
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
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働く上で大切にしたいことを企業が質問する理由
「働く上で大切にしたいことは何ですか?」という質問は、就活生にとって漠然とした問いに感じられるかもしれません。
しかし企業側には、明確な意図と評価ポイントがあります。以下では、主にどのような理由でこの質問がされるのかを、3つの観点から解説していきます。
あなたの価値観が自社と合うかを見ている
企業は、あなたの価値観や信念が自社と合っているかを見極めるためにこの質問をします。
「働く上で大切にしていること」は、あなたの人間性や人生観を映す鏡のようなものであり、その考え方が社内の文化と調和するかが大きな判断材料です。
たとえば、個人プレーが重視される環境では「自立心」や「結果志向」が評価されやすく、チームワークを大切にする職場では「協調性」や「傾聴力」がマッチします。
そのため、企業の理念や社員の働き方を事前に調べ、自分の価値観と重なる部分を丁寧に伝えることで、好印象に繋がります。
どんな姿勢で仕事に向き合うかを知るため
この質問は、仕事に対してどのような姿勢で取り組む人物かを知るためにも用いられます。
企業は、単にスキルや学歴だけでなく、「真面目に努力する人か」「前向きに挑戦するタイプか」など、日常業務における態度や向き合い方を重視しています。
たとえば、「責任感」や「粘り強さ」を重視しているなら、それが実際の行動や思考にどう表れてきたかを具体的に話すことで、信頼感を得やすくなります。
姿勢は目に見えないものですが、日々の積み重ねが仕事に直結するため、採用の現場では重要視されています。
社風にフィットする人物かどうかを見極める
企業は、自社の環境に自然に馴染み活躍できる人物かをこの質問から読み取ろうとしています。
どれだけ能力が高くても、社風と合わない人材は早期離職のリスクがあるため、ミスマッチを避けるための見極めが必要です。
たとえば、「新しいことに挑戦する文化」が根づいている企業では、変化に前向きな価値観を持つ人が重宝されます。
反対に、安定や着実さを求める企業では、慎重さや継続力を大切にする人がマッチします。
自分の考え方と企業の方針がどれだけ重なるかを言語化できれば、評価も上がりやすくなります。
働く上で大切にしたいこととして企業が求めているものとは
就活生が「自分らしい考え」で答えたとしても、企業の求める人物像とズレていれば評価には繋がりません。
このセクションでは、多くの企業が共通して重視する価値観や、業界ごとに異なる傾向を押さえることで、より的確なアピールを行うためのヒントを紹介します。
多くの企業が共通して評価する価値観とは
業種や企業の規模に関係なく、共通して評価される価値観がいくつか存在します。
その代表的なものが「主体性」「協調性」「責任感」「成長意欲」「柔軟性」です。
これらはどんな仕事にも共通して求められる資質であり、職場での信頼関係の構築や業務遂行に直結するからです。
たとえば、上司や顧客との信頼を築くには、責任感や誠実な姿勢が欠かせません。
また、変化の多い現代においては、成長意欲や柔軟な考え方が仕事への適応力として評価されます。
これらを軸に、自分の経験を重ねて伝えると、より汎用性の高いアピールができます。
業界ごとに異なる「求める人物像」の傾向
一方で、企業ごと、業界ごとに求める人物像には明確な違いがあります。
たとえば、営業職を多く抱える企業では「コミュニケーション力」や「粘り強さ」が重視され、メーカーや技術職では「論理的思考力」や「正確性」が評価されやすい傾向にあります。
また、ベンチャー企業では「挑戦心」「スピード感」、老舗企業では「信頼性」「丁寧さ」など、求められる価値観に違いが見られます。
業界研究や企業理解を深めることが、自分の考えとの一致を見つける鍵となります。
自分のエピソードがどのような業種と親和性があるのかを考えながら、価値観を選びましょう。
働く上で大切にしたいことが思いつかない人へ|エピソードの見つけ方
「働く上で大切にしたいこと」と言われても、なかなか思い浮かばない就活生も少なくありません。ですが、過去の経験を丁寧に振り返ることで、自分らしいエピソードが見つかります。
このセクションでは、具体的な見つけ方を3つ紹介します。自分の感情や行動に注目しながら、仕事観に繋がる「軸」を探してみましょう。
