
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
就活中は複数の企業の選考が並行し、気が付いたらエントリーシートの提出期限が過ぎてしまっていた...。という学生も少なくないと思います。
ただ、提出期限を過ぎてしまったからと言って諦めるのはまだ早いです。
ここでは提出期限を過ぎてしまった時の対処法や、今後同じミスを繰り返さないための対策などをご紹介しています。
ESを効率よく書くポイントもまとめているので、ESを制作する際には参考にしてみてくださいね。
【es 期限 過ぎた】1分でも遅れたらアウト?
ESを期限内に提出することは就活を行う学生にとって非常に重要なことになります。
結論、ESを期限内に提出できない場合は自動的に選考から外されてしまいます。
ESの提出は、一次選考であるのと同時に、「社会人として時間という基本的なルール―を守れるか」が見られるテストでもあります。
しかし例外もあります。
どうしてもその企業に提出したい場合は諦めず、これから紹介することを実行していきましょう!
基本的には受け取ってもらえない
企業が設定する提出期限は、絶対的なルールです。
その主な理由は3つあります。
1つ目は、数多くの応募者に同じ条件を課す「公平性」の担保。
2つ目は、締切を守るという「社会人としての基本的な能力」の確認。
そして3つ目は、締切と同時に次の選考プロセスへ移行するという「事務的な都合」です。
Web提出の場合、システムが自動で受付を終了することも多く、物理的に提出が不可能になります。
しかし、どうしても提出したいという場合もありますよね。
ここからは提出期限を過ぎてしまった際の対処法を見ていきましょう。
【es 期限 過ぎた】今すぐするべき3ステップ
エントリーシートの提出期限を過ぎてしまった際、多くの学生は「もう選考のチャンスはない」と落ち込んでしまいます。
しかし、企業によっては期限直後に提出が可能な場合や、担当者の判断で柔軟に対応してもらえるケースもあります。
重要なのは、すぐに諦めず適切な行動を取ることです。
ここでは、提出期限を過ぎたときに取るべき具体的な3つのステップを紹介します。
①webページを確認する
ESの提出期限を過ぎてしまった場合、まず最初に行うべきことは、企業のWebの応募画面をもう一度確認することです。
システムの設定によっては、締め切り後わずかな時間であればまだ提出できる場合があります。
締め切り時間を過ぎてしまったとすぐに気が付いた場合は、落ち着て応募ページを確認してみましょう。
もし、画面が閉鎖されていた場合は以下のことを試してみましょう。
➁採用担当者に連絡する
画面が閉鎖されていたら、速やかに企業の採用担当者へ連絡を取りましょう。
遅れてしまった事実を隠さず正直に伝え、誠意を持って謝罪することが重要です。
そのうえで、なぜ期限を過ぎてしまったのか理由を簡潔に説明しましょう。
事情がやむを得ないものであり、正当と判断されれば、状況によっては柔軟に対応していただける場合もあります。
また、謝罪の言葉と併せて、その企業への志望度が非常に高いことも誠心誠意伝えましょう。
結果として受け取ってもらえない可能性が高いですが、連絡してみなければわかりません。
連絡の際はメールか電話でしましょう。
謝罪メールのテンプレ
件名: 【エントリーシート提出遅延の深くのお詫び】〇〇大学 〇〇 太郎
本文: 株式会社〇〇 人事部 採用ご担当者様
平素より大変お世話になっております。 〇〇大学〇〇学部の〇〇 太郎です。
先日は貴社の説明会に参加させていただき、誠にありがとうございました。 (※接点があれば記載)
この度は、〇月〇日(〇)締切の貴社エントリーシートを、私の時間管理の甘さから期限内に提出することができず、心よりお詫び申し上げます。 貴社を第一志望として準備を進めておりましたにも関わらず、このような形でご迷惑をおかけし、弁解の言葉もございません。
説明会で伺った「〇〇」という理念に深く感銘を受け、ぜひ貴社の一員として貢献したいという思いを募らせておりました。 この度の失態は痛恨の極みですが、もし万が一、選考の機会を賜ることが可能でしたら、ご提出の機会をいただくことは叶いませんでしょうか。
ご多忙の中、誠に身勝手なお願いで恐縮の至りですが、ご検討いただけますよう、伏してお願い申し上げます。
署名 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 〇〇 太郎(まるまる たろう) 電話番号:090-XXXX-XXXX メールアドレス:
➂添え状をと一緒に提出する
提出期限切れのESを企業に郵送する際は、添え状と一緒に送りましょう。
この場合の添え状は、単なるビジネスマナーを超え、「お詫び状」としての極めて重要な役割を果たすためです。
書類だけを一方的に送りつけるのは、「遅れたこと」という非を全く意に介さない、非常に失礼な行為と見なされてしまいます。
