【薬学部向け】研究室選びの決め方7選|人気の研究室とホワイトな研究室の見つけ方

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

「薬学部の研究室は何をポイントに選べばいいんだろう?」 「薬学部の研究室は変えることができないのかな?」 「後悔しない研究室の選び方が知りたい!」 このように、薬学部では3、4年生になると研究室選びという大きな決断を迫られ、どのように選べばいいのか悩んでいる方は多いでしょう。

この記事では、薬学部の研究室の選び方や知っておきたいポイントについてご紹介します。さまざまな視点から選び方を解説していますので、何を基準に選んだらいいのか一人で悩んでいる方は役立つ情報を得ることができます。

また、薬学部の研究室が合わなかったとき、その対処法についてもご紹介しますので、現在研究室に配属していて悩みが生じている方は解決へのヒントとなるでしょう。

薬学部の研究室選びについてご興味がある方は是非ご覧ください。

目次目次を全て表示する

【薬学部向け】なぜ研究室選びが重要なのか

薬学部の学生にとって、研究室選びは学びの集大成であり、その後の進路やキャリアにも大きな影響を与える重要な選択です。

どの分野で専門性を磨くかによって、就職先や将来の方向性が変わってきます。

また研究室生活は大学生活の中で特に長く濃密な時間を過ごす場でもあり、人間関係や研究テーマとの相性が充実度を大きく左右します。

ここでは研究室選びがなぜ重要なのかを解説します。

研究室が今後のキャリアに与える影響

薬学部の研究室での学びは、その後のキャリア形成に直結します。

製薬会社や研究機関での就職を目指すなら、大学での研究を通じて専門的な知識やスキルを培うことが求められます。

また病院や薬局で働く場合も、研究を通して得られる課題解決能力や論理的思考力は現場での判断力や応用力として役立ちます。

研究室での経験は、単にテーマを進めるだけでなく、自ら課題を見つけ、データを整理し、最適な方法を考える力を養います。

さらに就職活動では、研究内容を自己PRに盛り込むことで説得力のあるアピールにつながります。

どの研究室に所属するかで習得できるスキルや実績が変わるため、自分の将来像を意識しながら研究室を選ぶことが大切です。

研究室生活は6年間の中で特に濃密な時間

薬学部では長い学びの中で研究室に所属する期間は特に濃密であり、学生生活の大部分を占めます。

研究テーマに取り組む時間はもちろん、日々の議論や実験、先輩や同期との関わりも多く、人間関係や環境が生活の満足度を左右します。

研究室での経験は学問的な成長だけでなく、協調性や責任感を培う場としても大きな意味を持ちます。

研究の成果はすぐに出るものではなく、地道な努力を積み重ねる過程で忍耐力や継続力も身につきます。

そのため研究室選びでは研究内容だけでなく、教授や仲間との相性やサポート体制を確認することが重要です。

自分に合った環境で取り組むことで、充実した学生生活と将来への基盤を築くことができます。

卒業研究だけではなく、国試や就職活動にも関わる

研究室は卒業研究を進める場であると同時に、国家試験の勉強や就職活動にも深く関わります。

薬剤師国家試験は膨大な知識を必要とするため、研究と両立できる体制が整っているかどうかは重要な要素です。

また就職活動では研究内容が自己PRの柱となり、努力して得た成果や工夫した点を語ることが説得力につながります。

さらに教授や研究室のネットワークを通じて企業や病院とのつながりが生まれることもあります。

このように研究室は学びの場であると同時に、キャリア支援の役割も担っています。

研究だけに集中するのではなく、試験対策や就職活動も視野に入れながら選ぶことで、学生生活全体をより有意義なものにできます。

【薬学部向け】人気な研究室の特徴

薬学部で研究室を選ぶとき、人気のある研究室には学生にとって魅力的な条件が揃っています。

