことから、多くの顧客は三菱UFJを頼りにしており、その安定した経営基盤とサービスは高く評価されています。
また、同グループは「ブランドへの意識が強い」という特徴も持っています。
これは、品質の高いサービスや製品を提供することを通じて、ブランド価値を高めるという姿勢が根付いていることを示しています。
三菱という名前は、世界中での信頼と品質を象徴しており、そのブランド価値を維持・向上させることも意識しています。
三井住友フィナンシャルグループ
三井住友フィナンシャルグループ(以下、SMFG)は、日本を代表する金融グループの一つです。
多岐にわたる事業活動の中でも、特に注目されるのは、業務の「スピード」を重視する姿勢です。
このスピード感は、金融業界の競争や顧客ニーズの変化に迅速に対応するための結果といえます。
業務効率化の取り組みからも、そのスピード感の高さが伺えます。
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入により、短い期間で多くの作業時間を捻出することができました。
これにより、従業員はより価値のある業務に専念できるようになりました。
この効果は、顧客への迅速な対応や新しいサービスの提供にも寄与しています。
また、融資の面でもそのスピードが光ります。
迅速な審査や手続きによって、顧客のニーズにすばやく応えることができます。
さらに、SMFGの企業文化として挙げられるのは、体育会系の伝統です。
これは、組織内での強い結束感や、各個人の高い裁量権を意味します。
体育会系の文化は、目標達成のための情熱や団結力が特徴です。
まとめると、三井住友フィナンシャルグループは、業務効率やスピード感を持つサービスで、金融業界での位置をしっかりと築いています。
その背後には、技術革新や体育会系の企業文化がしっかりと支えているのです。
【メガバンクの志望動機】現状と将来性
ここからはメガバンクの現状と将来性について解説していきます。
過去に比べても決して現状は良い状態とは言えませんが、各社様々な新しい取り組みもしているので是非チェックしておきましょう。
現状
コロナ禍は世界経済に多大な影響を及ぼしており、中でも金融業界は大きな変動を迎えています。
メガバンクも例外ではなく、経済の緩やかな回復を支えるための融資や社債発行の需要が急増しています。
特に中小企業や個人事業主の資金需要をサポートするための取り組みが進められています。
しかし、このような増加する融資活動の背景には、貸し倒れリスクへの懸念も潜んでいます。
貸し倒れリスクをカバーするためのコストが高止まりし、それがメガバンクの業績に重しとなっているのです。
このような厳しい状況の中、メガバンクは経費削減や効率化の取り組みを強化しています。
具体的には、店舗の統廃合や人員削減といった措置を進めることで、収益力の向上を目指しています。
デジタル技術の活用も進んでおり、オンラインバンキングやAIを用いたサービスの拡充も注目されています。
戦略
近年、日本のメガバンクは、グローバル展開と新規ビジネスの創出の2つの大きな戦略に注目しています。
アジア市場の展開については、経済的な成長が著しいアジアにおいて、タイやインドネシアなどの市場は特に注目されています。
三菱UFJは、早期からアジアの銀行を傘下に入れて展開を進めてきました。
それに対して、三井住友もアジアへの出資を増やし、地域でのポジションを強化してきています。
これにより、アジア市場での競争はますます激しくなってきていることが予想されます。
次に、新規ビジネスの創出に目を向けますと、デジタル技術の進化とともに、銀行業界も変革の波にのっています。
みずほ銀行は、LINE BANK設立に挑戦しました。
結果としては破談となりましたが、このような新しい取り組みが、今後のメガバンクの戦略の方向性を示しています。
つまり今後の戦略は、アジア市場へのさらなる展開と、デジタル技術を駆使した新規ビジネスの創出が重要となってきます。
これらの取り組みが、メガバンクの未来の2つの大きな柱となることでしょう。
【メガバンクの志望動機】競合他社との比較例
