面接で挫折経験を聞かれたら?ない人の対処法や答え方の例も解説!

面接で挫折経験を聞かれたら?ない人の対処法や答え方の例も解説!

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

面接でほぼ必ずと言っていいほど聞かれる質問「挫折の経験」について、上手く答えられないという就活生は非常に多くいます。

ただ、この質問はコツさえおさえておけば回答出来ますし、企業に好印象を与えて一気に内定に近づくことが可能です。

【面接で挫折経験が聞かれる】企業の意図

まず、企業がなぜ面接の場で挫折経験について質問をしてくるのかということを理解しておく必要があります。

その意図や背景から逆算して、どんなエピソードをどのように伝えれば効果的かということが見えてくるからです。

ストレス耐性の評価

企業が挫折経験を質問するのは、候補者のストレス耐性を評価するためです。

挫折は「何かしらの壁」によって報われなかった経験を指します。

ビジネスマンとして社会に出ると、初めての事柄に多く直面し、「壁」と感じるものが多くなります。

この壁に耐えられるかどうかを評価するために質問されているということです。

もし耐えられない場合、早期離職につながる可能性が高く、企業としてはそうしたリスクを避けたいと考えています。

チャレンジ精神の評価

挫折経験は「挑戦」「努力」「注力」があって初めて生まれるものです。

企業は、候補者が現状に満足せず、高みを目指して行動した過去があるかを評価したいと考えています。

挑戦したことがない人には、当然挫折経験はありません。

そのため、挫折経験を通じて、候補者が積極的に新しいことに挑戦し、自らを成長させようとする姿勢があるかどうかを見極めるのです。

このようなチャレンジ精神が企業にとって重要な資質とされています。

物事への向き合い方の評価

挫折経験を聞くことで、企業は候補者の物事への向き合い方を評価します。

具体的には、挫折した後や挫折する前に、どのような行動や工夫をして目標に向かって進んだかを知りたいのです。

これは、ビジネスマンとして目標にどれだけ貪欲に、かつ現実的・効率的に思考し行動できるかを見極めるためです。

挫折経験から何を学び、その後どのように行動や意識が変わったのかを伝えることが重要で、これにより、候補者の成長意欲や適応力が評価されます。

【面接で挫折経験が聞かれる】挫折経験とは?