研究テーマの社会的意義や成果の発信力、教授や先輩の指導体制、さらには設備や環境の充実度などがその大きな要素です。

こうした条件が整っている研究室では、研究へのモチベーションが高まり、成果を出しやすい環境が整います。

ここでは薬学部で特に人気を集める研究室の特徴について解説します。

研究テーマが魅力的

人気の研究室は、学生にとって興味深く意義のあるテーマを扱っていることが多いです。

新しい創薬手法の開発や病気のメカニズム解明など、社会に直接貢献できる研究はやりがいを感じやすく、多くの学生を惹きつけます。

さらに研究成果が国際的な学術誌に掲載されたり、学会で高く評価されたりする研究室は、学生のモチベーション向上にもつながります。

自分の取り組みが世界に発信される可能性がある環境は、大きな成長の機会を与えてくれます。

また将来のキャリアに直結する分野を扱っていることも魅力で、製薬企業や研究機関への就職活動において強みになります。

研究テーマの社会的意義や先進性は、研究室の人気を大きく左右する重要な要素となります。

指導体制が充実している

研究を進めるうえで大切なのは、適切な指導を受けられる環境です。

教授や助教だけでなく、博士課程の学生や研究員など、複数の指導者がいる研究室は相談しやすく、研究に行き詰まったときもスムーズに解決できます。

特に実験の進め方や論文の書き方など、細かい部分を気軽に質問できる体制が整っていると、学生の不安が減り前向きに取り組めます。

また教授が学生一人ひとりの成長を意識して丁寧に指導してくれる研究室は、安心して学べる場として人気が高い傾向にあります。

研究は長期にわたる取り組みとなるため、信頼できる指導者の存在は大きな支えになります。

こうした体制が整っている研究室は、学生が安心して力を発揮できる環境と言えるでしょう。

研究環境が整っている

人気の研究室は、研究を進めるための環境がしっかり整っています。

最新の機器や設備が揃っている研究室では、高度で精度の高い実験を行うことができ、より実践的な力を養うことが可能です。

また必要な試薬や資料がスムーズに手に入る体制があることで、研究を中断せず効率的に進められます。

一人ひとりに十分な作業スペースがある環境は、集中力を保ちながら研究に取り組むうえで大きなメリットです。

さらに整理整頓が行き届き、安全に配慮された研究室は、日々の研究生活を安心して送れる条件となります。

研究環境の整備は成果の質を高めるだけでなく、学生が意欲を持って学べる雰囲気を作り出します。

このように設備や環境が充実している研究室は、自然と人気が集まりやすいのです。

【薬学部向け】ホワイト研究室・ブラック研究室の定義

薬学部で研究室に所属する際、ホワイト研究室とブラック研究室の違いを理解しておくことは非常に重要です。

研究室は学生生活の多くを過ごす場であり、学びや研究成果だけでなく、日々の過ごしやすさや精神的な充実度にも直結します。

環境の良し悪しは、学びの質や将来のキャリア形成にも大きな影響を与えます。

ここではホワイト研究室とブラック研究室の特徴を解説します。

ホワイト研究室

ホワイト研究室とは、学生の成長を第一に考え、研究と私生活のバランスを大切にする研究室です。

過度な拘束がなく、研究の進捗に合わせて柔軟にスケジュールを組むことができ、自分のペースで研究を進められます。

教授や先輩とのコミュニケーションが取りやすく、困ったときには気軽に相談や議論ができる風通しの良い雰囲気が特徴です。

また雑務や掃除などの負担が特定の学生に集中することなく、メンバー全員が公平に協力し合える環境が整っています。

このような環境では学生が主体的に研究に取り組めるため、研究成果が出やすくなるだけでなく、人間関係や生活の満足度も高まります。

学びと生活の両立が可能であり、精神的にも安定した環境で成長できるのがホワイト研究室の魅力です。

ブラック研究室

ブラック研究室は、研究成果を最優先するあまり、学生に過度な負担を強いる環境を指します。

長時間労働が常態化し、朝から晩まで研究室にいることが当たり前とされ、休日も実験やデータ整理を求められることがあります。

さらにパワーハラスメントやアカデミックハラスメントといった不適切な指導が存在する場合もあり、精神的にも大きな負担となります。

研究費の使い道が不透明で、必要な試薬や機器を学生が自費で負担するようなケースもブラック研究室の典型的な特徴です。

このような環境では、研究を続ける意欲が低下し、精神的・肉体的に疲弊してしまう学生も少なくありません。

成果を出すことだけが重視されるため、個々の成長や生活の充実は軽視されがちです。

研究に集中できる環境を整えるためにも、こうした研究室を見極める目が必要です。

【薬学部向け】ホワイト研究室の見分け方

薬学部で研究室を選ぶ際、安心して学べるホワイト研究室を見極めることはとても大切です。

研究室は数年間にわたり多くの時間を過ごす場所であり、環境や方針が学生生活や将来のキャリアに大きな影響を与えます。

研究テーマの魅力だけでなく、雰囲気や働きやすさ、人間関係なども重要な判断材料となります。

ここではホワイト研究室を見分けるための具体的なポイントを解説します。

研究室訪問やOB・OG訪問でリアルな声を聞く

ホワイト研究室を見極めるためには、実際に研究室を訪問して雰囲気を観察することが有効です。

学生同士の会話や教授とのやりとりを見ることで、その研究室がオープンな環境かどうかを判断できます。

また、OB・OG訪問を通じて在籍当時の経験を聞くことも大切です。

研究活動の大変さやサポート体制、卒業後の進路など、ウェブサイトには載っていない本音を知ることができます。

現役学生や先輩の声は信頼性が高く、自分の学び方や将来像と合っているかを考える手助けになります。

直接話を聞くことで研究室の実態を把握でき、入室後のミスマッチを防ぐことができます。

情報収集を怠らず、複数の視点から研究室を評価することが重要です。

研究室の設備や環境を確認する

研究室が整った環境を備えているかどうかも、ホワイト研究室を見分ける大切なポイントです。

実際に訪れた際には、掃除が行き届いているか、学生のデスクや実験スペースが十分に確保されているかを確認しましょう。

整理整頓ができている研究室は、日頃から規律を重んじ、学生にとって働きやすい環境が整えられている可能性が高いです。

また最新の機器や試薬の管理がしっかり行われているかどうかも注目すべき点です。

環境が整っている研究室は研究効率が高まり、成果を出しやすくなるだけでなく、精神的にも余裕を持って取り組めます。

逆に散らかっていたり雑務の分担が不公平であったりする場合は、学生への配慮が不足している可能性があります。

設備や環境を自分の目で確認することが、ホワイト研究室を見極める大きな手がかりになります。

コアタイムや研究テーマについて質問する

ホワイト研究室を見分けるには、実際の働き方や研究方針について具体的に質問することが重要です。

コアタイムが厳しく設定されているかどうか、休日の研究活動がどの程度あるのかを尋ねることで、生活との両立のしやすさを確認できます。

また研究テーマの決め方について質問することで、学生がどの程度主体的に取り組めるのかを把握できます。

論文投稿や学会発表の機会があるかどうかを知ることも、研究室の方針や学生へのサポート体制を理解する上で役立ちます。

質問を通じて教授や先輩が丁寧に答えてくれる場合、その研究室は学生の成長を大切にしている可能性が高いです。

一方で曖昧な返答や消極的な対応が多い場合は注意が必要です。

働き方や研究の進め方を具体的に確認することが、安心して学べるホワイト研究室を見つけるための近道です。

【薬学部向け】研究室の選び方

薬学部の研究室では多くの時間を費やす大切な場所ですので、選ぶときは慎重に検討したいものです。ここでは、何をポイントに選んだらいいのかについてご紹介します。ご参考にしてください。

1;将来のキャリアを見据える

研究室選びでは、将来どのようなキャリアを歩みたいのかを明確にすることが重要です。

病院や薬局で薬剤師として働きたいなら、臨床薬学や病院薬学など、臨床に近い研究室を選ぶことで実務に役立つ経験が得られます。

一方で研究職や開発職を志す場合は、創薬化学や生命科学、病態生理学などの基礎研究分野に所属することが望ましいです。

製薬会社で新薬開発を目指すなら合成化学や薬理学の研究室、化粧品や食品業界に関心があるなら生薬学や天然物化学の研究室が適しています。

研究内容と将来の進路が結びついているかを確認することで、キャリア形成に直結する経験を積むことができます。

自分の進みたい方向を意識して選ぶことが研究室生活を充実させる第一歩です。

2:研究内容への興味は最も重要

研究室選びにおいて最も大切なのは、自分が研究テーマにどれだけ興味を持てるかという点です。

人は面白いと感じることには自然と集中でき、困難な状況でも前向きに努力できます。

研究は長期間にわたって取り組むものだからこそ、心から挑戦したいと思えるテーマを選ぶことがモチベーションの維持につながります。

研究室のホームページや過去の学会発表を確認し、どのような研究を行っているのか具体的に把握することも大切です。

論文を読んで研究の進め方や方向性を知ることで、自分に合っているか判断できます。

興味を持てるテーマに取り組むことが、研究成果やキャリアの可能性を広げる大きな要素になります。

3:研究室の雰囲気をチェックする

研究室生活を快適に過ごすためには、雰囲気の良さや人間関係も重要な要素です。

教授の指導スタイルは研究室ごとに異なり、細かくサポートしてくれるタイプか、自主性を重視するタイプかを事前に確認する必要があります。

また先輩や同期との関係性も生活の質を左右します。

見学時に学生同士が活発に議論しているか、楽しそうに研究を進めているかを観察することで、研究室の雰囲気を感じ取れます。

人間関係が良い環境では協力し合いながら研究を進められるため、ストレスが少なく学びに集中できます。

研究内容だけでなく、教授やメンバーとの相性を確かめることが、充実した研究生活を送るための大切なポイントです。

4:人気の研究室の共通点

人気の研究室にはいくつかの共通点があります。

まず、新しい治療法の開発やAIを活用した研究など、社会的に注目されているテーマを扱っている点です。

社会的意義のある研究は学生の関心を集めやすく、就職活動でもアピールポイントになります。

また、企業や他大学との共同研究を行っている研究室は、外部とのつながりが多く、実践的な経験を積めるだけでなく人脈を広げられるチャンスもあります。

さらに最新の分析機器や十分な実験スペースが整っている研究室は、効率的に研究を進められるため人気が高まります。

このような研究室では成果を出しやすく、学生の満足度も高い傾向にあります。

5:研究室の「ホワイトさ」に注目する

研究室選びでは、研究テーマや成果だけでなく、生活とのバランスが取れるかどうかも重要です。

コアタイムが短かったり、自由度の高い研究室はプライベートとの両立がしやすく、いわゆるホワイトな環境とされています。

休日や長期休暇が確保できるかも確認し、無理のないスケジュールで研究を進められるかを見極めることが必要です。

さらに教授や先輩から過度なプレッシャーがないかどうかも重要な要素です。

見学やOB訪問で実際の様子を確認し、安心して研究に取り組めるかを判断しましょう。

学びと生活の両立が可能な研究室を選ぶことで、精神的にも安定し、成果も出しやすくなります。

6:先輩たちの就職・進学実績

研究室を選ぶ際には、過去の先輩がどのような進路に進んでいるかを確認することが参考になります。

希望する業界や企業に多く就職している研究室は、その分野に強いつながりを持っている可能性が高いです。

また大学院への進学者が多い研究室は、研究者を目指す学生にとってサポート体制が整っていると考えられます。

教授や先輩のネットワークは、就職活動や進学の際に有利に働くことがあります。

実績のある研究室は社会からの評価も高く、そこで学んだ経験は就活でのアピールポイントになります。

自分の希望する進路に合った実績を持つ研究室を選ぶことで、将来の可能性を広げることができます。

7:薬剤師国家試験との両立

薬学部の学生にとって、国家試験の勉強と研究の両立は避けられない課題です。

そのため研究室がどの程度サポートしてくれるかは大きなポイントになります。

過去問を解く時間を確保できるように配慮してくれる研究室や、研究スケジュールを柔軟に調整してくれる環境は安心です。

一方で研究に追われ、国試対策が十分にできない研究室では大きな負担となってしまいます。

国家試験は薬学部にとって最も重要な関門であり、合格の可否は将来のキャリアに直結します。

そのため研究と試験勉強の両方をバランスよく進められる研究室を選ぶことが不可欠です。

国試への理解がある研究室を選ぶことが、安心して学びを続けるための条件となります。

