【例文10選】ガクチカでバックパッカーをアピールしよう!魅力的な書き方やポイントを徹底解説

【例文10選】ガクチカでバックパッカーをアピールしよう!魅力的な書き方やポイントを徹底解説

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

この記事を読んでわかること

・バックパッカー経験が評価される理由
・採用担当者に響くガクチカの書き方
・状況に合わせて使える具体的な例文

この記事をおすすめしたい人

・バックパッカー経験をガクチカにしたい方
・経験が「ただの遊び」だと思われないか不安な方
・例文を参考にエントリーシートを書きたい方

目次目次を全て表示する

【ガクチカでバックパッカー】そもそもガクチカとは?

ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略称で、就職活動のES(エントリーシート)や面接で必ずと言っていいほど問われる定番の質問です。

企業はこの質問を通して、あなたが何かに打ち込む過程でどのように考え、行動する人物なのか、その人柄やポテンシャルを理解しようとしています。

単に華々しい成果や珍しい経験を求めているわけではなく、課題に対してどう向き合い、乗り越えたのかというプロセスそのものが評価の対象となります。

ガクチカと自己PRの違い

ガクチカと自己PRは、どちらもあなたの人柄や能力を伝えるための質問ですが、企業が知りたい情報の焦点が異なります。

自己PRが、あなたの「強み」や「能力」そのものに焦点を当てて、何ができるのかをアピールする場であるのに対し、ガクチカでは、特定の経験の中で「どのように考え、行動したのか」という過程、つまりストーリーが重視されます。

どちらも企業が採用の判断材料にする点は同じですが、ガクチカでは特にその過程が重視されます。

【ガクチカでバックパッカー】なぜバックパッカーの経験は高く評価されるのか?

企業の採用担当者がガクチカから知りたいのは、経験の珍しさではなく「その経験を通して、応募者がどのような強みを発揮し、何を学んだか」という点です。

バックパッカーという経験は、予測不能な出来事の連続であり、ビジネスの世界で求められる実践的な能力をアピールする絶好の機会となります。

具体的に評価される理由は、主に以下の3点です。

予期せぬ事態に対応する課題解決能力の証明になるから

バックパッカーの旅では、電車の遅延や宿の予約ミス、言葉の壁による意思疎通の困難など、計画通りに進まない予期せぬ事態が日常的に発生します。

そうした状況で、冷静に現状を分析し、限られた情報や手段の中から最善の解決策を見つけ出し、実行に移した経験は、まさにビジネスにおけるトラブル対応能力そのものです。

この一連のプロセスを具体的に語ることで、あなたの課題解決能力やストレス耐性の高さを客観的に示すことができます。

未知の環境に飛び込む主体性と行動力を示せるから

多くの学生が慣れた環境の中で過ごす一方、あなたは自ら未知の環境に飛び込み、新しい挑戦をしました。

誰かに指示されるのではなく、自らの意思で「バックパッカー」という非日常的な行動を選択した事実は、あなたの高い主体性と行動力の証明です。

企業は、現状維持に甘んじることなく、常に新しい価値を創造しようと自ら行動できる人材を求めています。

その点で、あなたの経験は非常に魅力的に映るでしょう。

危険を回避し目的を達成する計画性と危機管理能力をアピールできるから

一見、自由気ままに見えるバックパッカーですが、その裏では入念な準備が成功の鍵を握ります。

限られた予算内での資金管理、効率的なルート設計、現地の治安情報の収集と危険回避策の検討など、旅を安全かつ有意義なものにするためには、緻密な計画性と危機管理能力が不可欠です。

これらの準備を怠らなかった経験を語ることで、あなたは単なる冒険家ではなく、目標達成のためにリスクを想定し、堅実な計画を立てて実行できる人材であると高く評価されます。

【ガクチカでバックパッカー】経験からアピールできる5つの強み

バックパッカーという経験の中には、企業にとって魅力的な要素が数多く含まれています。

ガクチカとして伝える際は、漠然と旅の経験を話すのではなく、あなたの経験がどのような強みに繋がるのかを明確に言語化することが重要です。

ここでは、バックパッカー経験から特にアピールしやすい5つの強みについて解説します。

計画性と実行力

計画性とは、目標から逆算してやるべきことを洗い出し、具体的なスケジュールに落とし込んで実行する力です。

バックパッカーの旅では、限られた予算や日数の中で最大限の経験を得るため、入念な計画が求められます。

訪れる国のルート設計、交通手段の確保、宿泊先の予約、そして日々の予算管理まで、すべてを自分自身で計画し、実行した経験は、仕事におけるプロジェクト管理能力や段取りの良さとして高く評価されます。

課題解決能力

課題解決能力とは、予期せぬトラブルが発生した際に、冷静に状況を分析し、最善の解決策を導き出して実行する力です。

バックパッカーの旅にトラブルはつきものです。

飛行機の欠航、道に迷う、盗難に遭うなど、様々な困難に直面した際に、どのように情報を集め、誰に助けを求め、問題を乗り越えたのかという経験は、あなたのストレス耐性と実践的な問題解決能力を具体的に示すことができます。

