【過去問75選一覧】テーマ別グループディスカッションの攻略法!

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

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はじめに

就活生の多くが経験するグループディスカッションですが、頻出テーマとしていくつかに大別されるのはご存知でしょうか?

今回は代表的な5つのテーマを紹介して、それぞれの議論の進め方や効果的なフレームワークの使い方について解説します。

グループディスカッションの目的や評価項目について知ってから本記事を読むと、より深い理解ができると思いますので以下記事もぜひ参考にしてみて下さい。

そもそもグループディスカッションとは

GD(グループディスカッション)とは、その名の通り複数人でディスカッションを行うものです。企業の選考過程の中で課されるもので、主に大手企業を中心に実施されています。

企業にもよりますが、学生側の人数は4〜8人で行う場合が多く、ディスカッションの時間は15〜20分程度の短いものから60分近くの長めのものまであります。

グループディスカッションは、 就職活動においては 「時間制限の中、与えられたお題に対して複数人で議論するプロセスとそのお題の解という結果に対して評価する選考過程のうちの1つ」といえるでしょう。

グループディスカッションの目的

そんなグループディスカッションの目的とは一体何なのでしょうか?

企業がグループディスカッションを実施する目的として、企業は学生を多角的なポイントから評価したいと思っていることが挙げられます。

具体的には、学生はどんな価値観を持っていて、どんな考え方をするのか、グループや集団行動をする際にはどんな立ち位置にいるタイプなのか、というようなポイントです。

新卒採用はポテンシャル採用とも言われているので、その学生が持ちうる潜在的能力を見極めようとしています。ここでは大きく分けて3つの目的をご紹介します。

価値観や考え方を知るため

前述したように、グループディスカッションでは学生の価値観や学生がどういう思考回路をしているのかが見られています。

一つのテーマについて議論を進めていく中で、人事は学生がどんなことを大切にしていて、考えや価値観の軸にあるものは何なのかを見極めています。

また、学生それぞれの価値観が自社の求める人物像にマッチしているかどうかを判断することができるので、効率よく学生を評価したい大手企業などで主に用いられます。

グループ内での立ち位置を知るため

二つ目の目的として挙げられるのが、学生のグループ内での立ち位置を知るということです。

グループディスカッションでは、基本的に初対面の学生同士が一つのテーマに対して議論を進めていく形式で進められます。応募者同士が初対面の場で議論をしていく中で垣間見られる発言やコミュニケーション能力、協調性などから、学生がどんな立ち位置でグループに貢献するのかを見ています。

また、グループディスカッションでは、リーダーシップがあるかどうかに注目されがちですが、決してリーダーシップだけが評価されるわけではありません。

率先して議論を引っ張ってくれる人の方が採用したいと思うかもしれませんが、それよりも、前向きかつ積極的に議論に参加しようとする姿勢や、建設的な議論にしようとする姿勢の方が採用側には魅力的に映ります。

柔軟性を知るため

企業はグループディスカッションを通じて、就活生の柔軟性も確認しています。

ある程度過去問を調べられる場合、対策も可能ですが、「100%、このテーマが出題される」という細かい情報まで調べることは基本的に不可能なのが、グループディスカッションです。

つまり、その場で出題された問題に取り組み、どう対応できるかを見ることで、就職した際は柔軟に働いてくれるかを確認しています。

【グループディスカッションのテーマ一覧】グループディスカッションで頻出のテーマ8選

ディスカッションのお題は、「デパートの売り上げを伸ばす施策を考えよ」という具体的なものから「無人島に1つ持って行くとしたら何を持っていくか」という抽象度の高いものまで様々です。

ここではグループディスカッションで頻出するテーマをご紹介します。各テーマごとに例題をまとめていますので、そちらも確認してみてください。

テーマごとに議論の進め方や扱う論点は異なります。今回の記事では、それぞれのテーマごとに重要なポイントを解説していきます。

【グループディスカッションのテーマ一覧】抽象型

抽象的なテーマをもとに一つの答えを出すのが抽象テーマ型です。

お題が抽象的なことから、グループディスカッションに慣れていない学生が集まると、定義付けができずにぶれた議論になります。

抽象型のお題で【無人島から脱出する手段をあげてください】というものを例に解説していこうと思います。

【議論のポイント】 前提(定義付け)を決めてから、それぞれの意見を出していく

前提の確認

「無人島」といっても様々な状況があります。例えば「島に食料が豊富にある」「島に脱出に使える道具がある」ということが考えられ、条件によって脱出手段も変わってきます。

