
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
都庁(東京都庁)をSPIで受験できる試験の代表が、東京都職員Ⅰ類B採用試験(新方式)です。第1次試験は適性検査(SPI3)のみで、テストセンター方式により全国どこからでも受検できます。
ただし、都庁のSPI日程は民間企業のSPIと違って「申込期間」「受検期間」「合格発表日」がすべて年度ごとに決まっており、1日でも逃すとその年度の受験機会を失います。だからこそ、年間スケジュールの全体像を最初に押さえることが重要です。
編集部が東京都人事委員会の公表情報を整理すると、令和8年度(2026年度)実施分の新方式は2月申込・3月受検・5月末最終合格という流れでした。2027年度受験を目指す人は、この型をベースに準備計画を立てるのが合理的です。
この記事では、都庁のSPIが使われる試験区分の整理から、申込〜最終合格までの年間日程、テストセンター方式ならではの注意点、逆算での対策開始時期まで、編集部が一気に解説します。
・都庁の試験のうちSPIが課される区分はどれか
・申込から最終合格までの年間スケジュールの型
・テストセンター方式ならではの日程面の注意点
・受検日から逆算した対策開始時期の目安
・都庁をSPIで受けたいが、いつ何をすればいいか分からない人
・民間就活と並行して都庁受験のスケジュールを組みたい人
・申込や受検の期限を確実に押さえておきたい人
目次[目次を全て表示する]
都庁をSPIで受けられるのはどの試験?まず全体像を押さえる
「都庁 SPI」と一口に言っても、SPIが課される試験区分は限られています。日程の話に入る前に、どの区分を受けるのかを確定させないと、見るべきスケジュールそのものがずれてしまいます。ここでは都庁の採用試験のうち、SPIが関係する区分と関係しない区分を編集部が整理します。
SPIが使われるのはⅠ類B「新方式」の第1次試験
大学生・既卒者が受ける都庁の主要試験はⅠ類B採用試験で、「一般方式」と「新方式」の2つに分かれています。このうちSPIが課されるのは新方式です。
新方式の第1次試験は適性検査(SPI3)のみで、テストセンター方式で実施されます。令和6年度からこの形になり、公務員試験特有の専門試験や論文が第1次に存在しないのが特徴です。
会場は全国のリアル会場またはオンライン会場から選べるため、地方在住者でも受検しやすい設計になっています。
一般方式はSPIではなく教養・専門・論文型
一方の一般方式は、従来型の公務員試験です。第1次試験では教養試験(五肢択一式)、論文試験、専門試験(記述式)が課され、SPIは使われません。
つまり「SPI対策だけで都庁を受けたい」という人が選ぶのは新方式一択です。逆に、公務員試験の勉強を積み重ねてきた人は一般方式の方が力を発揮しやすい構造になっています。
なお、同じ年度のⅠ類B採用試験では方式をまたいだ重複申込はできないとされているため、どちらで挑むかは申込前に決め切る必要があります。詳細は必ず最新の受験案内で確認してください。
社会人経験者向けの選考でもSPI3が導入されている
新卒・既卒向けだけでなく、社会人経験者向けのキャリア活用採用選考でも基礎能力検査としてSPI3(SPI3-G)が課されています。
こちらは実施時期が夏で、令和8年度からテストセンター方式に変わりました。転職組で都庁を狙う人は、学生向けとは別の日程が動いている点に注意してください。
本記事では以降、読者の中心である大学生向けに新方式の日程を軸に解説し、必要に応じて他区分にも触れていきます。
令和8年度実施分の日程早見表:申込から最終合格まで
次に、直近の令和8年度(2026年度)実施分の日程を早見表で確認します。都庁の試験日程は毎年2月頃にまとめて公表され、大きな流れは年度が変わっても似た型になる傾向があります。来年度の計画を立てる際の「たたき台」として、まず直近実績を頭に入れておきましょう。
| 区分 | 申込期間 | 第1次試験 | 最終合格発表 |
|---|---|---|---|
| Ⅰ類B 新方式 | 2026年2月16日〜3月10日 | SPI3(テストセンター):3月11日〜24日の間で受検者が選択 | 2026年5月29日 |