経験を整理する視点を持つことが、納得感ある回答作りへの第一歩です。
自己分析フレーム「Will・Can・Must」を活用する
まずおすすめなのが、「Will・Can・Must」の自己分析フレームを活用する方法です。Will(やりたいこと)・Can(できること)・Must(求められること)の3軸で考えることで、自分の行動や価値観を整理できます。
たとえば、「Can=チームで話をまとめるのが得意」なら、そこから「協調性を大切にしている」などの仕事観が導けます。
「Will」からは理想の働き方や信念が、「Must」からは企業ニーズに応える姿勢が見えてきます。
3軸で思考を整理することで、論理的かつ説得力のある自己理解に繋がります。
心が動いた経験を思い出す
「感情が大きく動いた経験」を振り返ることも、有効なアプローチです。
感動した・悔しかった・達成感があったなど、強い気持ちが生まれた場面には、自分の価値観が反映されている可能性が高いです。
たとえば、仲間のために奔走して喜ばれた経験があれば、「人の役に立つこと」を重視している証拠です。
なぜ心が動いたのか、どのような行動をとったのかを深掘りすることで、「働く上で大切にしたいこと」の原点が見えてきます。
感情が動いた瞬間こそが、自分の価値観の根拠になります。
憧れの社会人像を逆算する
自分が「こうなりたい」と思う社会人像から逆算する方法もおすすめです。
例えば「信頼される営業職になりたい」と思うなら、そこに必要な要素は何かを考えてみましょう。
誠実さ・傾聴力・継続的な努力など、目標とする人物の特徴を分解すると、自分が意識すべき価値観が見えてきます。
また、なぜその人物に憧れたのかを考えることで、あなた自身の内面にある価値観や仕事への期待も浮かび上がります。
理想像を逆算することで、自分が大切にしたい働き方を見つけられます。
働く上で大切にしたいことのエピソードを選ぶポイント
「働く上で大切にしたいこと」を伝えるうえで、どんなエピソードを選ぶかは非常に重要です。
説得力を持たせるには、ただの成功体験よりも、価値観がにじみ出るような経験を選ぶことが求められます。
このセクションでは、エピソード選定で意識すべきポイントを2つ紹介します。
自分の価値観を自然に伝えられるような内容を選び、面接官に強く印象づけましょう。
選ぶ基準が明確になれば、内容に一貫性が生まれます。
結果よりもプロセス重視で選ぶ
エピソード選びで重要なのは、成果そのものよりも、その過程に「価値観」が表れているかどうかです。
たとえば「チームで表彰された」だけでは不十分で、そこに至るまでにどんな考え方・工夫・努力をしたかが重要です。
結果が小さくても、自分らしい行動や姿勢を語れるエピソードであれば、面接官は共感しやすくなります。
表彰や成功体験がなくても、「どのように考え、どう行動したか」がわかる内容を選ぶことが評価につながります。
プロセスに価値観が表れていることが鍵です。
志望企業と相性が良いテーマを選ぶ
エピソードは、自分の価値観を伝えるだけでなく、「企業との相性」をアピールする材料にもなります。
そのため、ただの自己満足ではなく、志望企業の求める人物像と重なるようなテーマを意識しましょう。
たとえば、「スピード重視の企業」には「決断力」や「効率性」を意識したエピソード、「チームワーク重視の企業」には「協調性」や「巻き込み力」が伝わるエピソードが好相性です。
企業研究を踏まえて、自分の体験と企業の方向性が重なる場面を選びましょう。
企業と価値観の一致が説得力を高めます。
働く上で大切にしたいことを書く時のポイント
「働く上で大切にしたいこと」は、考えるだけでなく、どのように伝えるかが非常に重要です。
内容が良くても、構成や言葉選びが曖昧では、面接官にうまく伝わりません。採用担当者は、限られた時間であなたの価値観を把握しようとしています。
そのため、論理的かつ端的に伝える工夫が必要です。
このセクションでは、就活で高評価を得るために押さえておきたい「書き方の4つのポイント」を紹介します。
伝え方の工夫次第で印象は大きく変わります。
結論ファーストで伝える
まず最初に「働く上で大切にしたいことは〇〇です」と結論を提示しましょう。
面接官に「この人は何を大切にしているのか」がすぐ伝わることで、内容への理解が深まります。
ダラダラと前置きを話してしまうと、印象が薄れ、要点が伝わりづらくなります。
明確な主張は、それだけで「自分の考えを持っている人」という印象を与えることができます。