議論の方向性を定めるためにまずは条件付け(定義づけ)をしていきましょう。条件づけ(定義づけ)を行う際は「5W1H 」の項目の中から必要な要素をピックアップするとよいでしょう。

5W1Hとは以下を意味する言葉です。

Who(だれが) When(いつ) Where(どこで) What(なにを) Why(なぜ) How(どのように)

このお題でいえば 「誰が(Who)」島を脱出しようとしているのか? スポーツマンと一般の人では体力も違い手段が変わります。 「どこにある(Where)」島なのか? 近くに人が住んでいる島があるや観光地となる島など、状況によって手段は変わります。

意見出し(議論)

定義付けが終わったら意見を出す作業に入りましょう。この時に先ほど決めた条件から外れないようにすることが重要です。

抽象型のお題では議論の結果よりも「条件付け」や「意見出し」など議論の進め方が見られるので過程を意識をしましょう。

意見のまとめ及び手段の決定

意見出しが終わったら意見をまとめる作業に入りましょう。事前に設定した条件に最も近いものは何かを選ぶことを第一とします。

抽象型のテーマ例

グループディスカッションにおける抽象型のテーマ例には、過去問も含めて以下のようなテーマが挙げられます。

  • 「良いキャリアとは?」(メガベンチャー)
  • 「あなたの考える社会課題とは?」(ITベンチャー)
  • 「水を1番高く売ってください」(人材ベンチャー)
  • 「成長とは何か?」(コンサルのベンチャー)
  • 「10年後の未来は?」(五大総合商社)
  • 「リーダーシップとは?」(大手自動車メーカー)
  • 「あなたが思う学生の本分とは?」(日系大手銀行)
  • 「やりがいとは?」(外資銀行)
  • 「最高のチームを創るために必要なこと」(大手アパレルメーカー)
  • 「日本のサッカーを強くするには」
  • 「日本へのテロを防ぐには」
  • 「遅刻を防ぐには」
  • 「ATMに機能をもう一つ追加するなら」

前述のとおり、抽象型は議論のポイントがあいまいなため、見切り発車すると的外れな部分でディスカッションを重ねてしまうことになります。あちこち意見が飛び交って、方向性が定まらない結果にもなります。

いずれのテーマにしても前提(定義付け)を決めることが重要なため、まずはどのような方向性で意見を出し合うのか整理しましょう。

【グループディスカッションのテーマ一覧】討論型

1つのテーマについて賛成・反対側に分かれて議論する/事前に役割を与えられて議論をするのが討論型です。

討論型ではつい勝ち負けに目が行ってしまいがちですが、 過度の自己中心的なふるまいは減点対象になってしまうので注意しましょう。

討論型のお題で 【店の喫煙席をなくすべきか】 というものを例に解説していこうと思います。

【議論のポイント】 明確な判断基準を決める

この基準を作ることで意見が大幅にそれたり、言い争いになることを避けることができます。この時に自分の立場が優位になる基準を設定できればベターです。

基準の決め方はお題によって変わりますが この場合、賛成or反対に分かれる基準を 「店の売り上げをあげる」としたならば、賛成派は喫煙席をなくすことによる売上高へのメリットを、反対派は喫煙席を残したままの方が売上高に繋がるということを主張します。

この時基準を決めていなければ、意見がそれてしまいます。議論する際は反対側の意見を頭ごなしに否定することはいい評価を得ることができません。そのため、議論する際は相手の意見を受け止めたうえでそれに対する反対意見を述べるようにしましょう。

討論型のテーマ例

グループディスカッションにおける討論型のテーマ例は、以下のとおりです。 これまでの過去問も含めてチェックしておきましょう。

  • 「学校に携帯は持っていって良いか」(ベンチャー企業 合同選考会)
  • 「公共交通機関は24時間運転すべきか」(五大総合商社)
  • 「大学生に宿題は必要か」
  • 「世界共通言語は導入すべきか」
  • 「NHKの教育番組は社会的には必要か」
  • 「日本に移民を入れるのは良いか」
  • 「日本スポーツ選手の海外流出について、とどめておくべきかどうか」
  • 「通年採用をするべきか」