| Ⅰ類B 一般方式 | 2026年2月中旬〜3月上旬 | 教養・論文・専門:2026年4月実施 | 2026年7月10日 |
| キャリア活用採用選考(社会人向け) | 2026年春〜初夏に公表 | SPI3-G(テストセンター):7月24日〜8月6日の間で選択 | 秋以降 |
新方式は「2月申込・3月受検・5月末合格発表」
新方式の令和8年度実施分は、申込受付が2026年2月16日から3月10日まで、第1次試験(SPI3)が3月11日から24日までの間の受検者が選択する日、というスケジュールでした。
最終合格発表は5月29日です。申込開始から最終合格まで約3か月半で完結する、公務員試験としては極めて短期決戦型の日程だと言えます。
民間の就活でいえば、3月の広報解禁直後にテストを受け、大手の面接が本格化する前に結果が出るイメージです。
なお、申込に先立って受験案内が公表されます。受験資格や区分の詳細、必要な手続きは案内でしか確認できないため、申込開始前に必ず一読し、疑問点を解消したうえで初日に動ける状態を作っておきましょう。
一般方式は4月筆記・7月最終合格のロングスパン
一般方式は2026年4月に第1次試験(筆記)が実施され、第2次試験の個別面接を経て最終合格発表は7月10日でした。新方式と比べると、決着まで約1か月半長くかかります。
この差は併願計画に直結します。新方式なら5月末に進路の見通しが立ちますが、一般方式は7月まで結果が確定しません。
民間就活の内定承諾期限との兼ね合いを考えるなら、結果が早く出る新方式の日程的メリットは大きいと編集部は見ています。
一方で、筆記で積み上げる一般方式には対策の再現性という強みがあります。日程だけでなく、自分の得意な戦い方とセットで方式を選びましょう。
社会人向けは夏に適性検査が動く
キャリア活用採用選考は、令和8年度は適性検査(SPI3-G)が7月24日から8月6日までの間の選択受検、論文・専門試験が8月16日という日程でした。
学生向けの新方式が春に終わるのに対し、社会人向けは夏が本番です。「都庁 SPI 日程」を調べる際は、自分がどちらの区分の対象者なのかをまず確認しましょう。
年度により日程は変動するため、最新の選考案内での確認は必須です。
新方式の申込から受検までの具体的な流れ
年間の型が分かったところで、新方式にエントリーしてからSPI3を受検するまでの実務的な流れを確認します。都庁の申込はインターネット経由で、受検予約はテストセンターのシステムで行います。それぞれに締切と先着順の要素があるため、動く順番を間違えないことが大切です。
申込は締切ギリギリを避けるのが鉄則
申込はインターネットで受け付けられ、令和8年度は最終日の受付が午後3時までと、終日ではありませんでした。締切当日はアクセス集中や入力ミスのリスクもあります。
編集部としては、申込開始から1週間以内に手続きを済ませることを推奨します。早く申し込んで不利になる要素はありません。
申込時には試験区分の選択など、後から変更できない項目があります。受験案内を読み込んでから入力に進みましょう。
テストセンターの受検予約は先着順で埋まる
申込後は、指定された期間内にテストセンターの受検日時を予約します。会場と日時は先着順のため、土日や期間終盤の枠、都心の人気会場から埋まっていく傾向があります。
希望の日時で受けたいなら、予約可能になったタイミングで早めに確保するのが安全です。オンライン会場を選べば移動の制約はなくなりますが、自宅の通信環境や受検環境の要件を満たす必要があります。
予約の変更ルールや期限はテストセンターの案内に従ってください。
受検当日から結果までの流れ
受検当日は本人確認書類を持参し、会場の指示に従って受検します。SPI3の結果は受検者本人に点数として通知されるものではなく、東京都側に送られて合否判定に使われます。
第1次試験の合格発表後は、第2次試験(プレゼンテーションを含む個別面接とグループワークを含む個別面接)へ進みます。
つまりSPIの出来がその後の面接日程を左右するため、「受けたら終わり」ではなく合格発表日をカレンダーに登録し、2次対策へ即座に切り替える前提で動きましょう。
テストセンター方式ならではの日程の注意点