【薬学部向け】研究室選びで後悔しないために情報収集しよう

薬学部での研究室選びは、その後の学生生活や将来のキャリアに大きく影響するため、事前の情報収集が欠かせません。

まずは研究室のホームページを詳しく確認し、研究テーマやメンバー構成、発表論文、活動内容などを把握しましょう。

その上で、オープンラボや研究室説明会に参加し、実際の雰囲気や設備を自分の目で確認することが大切です。

さらに教授に直接アポイントを取り、研究に対する考え方や指導方針を聞くことで、自分との相性を判断できます。

また在籍している先輩や、他の研究室の学生からも話を聞くと、公式には見えないリアルな情報を得ることができます。

複数の視点から研究室を知ることで、入室後のギャップを減らし、後悔しない選択につなげることができます。

【薬学部向け】研究室がつらいと感じる原因

研究室生活を楽しんでいる方も多いですが、中にはつらいと感じている方もいます。

薬学部の研究室がつらいと感じる原因には、上記でご紹介した選び方の重要な部分である教授との相性が合わないことや、人間関係がうまくいかないこと、コアタイムが長くプライベートとの両立が難しいことなどがあります。

また、研究内容が自分の思い描いている将来像に見合わないと感じて、やる気が出ないということもあります。

研究内容が自分に合っていない

研究室がつらいと感じる大きな理由の一つが、研究内容が自分に合っていないという点です。

入室時には興味があったテーマであっても、実際に取り組んでみると「思っていたより地道な作業が多い」「イメージしていた内容と違った」と感じることがあります。

興味や熱意が持てないテーマでは、実験の失敗が続いたときに気持ちが折れやすく、結果が出ないと焦りや落ち込みにつながります。

また、研究活動は長期的な取り組みであるため、関心がない分野だと日々の作業そのものが苦痛に感じやすいです。

研究に対するモチベーションが低下すると、研究室に行くことすら負担となり、精神的な疲労が積み重なります。

研究テーマが多岐にわたり,研究に集中できない

研究室によっては、一人の学生が複数のテーマを同時に進めるケースがあります。

幅広い知識を得られるという利点はありますが、その一方で一つのテーマを深く追究できないまま終わることも少なくありません。

複数の課題を同時に抱える状況はスケジュール管理が難しく、常に追われる感覚を生みます。

また、研究が中途半端に進んでしまうと成果が得にくく、達成感を得られないまま時間だけが過ぎていくことになります。

周囲の学生が一つのテーマに集中して成果を出している姿を見ると、自分との違いに焦りを感じることもあります。

結果としてストレスが積み重なり、研究に対する意欲が失われていくのです。

研究テーマの数や範囲が広すぎる場合、自分にとって適切な負荷かどうかを早めに見極めることが重要です。

教授や先輩からのプレッシャーが大きい

研究室では教授や先輩からのフィードバックを受けながら進めていきますが、その過程で過度なプレッシャーを感じることがあります。

完璧主義な教授から厳しい指導を受けたり、常に高い成果を求められたりすると、精神的に追い詰められやすくなります。

また、先輩から高圧的な態度を取られたり、研究の進捗を細かく詰問されたりすることも、ストレスの大きな原因です。

指導そのものは成長のために必要ですが、行き過ぎた要求や不公平な扱いは学生に大きな負担を与えます。

特に薬学部の研究は長期にわたり粘り強さが必要となるため、過度なプレッシャーが積み重なると研究に向き合う気力そのものを奪ってしまいます。

【薬学部向け】研究室がつらいと感じたときの対処法は?

それでは、薬学部につらいと感じてしまった場合はどんな対応をすれば良いのでしょうか。つらいと感じるさまざまな状況に応じた対処法をご紹介しますので参考にしてください。

教授との関係が悪くてつらいとき

まずは、教授との関係が悪くてつらいときです。

教授とどんなに合わないと感じても、挨拶や礼儀など最低限のルールは守りましょう。また、研究に関しての質問や報告をこまめに行うことで、その熱心な態度に教授から信頼され、いい関係を結べることもあります。

苦手だからといって毛嫌いしていては何も始まりませんので、できることはしっかりと行い、あまり考えすぎないことが一番です。

研究室のメンバーとの人間関係がつらいとき

研究室のメンバーとの人間関係がつらいといった悩みを抱えている場合は、一人で抱え込まずに信頼できる友人や先輩に相談することがおすすめです。

解決には至らなくても、同じ考え方を持っている方がいるかもしれませんし、話すだけで気が楽になることもあります。

人間関係の悩みは研究室だけではなくどんな場所にも存在しますが、どんなときでも周りの人に頼ることは大切なことです。

時間が足りなくてつらいと感じるとき

時間が足りなくてつらいと感じるときは、時間の使い方を工夫してみましょう。

慣れるまでは全てに一生懸命で気持ちも疲れてしまうかもしれませんが、実験中などポイントは抑えた上で他の作業をしたり、効率的に時間を使うことで自分のゆとりが生まれます。