討論型では、たとえば「学校に携帯を持って行って良い派(賛成派)」と「携帯を持って行ってはいけない派(反対派)」に分かれてディスカッションを進めるのが大きな特徴です。このようにテーマ例を見れば、具体的にどのように討論するのかシミュレーションしやすくなります。

【グループディスカッションのテーマ一覧】企画立案型

グループディスカッションのテーマの一つである企画立案型は、提示された課題や要望に対して新しい企画を練る必要があります。

独創性と客観的な視点を持って、ビジネスとして実現可能性のある企画を立ち上げる必要があるこのテーマは難しく感じるかもしれませんが、以下のステップを踏むことで、効率よく結論を出すことができるはずです。

前提の確認

企画立案において最初に行うべきは、議論の土台となる前提条件をチーム全員で共有することです。誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのように行うのかという要素を明確に定義しないまま議論を進めると、後半で認識のズレが生じ、議論の破綻が発生するリスクが高まります。

例えばターゲット層を単に若者とするのではなく、具体的な年齢層やライフスタイルまで踏み込むことで、施策の解像度が格段に上がります。また、予算規模や期間といった制約条件を最初に合意しておくことは、現実離れしたアイデアを排除し、議論の効率性を高めるためにまずはじめに行うべきプロセスといえます。

現状(課題)分析

現状分析のフェーズでは、主観的な思い込みを排除し、フレームワークを活用して客観的な視点から課題を洗い出すことが求められます。市場環境や競合の動向、自社の強みと弱みを多角的に分析することで、解決すべき真の課題がどこにあるのかを特定します。

情報の漏れや重複を防ぐために論理的な思考を徹底し、なぜその課題を解決する必要があるのかという根拠を明確にします。具体的なデータ資料などを提示することができたらより説得力が増します。この段階で質の高い分析ができれば、その後の施策立案において説得力のある根拠を示すことが可能となり、論理等で隙のない一貫した企画の構築に繋がります。

施策の立案

施策を立案する際には、単なる思いつきや個人の好みに頼るのではなく、前の工程で導き出した分析結果に基づいて多様な切り口からアイデアを出すことが重要です。解決したい課題に対して複数のアプローチを検討し、独創性と論理性の両立を図ります。

特定の案に固執せず、ブレインストーミングを通じて多角的な視点を取り入れることで、想定外の相乗効果が生まれることもあります。質の高いアイデアを量産するためには、既存の枠組みにとらわれない柔軟な発想を持ちつつ、常に目的から逸脱していないかを検証し続ける姿勢がチーム全体に求められます。自分の施策を提案するだけでなく、他のメンバーの意見も積極的に聞き入れる姿勢も大切にしましょう。

施策の決定

最終的な施策の決定においては、複数の案を比較評価するための明確な基準が必要となります。投下するコストに対する効果を測るインパクト、実施までのスピード感を示す期間、技術的や法的に実行可能であるかという実現可能性といった観点から総合的に判断します。

これらの基準を数値化したり優先順位をつけたりすることで、客観的で納得感のある意思決定が可能になります。単に面白いアイデアを選ぶのではなく、企業活動としての妥当性を厳しく吟味し、限られたリソースの中で最大の成果を生み出せる最善の選択肢を論理的な合意のもとで選定します。施策の決定段階では、いかにビジネスの視点からものごとを分析できるかが問われています。

企画立案型のテーマ例

提示されたテーマ例は、自社のリソース活用から社会課題の解決、特定ターゲットへの訴求まで多岐にわたります。どのテーマにおいても共通して求められるのは、現状の不満やニーズを的確に捉え、新しい価値を創造することです。

例えば若年層向けのキャンペーンであれば、彼らの消費行動や価値観を深く掘り下げる必要があります。具体的な施策の中身はもちろんですが、その施策に至るまでの論理的なプロセスや、想定されるリスクへの対策まで含めた包括的な提案を構築することが合格への鍵となります。

【グループディスカッションのテーマ一覧】課題解決型

与えられた課題の解決方法について議論するのが課題解決型です。与えられる課題は時事ニュースに関するものや実際の企業を当てはめてテーマにしたものなど様々なものがあります。