結論を最初に言うことで、その後のエピソードや理由に説得力が生まれます。
結論を冒頭に置くことが鉄則です。
なぜそう思うのかを説明する
「大切にしていること」を述べた後は、それを大切にするようになった背景や理由を具体的に説明しましょう。
「なぜそう考えるのか」がないと、単なる理想論に聞こえてしまう恐れがあります。
たとえば、「協調性を大切にしている」と述べたら、過去の経験を通してなぜその考えに至ったのかを伝えると説得力が増します。
根拠や動機づけが明確だと、あなたの価値観がしっかり形成されていることが伝わります。
理由づけで説得力を高めましょう。
実体験を具体的に盛り込む
価値観は抽象的になりがちなので、実体験を通して伝えることが大切です。
具体的なエピソードがあることで、あなたの人柄や行動力が伝わりやすくなります。
特に「どんな状況で、どんな行動をし、何を学んだのか」を整理して話すと、相手に強く印象づけることができます。
また、経験は小さなことでも構いません。大事なのは「自分らしさ」が伝わるかどうかです。
具体的な経験談が印象を左右します。
入社後どう活かせるかを結びつける
最後に、その価値観を入社後どのように仕事で活かすかを伝えましょう。
「過去の経験」と「未来の活躍」がつながることで、面接官は「一緒に働く姿」をイメージしやすくなります。
たとえば、「責任感を大切にしてきた」なら、「任された仕事に最後まで責任を持って取り組む姿勢で貢献したい」といった未来志向の言葉で締めましょう。
企業の求める人物像にリンクさせられると、評価はさらに高まります。
活かし方の明示が内定に近づきます。
働く上で大切にしたいことは性格や仕事の種類によって変わる
「働く上で大切にしたいこと」は、誰にでも共通するものではありません。
人それぞれ性格も価値観も異なり、それによって仕事に対する向き合い方も自然と変わってきます。
加えて、業種や職種ごとに求められるスキルや姿勢も異なるため、自分の特性と企業が求める要素を照らし合わせることが重要です。
自分に合った強みを意識して選ぶことが、ミスマッチを防ぐカギになります。
自分の性格・強みによって合う価値観は異なる
たとえば、几帳面で慎重な性格の人は「正確性」や「責任感」を大切にする傾向があります。
一方で、好奇心旺盛で行動的な人は「挑戦心」や「向上心」を重視するかもしれません。
このように、自分の性格や得意なことに目を向けることで、自然と「働く上で大切にしたいこと」が見えてきます。
大切なのは「人に合わせる」のではなく、自分らしさをベースに価値観を言語化することです。
自分らしい価値観を見つけることが大切です。
業種や職種によって求められる姿勢も違う
同じ価値観でも、活かされる職場環境は異なります。
たとえば、営業職では「粘り強さ」や「対人スキル」が重視されますが、エンジニア職では「論理的思考力」や「集中力」が求められます。
そのため、職種に合った価値観を選んで伝えることが、説得力あるアピールにつながります。
また、企業ごとの社風や業界の特性も踏まえたうえで、自分の考えとマッチする部分を見つけることがポイントです。
職種ごとの特徴も意識しましょう。
働く上で大切にしたいこと|タイプ別例文5選
この章では、自分の性格や強みに合わせて選べる「働く上で大切にしたいこと」の例文を紹介します。
それぞれの価値観が、どのようなエピソードで支えられているのか。
企業に伝わる形でまとめる構成を意識しています。
自分に近い価値観を見つける参考にしてください。
協調性
私が働く上で大切にしているのは、協調性です。
一人で成果を上げるのではなく、周囲と協力しながら目標に向かう姿勢が、結果として大きな成功を生むと考えています。
大学ではゼミのグループワークで、リーダーとメンバーの意見が食い違い、話し合いが停滞することがありました。
そのとき私は、各メンバーの意見を丁寧にヒアリングし、それぞれの立場を尊重した上で中間案を提案しました。
結果として、全員が納得する形で方針がまとまり、発表当日は自信を持ってチーム全体が発表に臨むことができました。
この経験を通じて、対話を重ねる姿勢の重要性を学びました。
今後も、立場や考えの違いを乗り越えながら、信頼関係を築ける働き方を大切にしていきたいと考えています。
責任感
私が働く上で大切にしているのは、責任感です。
与えられた仕事に対して最後までやり遂げる姿勢を持つことが、組織の信頼関係を築くうえで不可欠だと考えています。
大学時代、学園祭の実行委員として、協賛企業とのやり取りを一手に引き受ける役割を担いました。
