
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
【サマーインターン es】とは?
サマーインターンのESとは、学生が企業のインターン選考に応募する際に提出する自己PR・志望動機などを記載した書類です。
書類選考の段階で使われるため、ここで通過しなければ面接にすら進めません。
多くの学生が本選考よりも気軽に考えがちですが、企業側は将来の採用候補としての評価も兼ねており、本選考と同じ基準で内容を見ている場合もあります。
そのため、内容が曖昧だったり、志望度が低く見られると即不合格になることも。
ESは単なる書類ではなく、自己表現の第一歩として重要な役割を果たします。
【サマーインターン es】インターン選考でエントリーシートが必要な理由
なぜ多くの企業がサマーインターンの選考でESを課すのでしょうか。
第一の理由は、応募者の志望度や企業理解を測るためです。
簡単にエントリーできる時代だからこそ、本気で参加したい学生を見極めるためにESの内容は非常に重視されます。
また、もう一つの理由は、面接などに進める人数を絞り込むためです。
人気企業では倍率が高く、数十倍以上になることもあるため、ESである程度ふるいにかけるのは効率的な選考手段となっています。
つまり、ESの提出=選考の本格的なスタートなのです。
【サマーインターン es】企業がESで見ているポイントとは
企業はESの内容から、学生の意欲・理解度・適性を総合的に評価します。
志望動機では、企業や業界への理解がどれだけ深いか、自己PRではその企業に合った強みを持っているかを見ています。
加えて、文章全体の構成・言葉の選び方などから、論理的思考力や伝える力もチェックされます。
特にサマーインターンでは「この学生に会ってみたい」と思わせる内容が求められるため、単なる経験の羅列ではなく、企業とつながる視点を意識した表現が必要です。
次に、実際にどのような質問がされるのか、よく出る項目を見ていきましょう。
【サマーインターン es】でよく出る質問項目
サマーインターンのESでは、いくつかの定番設問が頻出です。
特に「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」「志望動機」「自己PR」の3つは、ほぼ必ず問われるといってよいでしょう。
加えて、「長所・短所」「趣味・特技」も、企業が学生の個性や人柄を見るために活用することが多い項目です。
企業はこれらの設問を通じて、あなたがどのような人物で、どのような価値観を持ち、どのような環境で力を発揮するかを見極めようとしています。
つまり、単なる過去の紹介ではなく、未来の働き方や成長性につながる情報として捉えているのです。
ここからは、設問ごとに「企業が何を見ているのか」「どのように答えるべきか」を順に解説します。
ガクチカの書き方
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は、企業があなたの価値観や行動力を知るために最も重視する質問のひとつです。
この設問で大切なのは「結果」ではなく、「どう考え、どう動いたか」というプロセスです。
アルバイトでもサークルでもボランティアでも、どんな経験でも構いませんが、行動に理由があり、自らの工夫や困難を乗り越えた姿勢が見えることが重要です。
たとえば、飲食バイトで売上を上げた話でも、「メニュー提案をした背景」「店長や仲間との連携」「改善プロセス」が語られていると、読み手にあなたの主体性が伝わります。
エピソードはPREPやSTAR法で構成すると、読みやすく、論理的に評価されやすくなります。
また、数字や具体的な変化を入れると説得力が増し、成長の痕跡を伝えやすくなります。
志望動機の書き方と差がつく工夫
志望動機は、ES選考を左右する最重要項目のひとつです。
企業はあなたの本気度・目的意識・マッチ度をこの設問から読み取ろうとしています。
ありがちな「学びたい」「成長したい」だけでは差別化できません。
ポイントは3段構成です。①なぜインターンに参加したいのか、②なぜその業界を選んだのか、③なぜその企業なのか。これらを論理的に順序立てて書きましょう。