主体性と行動力

主体性とは、誰かの指示を待つのではなく、自らの意思で目標を設定し、行動を起こす力です。

多くの人がためらう中、自ら「バックパッカー」という未知の挑戦を選択し、実行に移したこと自体が、あなたの主体性と行動力の何よりの証明です。

なぜその国を選んだのか、旅を通して何を成し遂げたかったのかという目的意識を語ることで、入社後も自律的に行動し、新しい価値を生み出せる人材であると期待されます。

異文化対応力

異文化対応力とは、自分とは異なる文化や価値観を持つ人々と、積極的にコミュニケーションを取り、良好な関係を築く力です。

旅先での人々との出会いは、多様性を受け入れ、柔軟に対応する能力を養います。

言葉の壁を乗り越えようと努力した経験や、現地の文化を尊重して行動したエピソードは、グローバル化が進む現代のビジネス環境において、不可欠な協調性やコミュニケーション能力として評価されます。

精神的な強さ

精神的な強さとは、困難な状況や逆境においても、心身の健康を保ち、粘り強く物事をやり遂げる力です。

特に一人旅では、慣れない環境での孤独感や、トラブル発生時の不安など、精神的な負担が大きくなります。

そうした中でも自己を律し、最後まで旅をやり遂げた経験は、あなたの自己管理能力と精神的なタフさを示します。

プレッシャーのかかる仕事にも、責任感を持って取り組める人材として信頼を得られます。

【ガクチカでバックパッカー】強み・状況別例文10選(ポイント解説付き)

ここからは、バックパッカーの経験をガクチカとして伝える際の具体的な例文を10パターン紹介します。

前半は課題解決能力や計画性といったアピールしたい強み別に5つ、後半は文字数指定や特殊な状況に対応した応用編として5つの例文を掲載しています。

ご自身の状況や伝えたいことに最も近いものを参考に、あなただけのガクチカを作成してみてください。

各例文には、採用担当者に評価されるポイントの解説も加えています。

例文1. 課題解決能力をアピール(交通トラブルや盗難を乗り越えた経験)

課題解決能力をアピール

学生時代に力を入れたのは、1ヶ月間のベトナム縦断バックパック旅行中に発生した盗難トラブルを乗り越えた経験です。
中部の都市で現金やカード類を盗まれ、一時は旅の続行が絶望的になりました。
一瞬目の前が真っ暗になりましたが、ここで諦めたくない一心で、まずは冷静にやるべきことを3つに整理しました。
第一に、身振り手振りを交えて現地の警察に被害届を提出すること。
第二に、日本大使館に連絡してパスポートの安全を確保し、日本の家族に国際送金を依頼すること。
そして最後に、送金を待つ間の安全な滞在先を確保することです。
他の旅行者や宿の主人から情報を集め、最も安全なエリアの宿を確保しました。
この経験から、予期せぬ危機的状況でも冷静に現状を分析し、優先順位をつけて行動する課題解決能力が身につきました。
この強みは、貴社の業務で発生する不測の事態にも必ず活かせると考えています。
(378文字)

解説

「盗難」という絶望的な状況を設定し、それに対して「冷静に」「やるべきことを3つに整理」といった論理的な思考と行動のプロセスを具体的に示すことで、感情に流されない課題解決能力をアピールしています。

ビジネスにおけるトラブル対応力の高さを想起させます。

例文2. 計画性をアピール(徹底した予算管理やルート設計)

計画性をアピール

1ヶ月間でヨーロッパ5カ国を周遊するバックパック旅行を、総予算15万円という目標の下で計画・実行したことです。
アルバイトで貯めた限られた資金を最大限有効に活用するため、私は出発前の2ヶ月間、徹底した事前準備を行いました。
具体的には、各都市間の最も安価な交通手段として深夜バスをリストアップし、宿泊費を抑えるために自炊可能なホステルを予約しました。
旅の最中も、毎日家計簿アプリで支出を管理し、週に一度は計画と実績の差を確認して翌週の予算を調整しました。
例えば、食費を少し切り詰める代わりに、どうしても訪れたい美術館の入場料を捻出するなど、常に優先順位を考えながら計画を柔軟に修正しました。
その結果、最終的に予算内で目標を達成できました。
この経験から、目標から逆算して緻密な計画を立て、それを着実に実行する能力が身につきました。
貴社でもこの計画性を活かし、プロジェクトの予算管理などで貢献したいです。
(398文字)

解説

「予算15万円」「5カ国」といった具体的な数字目標と、「深夜バス」「家計簿アプリ」といった具体的な行動を盛り込むことで、計画性と実行力に強い説得力を持たせています。

計画を柔軟に修正したエピソードを加えることで、より実践的な能力があることを示唆しています。

例文3. 主体性をアピール(明確な目的を持って旅をした経験)