また、添え状で「〇月〇日必着のところ、提出が遅れましたことを深くお詫び申し上げます」と明確に記載することで、あなたが締め切りを認識した上で、それでもなお提出していることを正直に申告する意味合いがあります。
以下に添え状のテンプレートを記載してあるので参考にしてみてください。
添え状テンプレ
令和〇年〇月〇日
株式会社〇〇 人事部 採用ご担当者様
エントリーシート提出遅延のお詫びと送付について
拝啓
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
本来であれば〇月〇日(〇)必着のところ、私の不手際により提出が大変遅れてしまいましたこと、心より深くお詫び申し上げます。ひとえに私の時間管理の甘さが原因であり、弁解の言葉もございません。
貴社の「〇〇」という理念(※具体的な事業内容や説明会で感銘を受けたことなど)に強い関心を抱いており、是非とも選考の機会をいただきたく、大変身勝手とは存じますが、この度書類をお送りさせていただいた次第です。
ご多忙の折、誠に恐縮ではございますが、何卒ご高覧いただけますと幸いです。
敬具
〇〇大学〇〇学部〇〇学科 氏名:〇〇 太郎 住所:〒XXX-XXXX 東京都〇〇区〇〇 X-X-X 電話番号:090-XXXX-XXXX メールアドレス:[email protected] </div>
エントリーシート 一枚
〇〇〇〇 一枚
④二次・追加募集を確認する
企業によってはESの提出期限を複数回設けている場合があります。
その場合、一次締め切りに間に合わなくても、二次や三次の募集で応募することが可能です。
ただし、一次締め切りで募集枠が埋まってしまったり、早期提出者限定のイベントに招待されるケースもあります。
そのため、「次がある」と油断せず、できる限り早めに提出することが望ましいです。
一方で、二次締め切りだからといって必ず不利になるわけではありません。
むしろ、二次締め切りに合わせて丁寧に仕上げた高品質なESであれば、十分に評価される可能性があります。
そのため、焦らずに内容の完成度を高めつつ、できるだけ早い段階で提出することを意識するとよいでしょう。
【es 期限 過ぎた】連絡する際に考えるべきこと
提出が遅れたという事実は変えられませんが、その後の対応次第で、あなたの誠意を伝えることは可能です。
ただ焦って連絡するのではなく、「どの方法で」「いつ」「何を」伝えるべきか、その作法と優先順位を知ることが重要です。
ここでは、連絡の際に押さえるべき3つのポイントを具体的に見ていきましょう。
メールか電話どちらで連絡するのがよいか
まず最初はメールをすることが最適です。
電話は緊急性や熱意を直接伝えられる一方、相手の仕事を中断させてしまう大きなデメリットがあります。
特に締切周辺の採用担当者は非常に多忙なため、電話はかえって心証を損ねるリスクの方が高いと言えます。
相手を最大限に配慮するためにも最初はメールで連絡をするのが最低記であるといえます。
しかし、メールだと、ほかのメールの中に埋もれてしまったり、文字だけでは熱意が伝わりづらいことから電話で熱意を伝えたい場合もあると思います。
その場合、最も丁寧な方法は「メールを送った上で、補助的に電話する」という二段階の対応です。
また、電話の内容を簡潔にすることで相手側にも配慮が伝わります。
連絡をするタイミング
提出期限が過ぎていると気づいた瞬間、すぐに連絡しましょう。
あなたが連絡をためらっている間にも、企業の選考プロセスはどんどん進んでいます。
担当者がESの確認を終え、次のステップに進んでしまえば、いくら後から連絡しても取り合ってもらえなくなります。
例外的な対応をしてもらえる可能性は、時間が経つほどゼロに近づくと言えるでしょう。
ただし、気を付けなければならないタイミングもあるので注意しましょう。
深夜に気づいた場合
メール: 時間帯を問わず、気づいたときに送信してください。
メールは相手の時間を奪わないため、深夜や早朝に送っても失礼にはあたりません。むしろ、すぐに行動した証拠になります。
電話: 絶対にNGです。
企業の就業時間外に電話をかけるのは、ビジネスマナー違反です。
電話をしたい場合は、翌営業日の始業時間後(午前9時半〜10時頃)にかけるようにしましょう。
就業時間内に気づいた場合
メール:すぐに送信しましょう。メールの場合、いつの時間に送っても問題ありません。気が付いたらすぐに送りましょう。
電話: もし電話を選ぶ場合でも、始業直後(〜9:30)、終業間際(17:00〜)、お昼休み(12:00〜13:00)は避けるのがマナーです。
午後2時前後は、比較的話しやすい時間帯と言えます。
伝えるべき内容の優先順位
謝罪メールや電話の場合、何を優先的に伝えたら相手に伝わりやすいのか、気になりますよね。
相手に簡潔に伝え、相手の時間を奪わないためにも、手短に終わらせることが重要です。
以下の順番を意識すると、要点がまとまり、誠意が伝わりやすくなりますので、参考にしてください。
【es 期限 過ぎた】提出期限を過ぎても通った事例はある?