課題解決型のお題で 【20代の車離れを防ぐにはどうすればいいか】 というものを例に解説していこうと思います。

【議論のポイント】 定義付けをした後に現状分析をもとに議論を進めること

前提の確認

前項にでてきた、前提確認の際には5W1Hの観点を意識しましょう。「20代」といってもどこに(Where)住む20代か、東京なのか地方なのか。「防ぐ」とはどの範囲をさすか定義付けをします。この部分を定義付けしていなければ議論は広がり収拾が付きにくくなります。

例えば「20代の車離れを防ぐ」という状態を「東京に住む20代の若者の車保有率を10%上げる」というように定義しましょう。

現状(課題)分析

<現状>
  • そもそも免許証を持っている人が少ない
  • 交通機関の発達で車に乗る必要がない
  • カーシェアの利用増加
  • 維持費が高い

定義付けができたら以上のように「現状」を洗い出します。スマホを使える場合は、客観的なデータをインターネットから調べることも有効です。

ここで現状を分析する際には議論をもれなくダブりなくするためにMECEやロジックツリーという手法を使って考えることをおすすめします。

この方法については、以下の記事にあるので参考にしてください。

〈ロジカルシンキングの重要性〉
ロジカルシンキングは論理的思考とも呼ばれ、簡単にいうと筋の通った考え方のことを言います。例えば、「バイト先の居酒屋の売上を上げたい。」という問題があった時に、「客数を増やすためにSNSを運用する」のは理由が不十分な場合があります。

施策を立案する

議論をするうえで注意しなければならないのは、最初に決めた定義付けのゴールを達成するための手段を考えるということです。

本当にこの施策に「効果」はあるのか?効果があるとしたら一体どの程度のものなのか?を意識するといいでしょう。交通機関の発達がボトルネックだと判断したならば、それを解決するための施策を考えます。

施策の決定

施策を決定する際には以下の観点で決めましょう。

①期間・・・施策にはどの程度の期間を有するのか。
②インパクト・・・施策にはどの程度の効果があるのか。

課題解決型のテーマ例

グループディスカッションにおける課題解決型のテーマ例には、以下のパターンがあります。

  • 「成長期の某IT企業の経営戦略・事業戦略の実現のために、採用課題を見つけ、人材活用プランを提案せよ」 (人材ベンチャー)
  • 「人材コンサルとしてソックコウベ株式会社の課題を発見し、解決策を提案してください」(人材ベンチャー)
  • 「残業時間を減らすには」(ベンチャー企業 合同選考会)
  • 「違法駐車を減らすには」
  • 「道路の渋滞を緩和するには」
  • 「廃棄される食料を減らすには」
  • 「マラリア感染者を減らすには」
  • 「若者の車離れについての改善策」

課題解決型のテーマでは、課題として掲げられていることに対してさまざまな解決策の意見を出し合い、解決に向けてアプローチしていくのが特徴です。

【グループディスカッションのテーマ一覧】売上UP型

ある商品や企業の売り上げを上げるための議論をするのが売上UP型です。コンサルティング会社でよく出題される傾向があります。

売上UP型のお題で 【ラーメン店の売り上げを2倍にするにはどうするか】 というものを例に解説していこうと思います。

【議論のポイント】 売上の分解→現状分析→解決策の提示という流れを意識する

前提の確認

「どこ」にあるラーメン店なのか、「どんな」商品をメインであつかっているのか、「いつまで」に売り上げを2倍にするのか、といったことをはじめに整理します。ここでは「学生街にある食事のボリュームが多いラーメン店の月次売上を2倍にする」のように決めます。

売上の要素分解

次に売上の要素分解をします。一般的に良く用いられる一番シンプルな公式が 『売上』=『客単価』×『客数』 です。その他にも『客数』を分解して 『売上』=『平均客単価』×『席数』×『平均席重鎮率』×『回転率』 とすることもあります。

平均席重鎮率=客が席に座っている状態

売上要素をかけ合わせて合計2倍にする

今回の売上要素は4つ(平均客単価、席数、平均席重鎮率、回転率)です。各要素の数値を上げて合計2倍にすることで売上を2倍にするという目的が達成されます。

例えば「平均客単価」を上げると決定したら、従来の商品よりも高いものを作り出したり、お客様がたくさんお金を使ってくれるようなキャンペーン施策を打ち出したりすることが考えられるでしょう。