たとえば「データ分析に興味があり、貴社の〇〇事業に惹かれた。実際に社員の方と話し、価値観が合うと感じた」というように、具体性と接点の深さが伝わる構成にすることが大切です。
企業理解と自己経験の接点がしっかりあると評価は一段上がります。
自己PRで評価される構成とコツ
自己PRでは「その強みをなぜ持っているのか」「どのように発揮されるのか」を明確に伝える必要があります。
そのためには、単に性格や能力を主張するだけでなく、それを証明するエピソードが欠かせません。
「協調性」「計画性」「挑戦心」など、よくある強みでも、内容と構成次第で評価は大きく変わります。
PREP法(結論→理由→具体例→再結論)やSTAR法(状況→目標→行動→結果)を活用すると、構成に迷わず、論理的で伝わるPRになります。
さらに、あなたの強みが志望企業でどう活かせるか、働く場面を想像しながら結びつけて言及すると、即戦力としての期待値も高く評価されます。
自信を持って語れる経験を軸に構成を練りましょう。
長所・短所
長所・短所の設問は自己認知力と成長意欲の両面を見られます。
まず長所は、過去の経験と結びつけて「実際にどう活かされたか」を書くと説得力が増します。
例えば「責任感がある」という長所なら、「チームリーダーとして役割を担った」「納期を守るために周囲に働きかけた」など、具体例を示しましょう。
短所については、誠実に自己開示しつつ、どのように工夫して改善しようとしているかを伝えることが大切です。
「完璧主義で時間がかかる」なら、「優先順位を決めて取り組むように意識した」といった対策を記載します。
大事なのは、改善に取り組む姿勢を見せることです。
趣味・特技
趣味・特技はあなたの人柄や価値観を示すチャンスです。
単に「読書が趣味」「ピアノが特技」と書くのではなく、「何に惹かれて続けているのか」「どのような力が身についたのか」を言語化しましょう。
たとえば、読書が趣味なら「週に3冊を読み、要約してSNSで発信している」といった具体性を持たせることで、行動力や継続力が伝わります。
また、チームプレイや集中力、継続性など、社会人として活きる力に言及できるとプラス評価になります。
自己PRの補完材料として活用できる要素もあるため、戦略的に趣味を書くのも一つの手段です。
【サマーインターン es】の書き方の基本テクニック
ESはただの自己紹介ではなく、企業に「会いたい」と思わせる文章でなければなりません。
そのためには、文章構成や伝え方に戦略が必要です。
まず、読み手に伝わりやすいロジックを意識しましょう。特にPREP法やSTAR法は、就活生にとって基本中の基本となる型です。
また、企業側の視点を常に意識して、自分の経験や強みがどう役立つかを明確にする必要があります。
さらに、文字数や設問の形式に合わせた複数のパターンを事前に準備しておくことで、余裕を持って質の高いESを仕上げることができます。
次からは、それぞれのテクニックを具体的に紹介します。
PREP法とSTAR法で伝わる文章を作る
ESで最も重要なのは、「わかりやすく、印象に残る」文章です。
そのためにはPREP法(Point→Reason→Example→Point)やSTAR法(Situation→Target→Action→Result)といった、基本の型を使いこなすことが有効です。
PREP法は主張を最初に伝え、その理由、具体例、再主張という順番で構成され、短時間で内容を理解させるのに適しています。
STAR法は、特にガクチカや自己PRなど経験ベースの設問に強く、状況・目標・行動・結果の流れが自然とあなたの実力を伝えてくれます。
このような型を使うことで、論理の飛躍や脱線を防ぎ、簡潔で説得力のあるESを作成することができます。
企業の目的に沿った内容を意識する
ESで評価される学生には共通点があります。
それは、「自分目線だけでなく企業の視点を意識している」という点です。
企業は、ESを通して「この学生はうちのビジョンや風土と合いそうか?」「実際に働くイメージが持てるか?」という点を見ています。
そのため、志望動機でも自己PRでも、企業の特長や求める人物像をよく理解し、それに合わせて自分の強みや経験を紐づけて記述することが必要です。
