
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
Digmedia編集部に寄せられる28卒の相談を集計していると、サマーインターンの準備段階で「そもそも、どの企業がWebテストを課してくるのか分からない」という声が毎年一定数を占めます。応募先を選ぶ時点でテストの有無が読めず、対策の優先順位を決められないまま夏に突入してしまうのです。
編集部が就活生の受検報告を業界ごとに並べ替えてみると、Webテストを課す企業には明確な「偏り」が存在することが見えてきます。業界・企業規模・人気度によって、テストを設けるかどうかの傾向がはっきり分かれているのです。
つまり「Webテストがあるかどうか」は運任せではなく、ある程度は事前に当たりをつけられる情報だということです。この見立てができるかどうかで、夏の準備の効率は大きく変わります。
そこでこの記事では、編集部に蓄積された相談データと選考報告をもとに、商社・金融・メーカー・コンサル・ITといった業界別に「Webテストがある企業の傾向」を分析的に整理しました。
「志望業界でテストが出そうか当たりをつけたい」「ある場合にどう備えればいいか知りたい」という28卒が、応募先を絞り込む前に読む分析ガイドとして使える構成にしています。
2026年サマーの応募が本格化する前に、まずは「どこにテストが多いのか」という地図を一緒に描いていきましょう。
- サマーインターンでWebテストが課される構造的な背景と早期化の実態
- 商社・金融・メーカー・コンサル・ITなど業界別にみたWebテスト採用の傾向
- 応募前にテストの有無を見極める方法と種類別の準備の進め方
- 時期別の対策ロードマップと本選考への接続の考え方
- 大学3年生(28卒)で2026年サマーインターンに応募予定の人
- 志望業界でWebテストが出やすいかをデータで把握したい人
- 限られた夏の時間で対策の優先順位を決めたい人
目次[目次を全て表示する]
サマーインターンでWebテストが課される背景
なぜ本選考でもない夏のインターンでテストが課されるのでしょうか。編集部の視点で、企業がサマー段階に能力検査を組み込む3つの構造的な理由を整理します。
採用早期化でサマーが「最初の選抜」になっている
編集部が28卒の選考スケジュールを追って強く感じるのは、企業の評価開始タイミングが年々前倒しになっている点です。
かつて大学4年の春に動き出していた評価が、いまでは3年生の夏、つまりサマーインターンの応募段階から実質的に始まっています。
企業は早い段階で有望な学生と接点を持ちたいと考えており、サマーインターンを「最初の選抜の場」と位置づけているのです。
その選抜手段としてWebテストを組み込む企業が、編集部の集計でも明らかに増加傾向にあります。
数年前のサマーでは面接やESだけで完結する企業も多くありましたが、いまは応募の入口でテストを設けるケースが目立ちます。
つまり夏のWebテストは、参加可否を決めるだけでなく、その後の評価の起点にもなっているのです。
応募集中が生む「足切り」という運用上の必然
人気企業のサマーインターンには、定員の何十倍もの応募が集まることが珍しくありません。
限られた人事リソースですべての書類を読み込むのは現実的ではないため、Webテストが応募者を効率よく絞り込む足切りラインとして機能しています。
編集部が相談データを見る限り、これは企業の意地悪ではなく、選考オペレーション上の必然に近い仕組みです。
能力検査の得点が基準に届かないと、ESの中身を読んでもらえないまま次へ進めない運用も少なくありません。
編集部に届く声でも「自信のあるESを書いたのに、テストの段階で落ちた」という報告は珍しくないのが実情です。
応募が殺到する人気企業ほど、この足切りを設ける必要性が高まります。
裏を返せば、テスト対策を仕上げておくだけで多数の応募者から一歩抜けられる余地が大きい、ということでもあります。
受検期間が短い夏のスケジュール構造
サマーインターンのWebテストには、応募から受検までの猶予が短いという構造的な特徴があります。
編集部が把握する範囲では、2026年サマーの応募締切は6月〜7月に集中し、その直後に受検案内が届くパターンが多くみられます。
大学の前期試験やレポートと重なる時期のため、「案内が来てから動く」のでは物理的に間に合わないのが実情です。
本選考なら翌春まで時間がありますが、サマーは目前の締切に向けて短期で仕上げる必要があります。
だからこそ、応募予定企業にテストがあるかどうかを事前に見極め、早めに準備を始めることが効いてきます。
次の章では、その「当たりづけ」の材料として、業界別の傾向を分析していきます。
サマーインターンでWebテストがある企業の傾向
ここがこの記事の核心です。編集部が業界別に相談データと受検報告を分類した結果、Webテストを課す企業には明確な傾向が見えてきました。順に整理します。
大手・人気企業ほどWebテストを課しやすい
編集部が業界を横断して報告を集計すると、最も強く出るのは「企業規模と人気度」による偏りです。
応募が集中する大手・人気企業ほど、サマー段階でWebテストを設ける割合が高い傾向にあります。
これは前章の足切りの論理そのもので、応募者が多いほど効率的な選抜手段が必要になるためです。
逆に、応募規模が比較的小さい中堅・ベンチャー企業では、ESと面接のみでテストを課さないケースも一定数みられます。
採用人数に対して応募が殺到しない企業では、わざわざ機械的な足切りを設ける動機が弱いためです。
もちろん例外はありますが、「知名度が高く倍率が高そうな企業ほどテストがある前提で備える」という見立ては、編集部の集計上おおむね妥当です。
志望企業の人気度を一つの目安にすれば、テストの有無を大まかに予測できるということです。
商社・金融・メーカーなど「人気業界」に多い傾向
業界という切り口でも、Webテストの採用率には濃淡があります。
編集部の分類では、大手商社・メガバンクなどの金融・大手メーカーといった応募が集中する人気業界で、テストを課す企業が多い傾向がみられます。
これらの業界は学生からの人気が高く応募が殺到するため、選抜の入口でテストを設ける必然性が高いのです。
具体的なテスト種類としては、玉手箱やSPI、業界によってはGABといった形式の報告が編集部に多く寄せられます。
とくに学生人気ランキングの上位に並ぶような企業群は、応募倍率が高止まりしやすく、テストを設ける必然性も高まります。
もちろん同じ業界内でも企業によって運用は分かれますが、「人気業界×大手」の掛け合わせはテストありの確率が高いゾーンといえます。
志望業界がこのゾーンに入るなら、夏前から準備を進めておくのが安全です。
コンサル・IT・外資系に見られる独自の傾向
コンサル・IT・外資系には、人気業界とはまた違った特徴があると編集部は分析しています。
コンサルティング業界では、論理的思考力を測る独自形式や難度の高い能力検査を課す企業が多いという報告が目立ちます。
外資系やIT大手でも、応募者の地頭や処理速度を早期に見極める目的でWebテストを設けるケースが少なくありません。
一方で、スタートアップ寄りのIT企業ではテストを省き面接重視で進める企業も混在しており、同じIT業界でも対応が大きく分かれます。
これらの業界を志望する場合は、業界全体の傾向だけでなく企業単位での確認がより重要になります。
独自形式のテストは市販の問題集だけでは対応しきれないこともあり、過年度の受検報告で出題傾向をつかんでおく価値が高い領域です。
「コンサル・外資は難度高めのテストがある前提」と構えつつ、個別企業の情報を併せて確認するのが編集部の推奨です。
Webテストがある場合の見極め方と対策
業界傾向はあくまで確率の話です。最終的には応募先ごとに有無を確認する必要があります。編集部がすすめる見極めの手順と、種類別の準備の考え方を整理します。
受検案内・選考フローからテストの有無を確認する
最も確実なのは、応募先企業の選考フローを直接確認することです。
採用ページのインターン募集要項に「適性検査」「能力検査」といった記載があれば、Webテストありと判断できます。
応募後に届く受検案内メールにテストのURLや期限が記されているケースも多く、案内が来た時点で種類を読み取れます。
テストセンター方式かWEBテスティング方式かといった受検形式も、案内文から判別できることが少なくありません。
編集部としては、応募を決める前に募集要項の選考ステップ欄を必ず一読しておくことをすすめます。
ここを確認するだけで、テスト対策に時間を割くべき企業かどうかの優先順位がつけられます。
口コミ・体験談から種類を推測する
募集要項にテスト種類まで明記されていない場合は、過年度の受検報告が手がかりになります。
就活情報サイトや先輩の体験談には、「あの企業のサマーは玉手箱だった」といった具体的な報告が蓄積されています。
編集部の経験上、テスト種類は年度をまたいでも変わりにくいため、過去の報告は有力な予測材料になります。
ただし運用が変更される可能性もあるため、口コミはあくまで「当たりづけ」と捉え、過信は禁物です。
複数の情報源で同じテスト種類が挙がっていれば、その形式に向けて準備を始める判断材料になります。
口コミで得た種類を、後述の対策の方向性を決める入口として使ってください。
テスト種類別に準備の方向性を決める
テスト種類が見えたら、その形式に合わせて準備を組み立てます。
SPIなら言語・非言語の幅広い基礎力、玉手箱なら同一形式を高速で繰り返す処理速度が問われる傾向にあります。
GABやCABといった形式は出題の癖が強いため、形式に特化した問題集で慣れておくと効果が出やすいと編集部は考えています。
種類が特定できない場合でも、SPIと玉手箱の基礎を押さえておけば多くの企業に対応できます。
解答集に頼るような対策は、本選考で同種のテストに再び向き合う際に通用しないため避けるべきです。
あくまで自力で解ける状態を目指し、形式ごとの出題パターンに慣れることを優先しましょう。
Webテストがある企業を志望する人の対策ロードマップ
テストありの企業を志望するなら、夏の短いスケジュールから逆算した準備が欠かせません。編集部が推奨する時期別3段階のロードマップを示します。
5〜6月:志望企業のテスト有無を洗い出す
最初の段階は、応募候補のリストアップとテスト有無の確認です。
志望企業の募集要項や過年度の受検報告を見て、テストありの企業に印をつけていきます。
この段階で「どの種類のテストが、どれだけの企業で必要か」が見えると、対策のボリュームが把握できます。
同時に、頻出するテスト種類の問題集を一冊用意し、まずは出題形式に目を通しておきます。
編集部の集計では、この洗い出しを早く終えた人ほど夏の動きに余裕が生まれています。
応募締切が集中する前のこの時期に、準備の地図を完成させておきましょう。
6〜7月:頻出種類の基礎を仕上げる
応募締切が近づくこの時期は、洗い出した頻出テストの基礎固めに充てます。
SPIや玉手箱など、複数企業で共通して出るテストから優先的に問題集を周回します。
一冊を繰り返し解いて解法を体に染み込ませるほうが、複数の参考書に手を広げるより効率的だと編集部は考えています。
大学の前期試験と重なる時期のため、1日30分でも継続することが現実的な戦略です。
非言語が苦手なら計算の型を、言語が苦手なら語彙を、自分の弱点に時間を寄せます。
応募締切に合わせて、受検案内が来てもすぐ受けられる状態を作っておきましょう。
7〜8月:受検直前の総仕上げと本番対応
受検案内が届いたら、最後は本番形式での仕上げに移ります。
制限時間を計りながら模試形式で解き、時間配分の感覚を体に入れておきます。
本番では1問あたりの時間が短いため、解ける問題を確実に取り、難問は見切る判断力が得点を左右します。
受検形式がテストセンターか自宅受験かを案内で確認し、環境や持ち物を前日までに整えます。
編集部に届く失敗報告の多くは、実力不足より「準備不足・確認漏れ」によるものです。
直前期は新しいことに手を出さず、これまでの復習と本番環境の確認に集中しましょう。
サマーインターンWebテストでやりがちな失敗
編集部に寄せられる相談から、テストありと分かっていながら通過を逃すパターンには共通点があります。代表的な失敗を整理します。
「あると分かっていたのに対策が後手に回る」
最も多いのが、テストの存在は把握していたのに着手が遅れるケースです。
「案内が来てから始めればいい」と考えているうちに、締切直前に複数社の受検が重なってしまうのです。
編集部の相談データでは、間に合わなかった人の多くが対策の必要性自体は認識していました。
問題は知識ではなく、着手のタイミングが遅れたことにあります。
「分かっているのにやれていない」状態を放置しないことが、夏の通過率を底上げする最初の一歩です。
夏は大学の試験とも重なるため、受検案内が来てからの数日で仕上げるのは現実的ではありません。
テストありと判明した時点で、すぐ準備を始める習慣が通過率を分けます。
業界傾向を過信して個別確認を怠る
業界の傾向はあくまで確率であり、例外も少なくありません。
「この業界はテストがないはず」と思い込み、確認を怠ったまま応募して案内に慌てる人もいます。
同じ業界でも企業によって運用は分かれるため、最後は必ず企業単位で確認することが欠かせません。
逆に「テストがある前提」で準備していれば、なくても損はなく、あれば確実に得をします。
編集部としては、迷ったら「ある前提」で構えておくほうが安全だと考えています。
傾向は入口の見立てに使い、最終判断は個別の情報で行いましょう。
受検形式・期限の確認漏れ
実力とは別のところで失敗するのが、形式や期限の確認漏れです。
受検期限を見落として未受検のまま締切を過ぎたり、テストセンターの予約を取り損ねたりする報告が編集部に届きます。
案内メールが他の通知に埋もれて気づかなかった、というケースも夏は特に多くみられます。
応募社数が増えるほど管理が煩雑になり、期限の取りこぼしが起きやすくなります。
応募先ごとに受検期限と形式を一覧で管理し、受け忘れを防ぐ仕組みを作っておきましょう。
スプレッドシートやスマホのメモに「企業名・テスト種類・受検期限・予約済みか」を並べておくだけでも、取りこぼしは大きく減らせます。
せっかく対策しても受け損ねては意味がないため、この管理は対策と同じくらい重要です。