基本的にエントリーシートは提出期限を過ぎると受理されないのが原則です。
しかしながら、実際には提出が遅れてしまった学生が救済されたケースも存在します。
共通しているのは「すぐに行動したこと」と「誠意を示したこと」です。
例えば、締切直後に気づき即座に謝罪連絡を入れたことで受理された事例や、熱意を伝えることで面接に進めた例もあります。
ただし例外はあくまで少数派なので、可能性にかけるのではなく期限内提出を徹底しましょう。
採用担当者への迅速な謝罪連絡で受理されたケース
実際の就活生の体験談として多いのが、提出期限を過ぎてすぐに気づき、採用担当者へ即座に連絡したことで受理されたケースです。
特にメールだけでなく、電話で「お時間をいただき申し訳ありません」と断りを入れた上で、誠意をもって謝罪と提出のお願いをした学生は、担当者の理解を得られる可能性が高まります。
採用担当者も人間であり、誠実さや即応力を評価する場合があります。
もちろん救済される保証はありませんが、連絡が早ければ早いほど「真剣さ」が伝わり、受理の可能性を高める一因となるでしょう。
志望度の高さをアピールして選考に進めたケース
もう一つの事例として、志望度の高さを誠実に伝えることで受理されたケースがあります。
「御社を第一志望として準備してきた」「理念に共感し、ぜひ働きたい」という熱意を謝罪と併せて明確に言葉にした結果、担当者が「そこまで言うなら」と柔軟に対応してくれた例です。
企業は学生の志望度を重視する傾向が強いため、提出が遅れた理由に加え、なぜその会社で働きたいのかを具体的に示すことが大切です。
ただし過剰な言い訳や感情的な文章は逆効果になるため、簡潔かつ論理的に「志望度の高さ」を示すことが成功の鍵になります。
【es 期限 過ぎた】同じミスを二度と繰り返さないためにできること
ESを提出期限内に提出できないことは就活生にとって大きなミスであるといえます。第一希望の企業だった場合、なおさらです。
もう二度と同じミスを繰り返さないために、ここでは対策法を紹介します。
「必着」か「消印有効」かを確認する
ESを郵送で提出する際、「必着」と「消印有効」の二つがあります。この二つの違いを正しく理解することは、致命的なミスを防ぐために非常に重要です。
必着:一言でいうと、締切日までに、企業に書類が「到着している」状態のことです。
郵便の配達にかかる日数を自分で計算し、締切日に間に合うように十分に余裕をもって郵便局に出す必要があります。
消印有効:締切日までに、郵便局の「受付印(消印)」が押されている状態のことです。
締切日の日付が入った消印さえ押してもらえれば、企業への到着が締切日を過ぎても問題ありません。
締切日当日に出す場合は、ポスト投函ではなく郵便局の窓口に直接持ち込み、「今日の消印でお願いします」と伝えるのが最も確実です。
提出期限に遅れないためのスケジュール
提出期限に遅れないように、ESを書く際には締め切りの一週間前には確実に書き始めましょう。
以下に締め切り一週間まえの行動スケジュールを紹介します。
7日前:【計画】設問の確認、企業研究の深掘り、何を書くかの骨子(アウトライン)作成。
5日前:【執筆】決めた骨子に沿って、とにかく文章を書き上げる(8割程度の完成度でOK)
3日前:【完成・自己添削】文章を完成させ、声に出して読み、誤字脱字や不自然な表現がないかチェックする。
この日を「自分の中での本当の提出日」と設定する。
2日前:【客観的レビュー】 大学のキャリアセンターや先輩・友人など、第三者に読んでもらいフィードバックをもらう。
1日前:【提出】もらったフィードバックを元に修正し、最終版を提出する。
当日:【予備日】万が一のシステムトラブルなどに備えるための予備日。
忙しくなる前に備えておこう
就活では、複数のエントリーシートを並列して提出しなければならない時期があります。
特に忙しくなるのは、3月から5月にかけての本選考解禁直後です。
この時期は企業説明会や筆記試験も重なるため、エントリーシート作成に集中する時間が取りづらくなります。
一方で比較的落ち着いているのは、大学3年生の夏から秋にかけての時期です。
この間に基本的な自己PRやガクチカのテンプレートを準備しておくと、本格的な選考シーズンで慌てずに済みます。
忙しい時期を想定し、余裕があるうちに準備を進めておくことが、提出期限を守る最大のコツだといえるでしょう。
【es 期限 過ぎた】質よく効率よくESを作成するには?