現状(課題)分析

目的が決まった後に現状分析をします。その際はSWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)などのフレームワークを使うと、様々な要素を分解して考えることができます。

<SWOT分析> Strength(強み), Weakness(弱み), Oppotunity(機会), Threat(脅威)の頭文字をとったフレームワーク。自社の強みや外部環境などのプラス要素と、マイナス要素を分けて分析することによって、今後の戦略策定の参考にします。

施策の決定

施策を決定する際には以下の観点で決めましょう。

①コスト・・・施策を実施するのにどれくらいの値段がかかるか。
②期間・・・施策にはどの程度の期間を有するのか。
③インパクト・・・施策にはどの程度の効果があるのか。

売上UPのテーマ例

  • 「花屋の売上を2倍にするには?」
  • 「食堂の売上を伸ばすには?」
  • 「タクシーの1日の売上を上げるには」
  • 「ディズニーランドの総売り上げを増やすには」
  • 「コンビニの客数を増やすには」
  • 「人材紹介サービスの売り上げを伸ばすための施策を考えてください」

【グループディスカッションのテーマ一覧】新規事業型

企業や団体が取り組む新規事業について議論するのが新規事業型になります。進め方としては課題解決型と似ていることが特徴です。

【議論のポイント】 分析を基に実現可能性が高くオリジナリティのある施策を打ち出す

前提の確認・分析

新規事業型では特に「どういった目的で新規事業を立ち上げるのか」を意識するといいでしょう。現状分析ではフレームワーク等を使い、もれなく現状を洗い出します。

施策の立案・決定

注意してほしいことが「思いつきの案だけで施策を決めない」ということです。現状分析で浮かび上がった要素を基に施策を考え、「コスト」「期間」「実現可能性」「インパクト」の観点で決めましょう。

新規事業型に関しては実現可能性を意識したうえで、インパクトのある施策を立てられると印象がいいです。

新規事業のテーマ例

  • 「社会課題をビジネスで解決するような新規事業を立案せよ」
  • 「新規で保険を考えてください」
  • 「LINEで新サービスを考えてください」
  • 「新卒の新しい採用方法を考えよ」
  • 「新幹線の中でできる新サービスは?」

【グループディスカッションのテーマ一覧】資料分析型

事前に渡された資料をもとに議論を繰り広げます。データや数字からその裏にある市場の動向や課題を分析する思考力が求められます。

前提の確認・分析

まずは与えられた役割や目的、解決すべき課題の範囲をチームで共通認識として持ちます。現状分析では、主観を排除して資料に示された事実のみを客観的に抽出する姿勢が求められます。単片的な数字ではなく、複数の資料を組み合わせて多角的に分析することが不可欠です。

施策の立案・決定

資料分析型の特徴は、施策そのものの面白さよりも、分析から施策へと至る論理の繋がりが重視される点にあります。数値的な根拠に基づいた議論を行い、感情的な判断を避ける必要があります。

資料分析型のテーマ例

  • 新規出店の是非
  • 広告費の配分
  • 離職率の改善

【グループディスカッションのテーマ一覧】選択型

与えられた複数の選択肢の中から、ある基準に沿って最適なものを選ぶテーマです。なぜその選択肢を選んだのかを明確に示す根拠が必要です。

前提の確認・分析

最も重要なのは、比較の対象となる言葉の定義を最初に揃えることです。前提が曖昧なままだと個人の価値観のぶつけ合いになり、議論が平行線をたどります。社会全体の需要や課題を多角的に洗い出し、メリットとデメリットを公平に抽出しましょう。

施策の立案・決定

単純にどちらが良いかという二者択一に終始するのではなく、選んだ選択肢が実際にどのように機能し、課題をどう解決するのかという筋道を立てていきます。多数決ではなく、全員が論理的に妥当であると認められる結論を導き出しましょう。

選択型のテーマ例

  • 「うどん」か「そば」か
  • 「やりがい」か「給料」か
  • 「幸せな家庭」か「お金」か
  • 「大学の授業形態」や「リモートワーク」の是非

【グループディスカッションのテーマ一覧】各テーマごとの解答例

続いて、各テーマごとの解答例を確認しましょう。それぞれの例を確認し、しっかりと対策ができれば、本番も余裕を持って臨めるはずです。

抽象型の解答例

問題「日本における社会問題を挙げて、解決策を提示してください」

解答例
「少子高齢化を解決するために、まずは生活を安定させることが重要。奨学金や子育て支援制度の拡充など、子供を作ることがマイナスに感じられる状況の改善を目指すべき」