挫折経験とは、目標を立て、それに向かって工夫しながら努力したものの、何らかの壁にぶつかり、うまくいかなかった経験を指します。

挫折経験として評価されるのは、目標に向かって挑戦し、努力し、工夫を凝らした結果として得られた困難な経験です。

このような経験は、個人の成長や学びに繋がるため、企業はそれを通じて候補者のストレス耐性やチャレンジ精神、物事への向き合い方を評価したいと考えています。

ポイントは、単に「みんながやっていることを、みんなと同じように行動した」ことでは評価されません。

【面接で挫折経験が聞かれる】高評価を狙うポイント

ここからは面接で挫折経験が聞かれた際に面接官からの高評価を狙うコツについて解説します。

挫折経験をどのように工夫して乗り越え、定量的にどんな結果が出たのかということを示すことが重要です。

挫折だけで終わらせない

挫折経験を話す際には、単に失敗したことだけを述べるのではなく、その後の行動や学び、改善点についても言及することが重要です。

例えば、大学の研究プロジェクトでリーダーを務めた際にメンバー間のコミュニケーション不足で遅れが出た場合を考えてみます。

その後チームワークの重要性を認識し、定期的なミーティングと明確な役割分担を導入した結果、プロジェクトが無事に完了したことを示してください。

このように良い評価を得たと述べることで、改善と学びの姿勢を示すことができます。

数字を用いる

挫折経験を克服した際の成果や結果を具体的に示すために、数字を用いることが効果的です。

例えば、アルバイト先で新商品の販売目標を達成できず、売上が計画の20%減となった際の改善策を講じた話をする場合、具体的な数字の改善案を述べるべきです。

具体的には「マーケティングを見直し、SNSを活用したキャンペーンを実施した結果、売上を30%増加させることができた」のように述べると、説得力が高まります。

当時を第3者の目線で考える

挫折経験を語る際には、自分の行動や状況を客観的に振り返り、第3者の視点から問題点や改善点を分析することが重要です。

例えば、部活動でキャプテンを務めた際に練習メニューがマンネリ化しチームの士気が低下したというエピソードを伝える場合です。

「当時の自分はただ頑張るように指示するだけだったが、振り返るとメンバーの意見をもっと聞き柔軟に対応すべきだった」等のように客観的に振り返ると効果的です。

これにより自己を顧みる姿勢と成長意欲をアピールできます。

【面談で挫折経験が聞かれる】答え方を解説

ここからは面接で挫折経験を問われた際にどのように答えるのがいいかということを解説します。

答え方の順番とそれぞれのフェーズにおけるポイントも含めて解説するので、是非参考にしてみてください。

1. 結論ファースト

最初に挫折の内容を簡潔に述べることが重要で、これにより、面接官が話の要点を迅速に理解できます。

例えば、「私は高校のサッカー部で全国大会進出を目指していましたが、地方予選で敗退し、その夢を達成できませんでした」と述べると、話の焦点が明確になります。

この方法は、話を明快にし、面接官の注意を引くのに効果的で、ダラダラと話始めると逆効果になってしまうので注意してください。

2. 挫折エピソード

次に、具体的な状況とどんな挫折経験があったのか、詳細を説明します。

この際、5W1H(Who、What、When、Where、Why、How)を意識し、エピソードの背景を明確に示してください。

例えば、「3年生の最後の大会で、チームは地方予選の決勝戦に進出しましたが、試合終了間際に逆転され敗退。

キャプテンとして責任を感じた」と述べると、状況が具体的に伝わります。

このような詳細な説明で、面接官に具体的なイメージを持たせ、話の信憑性を高めます。

3. 挫折後の変化

具体的なエピソードを示したら、挫折をどのように受け止め、どのように行動したかを説明します。

例えば「敗因を分析し、チーム全員とミーティングを行い、コミュニケーション不足とメンタル面の弱さを改善するため、試合形式のトレーニングを増やした」のように述べます。

このように伝えることで、改善のための具体的な行動が明確になり、面接官にも改善施策を考える力をアピールできます。

4. 学んだこと

そして、挫折から得た教訓や学びを具体的に述べます。

挫折経験やそれをどう乗り越えたかだけでは不十分で、そこからどんな学びを得たのか知ることで、企業は入社後のイメージをすることができるのです。

例えば、「リーダーシップには指示を出すだけでなく、チーム全員の意見を取り入れ、コミュニケーションを円滑にすることが重要であると学んだ」のように伝えます。

これにより、面接官に対して成長意欲と学習能力を示すことができます。

5. 入社後の活かし方

時間の余裕がある場合やエピソードが濃くない場合、学んだことをどのように入社後に活かすかを述べると効果的です。

例えば、「この経験から得たリーダーシップのスキルを、御社で活かし、プロジェクトチームの一員としてコミュニケーションを重視し、目標達成に貢献したいです」と述べます。

こうすると、企業への貢献意欲が伝わり、面接官に対してあなたの積極性と将来のビジョンを示すことができます。

【面談で挫折経験が聞かれる】回答例文

面接で挫折経験を聞かれた際の回答例文をいくつか紹介します。

以下の例文はどれも上述した回答の順序にそって上手く答えられている文章になっているので、ぜひ真似して自分の回答イメージに取り入れてみてください。

営業インターンの挫折例文

営業インターンで初月の目標を達成できず、挫折を経験しました。

初月の目標は10件の新規顧客獲得でしたが、実際には5件しか達成できませんでした。
特に、見込み客へのアプローチがうまくいかず、成約率が低かったことが原因でした。

その後、先輩社員のアドバイスを受け、アプローチ方法を改善し、顧客ニーズの分析を徹底しました。
さらに、週1回のミーティングで進捗を確認し、戦略を修正しました。

この経験から、計画の柔軟な見直しと継続的な改善の重要性を学びました。
入社後は、常にPDCAサイクルを回し、目標達成に向けて最適なアプローチを模索し続けたいと思います。

塾講師バイトの挫折例文

塾講師のバイトで、生徒のテスト成績を目標まで伸ばせず、挫折を経験しました。

中学3年生の生徒を担当し、成績向上を目指しましたが、定期テストで目標の80点を超えられず、70点止まりでした。
特に、生徒の理解度を把握しきれず、適切な指導ができませんでした。

その後、生徒一人ひとりの理解度をより詳細に分析し、個別にカスタマイズした指導方法を取り入れました。
定期的な面談で生徒の意見を聞き、指導方針を修正しました。

この経験から、生徒とのコミュニケーションの重要性と、個別対応の大切さを学びました。
入社後は、顧客のニーズを深く理解し、個別に対応することで最適なサービスを提供したいと考えています。

サッカー部の挫折経験

サッカー部のキャプテンとして全国大会出場を目指しましたが、地区大会で敗退し、挫折を経験しました。

3年生の最後の大会で、地区予選の決勝戦に進出しましたが、試合終了間際に逆転され、敗退しました。
そこで敗因を分析し、チーム全員と振り返りミーティングを行いました。
コミュニケーション不足とメンタル面の弱さが課題であると判明し、試合形式のトレーニングを増やし、メンタル強化を図りました。