複数の企業の選考が同時進行すると、一つ一つのESにかけられる時間は自然と減ってしまいます。
やみくもに書くのではなく、いくつかの「型」と「仕組み」を知るだけで、作業効率と文章の質は劇的に向上します。
次に質よく効率よくESを書き進めるための具体的なポイントを3つ紹介します。
添削を依頼する
ESの質を飛躍的に向上させる最も確実な方法は、完成した文章を第三者に読んでもらうことです。
自分では完璧だと思っていても、文章の構成が分かりにくかったり、表現が独りよがりだったりすることは少なくありません。
大学のキャリアセンターの職員や、就職活動を終えた先輩、信頼できる友人など、客観的な視点からフィードバックをもらいましょう。
特にキャリアセンターは多くの学生のESを見てきたプロです。
企業がどこを評価するかという観点から具体的なアドバイスをくれます。
指摘された箇所を修正するプロセスを通じて、文章力だけでなく、自己分析の深掘りにも繋がります。
内定者のESを参考にする
質の高いESを効率よく書くには、まずゴールを知ることが近道です。
実際に選考を通過した内定者のESは、そのゴールを知るための見本となります。
大学のキャリアセンターや就活情報サイトなどで、自分が志望する業界や企業の内定者ESを探して読んでみましょう。
どのような構成で書かれているか、どんな経験が評価されているか、どのくらいの具体性で語られているかを分析することで、質の高いESの共通点が掴めます。
いきなり白紙の状態で書き始めるのではなく、これらの見本を参考にすることで、構成に悩む時間を大幅に短縮できます。
自己㏚とガクチカはテンプレート化する
就職活動では、何十社ものESを書く必要があります。
その度に自己PRや「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」をゼロから考えていては、時間がいくらあっても足りません。
まずは最も伝えたい自身の強みや経験を基に、400字程度の「基本テンプレート」を作成しましょう。
この時、具体的なエピソードと、そこから得た学びや強みを明確に記述することが重要です。
企業ごとにESを出す際は、このテンプレートをベースに、企業の求める人物像に合わせて表現を微調整したり、文字数を合わせたりするだけで対応できます。
これにより、作業効率が劇的に向上し、一社ごとに丁寧なカスタマイズをする時間を確保できます。
【es 期限 過ぎた】提出できなかった場合の代替ルート
エントリーシートを提出できなかった場合、その企業の選考に進むのは難しいのが現実です。
ですが就活は一社のみで決まるものではなく、複数の企業を同時に受けるのが基本です。
落ち込むよりも切り替えが重要であり、次の行動に移すことでチャンスは広がります。
特に代替ルートとして効果的なのが、OpenESを活用して他社の選考に応募する方法です。
OpenESを活用して他社に応募する
OpenESはリクナビが提供する共通エントリーシートで、一度作成した内容を複数の企業に提出できる便利な仕組みです。
もし提出期限を過ぎてしまった企業があったとしても、OpenESに自己PRやガクチカを登録しておけば、他の企業にはそのまま応募可能です。
特に3月から5月のように複数社の提出が重なる繁忙期には、OpenESを活用することで作業効率を大幅に高められます。
また、一度作った内容をベースに修正して提出できるため、期限直前でも質を落とさず準備できる点も大きなメリットです。
提出できなかった企業に固執せず、OpenESを活用して次のチャンスにつなげていきましょう。
まとめ
基本的にESの提出期限を過ぎてしまった場合、選考対象外となるケースが多いです。
しかし、すぐにあきらめる必要はありません。まずは企業の採用ページを確認し、状況を把握したうえで採用担当者に連絡してみましょう。
丁寧な対応を心がければ、受け入れてもらえる可能性も残されています。
また、郵送で提出する場合は添え状を同封すること、二次締め切りが設けられている場合はそちらに応募することも有効な対策の一つです。
提出期限に遅れないようスケジュールを徹底的に管理し、余裕を持った準備を心がけ、安心してESを提出できるようにしましょう。