
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
この記事では、性格診断ツールMBTIでINFPと診断された方向けに、どのように就活を進めていくのが合理的かということを詳しく解説します。
自分の長所を徹底的に理解した上で企業選びをしていくので効率的なので、是非参考にしてみてください。
【INFPの適職】MBTIとは?
MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)は、人の性格を16種類に分類する性格診断法です。
スイスの心理学者カール・ユングの理論を基に、アメリカのキャサリン・クック・ブリッグスとイザベル・ブリッグス・マイヤーズ親子が開発しました。
オンラインで無料診断も可能です。
4種類の型
MBTIは4つの次元に分けて性格を判定します。
エネルギーの方向性を指します。
外向型は社交的で人と関わることでエネルギーを、内向型は一人で没頭することでエネルギーを得ます。
情報の捉え方です。
感覚型は現実的に物事を捉え、実績のある手法を、直観型は抽象的に物事を捉え、全体を俯瞰して独創的な方法を用います。
意思決定の基準のことです。
思考型は論理的で合理的な判断を重視し、感情型は関係者の感情を考慮した判断を重視します。
ライフスタイルの好みです。
判断型は計画通りに物事を進め、知覚型は柔軟に対応し、臨機応変に新しいことに取り組みます。
さらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください
【INFPの適職】性格特徴
INFPはさらに2つの特徴を持ったタイプへと分類することができます。
下記でそれぞれの性格の特徴を解説するので、自分が当てはまった方と、普段の自分の振舞いや性格を比較してみてください。
INFP-Aの特徴
INFP-A(Assertive)は自己肯定感が高く、ストレスに対しても強い耐性があります。
自分の内面の声に耳を傾け、自己実現を目指すことに集中し、決断は自分の価値観に基づき、他人の意見に左右されません。
変化に対しても柔軟で、新しい環境や状況に積極的に適応します。
ストレスをためにくく悲観的にならないため、興味を持ったことに対して積極的に行動できる好奇心旺盛なタイプです。
INFP-Aは自分自身の信念や価値観に強い確信を持っているため、外部の評価や環境に大きく左右されることが少ない傾向があります。
自分が大切にしている考え方に忠実でいられるので、軸がぶれずらく、落ち着いた態度で物事に取り組むことができます。
INFP-Aは感情のコントロールが得意であり、想定外の状況に直面しても冷静に対応することができます。
たとえば、面接で想定外の質問が来た場合でも、焦ることなく自分の考えをまとめ、落ち着いて答えることができる傾向があります。
INFP-Aは感情が穏やかで、心の状態が安定していることが多いタイプです。
喜びや落ち込みといった感情の波が激しくないため、継続的に努力を重ねることができます。
また、冷静な判断ができるため、複数の選択肢がある場合でも、自分の価値観を基準にバランスよく決断を下すことが可能です。
INFP-Tの特徴
INFP-T(Turbulent)は感情の波に乗ることが多く、ストレスや批判に敏感で、他人との関係を大切にし、周囲の人々の感情やニーズに共感を示すことができます。
独創的なアイデアを持ち、冷静さを保ちながら観察力や分析力に長けており、思いやりの気持ちが強く、協調性があり、他者と協力して問題を解決しようとします。
このため、共感性に優れ、感情的なサポートが必要な場面で力を発揮します。
INFP-Tタイプは、自分の理想と現実とのギャップに対してとても敏感であり、内省的に物事を考える傾向があります。
そのため、自分に対して非常に厳しくなりがちで、小さなミスや失敗でも強く反省してしまうことがあります。
INFP-Tは自分の弱みや課題を真摯に受け止め、それを改善することに前向きなエネルギーを注げるタイプです。