この経験から、リーダーシップには指示を出すだけでなく、チーム全員の意見を取り入れ、コミュニケーションを円滑にすることが重要であると学びました。
入社後は、チームビルディングのスキルを活かし、目標達成に向けて取り組む姿勢を貫きたいと考えています。

【面談で挫折経験が聞かれる】NGエピソード

ここからは挫折経験として面接であまり言わない方がいいNGなエピソードどんなものがあるかということについて解説します。

伝え方で工夫できる部分もありますが、以下であげるような内容の挫折経験はあまりプラスに働かないことが多いので避けてください。

諦めたもの

挫折後に努力せずに諦めたエピソードは、前向きな姿勢や成長意欲が伝わりにくいため避けるべきです。

例えば、「大学のサークル活動でリーダーになりましたが、メンバーの協力が得られず、途中でリーダーを辞めました」といったエピソードはNGです。

問題に対処せずに諦めてしまったことが強調されるため、挑戦する意欲や困難に立ち向かう力が不足している印象を与えるからです。

面接では、努力や改善の過程が見えるエピソードを選ぶことが重要です。

みんなが経験するもの

多くの人が経験するありふれたエピソードは、特別感がなく、個性や独自の経験が伝わりにくいため避けるべきです。

例えば、「大学受験で第一志望の大学に合格できませんでした」という受験の失敗は多くの人が経験する一般的な挫折であり、具体的な行動や学び、成長のエピソードが不足しがちです。

このようなエピソードでは独自性や問題解決能力が十分に伝わらないため、挫折を通じて得た教訓やスキル、自己改善のプロセスを追加することが重要です。

【面談で挫折経験が聞かれる】挫折経験がない場合

挫折経験がない場合でも、挑戦や困難を乗り越えた経験、小さな失敗からの学び、他人のサポート、予期せぬ問題への対応などを通じて、自分の能力や成長をアピールできます。

重要なのは、具体的な行動とそこから得た学びを明確に伝えることです。

例えば、新しいスキルを習得する過程での困難や、チームプロジェクトでの調整役としての経験を挙げ、その過程で得た知識やスキルを具体的に述べると良いです。

挫折経験とガクチカの違いが気になる方はこちら!

挑戦した経験を挙げる

挫折経験がない場合でも、挑戦した経験や困難な状況に直面したエピソードを探し、それにどのように取り組んだかを説明できます。

例えば、新しいプロジェクトに挑戦した際の困難や、難しい課題に取り組んだ経験を詳細に述べ、その過程でどのように工夫し、解決策を見つけたかを具体的に説明します。

これにより、挑戦心や問題解決能力をアピールすることができるので、どんな小さなことでもいいのでチャレンジしたことを思い出してみてください。

小さな失敗から学んだことを話す

大きな挫折ではなくても、日常の中で経験した小さな失敗や困難から学んだことを話すことも有効です。

例えば、学校やアルバイトでの小さなミスや、予想外の出来事に対する対応などをエピソードとして挙げ、その経験から得た教訓や成長を具体的に述べます。

これにより、自己改善の姿勢や学習能力を強調することができるので、日々の生活から学んだことを意識して言語化することがおすすめです。

チームや他人の失敗をサポートした経験

自身の挫折経験がない場合、チームメンバーや他人の失敗をどのようにサポートしたかを話すことで、問題解決能力やリーダーシップをアピールできます。(チームの挫折を自責として捉えると挫折経験も書けるようになります。)

例えば、プロジェクトで他のメンバーがミスをした際に、どのようにサポートし、チーム全体で問題を解決したかを具体的に述べます。

チームの成功に貢献した経験を通じて、協力的な姿勢とリーダーシップ能力を示すことができ、企業にも好印象を与えることができます。

予期せぬ問題への対応経験

挫折経験はなくても、予期せぬ問題やトラブルに直面した際に、どのように対応したかを話すことで、適応力や問題解決能力を示すことができます。

例えば、予定外のトラブルが発生した際に、迅速に状況を分析し、適切な対策を講じた経験を具体的に述べます。

これにより、困難な状況でも冷静に対応できる能力や柔軟性をアピールすることができます。

仕事では不測の事態は度々あるので、面接官からしても評価できるポイントになります。

【面談で挫折経験が聞かれる】もっと面接対策をしたい方はこちら!

今回就活の面接で挫折経験について質問を受けた際の有効な回答の仕方について解説しました。

例文も紹介しているので基本的にこの記事を読んでいただければ大枠問題ないですが、それでも不安な方もいらっしゃると思います。

そんな方は是非、就活専門のエージェントサービスを活用してみてください。

実際の面接のように模擬面接をしてくれたり、回答のブラッシュアップのためのアドバイスをくれるので非常におすすめです。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます