テンプレートを使って自己分析をする3つのメリットとは?注意点も紹介

テンプレートを使って自己分析をする3つのメリットとは?注意点も紹介

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

「テンプレートを使って自己分析をしたいけどどうするの?」 「自己分析をして、メリットとかあるの?」 「自己分析をするときの注意点を知っておきたい。」 自分の進路を考えた際に、自分にはどのような企業が合っているのだろうと考えたことはありませんか。

特に、何に興味があるのか分からない人は、自分の進路について悩んでしまうでしょう。

本記事では、テンプレートを使った自己分析のメリットに加え、自己分析のやり方を6つご紹介します。また、自己分析をするときに気を付けたいことについても触れています。

この記事を読むことで、様々な視点から自分について深く知り、自分の特性を今後に活かせるでしょう。

自分の進路について真剣に考えたいと思っている人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

テンプレートを活用して自己分析をするためには?

自己分析とは、過去の経験や考え方から自分の特性を理解していくことです。どのような環境で自分の強みが発揮できるのか、どのような状況で自分のモチベーションが上がるのかを知ることで、進路を決めるときや就職活動をする際に役立ちます。

ただし、一概に自己分析といっても何から始めたら良いのか分からないことも多いでしょう。そのため、自己分析する際は、テンプレートを活用することがおすすめです。

テンプレートを活用して自己分析する際は、紙とペンを用意しましょう。頭の中で考えるだけでなく、文字でみえる化することでより自己理解が深まります。

テンプレートを使って自己分析をする3つのメリット

自己分析する際、ただ闇雲に自分について考えてもなかなか分析することはできません。そこで、自己分析のテンプレートを使うことで、よりスムーズに分析を進められます。

テンプレートを使った自己分析にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは3つご紹介します。

  • 自分に合った企業を探せる可能性が高くなる
  • 長所や短所を知ることができる
  • 自分の強みがわかる

1:自分に合った企業を探せる可能性が高くなる

様々な業種や職種がある中で自分に合う企業を見つけるのは、なかなか難しいことです。テンプレートを使った自己分析をすることで、自己理解が深まりどのようなことを軸に企業を探していったら良いのかがみえてきます。

過去の経験から、自分の好き嫌いや得意不得意を見つけていくことで、自分の判断軸を持つことができ、方向性が決まりやすくなるでしょう。それによって業種や職種を絞って企業探しができるので、自分に合った企業を探せる可能性も高まります。

2:長所や短所を知ることができる

長所と短所は表裏一体です。自分では短所だと思っていたところも、考え方を変えれば長所になることもあります。たとえば、自分では流されやすい人間だと思っていても、別の環境では協調性があるとみられることもあるのです。

テンプレートを使った自己分析をすることで、自分からみえている1つの側面以外の可能性が広がり、より多くの長所や短所を知れます。

3:自分の強みが分かる

自分の強みは当たり前にできてしまうことが多いため、日常生活では気づきにくいものです。テンプレートを使った自己分析をすることで、幼い頃の出来事やその時々の感情の共通点を探すことで、自分でも気づかなかった強みを発見できます。

たとえば、人前で話すことは苦手だとしても、話す内容を分かりやすくまとめることは得意だということに気づく可能性もあるでしょう。

テンプレートを使って自己分析をする6つのやり方

自己分析のテンプレートは様々な種類があり、それぞれで分析できる内容が異なります。

ここでは、よく使われている6つのテンプレートをご紹介します。それぞれのテンプレートごとに違った自分の一面に気づけるので、気になったものをぜひ活用してみてください。

1:自分史を書く

自己分析のテンプレートとして自分史を書くことで、自分の小学校・高校・大学をふりかえることができます。ポイントは、ただ出来事を書き出すのではなく、頑張っていたことや好きだったことなど自分の感情に触れることを書き出すということです。

それによって、自分がどのような人間性でどのような考え方をするのか、そしてどのようなことに興味を持ち積極的に取り組めそうなのかがみえてきます。

2:将来になりたい自分から過去をふりかえってみる

将来なりたい自分について考えることで、自分が幸せに感じることややりがいを持って取り組めることに気づけます。

たとえば、人の役に立ち続けたいと考えていたら、どのような立場で人の役に立ってきたか過去をふりかえってみるのも良いでしょう。

リーダーとして引っ張っていく立場だったのか、あまり目立たないけれど縁の下の力持ちだったのかなど、過去をふりかえることでより具体的な将来像がみえてきます。

3:SWOT分析シートを活用する

自己分析のテンプレートとしてよく使われるSWOT分析シートは、Strength(強み)Weakness(弱み)Opportunity(機会)Threat(脅威)の頭文字を取っています。

自己分析する際には2行2列のテーブルを作成し、左上に自分の強み、右上に自分の弱み、左下に自分へのメリット、右下に自分へのデメリットを記入しましょう。自分へのメリット・デメリットに関しては、自己分析を活用したい場を想定して考えます。

たとえば、就職活動で活用したい場合、就職活動での自分へのメリット(副業OK、リモートワークの普及など)とデメリット(終身雇用が崩れつつある、変化が激しく先が読みにくいなど)を考えます。