ポイント:極端な案(年金廃止など)は避け、一人ひとりが働きやすい環境を整えるといった現実的かつ前向きな根拠を示しましょう。

討論型の解答例

問題「飲酒運転の厳罰化に賛成か反対か、根拠とともに説明してください」

解答例
「飲酒運転は人の命を簡単に奪いかねない、極めて危険な行為である。よって、厳罰化と併せて、SNSや新聞広告を活用して飲酒運転の危険性を発信するべき」

ポイント:賛成・反対それぞれの主張をまとめる時間を設けます。感情論ではなく、事故の発生確率などのデータを用いるとより説得力が増します。

企画立案型の解答例

コーヒーショップチェーンの売上を1.2倍にするための戦略として、午後の時間帯に作業場所を求めているリモートワーカーや外回りの営業職を主要ターゲットに据えた施策を提案します。現状のカフェ市場では午後の時間帯は空席が目立つ店舗も少なくありません。

そこで、電源や高速Wi-Fiの完備はもちろんのこと、長時間滞在を前提とした定額制の飲み放題プランを導入することで、仕事目的の顧客を積極的に取り込みます。単なる飲食の場を超えたワークスペースとしての価値を付加することが、有効な手立てとなります。

課題解決型の解答例

問題「万引きの数を減らすための方法を、チームで考えて述べてください」

解答例
「近隣の中学生が万引きを犯すことが多いと仮定する。学校側と連携を取り、万引きが原因で店舗が閉店に追い込まれる可能性があることや、学生時代に犯罪を犯すことに慣れることの危険性を授業などで伝えてもらう」

ポイント:店舗の立地や規模を定義することが重要です。原因に合わせた具体的な解決策(就労支援や学校連携など)を提示しましょう。

売上UP型の解答例

問題「個人で運営している中華料理店の売上を伸ばすにはどうすれば良いか」

解答例
「客単価は問題ないと仮定し、回転率の悪さに注目した。券売機を導入し、回転率を上げることで売上UPを目指す」

ポイント:単に「値上げする」のは悪手になりやすいため、オペレーションの改善や回転率の向上といった論理的なアプローチが評価されます。

新規事業型の解答例

問題「外国人観光客をターゲットにした旅行会社のビジネスモデルを構築してください」

解答例
「料金別にレストランは異なるが、毎回の食事で日本食を提供する。また、自由時間にもストレスフリーに過ごせるよう、同時翻訳アプリをインストールしたタブレット端末を支給する。」

ポイント:ターゲット層を明確にし、インスピレーションだけでなく実現可能性とオリジナリティの両立を目指しましょう。

資料分析型の解答例

資料の推移を確認すると、A茶は広告費を増額しているものの、シェアの伸びはわずかであり、投資対効果が低い状況にあります。対照的にB茶は顧客満足度が極めて高く、強いロイヤルティが形成されています。

無理なシェア争いにリソースを割くよりも、強固な顧客基盤を持つB茶に集中的に投資を行うほうが、長期的な収益性を確保できると判断されます。データが示唆する方向性に沿った選択が重要です。

選択型の解答例

新卒採用の強化を目的とした予算投下について、認知拡大策よりも、奨学金返済支援制度の導入を最優先すべきであると結論付けます。学生が将来の返済に不安を抱えている現状において、返済を肩代わりする制度は入社への強力な動機付けとなります。

他社との差別化が明確になり、誠実に社員を支える企業姿勢を示すことができるため、長期的な採用ブランドの確立に最も寄与する投資といえます。

まとめ

この記事ではグループディスカッションの中でも8種類のテーマごとに議論の進め方を紹介しました。グループディスカッションは様々な形態があるために、対策しづらいと感じたり、苦手だと感じたりする人も少なくないでしょう。

一つ一つのテーマにどのような特徴があり、どのような評価ポイントがあるのか把握することによって効率の良い事前準備を進めることができます。まずはこの記事を参考に、各テーマの特徴を捉え、自分ならどう答えるか考えてみましょう。

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