初めての経験で、最初はスケジュール管理や調整に苦戦しましたが、「自分が責任を持たなければ他のメンバーに迷惑がかかる」と感じ、細かな連絡や確認を徹底しました。
その結果、すべての協賛対応を予定通りに完了し、企業の担当者からも感謝の言葉をいただきました。
この経験を通じて、結果に責任を持つ姿勢が信頼を生むことを実感しました。
今後も、自分の行動一つひとつに責任を持ち、組織の一員として価値を提供していきたいと考えています。
主体性
私が働く上で大切にしているのは、主体性です。
指示を待つだけでなく、自ら考えて行動する姿勢が、仕事の成果とやりがいを大きく左右すると感じています。
大学時代に所属していたフットサルサークルでは、イベントの集客が課題になっていました。
私は「参加者が楽しめる雰囲気づくりが大切ではないか」と考え、先輩に相談しながら新しいレクリエーションの企画を提案しました。
当日は多くの新入生が参加してくれ、結果的にサークルの加入者が前年の2倍に増加しました。
この経験を通して、自分で動く姿勢の重要性を実感しました。
御社に入社後も、周囲の期待に応えるだけでなく、自ら課題を見つけて提案・行動できる人材でありたいと考えています。
向上心
私が働く上で大切にしているのは、向上心を持ち続けることです。
現状に満足せず、常に「より良くするにはどうすべきか」を考えることで、成長の機会を広げられると考えています。
大学時代、カフェでアルバイトをしていた際に、接客以外にも店のオペレーション全体に興味を持ちました。
売上や在庫の管理方法について先輩に質問したり、繁忙期のシフト作成に関わらせてもらったりと、自分から学ぶ姿勢を大切にしてきました。
結果的に、スタッフ全体の動きがスムーズになるよう改善点を提案し、マネージャーからも高評価をいただくことができました。
この経験から、前向きに学び続ける姿勢が、信頼や成長につながると実感しました。
社会人になってもこの向上心を忘れず、常にチャレンジし続ける姿勢で仕事に取り組みたいと考えています。
改善力の実例
私が働く上で大切にしているのは、改善力です。
現状に満足するのではなく、課題に気づき、より良い方法を模索する姿勢を常に持つことが重要だと考えています。
大学時代、イベント運営サークルに所属し、学園祭での模擬店出店を担当しました。
前年の販売数が伸び悩んでいたため、原因を分析したところ、宣伝不足とオペレーションの非効率が課題であると分かりました。
そこで、SNSでの事前PRを強化し、当日のメニューと役割分担を見直して効率化を図りました。
結果、前年の1.5倍の売上を達成し、参加者や運営側からも高評価を得ることができました。
この経験から、課題に対して主体的に取り組む姿勢と、改善に向けた具体的な行動が成果に繋がると実感しました。
今後も現場で起こる課題に対し、自ら考え、行動し、改善を重ねられる人材を目指します。
働く上で大切にしたいこと|業種別例文5選
この章では、志望業種に合わせて表現できる「働く上で大切にしたいこと」の例文を紹介します。
それぞれの業務特性に即した内容を押さえることで、より企業理解とマッチ度の高さが伝わります。
自分が目指す業種に合わせて、説得力のあるエピソードを選びましょう。
営業
私が営業職で働く上で大切にしたいことは、信頼関係を築く姿勢です。
大学時代に行っていた個別指導塾のアルバイトでは、生徒や保護者との継続的なコミュニケーションを通して信頼を得ることの重要性を学びました。
特に、勉強へのモチベーションが低かった生徒に対して、進捗に合わせた小さな目標設定を行い、都度フィードバックを重ねることで意欲が高まり、成績も着実に向上しました。
その結果、保護者からも「安心して任せられる」と評価をいただけた経験があります。
営業職でも、お客様との信頼構築が成果に直結すると考えています。
相手のニーズを理解し、誠実な対応を重ねながら、長期的な関係を築ける営業担当を目指していきたいです。
事務
私が事務職で働く上で大切にしたいことは、正確さと丁寧な対応です。
大学時代、学生課での事務補助アルバイトを通して、書類作成や電話対応など一つひとつの業務を確実に進める力の重要性を実感しました。
特に、学内イベントの受付対応では、複数の申込者情報をミスなく管理し、問い合わせにも迅速かつ丁寧に対応することが求められました。
その結果、担当教職員から「作業がスムーズに進んだ」と感謝の言葉をいただいた経験があります。
事務職は一見裏方の仕事ですが、組織全体を支える要としての責任も大きいと考えています。