就職活動でメガバンクを志望する際は、競合他社との違いを理解したうえで志望理由を組み立てることが大切です。
どの銀行も大規模で安定しているように見えますが、実は注力している事業領域や企業としての方向性には明確な違いがあります。
ここでは、メガバンク各社に共通する特徴を軸に、それらがどう他行と差別化されているのかを紹介します。
規模
メガバンクは、日本を代表する巨大金融機関であり、その資産規模や顧客数は地方銀行やネット銀行とは一線を画します。
個人・法人・投資家など多様な顧客層を抱え、大規模なプロジェクトファイナンスや海外M&Aのサポートなど、他行では対応が難しい業務もこなせるのが特徴です。
各行の中でも、どの分野に特に資金や人材を投入しているかには違いがあります。
たとえば、ある銀行はリテール業務に注力し、別の銀行は海外法人向けのサービスを強化している場合もあります。
ネットワーク
メガバンクは、国内全都道府県への展開はもちろん、世界各国に支店・現地法人を持っています。
海外駐在や現地金融機関との提携業務、また地域密着型のコンサルティング業務など、業務の幅が非常に広いのが強みです。
競合他行と比べて、どの国や地域に強みがあるのか、またそのネットワークをどのように活かしているのかに着目することで、企業ごとの特徴を理解できます。
自分が将来果たしたい役割や夢を、その企業の展開エリアや地域社会への貢献と重ねることで、より具体的なキャリアビジョンを語ることができます。
商品やサービス
メガバンクは、投資信託や住宅ローン、法人向け融資、決済サービスなど、多様な商品群を取り扱っています。
特に法人向けサービスでは、業界別にカスタマイズされた提案や、先端技術を活用した与信判断など、高度なサービス提供が可能です。
自分が実際に利用した経験がある場合は、その感想や気づき、さらなる改善提案を交えて語ると、実体験に基づいた志望動機になります。
また、競合行との差異を比較し、顧客目線で優れていると感じた点を挙げることで、利用者としての視点と志望者としての熱意を同時に伝えることができます。
ITの活用
メガバンク各社は、デジタル戦略を加速させており、オンラインバンキングやAIを活用した審査業務、ブロックチェーン技術の導入などに取り組んでいます。
ただし、ITへの投資や提携先企業、社内人材の育成方針には違いがあり、DX戦略の方向性は各行で異なります。
IT部門への配属を希望する学生や、テクノロジーを活かして金融業界を変えたいという志向を持つ人は、各社の事例をよく調べたうえで志望理由を述べることが有効です。
「どのような分野でITを活用しているか」「その効果をどう測っているか」などを比較することが、企業理解の深さのアピールにもつながります。
社会貢献
メガバンクは、金融サービスの提供にとどまらず、地域振興や環境保全、金融教育、NPO支援など幅広い社会貢献活動を行っています。
近年では、SDGsやESG投資を重視した施策を打ち出す動きも活発化しており、その内容にも違いが見られます。
たとえば、ある銀行は脱炭素社会の実現に重点を置いている一方で、別の銀行は地方創生への資金供給に力を入れています。
自分がこれまで取り組んできたボランティアや社会活動とリンクさせて、どのように長期的に企業とともに成長していきたいのかを語ることが、説得力のある志望動機になります。
【メガバンクの志望動機】考え方
ここからはメガバンクにエントリーする際の志望動機の考え方について解説していきます。
メガバンクは現状厳しい状態とはいえ、まだまだ安定性も高く、人気のある業界です。
そのため、倍率もかなり高いので志望動機の基本的な考え方もしっかりマスターした上で本番に臨みましょう。
step1:どんなことを成し遂げたいかイメージする
まず最初のステップとして、何を成し遂げたいか?という将来を考える志向を意識することが重要です。
現状把握も勿論大事ですが、未来の自分がなりたい姿から逆算して今すべきことを考えるということがポイントです。
そうしないと、自分の選択や行動の軸がぶれてしまい、思わぬ結果になってしまうことも多々あるので注意しましょう。
成し遂げたいことがない人は...