気分転換をしながら行ってみましょう。

研究室のイベント関係がつらいとき

研究室のイベント関係がつらいと感じるときは、イベントに全て出なくてはいけないと思っているからです。

教授が参加するときだけ参加したり、お金に余裕があるときだけ参加したりといったように、全てに参加するのではなく自分の中で参加する日を決めるようにすることで心に余裕ができます。

適度に付き合いながら、自分時間も大切にしましょう。

モチベーションが上がらなくてつらいとき

自分は薬剤師を目指しているのに、実験なんて必要ないんじゃないかとモチベーションが上がらなくてつらく感じるときは、長い目で見ることが大切です。

実験ではなく国家試験の勉強の方が大切だと思うこともあるかもしれませんが、実験を繰り返すことで研究所としての目線から考えられるようになったり、失敗しても諦めない精神が身に付いたりといったプラスの効果があることもあります。

いい経験をさせてもらっているといい方向に捉えましょう。

担当教員に相談してみる

研究室でつらさを感じたときは、一人で抱え込まず担当教員や学部の事務室に相談することも有効です。

相談の際は感情的にならず、状況をできるだけ客観的に説明することが大切です。

研究の進捗や教授との関わり、研究環境など具体的な事実を整理して伝えることで、相手も正確に理解しやすくなります。

必ずしもすぐに解決策が得られるとは限りませんが、第三者に自分の思いを共有するだけで気持ちが軽くなることがあります。

また、客観的な立場からアドバイスを受けることで、自分では気づかなかった改善方法が見えてくることもあります。

【薬学部向け】研究室を決めるときに知っておきたいポイント

薬学部の研究室を決める時には、事前に知っておきたいポイントがあります。下記にて3つのポイントをご紹介しますので、ご自分の研究室選びをする際には是非参考にしてください。

  • 英語も必要
  • 学力にとらわれない
  • どうしてもつらいなら研究室を変える

1:英語も必要

実は、薬学部の研究室に配属されるにあたって英語力も必要になります。

研究室では英語の論文を読む機会が多く、文章を理解できるようにしなければいけません。また、研究室で研究する上での基本の言語が英語となりますので、単語や文法などしっかり復習しておきましょう。

2:学力にとらわれない

学力にとらわれて、研究室を適当に選んでしまわないように注意しましょう。

学校の成績に自信がないからといって、研究力もない訳ではありません。学力は覚えたことを引き出す力ですが、研究力は自身の独創力です。自分の学力にとらわれず、やりたいことに挑戦してみましょう。

3:どうしてもつらいなら研究室を変える

薬学部の研究室がつらいと感じる時の対処法についてはご紹介しましたが、例えば日常生活に支障をきたす程のストレスを感じるぐらいつらいという場合は、思い切って研究室を変えてみるという方法もあります。

基本的には一度配属された研究室を変えることはおすすめできませんが、研究は心身ともに健康であるからこそできることです。追い込まれるほどつらい状況ならば、まずは家族や先輩、友達といった身近な人に相談して自分の気持ちを打ち明けましょう。

一人で抱え込まずに、ゆっくりと休むことで選択肢が増えることもあります。さまざまな選択肢から考えてみましょう。

【薬学部向け】研究室は将来を見据えて選ぼう

薬学部の研究室の選び方や、つらいと感じるときの対処法についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

薬学部では大学生活の後半は自身で選択した研究室で過ごすことがほとんどであり、充実した毎日が送れるかどうかは研究室選びによって変わってきます。

研究室を選ぶときは、自身が快適に過ごすことができる環境なのかどうか、また卒業後に希望する職業と直結しているのかどうかを事前にリサーチしておく必要があります。

また、事前に調べて納得して入った研究室であっても、さまざまな積み重ねによってつらいと感じることもあるかもしれません。そんな時には今回ご紹介した対処法を活用してみてください。

将来を見据えた、後悔しない研究室選びができるよう願っています。最後までお読みいただきありがとうございました。

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