今後も、一つひとつの業務を丁寧にこなす姿勢を大切にし、信頼される存在を目指して取り組んでいきたいです。
企画
私が企画職で働く上で大切にしているのは、相手目線で考える力です。
大学時代、地域イベントの企画運営に携わるボランティアに参加し、集客や運営計画を任された経験があります。
当初は自分たちの「やりたいこと」を中心に企画を進めていましたが、参加者の反応が芳しくなく、開催1カ月前に大幅な見直しを決断しました。
そこで、過去の参加者アンケートを分析し、「何を求めて来場しているか」を重視した内容に軌道修正。
当日は予定人数を超える集客となり、「去年より楽しかった」との声も多く寄せられました。
この経験を通じて、ターゲットのニーズに寄り添う重要性を学びました。
今後も、相手の期待を的確に捉え、価値ある企画を生み出せるよう努力していきたいです。
エンジニア
私がエンジニアとして働く上で大切にしているのは、地道な改善を積み重ねる姿勢です。
大学時代、プログラミングゼミに所属し、チームでスマホアプリの開発を行った経験があります。
開発当初は仕様漏れやバグが多く、チーム内でも不安の声が上がっていました。
私は「一度で完璧を目指すより、段階的な改良を重ねることが成功への近道だ」と考え、毎日少しずつコードの整理やテスト工程を改善していきました。
また、週1回のレビュー会では課題と対策を全員で共有し、進捗管理の見直しにも取り組みました。
その結果、最終発表では審査員から「完成度が高く、ユーザー視点に優れている」と高評価を得ることができました。
この経験から、継続的な改善とチーム連携の大切さを学びました。
入社後も、自ら考え動きながら、より良いシステム開発に貢献していきたいです。
接客販売の経験
私が働く上で大切にしているのは、相手の立場に立った接客です。
大学時代、アパレルショップで接客販売のアルバイトをしていました。
お客様の満足度を高めるためには、単に商品を売るだけでなく、会話の中からニーズを引き出し、最適な提案をすることが重要だと考えていました。
例えば、ある日「なんとなく服を見に来た」と言っていたお客様に対し、季節や用途、好みをさりげなくヒアリングしながら提案を重ねました。
結果として、「自分に合う服が分かった」と喜んで3点購入してくださり、後日も指名で来店されるようになりました。
この経験を通じて、相手の気持ちを汲み取る力と信頼関係の構築の重要性を学びました。
今後も、人との関わりを大切にしながら、信頼される接客や営業を目指していきたいと考えています。
働く上で大切にしたいことを伝える時の注意点
この章では、面接やエントリーシートで「働く上で大切にしたいこと」を伝える際に注意したいポイントを解説します。
どれほど素晴らしい価値観でも、伝え方を間違えると逆効果になってしまうことがあります。
以下で紹介する2つの注意点を押さえることで、説得力と納得感のある回答に仕上げることができます。
曖昧・受け身・ネガティブ表現に注意
「頑張りたい」「しっかりやります」といった曖昧な表現では、具体性がなく伝わりにくくなってしまいます。
また、「怒られないように気をつけています」といったネガティブな理由づけも、前向きさに欠ける印象を与えてしまいます。
さらに、「指示を待つ姿勢」などの受け身な表現も、企業が求める主体性からは離れてしまうため注意が必要です。
自らの考えや経験に基づいた、具体的でポジティブな表現を意識しましょう。
企業の価値観とズレる内容は避けよう
自分の大切にしている価値観が、応募先企業の考え方や働き方と極端にズレていると、ミスマッチと判断されることがあります。
たとえば、チームプレーを重視する企業に「個人で黙々と作業したい」と伝えると、良い印象は得られません。
企業のHPや採用ページ、社員インタビューなどから企業の価値観を理解し、企業と自分の価値観の接点を見つけたうえで伝えることが重要です。
まとめ
「働く上で大切にしたいこと」は、あなたの価値観や人柄を伝えるうえで非常に重要な要素です。
企業はその内容を通して、「自社と合う人物か」「どんな行動姿勢を持っているか」を見極めようとしています。
そのため、単に理想を語るのではなく、自分の経験や性格に基づいた具体的な価値観を言語化することが大切です。
また、職種や業種に応じて求められる人物像も変わるため、志望先との相性を意識した表現を心がけましょう。
この記事で紹介した例文やポイントを参考に、自分だけの「働く上で大切にしたいこと」を見つけて、説得力あるアピールにつなげてください。