【例文3選】インターンシップ経験は自己PRになる?アピールする際の注意点と構成を紹介

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

インターンシップ経験がある人は、「自己PRとしてインターンシップ経験を伝えるのはあり?」と迷うことも多いでしょう。

学生時代はさまざまなことを経験するため、自己PRの内容や自分の強みをどうとらえるかは難しいものです。

また、自己PRは伝え方や構成が重要になるため、インターンシップ経験を伝えるときはわかりやすい伝え方を意識する必要があります。

そこで今回は、インターンシップ経験を自己PRで伝えて良いのか解説しつつ、具体的な伝え方のポイントや注意点、例文などを紹介していきます。

インターンシップ経験に焦点を当てた自己PRの伝え方に困ったときは、ぜひ参考にしてみてください。

そもそもインターンシップ経験を自己PRにしてもよいのか?

就活の自己PRを考えるときは、インターンシップ経験をアピールしても良いのか気になるところです。

結論からいうと、自己PRにインターンシップ経験をアピールすることは問題ありません。

インターンシップで自分の長所や強みを発揮して良い経験をしたときは、インターンシップ経験をアピール要素として積極的に伝えたいところです。

インターンシップ経験自体が高評価につながるわけではありませんが、得た能力や経験は、伝え方次第では採用担当者に好印象を持ってもらえるきっかけになります。

入社後にも活かせるもの、あるいは一緒に働きたいと感じてもらえるものであれば、なおさら積極的にアピールしましょう。

外資系企業ではインターンを重視

一部の外資系企業では、自社のインターンシップに参加しているかどうかを重視することがあります。

より志望度が高いこと、強い興味関心があることが伝わるだけでなく、本選考の担当者は、インターンシップ経験での様子をもとに選考を進めるからです。

そのためインターンシップに参加できた場合は、積極的にそのことをESに書いてアピールしましょう。

また、日系企業でも特に総合商社などは、優秀な人材をインターンシップを通じてチェックする傾向が見られます。

長期インターンは意味がない?

自己PRにつながる要素として、「長期インターンは意味がない」と一部では言われることがあります。

実際に就活の情報を検索すると、長期インターンは無意味と言及している記事やSNSの投稿が見当たることも意外と少なくありません。

しかしながら、長期インターンが無意味ということはありません。

実際に職場で社員のように働いた経験がある学生は少ないため、長期インターンシップ経験のある学生は、経験のない学生と比べるとより実践的な仕事経験を持っていることになります。

企業としてもそういった貴重な経験を持つ学生には、価値を見いだします。

そのため長期インターンでさまざまな経験をし、多くの学びを得てきた人は、その経験を自己PRで積極的に伝えてみましょう。

【自己PR】インターンシップ経験からアピールできること

インターンシップ経験を自己PRの中で伝えるときは、具体的に何を伝えるべきか内容に困ることも多いでしょう。

インターン経験をしている学生はそこまで多くないため、そこで得たことはほかの学生と差別化できる重要なポイントになります。

伝え方や具体的な内容によっては、良い印象を残すことにも期待ができるでしょう。

インターンシップ経験でアピールできることは、主に以下のことが挙げられます。

インターンシップ経験でアピールできること

・実務経験

・成長経験

・職場の雰囲気を掴める

それぞれ何をアピールすればよいのか、内容をわかりやすく解説していきます。

実務経験

インターンシップ経験のある学生が自己PRで伝えられることは、ほかの学生と比べて、明確な実務経験を持っていることです。

前述のとおり、実際のオフィスで社会人とともに働いた経験のある学生は多くありません。

企業が実際に行っている業務に関わり、社員と同じ働き方をしてきたのであれば、即戦力として高評価が得られる可能性があります。

新卒の社員に企業は即戦力を求めているわけではありませんが、教育コストを少しでも削れるのであればそれに越したことはないでしょう。

具体的な業務内容、必要なスキルなどをあらかじめ知ったうえで入社できるため、研修を終えたあとに職場になじむのも早いと期待できます。

成長経験

インターンシップ経験のある学生は、自己PRで成長経験をアピールできる場合があります。

インターンシップでは社会人と同じように働くため、学生生活やアルバイトでは経験できないようなことも経験できます。

会議に参加したり、営業を実践してみたりすれば、業務経験を通じて新たな知見が得られるでしょう。

結果、自分の短所を克服できたなど、成長を実感できた瞬間もあったはずです。

インターンシップ経験によって成長できたことは良いアピール材料になるため、自己PRでは、具体的にどのような経験でどのような成長をしたのかわかりやすく伝えることが大切です。

職場の雰囲気を掴める

インターンシップ経験がある場合、自己PRでは職場の雰囲気をつかんでいることをアピールできる可能性があります。

ある学生が自社のインターンシップに参加していたり、社風が似た別の企業・業界のインターンシップに行っていたりした場合は、その学生と自社はマッチ度が高いと判断できるかもしれません。

企業にとって、社員に長く働いてもらうにはやはりマッチ度・適性が重要になります。

職場の雰囲気を最初につかんでおけるという点は、インターンシップ経験ならではのアドバンテージといえるでしょう。

【インターン経験で自己PR】おすすめの構成方法

印象に残る自己PRを書くためには、構成をしっかりと考えることが重要です。
採用担当者は多くの応募書類に目を通すため、明確で具体性のある文章でないと印象に残りません。
ここでは、自己PRを効果的に伝えるための構成を「結論」「強みの理由」「具体的なエピソード」「入社後の貢献」の4つのポイントに分けて解説します。

結論

自己PRの冒頭では、まず自分の強みを簡潔に述べることが大切です。
「私の強みは、目標達成のために粘り強く行動する力です」といったように、最初に結論を提示することで、採用担当者に何をアピールしたいのかを明確に伝えられます。
この部分が曖昧だと、文章全体の印象がぼやけてしまいます。
また、強みは自己分析をもとに選び、企業が求める人物像や業務内容に関連するものを選ぶとより効果的です。
冒頭の結論は、簡潔さと具体性を意識して、読み手が一目で理解できるように書きましょう。

なぜそれが強みと言えるのか

次に、自分が述べた強みがなぜそう言えるのか、その理由をしっかりと説明します。
この部分では、自己分析の結果や過去の経験を根拠として示すことで、説得力を持たせることがポイントです。 たとえば、「目標達成のために常に計画を立て、小さな目標をクリアする習慣を学生時代から続けてきたため、この力が培われました」といった形で書くと、強みが自然に伝わります。 理由を述べることで、自己PR全体に厚みが生まれ、読み手の納得感が高まります

具体的なエピソード

結論を裏付ける具体的なエピソードを入れることで、自己PRが一層印象的になります。
この際、5W1H(誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように)を活用し、具体性を高めることが重要です。
例えば、「大学時代のイベント運営で、前年の売上目標を1年間で2倍にすることを達成しました。1月から計画を立て、SNS広告を活用した結果です」というように、数字や期間を用いると効果的です。
このように、強みを裏付けるエピソードを簡潔かつ具体的に述べることで、読み手の心に残る自己PRとなります

入社後に貢献したいこと

最後に、自分の強みをどのように企業で活かしていくのかを述べることで、自己PRを締めくくります。
「私の目標達成力を活かし、貴社の商品拡販プロジェクトで新たな市場を開拓したいと考えています」といったように、具体的なビジョンを提示することがポイントです。
この部分では、企業の事業内容や価値観を踏まえた上で、自分の強みと関連づけることで説得力を高めます。
また、入社後の意欲が感じられる内容を加えることで、採用担当者に「この人を採用したい」と思わせる自己PRが完成します。

【インターンで自己PR】注意点

自己PRでインターンシップ経験を伝えるときは、アピール方法や伝え方、観点などに注意する必要があります。

インターンシップ経験を伝えること自体は問題ありませんが、伝え方を誤ると「結局何が言いたいの?」と思われてしまい、せっかくのアピールが意味をなさなくなります。

主な注意点は次の4つが挙げられます。

注意

・参加自慢にならないようにする

・具体的な思考や行動が伝わるようにする

・インターンの経験が企業とマッチしているか

・専門用語を使わないようにする

上記の点には、最低限注意して自己PRを作成するようにしましょう。

では、それぞれの注意点について詳しく解説していきます。

参加自慢にならないようにする

インターンシップ経験を自己PRで取り上げるときは、参加自慢にならないように気をつけてください。

インターンシップは短期長期問わず倍率が高いため、基本的に多く参加することは難しい傾向にあります。

そのため参加できたこと自体をアピールすると、選ばれたことを自慢するような内容になりがちです。

参加自慢を聞いても、採用担当者からしてみれば「それで、何が強みなの?」といった疑問にしかならないでしょう。

参加自慢で終わらないように、インターンシップ経験はあくまでエピソードとして取り上げ、そこで得られた経験・能力を積極的にアピールすることが大切です。

具体的な思考や行動が伝わるようにする

インターンシップ経験を自己PRにするときは、具体的な思考や行動が伝わるように意識しましょう。

インターンシップに参加したことで自分で何を考え、どのような行動を取り、そしてどう成長したのかが重要だからです。

「参加した結果、良い経験になった」などの漠然とした感想のみになると、得た学び・気づきはいまいち伝わりません。

採用担当者は、アピールされた強みそのものではなく、本人の考え方や価値観、人柄などを特にチェックしています。

自分という人がどのような人なのかわかりやすく伝えることを意識し、思考・行動を述べるときはしっかりと具体性を持たせましょう。

インターンの経験が企業とマッチしているか

インターンシップの経験が応募先の企業とどれほど関連性があるかを確認することは、自己PRを作成する際に非常に重要です。
企業は自社に合ったスキルや経験を持つ人材を求めています。
そのため、インターンの経験を述べる場合、単に何をしたかだけでなく、その経験が応募企業でどのように活かせるのかを明確に示すことが求められます。
例えば、インターン先で培ったスキルや学びを、応募企業の業務や課題解決にどう応用できるのかを具体的に述べると効果的です。

専門用語を使わないようにする

インターンシップの経験を自己PRに盛り込む際には、業界や職種特有の専門用語の使用を避けることが大切です。
専門用語は、応募企業の面接官がその業界や職種に詳しくない場合、内容を正確に理解してもらえない可能性があります。
たとえ高度な知識やスキルをアピールしたい場合でも、専門用語を多用すると文章が読みにくくなり、結果として評価を下げてしまうこともあります。
そのため、簡単な言葉や具体的な例を使い、誰が読んでも理解できる文章を心掛けましょう。

【インターン経験で自己PR】強み別の例文集

最後に、実際に就活で参考にしておきたいインターンシップ経験の自己PR例文を紹介していきます。

前もって例文を見ておけば、自己PRがうまく書けない…というときも参考になるため安心です。

3つの例文をチェックし、インターンシップ経験を伝えたい人は構成や表現などを学んでおきましょう。

インターン経験の例文集

周りを巻き込む調整力

現状を把握する分析力

コミュニケーション能力

例文1:周りを巻き込む調整力について

私には周りを巻き込んだ調整力があり、強みとして自信を持っています。
子供の頃から私は周りの友人に声をかけて、そのときの状況を好転させていくことにやりがいを感じていたのですが、特にその点が自分の強みだと自覚したのは大学生活中に経験したインターンシップでした。
そのインターンシップでは、2週間の間、新規事業立ち上げを体験できるもので、社会人経験のない私にとっては非常に貴重な体験となりました。
何も経験がないからこそ、最初はわからないことの連続で、私は一つひとつ用語を調べているばかりでした。
しかしせっかく素晴らしい機会をいただいたのですから、受動的でいるのは良くないと考え、私はとにかく営業部署や広報部署の方と何度もやり取りさせていただくようにしました。
体験レベルで終わってしまっては意味がないと思い、本来なら仕事を任された社員としてどう動くべきか考えたからです。
その結果、各部署の利益まで考慮した提案ができ、根気よく相談を続けたことが評価につながり最優秀賞をいただくことができました。
この強みである調整力を活かし、入社後はクライアントと自社双方の利益になる提案で、貴社に貢献したいと考えています。

例文2:現状を把握する分析力について

私の強みは、現状を正確に把握する分析力があることです。
この分析力を強く発揮でき、さらに自分自身の成長につなげられたのは、在学中に参加したインターンシップがきっかけでした。
そのインターンシップは3daysの短期的なものでしたが、保険会社の製品PR施策を立案する内容で、貴重な経験をさせていただきました。
私はインターンシップ中に、現状の購買者層を分析し、本来のターゲット層とは異なる20代~30代の購買者が増加傾向にあることに気づくことができました。
その結果、保険のニーズが若年層にも広まっていることを根拠として伝えたうえで、若年層向けにSNSを活用したPR施策を提案するに至りました。
冷静な分析と根拠に基づく施策が素晴らしいとの評価を受け、ありがたいことに、インターンシップ最終日には優秀賞もいただきました。
貴社に入社させていただいた際も、現状を正確にとらえ、サービスのさらなる普及に向けてより良い提案で貢献していきたいと考えています。

例文3:コミュニケーション能力について

私は誰とでも気兼ねなく話すことができるため、コミュニケーション能力を強みとしています。
大学生活の中ではグループワークをするインターンシップに参加する機会があり、参加中は、5人組でお菓子メーカーの新商品提案のコンペ参加準備を行いました。
はじめのうちはターゲット層やパッケージ案などがバラバラで意見がそろわず、ビジネスシーンで意見の折り合いをつけることの難しさを実感致しました。
そこで私は各々の意見の利点を見つけ、折衷案を見いだすことに尽力しました。
結果、全員の納得いく案に仕上げることができ、グループメンバーからも感謝の言葉をもらいました。
貴社はチームワークや協調性を大事にするとうかがっているため、私のコミュニケーション能力は、業務に携わる際も積極的に活かせるスキルだと考えています。
周りと綿密なコミュニケーションを重ね、気兼ねなく接していける姿勢とスキルを入社後も活かして、貴社の事業展開への貢献に尽力したいです。

まとめ

自己PRにおけるアピール要素には迷うことが多いため、インターンシップに参加したことがある人は、その経験や学びを積極的にアピールすると良いでしょう。

内容としてインターンシップ経験を選ぶこと自体は問題なく、具体的な行動・思考を示せば、採用担当者からは高評価を獲得できる可能性があります。

インターンシップ経験はどの学生でも得られるものではないため、その貴重な経験は、就活における自己PRでも積極的に活かしたいところです。

具体的なアピール方法や注意点、伝えるときの構成を意識して、わかりやすい自己PRに仕上げましょう。

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