他人からのフィードバックも素直に受け止めることができ、自分を磨く努力を継続的に行えます。
このような性格は、長期的にスキルアップが求められる職種や、丁寧さと継続が必要な仕事において大きな強みとなります。
INFP-Tは、自分の考えを持ちながらも、他人の意見や気持ちにしっかりと耳を傾けることができる人です。
会話の中で相手を否定せず、共感を持って接する姿勢は、職場において良好な人間関係を築く上で大きな武器になります。
【INFPの適職】就活の傾向
INFPは独創的で想像力豊かなので、企業側を新たな視点やユニークな発想で引きつけることができます。
企業分析を行い、相手の求めるものを理解することで効率的な就活が可能な傾向にあるので、以下さらに詳しく解説します。
独自の発想で周りと差別化する
INFPはユニークなアイデアや想像的な解決策を考える能力に優れています。
独創性とイノベーションに長けており、自己PRやガクチカなどのエントリーシートや面接において、周りと差をつけたアピールをすることが可能です。
また、企画や提案においても独自の発想で企業にアピールでき、高評価を貰える傾向にあります。
これにより、他の応募者とは異なる視点で企業に貢献できることを示せるので、入社後の期待感も高めることができます。
最後までやり遂げる
INFPは「使命を探し求める」特徴があり、自分の価値観や直観に基づいて最後まで就活をやり遂げる力があります。
また、高い理想を持ち、ストレス耐性を武器に柔軟に対応しながら目標達成に向けて努力する傾向があります。
そして、深い共感力を活かして、企業の求める人材に合わせたアピールをすることで、自分の強みを最大限に引き出し、企業とのマッチングを効果的に示すことができます。
計画的に行える
INFPは一人でコツコツと集中して物事を進める特徴があり、理想を実現するために努力を惜しみません。
ユニークな想像力を活かして応募書類を作成し、興味があることに対しては驚異的な成果を発揮します。
特に興味を持った企業が定まっている場合、計画的かつ円滑に就活を進めることができます。
自分のペースで計画を立て、着実に目標に向かって進むことが可能なので、無駄な作業や取りこぼしは少ないタイプと言えます。
【INFPの適職】そのまま使える強み
ここからはINFPの人が持つ長所を分かりやすく言語化するとどういったものがあるのかということを紹介します。
ユニークで気配りもできるINFPは人からも好かれやすく、目立った存在であることが多いです。
クリエイティブな感性
INFPは文章力や芸術センスに優れ、個性的な才能を持っています。
これにより、他の就活生よりも魅力的な応募書類や自己PR文を作成し、差別化できます。
問題が起きた際には多角的な視点からアプローチし、革新的な解決策を提案することが可能です。
このクリエイティブな感性は、企業に新しい視点やアイデアを提供し、他者との差別化を図る強みとなり、業務でも活かすことができます。
共感力がある
INFPは他人の感情や状況に敏感に対応でき、深い共感力を持っています。
人が悩みを抱えているときに理解し助けようとする姿勢があり、他人からの信頼を得やすいです。
この共感力により、チームや取引先との関係を良好に保ち、協力的な環境を作り出すことができます。
結果として、深い人間関係を築くことが可能なので、社内外問わず多くの人と関わることが多い業界では非常に重要視されるスキルです。
気配りができる
INFPはチームの調和を大切にし、周りの意見に合わせて行動することが得意で、周囲の状況を見て適切に判断し、協調性を発揮することができます。
また、気配りができることにより、周囲のモチベーションを高めることができ、チーム内で円滑に作業を進めることが可能です。
これにより、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献することができます。
仕事においても、特定のメンバーに対する細やかな気配りが結果的にチーム全体のパフォーマンスを向上させることも多々あります。