特定の目標や成し遂げたいことがないと感じる方もいるでしょう。
そんな時は、メガバンクが持つ存在価値やその役割に目を向けてみると良いです。
また、大小さまざまな企業がビジネスを展開する際の資金提供やアドバイスを行うことで、企業の成長を支援しています。
その結果として、多くの人々に新しい価値や感動をもたらすプロダクトやサービスが生まれるのです。
このように、メガバンクは私たちの生活や経済活動の裏側で大きな役割を担っています。
この点を志望動機として捉えることで、メガバンクへの強い志望心を持つことができるでしょう。
step2:どうして成し遂げたいかを考える
どんなことを成し遂げたいかイメージできたら、つぎにどうしたら成し遂げたいのか?という理由を説明していきましょう。
その際、その理由を自分が実際に体験した経験をもとに記載することがポイントです。
それによって読み手からしても説得力のある内容となるからです。
step3:企業を選んだ妥当性を見つける
その企業を選んだ理由の妥当性をしっかりと説明することも大切です。
単に「成し遂げたいことがある」と言うだけでは不十分ということです。
なぜその企業でなければならないのか、その企業が自分の目指す方向性に合致しているのかを具体的に示すことが求められます。
具体性が不足すると、どの企業にも使える汎用的な志望動機となり、企業の受けが悪くなってしまいます。
そのため、志望する企業の特徴や魅力を明確に捉え、それを元に自分の目標や夢との関連性をきちんと結びつけることが重要です。
それによって、真剣にその企業を選んでいることをアピールできます。
【メガバンクの志望動機】高評価ポイント
ここからはメガバンクの志望動機を書く際のポイントについて解説していきます。
より良い志望動機を書くには必ず抑えて置いた方がいい内容になっているので、必ずチェックするようにしてください。
繰り返しになりますが、他の候補者との差別化を意識するためにも重要なポイントとなっています。
差別化のポイントは社風と戦略
結論から言うと、業務内容のみでメガバンク同士の差別化をすることは非常に難しいと言って良いでしょう。
したがって、上述で解説したメガバンク3行の社風や戦略の違いをピックアップして差別化して書くのがおすすめです。
また社風についてはネットの情報だけではなく、インターンに参加したり、OB訪問等をして実際にヒアリングしてみるのが良いでしょう。
あおして、戦略については企業HP等から中期経営計画を読み込んでみることが効果的です。
「なぜ」をベースに考える
つぎに「なぜ」をベースにして考えることが非常に重要です。
そもそもESや面接で重要なことは、採用担当者を心の底から納得させることです。
よって、なぜ銀行で働きたいのか?そしてその中でもなぜメガバンクなのか?ということが聞かれます。
そして、その中でもなぜこの会社なのか?という点もほぼ必ず聞かれるので、これらを答えるために「なぜ」の深掘りは必須です。
この作業を徹底的に繰り返すことで、自分も他人から見ても、説得力の高い志望動機になるのです。
自分の経験や価値観との接続
志望動機に説得力を持たせるには、「なぜ銀行で働きたいのか」を自分自身の経験や価値観と結びつけて語ることが大切です。
たとえば、アルバイトでお客様のニーズに合わせた提案をして感謝された経験や、ゼミで企業経営の課題解決を目指した議論に熱中した経験などが挙げられます。
その中で培った「相手の立場に立って考える姿勢」や「論理的に物事を整理する力」が、銀行での業務(資金提案・経営支援・リスク判断など)とつながっていることを示すと、納得感のある志望理由になります。
将来どう貢献したいかの展望
入行後のビジョンを明確にすることは、企業に対して強い志望意欲を伝えるうえで欠かせません。
単に「成長したい」「学びたい」といった漠然とした言葉ではなく、「どんな顧客層に対し、どのような価値を提供したいのか」「そのために何を習得し、どのような役割を担いたいのか」といった視点で展望を語ることが重要です。