書き出せたら全ての項目をまとめることで、自己分析を活用したい場での自分の軸がみえてくるでしょう。

4:他己分析をしてもらう

他己分析とは、自分以外の他人に自分について分析してもらうことです。とは言っても、ただ分析してほしいと伝えるだけでは相手が驚いてしまいます。

そこで、相手に聞くときは自分の印象や良いと思っているところなどを聞いてみましょう。家族であれば、小さい頃はどのような子だったのか聞いてみても良いでしょう。自分では気づけなかった自分の強みに気づけ、自信にもつながります。

5:エニアグラム診断を利用する

エニアグラム診断とは性格分析ができる診断方法の1つです。テンプレートで用意された質問に答えることで、9つの性格タイプのどれに当てはまるかを知れます。

9つの性格タイプは、改革する人・助ける人・達成する人・個性を求める人・調べる人・信頼を求める人・熱中する人・挑戦する人・平和を好む人のいずれかです。どのタイプに属するかを知ることで、自分らしさを発揮できる選択肢が見つかる可能性もあるでしょう。

6:モチベーショングラフを作成してみる

自己分析のテンプレートとして有名なモチベーショングラフとは、過去の経験を振り返り、その時々の気持ちの上下を時系列でグラフに表すものです。

自分の気持ちの上下を知ることで、どのような出来事が自分の気持ちに大きく影響しているのか、自分はどのような特性を持っているのかなど知ることができます。

自己分析のモチベーショングラフの書き方

モチベーショングラフを書く際は、紙とペンを用意しましょう。3つのステップで書いていきます。

まず、縦軸にモチベーションの度合い、横軸に時間(年齢)の直線を引いていきます。モチベーションの度合いはプラスにもマイナスにもなるため、横軸は縦軸の中間から伸ばしてください。

次に、それぞれの年代で大きく気持ちが動いた出来事をグラフ上に書き出していきます。書き出したらモチベーションの度合いに点を書き、それを繋いで曲線にしましょう。

最後は分析です。モチベーションの動きを言語化していきましょう。何が原因でそのモチベーションになったのかを知ることで、自分の気持ちが揺さぶられる理由が分かります。

また、余裕があればモチベーションの頂点から次の動きになった理由も考えてみましょう。それによって、今後モチベーションが大きく動いたとき、どうしたら良いかという対処法がみえてくるのです。

どのような状況でもモチベーションを保つことはとても大切なので、知っておくと良いでしょう。

テンプレートを活用し自己分析をした際の注意点

自己分析で自分の特性を十分に理解できたとしても、それを活用する際には注意しなければならない点があります。ここでは、就職活動に向けて自己分析を行った場合を想定して、注意点を3つ挙げていきます。

分析結果をそのまま使用しないようにする

自己分析は自分の特性を見つける上でとても効果的ですが、そのまま使用するだけでは相手に伝わりません。自己分析の結果をもとに、自分がその企業に対してどう貢献できるのかを考え、分かりやすく伝える必要があります。

業界研究も並行して進めておく

自己分析だけを一生懸命進めていても、業界についての知識がなければどのような業界に向いているのかなかなか理解できません。そのため、業界研究も並行して進めておきましょう。

業界研究をすると、自分が興味のある業界が見つかる可能性があります。自己分析と切り離してみることで、再度照らし合わしたときにその業界のどの職種に就こうかと、具体的に絞ることができるでしょう。

自己分析しただけで就職活動をした気にならないようにする

自己分析はあらゆる観点から自分を見つめ直し、自分の特性を見極めていきます。そのため、時間をかけて行うこともあり、それだけで満足してしまう人もいます。

しかし、自己分析は目的ではありません。あくまでも、就職活動する上で必要な手段であることを忘れずに取り組むようにしましょう。

自己分析をするときに気を付けたいこと

自己分析は自分の特性を探すことのできる1つのツールです。一方で、自己分析の結果だけに捉われてしまわないよう、気を付けなければなりません。具体的にどのようなことに気を付けたら良いのかみていきましょう。

自己分析の結果にこだわりすぎない

自己分析の結果だけを信じて志望業界を絞ってしまうと、他にも可能性のある企業を失ってしまう可能性があります。自己分析の結果は参考にしつつ、自分が興味のある企業はそのまま選択肢として入れて幅広くみるようにしましょう。

先入観に縛られないようにする

自己分析する前から自分の特性を決めつけないようにしましょう。

たとえば、1つのスポーツを長く続けていたから忍耐力があると思い込んでしまうと、忍耐力について別の角度から深掘りした質問があった場合、答えられなくなってしまいます。

なぜ忍耐力がついたのか、辛かったときはどのように考える工夫をしていたのかなど、掘り下げて考えるようにしましょう。

志望企業を意識しすぎないようにする

興味のある企業が存在する場合は、自己分析をその企業に寄せすぎないよう気を付けましょう。その企業が求める人物像を意識しすぎて自己分析してしまうと、深掘りされた質問に対して答えられなくなってしまいます。

自己分析する際は興味のある企業と切り分けて、自分について考えるようにすることが大切です。

テンプレートを活用して自己分析をしてみよう

自分のことはよく分かっているようでも、いざ言語化しようとするとなかなか難しいものです。テンプレートを活用した自己分析によって、自分でも気づかなかった特性に気づくことがたくさんあるでしょう。

進路や就職活動の選択は、人生でとても大切なタイミングです。一度真剣に自分と向き合い、深く考えてみてください。きっと新たな選択肢が見つかるでしょう。

また、自己分析のテンプレートは日常生活にも応用できます。自分の生活を豊かにするためにも、一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか。

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