柔軟性がある
INFPは環境の変化に対して非常に敏感であり、周囲の雰囲気や人間関係の微妙な変化をいち早く察知できます。
そのため、急な業務変更や新たなメンバーとの協働といった状況でも、相手の気持ちや流れを読み取ってうまく順応できます。
また、自分の考えを押し通すよりも、相手や状況に応じて調和を図ることを重視するため、柔軟な対応力が自然と発揮されます。
このような柔軟性は、変化の多い業務環境やチームプレーを重視する企業において、高く評価される要素と言えるでしょう。
自己改善への意欲がある
INFPタイプは、自分の内面と向き合う力に優れており、過去の経験や失敗を振り返って学ぶ姿勢を常に持っています。
たとえ課題が見つかったとしても、自分を責めるだけで終わらず、「次はどうしたら良くなるか」を前向きに考える傾向があります。
また、自分の価値観を大切にしながらも、理想に近づくために必要なスキルや知識を積極的に学ぶ姿勢が見られます。
このような継続的な自己改善の意識は、長期的なキャリア形成や専門性の向上を目指す職種において大きな強みになります。
【INFPの適職】弱み
一見長所ばかりが目立つINFPにもいくつか短所は存在するので、それを紹介します。
意識すれば改善できるものもありますが、性格上変えられない所もあるので、それは個性として受けいれることも大切です。
飽き性
INFPは気分のむらが激しく、やりたいこととやりたくないことの差が大きいです。
興味のあることには全力で取り組む一方、興味のないことにはすぐに飽きてしまい続けられない傾向があります。
すべての物事に目標を設定し、クリエイティブな視点から自分らしい理想を追って行動することでモチベーションを維持しやすくなります.。
とはいえ、そもそも全く興味が持てない領域の仕事などは難しいので、無理することはありません。
優柔不断
INFPは他者への深い共感性があるため、過度に配慮して優柔不断になることがあります。
他人を優先するあまり、自分のことを後回しにしてしまう傾向があり、決断を遅らせることがあります。
そういった時は、自己の感情を大切にし、客観的に選択肢や順序を見直して改善することが重要です。
これにより、よりバランスの取れた意思決定が可能となるので是非取り入れてみてください。
短所の伝え方
面接の時に短所について質問されたとき、ただ短所をそのまま言うことは避けた方が賢明です。
答え方によっては面接官に好印象を与えることも可能なので、興味のある方は以下の記事も参考にしてみてください。
【INFPの適職】向いている職業11選
ここからはINFPの人がどんな仕事に適している傾向にあるかということを解説します。
基本的にはクリエイティブな感性を活かしながら、常にチャレンジングなことができる業界や職種が多い傾向にあります。
デザイナー
デザイナーは企業や個人のクライアントから依頼されたデザインを担当します。
INFPは共感力の高さとユニークな発想を活かし、クライアントやユーザーが求めるデザインを作り出すことができます。
サイトやアプリのデザイン、チラシや広告物の作成など、一般企業にも需要があり、創造的な視点で他者と差別化されたデザインを提供することができます。
INFPのクリエイティブな才能が発揮される職業です。
イベントプランナー
イベントプランナーは様々なイベントを企画し、その準備や管理を行う職業です。
INFPは発想力や独創性を活かし、イベントを盛り上げることができます。
大規模なイベントでは、チームでの仕事で共感性や柔軟性を発揮し、リアルな反応を実感できる場面も多いです。
企業の販売促進キャンペーンや各種イベントなど、活躍できる場面が多く、クリエイティブなアイデアで人々を楽しませることが得意なので向いています。
人事職
人事職は、組織内で働く人々の管理に関する業務全般を行う職業で、INFPは他者の感情に深く共感できるため、採用活動や人事計画の推進において役立ちます。
横断的なコミュニケーションが求められる人事の仕事で、INFPの共感力は大きな強みとなります。