たとえば「中小企業の経営支援に携わり、地域経済の活性化に貢献したい」「海外勤務を通じて、現地法人の資金調達をサポートしたい」など、具体的な対象とアクションを伴った将来像は、企業側にとっても育成イメージを持ちやすくなります。
【メガバンクの志望動機】NGポイント
ここからは、メガバンクの志望動機を書く際にNGな内容について解説していきます。
良い書き方だけ抑えていても不十分で、NGな書き方も合わせて理解しておくことで魅力的な志望動機が書けるでしょう。
日本経済を良くする
「日本経済を良くしたい」という志望動機は、一見高尚な動機と思われるかもしれません。
しかし、実際の面接の場では、この理由だけでは十分でないと言わざるを得ません。
過去数十年を振り返ると、メガバンクが存在しているにも関わらず、日本経済は必ずしも順調に進行してきたわけではありません。
そのため、このような一般的で抽象的な志望動機は、具体的な行動や戦略、実現方法を示せないと言っていいでしょう。
なので、面接官にとって説得力を持つものとは言えません。
企業のビジョンやサービス、文化などに共感し、自分自身がどのように貢献できるかをしっかりと考え、具体的に示す必要があります。
メガバンクでなくても実現できるビジョン
メガバンクでなくても実現できるビジョンは、志望先としてその企業を選ぶ特別な理由が見えにくいです。
このような動機は一般的で抽象的であり、そのためどの企業でも適用可能な表現となるからです。
そうなると特定の企業に対する深い理解や興味を示すものではなくなってしまいます。
結果、応募者がその企業のミッションやビジョン、カルチャーにどれだけ適合しているのかを判断するのが難しいのです。
【メガバンクの志望動機】効果的な構成
ここからはメガバンクの粗暴動機を書く際の構成について解説していきます。
内容というより、順番や項目別の書き方をメインに説明します。
内容が良くても構成が悪いとそれだけで印象がわるくなってしまうので気をつけましょう。
結論
志望動機を書く際には、結論を先に書くことが重要です。
結論ファーストを守ることで、具体的な目標や希望を明確に伝えることができます。
また、志望動機の結論部分から文章を始めると、その後の内容がスムーズに書けるようになります。
さらに読み手からしても結論ファーストの文章は非常に読みやすいものとなります。
したがって、成し遂げたいことを最初に述べ、それに対する理由や背景を後から補足する形で書くようにすると良いでしょう。
根拠
志望動機を伝える際、単に「この業界が好きだから」とか「御社の文化に魅力を感じて」と述べるだけでは不十分です。
それが本当に深い思いなのか、また、その背景にはどのような経験や考えがあるのかを明確にする必要があります。
ここで重要となるのが「結論の根拠」です。
そして自分の考えや意見が形成される過程で影響を与えた具体的なエピソードや経験を示すことです。
企業は、志望動機の背後にある真摯な考えや経験を重視します。
結論の根拠をしっかりと述べることで、志望動機に説得力を持たせることができるのです。
展望
志望動機において入社後の展望を明確に書くことは、自分のキャリアビジョンとその企業での可能性を具体的に結びつける重要なステップです。
入社後の展望を書くことで、応募者は自分が目指す未来のビジョンや具体的なアクションプランを企業に伝えることができます。
また、その過程で企業の強みや特徴に言及することで、自らがその企業を深く理解し、研究している姿勢も同時にアピールすることができます。
これにより、応募者がその企業にどのように貢献し、共に成長していくかのビジョンが明確になります。
企業側から見ても、自分たちの強みや文化を理解し、将来的なビジョンまで描ける応募者を高く評価するでしょう。
【メガバンクの志望動機】例文3選
以下に、メガバンク3行(三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行)の志望動機の例文を紹介します。
それぞれの銀行の特色や強みに合わせて、自身の経験や価値観とどう接続させているかに注目しつつ、参考にしてみてください。
三菱UFJ銀行
例文
私は、多様な業種・地域の企業を支えるファイナンスの力に魅力を感じ、貴行を志望いたしました。
中でも三菱UFJ銀行は、グローバルに展開するネットワークと圧倒的な顧客基盤を持ち、国内外の幅広い課題に対応できる点に惹かれました。
大学時代、ゼミで企業の財務戦略を調査した経験から、金融の力で経済に循環を生み出すダイナミズムを体感しました。
その中で、企業の挑戦に資金という形で伴走する銀行の役割に強く共感し、自分もその一員として経済を支えたいと考えるようになりました。
また、私はアルバイト先で新人教育を任され、相手の立場に立って物事を伝える力を養いました。
この経験を活かし、法人営業で経営者と信頼関係を築き、中長期的な視点で課題解決を提案できる人材を目指します。
特にアジア・北米への展開やサステナビリティ分野への取り組みに関心があり、自らも国際的な視点を持って成長していきたいと考えています。
三井住友銀行
例文
私は、「課題解決力のある銀行」で働きたいと考え、貴行を志望いたしました。
三井住友銀行は、お客様の課題に深く入り込み、共に最適解を見出していく姿勢を貫いている点に強く共感しています。
大学では、サークルの運営に携わり、会員減少の課題に対して情報発信方法やイベント内容を見直すことで参加者数を回復させた経験があります。
このとき、自ら課題に気づき、周囲を巻き込みながら行動したことに手応えを感じ、仕事でもこの姿勢を活かしたいと思いました。
また、貴行はデジタル領域での挑戦や、スタートアップ企業支援、グリーンファイナンスなど、新しい価値創出に積極的である点に強く惹かれています。
私は、企業が抱える財務や経営の悩みに寄り添いながら、変化の中で最適な提案ができるパートナーとなりたいです。
入行後は、幅広い業界と向き合い、常に学び続ける姿勢で成長し、信頼される銀行員を目指します。
みずほ銀行
例文
私は、金融の力で「人と企業の挑戦を支える」仕事がしたいと考え、貴行を志望いたしました。
みずほ銀行は、お客様一人ひとりのニーズに応えるホスピタリティと、グループの総合力を活かした課題解決力が強みであり、その姿勢に共感しています。
大学ではゼミ活動で中小企業の地域展開について研究し、経営者が抱える資金繰りや人材確保の難しさを知りました。
そのとき「ただ資金を貸すだけではなく、伴走者として企業と向き合う金融の在り方」に関心を持つようになりました。
また、アルバイトでの接客経験から、人の話に丁寧に耳を傾ける力を養いました。
この力を活かして、対話を通じて本質的なニーズを引き出し、それに応える提案をしていきたいです。
入行後は、地域に根差した営業を経験した後、将来的には法人向けコンサルティングに挑戦し、企業の持続的な成長を金融面から支えていきたいと考えています。
【メガバンクの志望動機】志望動機が書けたら...
就職活動を一人で進めるのは困難な場合が多く、プロのサポートを受けるのは非常に有益です。
その方法として、就職サポートエージェントを使うことを考えると良いでしょう。
特に、就職活動が初めての方には、「ジョブコミット」というエージェントの利用を推奨します。
このサービスを利用すると、企業の紹介や自己分析、エントリーシートの添削など、就職活動に関する様々なサポートを受けることが可能です。
専門のアドバイザーが10時間以上の面談を通じて緻密なサポートを行ってくれます。
そして、自己理解の深化や業界の調査、面接の準備から最終的な内定まで、個人のニーズに合わせたサポートを受けられます。
おわりに
今回はメガバンク志望の方に向けて、志望動機の書き方やポイント、注意点等を解説してきました。
是非この記事を参考に、メガバンクに入社して影響力の大きな仕事をしてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。