都庁新方式のSPIはテストセンター方式のため、従来の「一斉筆記試験」とは日程の考え方が根本的に異なります。受検日を自分で選べる自由がある一方、その自由が落とし穴にもなります。ここでは編集部が考える、テストセンター方式特有の日程上の注意点を解説します。
受検日を選べる=仕上がりに合わせて調整できる
約2週間の受検期間から日を選べるということは、自分の仕上がりに合わせて受検日を決められるということです。これは一斉試験にはない大きな戦略要素です。
対策が順調なら期間前半に受けて民間就活に集中する、仕上がりが不安なら後半に置いて演習時間を稼ぐ、といった調整ができます。
ただし後ろに置くほど予約枠の選択肢は減り、体調不良時のリカバリーも利きません。期間の中盤に本命日を置き、前半に模試代わりの民間受検を済ませるのが編集部推奨の型です。
「まだ先だから」が通用しない先着順の世界
一斉試験なら会場は指定されますが、テストセンターは予約制です。受検期間が始まってから考えようとすると、通いやすい会場の枠が既に埋まっていることがあります。
特に3月は民間就活のテストセンター受検とも時期が重なるため、会場の混雑は読みにくくなります。
申込完了と受検予約はセットの作業と捉え、間を空けずに済ませるのが安全です。
民間SPIとの関係は受験案内で必ず確認する
民間就活でSPIのテストセンターを受けた経験がある人は、結果の使い回しの可否が気になるところでしょう。取り扱いは試験ごとのルールによるため、憶測で判断せず、必ず都庁の受験案内とテストセンターの案内で確認してください。
いずれにせよ、民間で受けたテストセンター経験は操作感や時間配分の面でそのまま活きます。
都庁本番の前に民間で場数を踏んでおくことは、日程戦略として理にかなっています。
また、民間各社のWebテストは玉手箱やTG-WEBなど種類が分かれますが、都庁新方式で使われるのはSPI3です。併願先のテスト種類を一覧化し、SPI対策を学習の軸に据えると、対策が分散せずに済みます。
民間就活と両立するための時期の読み方
Digmedia読者の多くは民間企業との併願を前提に都庁を検討しているはずです。新方式の日程は民間就活のカレンダーとどう重なるのか、どこがボトルネックになるのかを編集部が読み解きます。両立のカギは、3月と5月末という2つの山を事前に把握しておくことです。
3月は広報解禁とSPI受検が正面衝突する
新方式のSPI受検期間である3月中旬は、民間就活の広報解禁(3月1日)直後にあたります。エントリーシート提出、説明会、民間のWebテストが集中する時期と、都庁のSPI本番が重なるわけです。
この衝突を前提にすると、SPI対策の仕上げを2月中に終えておくことが両立の絶対条件になります。
3月に入ってから対策を始める計画は、民間のタスクに押し流されて破綻しやすいと編集部は見ています。
5月末の最終合格発表は民間の内定時期と近い
新方式の最終合格発表は5月末です。民間大手の内々定が出始める時期と近く、進路の比較検討がしやすいタイミングだと言えます。
一般方式の7月確定と比べると、民間の内定承諾期限と衝突しにくいのは明確なメリットです。
「都庁が第一志望だが民間の内定も確保したい」という人にとって、新方式の日程は併願設計上かなり優秀です。
特別区の早期SPI枠など周辺日程もセットで見る
都庁と並んで人気の特別区(東京23区)でも、SPIのみで第1次試験を受けられる早期SPI枠が設けられており、令和8年度は3月上旬〜中旬の受検日程でした。
都庁新方式の受検期間と近接しているため、テストセンター対策を1回仕上げれば複数の試験に流用できる構造になっています。
SPI型の公務員試験は日程が春に集中する傾向があるので、2〜3月を「公務員SPIの集中月間」として設計するのが効率的です。
編集部推奨:受検日から逆算した対策スケジュール
最後に、3月中旬の受検日を想定した逆算スケジュールを提示します。SPI3は出題範囲が明確な分、計画の質がそのまま得点に直結します。一般にSPIは正答率6〜7割が目安とされることを踏まえ、そこへ到達するための時間配分を編集部の推奨として整理しました。
3か月前(12月):基礎一周と現在地の把握