人材の採用や配属、異動などにおいて、適切な人事計画を立案し、組織の発展に貢献することができます。
教育職
教育職は、教育機関だけでなく社会人を対象にした資格スクールや学習アプリの開発など、教育関連の仕事で人々の成長をサポートします。
INFPは高い洞察力を持ち、相手の気持ちを鋭く読み取ることができます。
関わった人たちの良き理解者となり、成長をサポートすることで、大きな影響を与える職業です。
人の生き方に影響を与えることに喜びを感じるINFPに適している職業だと言えます。
ITエンジニア
ITエンジニアはプログラミングなどのITスキルを使い、システム開発を行う職業です。
ニーズが拡大している職種で、人材不足もあり求人も高いです。
INFPは探求心が高く、一人で集中して取り組むことも得意なため、職務に活かすことができます。
意外と個人作業だけではなく、個々のタスクをこなしながら、チームで協力し合い、プロジェクトを成功に導くことができる職業なのでINFPにも向いています。
研究職
研究職は企業などで様々な研究に従事する職業で、食品会社や化学品メーカー、化粧品など、専門性が高い分野での研究が求められます。
INFPは裏方気質や集中力の高さを活かし、自分のテーマに没頭することができるという強みを持っています。
資格取得や知識・スキルを磨くことで、自分の専門分野で活躍できる職業なので、探求心とクリエイティビティを活かし、研究に貢献することができます。
カウンセラー
INFPの持つ深い共感力は、カウンセラーとして非常に大きな強みになります。
相手の感情に寄り添いながら話を丁寧に聞き、否定せずに受け止める姿勢は、相談者に安心感を与えることができます。
また、表面的な言葉だけでなく、その裏にある本当の気持ちや背景まで感じ取る繊細さがあるため、より本質的なサポートが可能です。
人の悩みに向き合い、心の支えとなることにやりがいを感じるINFPには、まさに適職と言えるでしょう。
フリーランス
INFPは自分のペースや価値観を大切にする傾向が強く、一定の枠に縛られず自由に働けるフリーランスという働き方に大きな魅力を感じます。
自分が納得できる仕事を自分の裁量で選ぶことができるため、無理なくやりがいや充実感を持って働き続けることができます。
また、集中力や自己管理能力も高いため、単独での作業も苦になりません。
組織の人間関係に煩わされることなく、クリエイティブな仕事に集中したいという人には特に向いていると言えるでしょう。
イベントプランナー
INFPは人と人とのつながりを大切にする気持ちが強く、イベントを通じて人を喜ばせたり、感動を届ける仕事にやりがいを感じます。
イベントプランナーは、参加者の立場に立って企画や運営を行う必要があり、相手の感情を想像しながら細部まで気を配る力が求められます。
INFPはこのような「誰かのために」と動ける仕事に大きな力を発揮します。
創造力や共感力を活かし、記憶に残るような体験を生み出すことができる職種です。
作家
INFPの豊かな想像力や感受性は、文章という形で表現する力にも優れています。
自分の心に浮かんだ感情や考えを丁寧に言葉にすることができ、多くの人の共感を呼ぶ作品を生み出すことが可能です。
また、深く掘り下げて物事を考えることが得意なため、ストーリーの構成やキャラクターの描写にも細やかな工夫を凝らすことができます。
静かな環境で一人集中して取り組める点も、内向的なINFPにとって心地よい働き方と言えるでしょう。
マーケター
INFPは人の感情や動機を敏感に察知する力があるため、マーケターとしても強みを発揮します。
消費者の心を動かすポイントや、何を求めているかを想像しながら戦略を立てる必要があるこの職種は、共感力と想像力を兼ね備えたINFPに適しています。
特にSNSやコンテンツマーケティングなど、言葉やイメージで人の感情に訴えるような分野では能力を発揮しやすいです。
論理だけでなく感情を理解するバランス感覚が、マーケティングにおいて価値ある視点となります。
【INFPの適職】向いてる仕事を見つける方法