たとえば、「課題発見力が強み」と述べるなら、その能力がなぜ貴社に活かせると思うのか、業界や業務とつなげて説明しましょう。
企業にとって「自社で活躍できるイメージ」が湧くかどうかが、選考突破のカギです。
複数のパターンを用意して効率化
ESを効率的に量産するには「ストック型思考」が欠かせません。
企業ごとに聞かれる質問は似ていても、文字数やニュアンスには微妙な違いがあります。
たとえば、同じガクチカでも「300字以内」と「600字以内」では書き方や内容の密度が大きく変わります。
そのため、よく聞かれる設問ごとに、200字・400字・600字の3パターン程度の「テンプレート」を用意しておくと非常に効率的です。
また、複数のエピソードを用意しておくことで、企業ごとに「合うネタ」を選びやすくなります。
このように事前に準備しておけば、締切間際でも慌てず質を担保したまま提出できます。
ESは情報戦でもあり、準備が差を生む分野なのです。
【サマーインターン es】を書く前にやるべき準備
質の高いESを書くためには、書き始める前の準備が極めて重要です。
特にサマーインターンでは、学生側がインターンを通じて「何を得たいか」が明確になっていないと、内容がぼやけたESになりがちです。
また、サマーインターンには複数の形式が存在し、目的に合ったものを選ばないと、ESの志望動機にもズレが生じます。
企業と学生の目的が一致していることが、ES通過のカギになります。
ここでは、サマーインターンの種類と選び方、そして目的の明確化の方法について解説します。
サマーインターンの種類と選び方
サマーインターンには大きく3つの種類があり、それぞれ目的や内容が異なります。
①セミナー型(1Day)…企業説明や業界理解が中心で、選考がない場合も多いです。幅広く企業研究をしたい人におすすめです。
②プロジェクト型(3〜5日)…チームで課題解決に取り組む形式で、ES・面接などの選考があります。実際の仕事内容に近く、職種理解が深まります。
③内定直結型…インターン後に早期選考や最終面接が行われ、優秀者には内定が出ることも。ベンチャーや外資系に多く見られます。
自分の状況や目的に合った形式を選ぶことが、ESに説得力を持たせる第一歩です。
内容と目的が一致していないと、「なぜこのインターンなのか」に答えられず、評価されにくくなってしまいます。
参加目的を明確にしてESに落とし込む
ESを書く前に、「なぜインターンに参加したいのか」「何を得たいのか」という目的を明確化することが極めて重要です。
目的があいまいなまま書くと、文章に芯がなくなり、志望動機や自己PRの内容も薄くなってしまいます。
たとえば、「将来、営業職に就きたい。そのために、顧客理解や提案スキルをインターンで体感したい」など、明確かつ具体的な目標があると、内容が自然と具体的になります。
そのうえで、なぜその企業なのか、なぜその形式のインターンなのかを言語化できれば、読み手に「納得感」を与えられます。
目的の明確化はESの軸となるため、自己分析と業界研究を事前にしっかり行っておきましょう。
【サマーインターン es】作成後に確認すべきチェックポイント
ESを書き終えた後、そのまま提出していませんか?
提出前の見直しを怠ると、小さなミスが致命的になることもあります。
せっかく中身が良くても、誤字脱字や構成ミスがあると、それだけで評価を落とす原因になります。
また、内容が他の学生と似たり寄ったりになっていると、印象にも残りません。
ここでは、ESを完成させたあとに必ずチェックしておきたい3つの観点について紹介します。
このひと手間が、ESの合否を左右します。
文章ルールと敬語のミスを防ぐ
ESでは基本的な文章力も問われます。
誤字脱字、句読点の使い方、漢字とひらがなのバランスなど、文章の基本ルールが守れていないと、それだけで「雑な印象」を与えてしまいます。
特に注意したいのが敬語の使い方です。
「伺わせていただきます」「ご説明させていただきました」など、二重敬語や誤った謙譲語を使っていないかを確認しましょう。
丁寧語・謙譲語・尊敬語の区別ができていないと、「社会常識がない」と判断されるリスクもあります。
書いた文章は、時間をおいて客観的に読み返すか、信頼できる第三者に添削を依頼しましょう。
差別化ポイントを盛り込めているか?