本選考への接続
サマーのWebテスト対策は、夏で終わる一度きりの労力ではありません。本選考にどうつながるのか、編集部の視点で整理します。
本選考でも同様にWebテストが課される
サマーでテストを課す企業は、本選考でも同種のテストを設けるケースがほとんどです。
大手・人気企業や人気業界という傾向は、本選考でも基本的に変わりません。
つまり夏に積んだ対策は、そのまま秋以降の本選考の土台として生き続けるのです。
テスト種類も年度内で変わりにくいため、夏に得意になった形式は本選考でも武器になります。
夏の対策を「インターンのためだけ」と捉えず、本選考への前倒し投資と考えると取り組む意味が増します。
編集部の相談データでも、夏に基礎を固めた人は秋以降の選考でテストに悩む場面が明らかに少ない傾向にあります。
早く始めた人ほど、本選考期にはESや面接準備へ時間を回せるため、対策全体の効率も高まります。
インターンの結果が本選考に影響する場合がある
企業によっては、サマーの受検結果やインターン評価が本選考に引き継がれることがあります。
編集部の報告では、サマー参加者が本選考で一部選考を免除されるといった優遇のケースもみられます。
夏のテストで好成績を残せば、早期選考ルートへの案内につながる可能性もあるのです。
逆に夏の結果が芳しくないと、その後の評価に影を落とす運用も一部では指摘されています。
結果が引き継がれるかは企業ごとに異なるため、過度に恐れる必要はありません。
ただ「夏の一回が後に効く可能性がある」と知っておけば、対策に向き合う姿勢も変わるはずです。
サマーインターンでWebテストがある企業に関するよくある質問
最後に、Webテストがある企業について28卒から編集部に寄せられる質問に回答します。応募先選びの仕上げに役立ててください。
Webテストがない企業だけ選んでも問題ない?
テストを避けて応募先を選ぶこと自体は可能ですが、編集部はおすすめしません。
大手・人気企業ほどテストを課す傾向があるため、避け続けると志望度の高い企業を外すことになりがちです。
テストは早めに対策すれば突破できる壁であり、応募先の幅を狭める理由にはなりません。
むしろ対策を仕上げて選択肢を広げるほうが、納得のいくキャリア選択につながります。
テスト対策は一度仕上げれば複数企業で使い回せるため、投じた労力に対する見返りも大きい投資です。
テストの有無で企業を絞るより、行きたい企業に合わせて準備するのが本筋です。
志望業界にテストが多いか、どう調べればいい?
まずは志望企業の募集要項で選考フローを確認するのが基本です。
そのうえで、就活情報サイトの過年度の受検報告を業界横断で見れば、傾向がつかめます。
この記事の業界別の分析も、最初の当たりづけの材料として活用してください。
複数の情報源で同じ傾向が確認できれば、その業界はテストありの前提で備えるのが安全です。
志望業界が固まっていない段階でも、人気業界ほどテストが多いという原則を覚えておけば調べる手間を省けます。
最終的には個別企業の確認が必要ですが、業界傾向を入口にすると効率よく調べられます。
テストの種類が分からないときはどう備える?
種類が特定できない場合は、SPIと玉手箱の基礎を優先して固めるのが現実的です。
この2種類は採用率が高く、押さえておけば多くの企業に対応できます。
基礎的な言語・非言語の力はどのテストにも共通するため、汎用的な対策として無駄になりません。
そのうえで応募先のテスト種類が判明したら、その形式に特化した対策を上乗せします。
汎用対策である程度の地力がついていれば、特化対策に移っても形式の違いに早く適応できます。
判明しないまま受検日を迎えるより、汎用の地力を先に作っておくほうが心理的にも安定します。
「まず汎用、判明したら特化」の二段構えが、種類不明の段階での最適解だと編集部は考えています。
まとめ
サマーインターンでWebテストがある企業には、編集部の集計上はっきりとした傾向があります。大手・人気企業ほど課しやすく、商社・金融・メーカーといった人気業界、そして難度高めのコンサル・外資・IT大手に多くみられる、という偏りです。
この傾向を知っていれば、応募先を選ぶ段階でテストの有無に当たりをつけ、対策の優先順位を決められます。ただし業界傾向はあくまで確率なので、最後は募集要項や受検報告で個別に確認することが欠かせません。
テストありと分かったら、5〜6月の洗い出し、6〜7月の基礎固め、7〜8月の総仕上げという3段階で、夏の短いスケジュールから逆算して準備を進めましょう。夏に積んだ対策は本選考にもそのまま生き、早期選考につながる可能性もあります。
2026年サマーの応募が本格化する前に、まずは志望業界の傾向を把握し、テストありの前提で一歩早く動き出すことが、28卒の夏を有利に進める鍵になります。