INFPは理想や感情を大切にし、自分の価値観に沿った働き方を求める傾向が強い性格です。
そのため、向いている仕事を見つけるには「やりたいこと」だけでなく「続けられる環境」や「現実とのバランス」を意識することが重要です。
ここでは、INFPが適職を見つけるために意識すべき3つの方法を解説します。
内面の価値観を見つめ直す
INFPにとって、自分が大切にしている信念や感情を明確にすることは適職を見つける第一歩です。
世間的な評価や周囲の期待に左右されず、仕事を通じて何を実現したいのか、どのような人や社会と関わりたいのかを掘り下げて考えることが必要です。
日記や自己分析ツールを活用し、これまでにやりがいを感じた瞬間や心から嬉しかった経験を書き出すと、自分の価値観が整理されます。
また、信頼できる人との対話を通して、無意識のうちに持っている考えや感情に気づくこともあります。
刺激が少なく、自由度の高い環境を選ぶ
感受性の高いINFPは、過度な競争や強いプレッシャーが続く環境では疲弊しやすく、本来の力を発揮しづらくなります。
一方で、自分のペースで進められる裁量のある職場や、柔軟な働き方が可能な環境では集中力や創造力を存分に発揮できます。
在宅勤務やフレックスタイム制、プロジェクト単位で成果を評価する制度などは、INFPにとって働きやすい条件となります。
また、同じ価値観やビジョンを共有できる仲間がいる職場は、安心感と一体感を与え、モチベーションの維持にもつながります。
「小さな実践」で理想とのギャップを知る
INFPは理想を大切にする一方で、現実とのズレに悩むことが少なくありません。
頭の中で思い描いた理想の職場や働き方が、本当に自分に合っているかは、実際に経験してみなければ分からない部分も多いです。
インターンや副業、ボランティア、短期プロジェクトなど、小規模でリスクの少ない形で現場を体験することが効果的です。
実践を通して、仕事内容や人間関係、働く環境の雰囲気をリアルに感じることができ、理想と現実の差を理解できます。
【INFPの適職】向いてない仕事
ここからは反対にINFPが活躍できる可能性が低い職業を紹介します。
基本的には固い職業やルーティンワークが日々多い仕事は向いていませんが、どうしてもその仕事がやりたいのであれば、チャレンジしても全く問題ありません。
行政官
行政官はルーティン業務が多く、事務処理や文書作成が主な職務です。
INFPは革新性を求める傾向があり、このような単調な業務を退屈に感じやすいです。
また、公務員の厳格な規則に従う必要があり、自由を重んじるINFPにはストレスがたまる可能性があります。
自分のペースで創造的な仕事を求めるINFPには、行政官の職務は適していません。
このような環境では、INFPのモチベーションが低下しやすくなります。
弁護士
弁護士の業務は大きなプレッシャーが伴い、精神的に負担が大きいです。
弁論やクライアントとの関係性、倫理観や利益の衝突があり、INFPはこのようなプレッシャーや矛盾に対して感受性が高く、ストレスを感じやすいです。
社会的正義の価値観が強いINFPには、弁護士の職務は適しておらず、感受性が高くストレスに弱いINFPは、他の職務でその特性を活かす方が適しています。
警察官
警察官は犯罪捜査や犯罪者の取り締まりといった危険を伴う仕事であり、大きなストレスがかかり、警察は非常に厳格な規律を持つため、自由に動きたいINFPには不向きです。
さらに、業務内容が自身の倫理観と合わない場合、強い反感を抱くこともあります。
これらの理由から、警察官はINFPには適していない職種といえます。
厳しい環境での仕事はINFPの特性と合致しないということは理解しておいてください。
【INFPの適職】就活で気を付けるポイント
INFPは理想や感情を大切にし、自分に合う職場を慎重に選びたい気持ちが強い一方で、その性格ゆえの就活の落とし穴もあります。
自分の良さを発揮しつつも、行動や選択の幅を狭めないためには、少し視点を変える工夫が必要です。
ここでは、INFPが就職活動を進める際に注意しておきたいポイントを3つの視点から詳しく解説します。