12月のうちに言語・非言語の頻出分野を問題集で一周し、自分の苦手分野を特定します。この段階では正答率よりも「どの分野で時間を失うか」の把握が目的です。
公務員試験の勉強と違い、SPIは中学〜高校レベルの処理能力を高速で問う試験です。知識のインプットより演習量が効きます。
年内に一周終えられれば、年明けの民間就活準備とも無理なく並走できます。
使う教材は主要テキスト1冊と模試形式の問題集1冊で十分です。何冊も広げるより、同じ1冊を3周して解法を体に入れる方が、短期間では確実に得点につながります。
1か月前(2月):時間を計った演習で仕上げる
2月は本番同様に時間を計った演習に切り替えます。非言語の推論・確率・損益算など、頻出かつ差がつく分野を重点的に回しましょう。
この時期に民間企業のテストセンターを1〜2回受けておくと、会場の空気と時間感覚を本番前に経験できます。
仕上げ期の目標は、初見の問題でも安定して6〜7割に乗せられる状態を作ることです。
直前1週間:新しい問題より復習と環境準備
受検直前の1週間は、新しい問題集に手を出すより間違えた問題の解き直しに徹します。あわせて、受検予約の日時・会場・本人確認書類・持ち物を最終確認してください。
オンライン会場で受ける人は、通信環境と受検環境の要件チェックを前日までに済ませましょう。
当日のトラブルは実力とは無関係に結果を落とします。準備の詰めで防げるリスクは全て潰しておくのが鉄則です。
SPI型の試験でも、解答集の利用や替え玉受検は明確な不正行為です。都庁のようにテストセンターで本人確認が行われる試験では通用しないうえ、発覚すれば合格取消などの重い処分につながります。正攻法での対策が唯一の道です。
都庁のSPI日程に関するよくある質問
ここでは、都庁のSPI日程について編集部に寄せられることの多い疑問をQ&A形式でまとめます。細かい不安を解消して、申込までの行動に迷いがない状態を作りましょう。いずれも令和8年度実施分の情報を前提にしているため、最新年度の受験案内での確認とあわせて活用してください。
来年度の日程はいつ・どこで発表されますか?
都庁の採用試験日程は、例年2月頃に翌年度実施分がまとめて公表され、東京都職員採用サイトと報道発表で確認できます。
受験を考えている人は、年明け以降に採用サイトを定期的にチェックし、公表され次第すぐカレンダーへ落とし込みましょう。
日程・区分・採用予定者数は年度により変わるため、この記事の情報も必ず最新の受験案内と突き合わせてください。
SPIの受検日は後から変更できますか?
テストセンターの予約は、所定の期限までであれば変更できる仕組みが一般的ですが、具体的なルールは年度の案内によります。
変更可能だとしても、期間終盤は空き枠が少なく希望日に移れない可能性があります。最初の予約時点で無理のない日程を選ぶのが基本です。
新方式と一般方式で迷っています。日程面ではどちらが有利ですか?
純粋に日程だけで見れば、対策期間が短く済み結果も5月末に出る新方式が、民間併願層には有利です。
ただし新方式は面接やプレゼンなど人物評価の比重が大きく、筆記で勝負したい人には一般方式が向きます。日程の有利不利だけでなく、自分の強みが活きる方式を選んでください。
まとめ
この記事では、都庁のSPI日程について、SPIが課される試験区分の整理から年間スケジュール、テストセンター方式の注意点、逆算での対策計画までを編集部が解説しました。
ポイントは3つです。都庁でSPIが使われるのはⅠ類B新方式(と社会人向け選考)であること。令和8年度の新方式は2月申込・3月受検・5月末最終合格という短期決戦型だったこと。そしてテストセンター方式は申込・予約・受検日の選択がすべて自分の裁量に委ねられるため、早く動いた人ほど有利になることです。
民間就活との両立を考えるなら、SPI対策の仕上げは2月中、3月は受検と民間対応の並走期間と割り切るのが現実的です。
なお、SPI型で受けられる公務員試験は都庁以外にも広がりつつあります。都庁新方式を軸にしつつ、特別区の早期SPI枠など周辺の選択肢もあわせて検討すると、SPI対策1回分の価値を最大化できます。
日程・採用予定者数は年度ごとに変わります。必ず東京都職員採用サイトの最新の受験案内で確認したうえで、この記事の逆算スケジュールを自分のカレンダーに落とし込んでください。