大量のESの中で埋もれないためには、差別化されたアピールが不可欠です。
どの学生も似たようなキーワードを使うなかで、「この学生はちょっと違う」と思わせる要素があるかを見直してください。
たとえば、「明るさ」をアピールする場合でも、「誰よりも早く笑顔で声をかけ、初対面の空気を変える自信がある」といった具体的な描写があると、印象に残りやすくなります。
また、同じエピソードでも視点や表現の工夫次第で「その人らしさ」が伝わります。
あなたにしか語れない経験や視点が、他のESと差をつける最大の武器です。
結論ファーストになっているか確認する
ESで読みやすさを左右する最大の要素が「結論ファースト」です。
採用担当者は一日に何十通ものESを読むため、最初の一文で内容が伝わらないと、印象に残りません。
「学生時代に力を入れたことは〇〇です」「私の強みは△△です」といった書き出しがあると、読み手はその後の内容をスムーズに理解できます。
一方で、ダラダラと背景説明から始めると、結局何を伝えたいのかがわかりにくくなります。
PREP法やSTAR法も、結論を冒頭に持ってくる構造がベースです。
書き終えたら必ず冒頭を見直し、「最初の1文で意図が伝わるか」を確認しましょう。
【サマーインターン es】を書く意味と参加の3大メリット
「どうせ受からないから…」「書くのが面倒…」そんな理由でES提出をためらう人も多いですが、それは非常にもったいない判断です。
確かに選考はシビアで、通過できないこともあります。
しかし、ESを真剣に書き、サマーインターンに参加することには大きな意味があります。
早期に就活の土台が整い、周囲と差をつける絶好の機会なのです。
ここでは、サマーインターンに挑戦することで得られる3つの代表的なメリットをご紹介します。
「本当にやる意味あるの?」と迷っている方こそ、知っておくべき内容です。
早期に就活モードに入れる
サマーインターンの最大のメリットは、就活を早く始められることです。
インターンの選考過程では、ES作成、企業研究、面接など本選考と同じフローを体験できます。
それにより、自分の強み・弱みが早期に明確になり、何を伸ばすべきかが見えてきます。
また、周囲より一足早く「選考慣れ」しておくことで、秋冬以降の本選考を落ち着いて迎えることができます。
実際、サマーインターンを経験した学生は、自信と対策の精度が大きく異なります。
逆に、「サマーで何もやってこなかった」ことを本選考で後悔する人は少なくありません。
失敗しても学びになります。チャレンジすること自体が財産なのです。
早期選考内定ルートに乗れるチャンス
企業によっては、サマーインターンがそのまま早期選考の入り口になる場合があります。
特にベンチャー企業や外資系では、インターン経由での内定が一般的になりつつあります。
「インターン後に特別選考へ案内された」「年内に内定をもらえた」という学生も多数。
また、インターン参加者に対してOB訪問の機会や、非公開イベントの案内が来ることもあり、就活に有利な情報が得られやすくなります。
本選考と同じように見られている以上、そこで結果を出せば「この人とまた会いたい」と思ってもらえる可能性は高く、早期内定のチャンスが広がります。
ESの一枚が、本選考の一歩先を行く鍵になるのです。
働くイメージを持てるリアルな経験ができる
サマーインターンは「職業体験」以上の価値があります。
オフィスで社員と一緒に働く経験、ミッションに取り組むプロジェクト、フィードバックを通じた学びなど、机上の情報だけでは得られないリアルな仕事観が手に入ります。
それにより、「この業界は自分に合いそう」「この職種は想像と違った」などの気づきを得ることができます。
この経験は、志望動機の精度を上げる材料にもなり、自信を持って本選考に臨めるようになります。
また、実際に社員と話すことで、働き方や価値観のギャップを減らし、ミスマッチを防ぐことにもつながります。
「企業を知る」手段として、インターンは最も効果的な方法です。
【サマーインターン es】は早めに出すのが成功のカギ
サマーインターンのESは、早く出すことが通過率アップの秘訣です。
なぜなら、企業によっては締切前でも、エントリー順に選考を進めていることがあるからです。
また、同じような内容のESが集まりはじめると、後から出した人ほど印象が弱くなる傾向があります。
「あとでまとめて書こう」「まだ間に合うし大丈夫」と思っているうちに、他の学生はどんどん行動し始めています。
ESのクオリティはもちろん大切ですが、それ以上に「提出のスピード感」も選考通過の一因です。
早めの行動が、自信と余裕を生むことを忘れないでください。
行動が遅れるとチャンスを逃す理由
「書こうと思ってたのに、気づいたら締切が過ぎていた」——これは就活あるあるの一つです。
サマーインターンの募集は短期間かつ企業ごとに時期がバラバラなので、スケジュール管理を怠ると簡単にチャンスを逃してしまいます。
さらに、人気企業では応募者が殺到するため、「予定人数に達した段階で受付終了」となるケースも珍しくありません。
提出が遅れるほど、企業側の印象にも影響を与える可能性があり、「志望度が低い」と見なされることも。
不安があるなら、完成度を求めすぎず、まずは一度書いてみること。
それを他人に見てもらい、修正して提出する。このサイクルを早く回すことが通過率アップのカギです。
まとめ
サマーインターンのESは、就活準備の第一歩です。
内容はもちろん、提出タイミング、構成、差別化、どれも通過率に直結する要素です。
まずは自分の目的を明確にし、インターンの種類や企業理解を深めることから始めましょう。
そして、PREP法やSTAR法を活用して、論理的で伝わる文章を構築し、早めに提出する。
その一歩一歩の積み重ねが、あなたの「内定に直結する力」になります。
「なんとなく」で動くのではなく、「目的をもって挑戦する」ことが、成功への一番の近道です。