完璧を求めすぎて動きが遅れる
INFPは物事を丁寧に準備し、納得できる戦略やプランが整ってから動きたいタイプです。
そのため、エントリーや面接準備に時間をかけすぎて、気づけば応募期限が迫っていることも少なくありません。
就活では、全てを完璧に整えてから行動するよりも、まずは応募や説明会参加など「小さな一歩」を踏み出すことが重要です。
行動を始めてから見えてくる課題や改善点も多く、完璧さよりも行動の速さがチャンスを広げます。
小さく試しながら修正していく柔軟さが、結果的に理想に近づく近道になります。
自己アピールが控えめになりがち
INFPは感情表現が控えめで、面接やエントリーシートでの自己PRが淡白になりやすい傾向があります。
誠実で落ち着いた話し方は魅力ですが、採用担当者には印象が薄く伝わってしまうこともあります。
そのため、自分がやってきたことを具体的なエピソードと数字で示す練習が効果的です。
たとえば「頑張った」ではなく「週5日のアルバイトを2年間続け、接客で常連客を増やした」など、行動と成果を結びつけて説明します。
あらかじめ友人やキャリアセンター職員に模擬面接をお願いし、伝わりやすい表現や話し方を磨いておくと安心です。
興味のない業界を早々に切り捨てる
INFPは効率を重視して選択肢を早く絞り込みがちですが、それが可能性を狭めてしまうことがあります。
一見、自分に合わないと感じる業界や職種にも、新たな発見ややりがいが隠れている場合があります。
業界研究や企業説明会に参加してみることで、意外な魅力や自分の価値観に合うポイントが見えてくることもあります。
特に初期の段階では、幅広く情報収集を行い、自分が知らなかった選択肢を視野に入れることが大切です。
【INFPの適職】INFPの課題
INFPは理想や価値観を大切にしながら、自分らしく働くことを望むタイプです。
その一方で、職場に入ると環境の変化や人間関係、業務の進め方などで戸惑う場面も少なくありません。
ここでは、INFPが仕事を始めた際に直面しやすい課題について解説します。
チームワークへの適応に時間がかかる
INFPは一人で集中して作業を進めることに安心感を覚えるタイプです。
そのため、職場でのチームワークや共同作業においては、自分のペースと周囲の動きの違いに戸惑うことがあります。
特に、自分の考えを積極的に共有したり、他の人の意見を受け入れる場面では、最初のうちは緊張や抵抗を感じやすいです。
しかし、チームで働く中で得られる刺激や新しい視点は、自分の成長に直結します。
日頃から小さな場面でも会話や意見交換を意識し、徐々にコミュニケーションの幅を広げていくことで、協働にも自信がついていきます。
柔軟な対応が苦手になりやすい
INFPは計画を立てて着実に進めることが得意ですが、急な方針転換や曖昧な指示には強いストレスを感じやすい傾向があります。
予定通りに進めたいという思いが強い分、想定外の事態では戸惑いが大きくなり、判断が遅れることもあります。
変化の多い職場や流動的な業務環境では、完璧な計画よりも柔軟な発想と対応力が求められます。
事前に複数のパターンを想定しておくことや、小さな変更に慣れる練習を積むことで、急な変化にも落ち着いて対応できるようになります。
これにより、精神的な負担も軽減され、職場での信頼感も高まります。
感情を読み取るのが難しい
INFPは感情豊かで思いやりのある一方、自分の内面に意識が向きやすく、相手の本当の気持ちや微妙な変化を見落としてしまうことがあります。
また、自分の価値観や判断基準を大事にするあまり、無意識に距離を取ってしまい、冷たく見られることもあります。
このような誤解を避けるためには、表情や声のトーン、言葉の裏にある感情を意識的に観察することが大切です。
相手の話を最後まで聞き、共感や理解を言葉にして返す習慣を持つことで、信頼関係はより深まります。
【INFPの適職】自己PR例文
ここからはINFPのタイプの就活生が書いた自己PRの良い例文をいくつか紹介します。
強みごとに別の例文を紹介するので、自分の特徴と似た強みの例文は表現の仕方や文章の書き方等を是非参考にしてみることをおすすめします。
継続力
私の強みは継続力です。
これを裏付ける経験談として、大学生活で部活動と学業を両立し続けた経験があります。
私は大学1年生から所属するテニス部で、週に5回の練習と試合に参加し続けました。
初めは技術面で劣っていましたが、毎日の練習を欠かさず続けることで、3年生の時にはレギュラー選手として大会に出場するまでになりました。
また、学業においても成績優秀者として表彰されるまでに努力を重ねました。
この経験から、どんな困難にも屈せず目標を達成するために継続的に努力する力を身につけました。
入社後も、この継続力を活かして粘り強く新しいスキルを習得し、貴社に貢献したいと考えています。
継続力の自己PRについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
協調性
私の強みは協調性が高いことです。
大学時代、サークルのイベント企画チームでリーダーを務め、メンバー全員の意見を尊重しながらプロジェクトを成功に導いた経験があります。
具体的には、各メンバーの意見を丁寧に聞き取り、全員が納得できる形でアイデアをまとめました。
イベント準備中に問題が発生した際も、メンバーの協力を得て迅速に対応し、スムーズに進行しました。
この経験を通じて、異なる意見を調整し、チーム全体を一つの目標に向かって動かす力を身につけました。
貴社でも、この協調性を活かし、チームの一員として円滑に業務を進めることができると確信しています。
組織の目標達成に貢献するために、周囲とのコミュニケーションを大切にし、協力し合いながら働くことを心掛けていきたいと思います。
協調性を使用した自己PRについては以下の記事も参考にしてください。
コミュニケーション能力
私の強みはコミュニケーション能力です。
大学時代、学生自治会のイベント企画チームに所属し、リーダーを務めた経験があります。
チームメンバー全員の意見を尊重し、円滑なコミュニケーションを図ることで、イベントの成功に導きました。
具体的には、定期的なミーティングを開催し、各メンバーの意見や提案を積極的に取り入れました。
また、異なる意見が出た際には、冷静に話し合いの場を設け、最適な解決策を見つけるよう努めました。
このプロセスを通じて、メンバー全員の意識が統一され、イベントの準備がスムーズに進行し、結果として、イベントは参加者から高い評価を得ることができました。
貴社でも、このコミュニケーション能力を活かし、チームの一員として貢献したいと考えています。
コミュニケーション能力を使った自己PRについては下記の記事も参考にしてください。
【INFPの適職】相性のいい人の特徴
INFPは優しさや思いやりが自然にあふれるタイプで、仕事でもプライベートでも人間関係をとても大切にします。
しかし相手によっては緊張や疲れを感じてしまうこともあります。
ここでは、INFPが安心して自分らしく過ごせる、相性の良い人の特徴を仕事面とプライベート面から解説します。
仕事面: 優しく穏やかに接してくれる人
INFPは感受性が高く、ちょっとした言葉や態度からも相手の感情を敏感に感じ取ります。
そのため、威圧的な態度や厳しい口調の人と接すると委縮してしまい、本来の力を出しにくくなります。
優しく穏やかに話してくれる人や、失敗しても頭ごなしに否定せず、まず受け止めてくれる人とは安心して関わることができます。
こうした相手がいると、自分の考えを素直に表現でき、職場の雰囲気にもなじみやすくなります。
仕事面:自主性を尊重してくれる人
INFPは自分のペースを大切にし、静かな環境で集中すると力を発揮します。
細かい指示や頻繁な口出しをされるとストレスがたまり、やる気が削がれることもあります。
逆に、やり方を信じて任せてくれる上司や同僚がいると、責任感と主体性が高まり、結果として質の高い仕事を生み出せます。
また、自分なりの工夫を取り入れる自由度があることで、業務へのモチベーションも長く保ちやすくなります。
仕事面:共感力や価値観を共有できる人
INFPは、表面的なやり取りだけでなく、背景や意味を大切にします。
仕事に対する価値観や目的意識が似ている人とは、互いに理解が深まりやすく、協力関係もスムーズです。
例えば、同じ目標に共感して一緒に取り組むと、モチベーションが持続しやすく、困難な場面でも支え合うことができます。
共感力が高い相手はINFPの考えや感情を受け止めてくれるため、安心して意見交換ができ、より良い成果につながります。
プライベート面:感情に寄り添ってくれる人
INFPは心の中に豊かな感情世界を持っており、それを安心して共有できる相手を求めます。
批判や否定ではなく、まず共感して受け止めてくれる人と一緒にいると、自己開示もしやすくなります。
感情に寄り添うことができる相手は、INFPが落ち込んだときや悩んでいるときにそっと支えてくれる存在です。
こうした関係は信頼を深め、互いの絆をより強くします。
無理に励ますのではなく、静かに寄り添ってくれる態度が、INFPにとって何よりの安心材料になります。
プライベート面:一人の時間を大切にしてくれる人
INFPは人との関係を大切にしながらも、自分だけの時間や空間を必要とします。
この時間があることで心がリセットされ、再び人と関わる力が湧いてきます。
一人になりたいときに無理に誘ったり、常に一緒に行動しようとする相手だと、気疲れしてしまうことがあります。
逆に、適度な距離感を保ちつつ見守ってくれる人は、INFPが自然体で過ごせる環境を作ってくれます。
お互いの時間を尊重できる関係は、長期的に安定した信頼関係を築くための大きなポイントになります。
【INFPの適職】相性の悪い人の特徴
INFPは穏やかな人間関係を大切にし、自分らしく過ごせる環境でこそ力を発揮できます。
しかし、相性の悪い人と関わることでエネルギーを消耗し、本来の能力を発揮できなくなることもあります。
ここでは、仕事やプライベートで距離を取ったほうがよいタイプの人の特徴を整理し、ストレスを減らすヒントとして紹介します。
命令口調や高圧的な人
INFPは柔らかく丁寧なやり取りを好み、対等な関係性を重視します。
そのため、威圧的な口調や一方的な命令にさらされると、強いストレスや萎縮を感じやすくなります。
こうした環境が続くと、自分の意見を出せなくなり、創造力や発想力も抑え込まれてしまいます。
また、高圧的な態度は安心感を奪い、仕事への意欲低下や心身の疲労にもつながります。
INFPが能力を発揮するには、信頼と尊重が前提となる関係が不可欠です。
論理や効率だけで判断する人
INFPは感情や意味を重視し、数字や効率だけで割り切る判断を苦手とします。
成果や結果ばかりに焦点を当て、プロセスや気持ちを軽視する人とは価値観の溝が深まりやすくなります。
このズレは日常的な意思疎通のストレスとなり、モチベーション低下や孤立感を生む原因になります。
INFPが心から動けるのは、意義や背景を理解し合える環境です。
そのため、感情面にも配慮できる人との方が長期的に良い関係を築けます。
常に集団行動を求める人
INFPは人付き合いを嫌うわけではありませんが、一人で過ごす時間が欠かせません。
しかし、常に一緒に行動することを求められたり、雑談やイベント参加を強制されると、精神的に疲れてしまいます。
自分のペースで動けない環境では集中力や創造力が削がれ、仕事の質にも影響が出ます。
適度な距離感を理解しない人との関係は、長期的には負担となりやすいです。
INFPが心地よく過ごすには、個人の時間を尊重してくれる人とのつながりが重要です。
まとめ
今回はINFPの強みをもつ就活生の方に向けて、効果的な就活をどのようにしていけばいいのかという観点を解説しました。
INFPの人はクリエイティブな感覚を持ちながらも、周囲の人とうまく付き合えるコミュニケーション能力も併せ持つ人材です。
その分、決まった仕事や目的のわからない業務に対してはモチベーションが上がらない傾向にあるので、その観点を重視して就活を進めてみてください。