主体性をアピール

学生時代、タイの地方における地域開発の実態を学ぶという目的を掲げ、1ヶ月間のバックパック旅行を主体的に計画・実行しました。
大学で国際協力論を学ぶ中で、教科書だけでは分からない現地のリアルな課題を肌で感じたいと考えたのがきっかけです。
この目的を達成するため、単に観光地を巡るのではなく、事前に現地のNPOを10団体リストアップし、メールでコンタクトを取りました。
断られることもありましたが、情熱を伝えて交渉を重ね、最終的に2つの団体からアポイントをいただき活動を見学させていただきました。
また、通訳を介して農家の方々にインタビューを行い、「支援として本当に必要なものは何か」をヒアリングしました。
この経験から、自ら目的意識を持って行動することで、机上では得られない一次情報と深い学びが得られることを実感しました。
この主体性を、貴社の業務においても発揮していきたいです。
(383文字)

解説

「地域開発を学ぶ」という明確な目的を最初に提示することで、旅全体が「遊び」ではなく「目的を持った調査活動」であったことを示しています。

NPOへのアポイントや交渉といった、主体的な行動が具体的に描かれており、評価されます。

例文4. 異文化対応力をアピール(現地の人との交流や価値観の変化)

異文化対応力をアピール

ペルーの山岳地帯での2週間のホームステイを通して、文化や言語の壁を乗り越え、現地の方々と深い信頼関係を築いた経験です。
当初は、私の拙いスペイン語では全く意思疎通が図れず、孤立感を覚えました。
しかし、言葉が通じないからと諦めるのではなく、まずは行動で自分の意思を示そうと考えました。
毎日、積極的に農作業を手伝い、ジェスチャーを交えて必死にコミュニケーションを取り続けました。
また、食事の作法や家族内での役割の違いに戸惑いながらも、まずは観察し、郷に従うことを徹底して彼らの文化を尊重しました。
その結果、徐々に打ち解け、最終日には「家族の一員だ」という温かい言葉をかけていただきました。
この経験から、異なる背景を持つ人々と信頼関係を築くには、相手を尊重する姿勢と、言葉だけに頼らないコミュニケーションが重要だと学びました。
(359文字)

解説

「言葉が通じない」という具体的な課題に対し、「一緒に手伝う」「文化を尊重する」といった行動で乗り越えたプロセスを描くことで、異文化対応力やコミュニケーション能力の高さをアピールしています。

具体的な行動がイメージしやすいため、説得力があります。

例文5. 精神的な強さをアピール(長期のソロ旅での自己管理)

精神的な強さをアピール

2ヶ月間にわたる南米大陸での一人旅を、心身ともに健康な状態で最後までやり遂げた経験です。
この旅では、日々の宿探しやルート決定など、全ての意思決定を自分一人で行う必要がありました。
特に、言葉も通じない環境での孤独感や、高地での体調不良は精神的に大きな負担でした。
何度も日本に帰りたいと思いましたが、この旅で成長するという当初の目的を日記に書き出すことで、自身の原点に立ち返りました。
また、週に一度は日本食レストランで食事をするなど、自分なりのルールを設けて心身のバランスを保ちました。
その結果、困難な状況下でも自己を律し、目標を最後までやり遂げる精神的な強さを培うことができました。
この経験で得た自己管理能力と精神的なタフさは、プレッシャーのかかる仕事においても必ず活かせると考えています。
(344文字)

解説

一人旅特有の「孤独感」や「体調不良」といった精神的な課題に焦点を当て、それに対して「日記をつける」「自分なりのルールを設ける」といった具体的な自己管理術で乗り越えたことを示すことで、精神的な強さに説得力を持たせています。

内面的な葛藤に触れることで、リアリティが増しています。

例文6. 300文字指定(要点を絞って簡潔に伝える)

300文字指定

1ヶ月間の東南アジア縦断バックパック旅行で、予期せぬトラブルを乗り越えた経験です。
旅の途中、交通機関のストライキで丸一日移動できなくなる事態に陥りました。
そこで私は、すぐに気持ちを切り替え、その場で①代替ルートの確保、②宿の延長交渉、③翌日以降の計画見直し、という3つのタスクを立てて行動しました。
他の旅行者と協力して情報収集し、宿の主人にも交渉して、翌朝のバスを確保できました。
この経験から、不測の事態にも冷静に対応し、周囲を巻き込みながら解決策を見出す課題解決能力が身につきました。
貴社の業務でもこの強みを活かし、困難な状況でも着実に成果を出したいです。
(279文字)

解説

文字数が少ないため、エピソードを「トラブル解決」という一点に絞り、結論・課題・行動・学びの要点を簡潔にまとめています。

一文を短くし、具体的な行動を箇条書きのように示すと分かりやすくなります。

例文7. 400文字指定(基本的な構成を網羅する)

400文字指定

学生時代、1ヶ月かけてインドを一周するバックパック旅行を計画し、実行した経験に力を入れました。
多様な文化と価値観に触れたいという目的意識のもと、限られた予算内で安全に旅をするという目標を立てました。
出発前には、外務省の安全情報や個人のブログを読み込み、危険な地域を避けるルートを設計しました。
旅の途中では、列車の等級を一つ下げることで宿泊費を浮かせるなど、常に予算を意識して行動しました。
また、現地の方と積極的に交流し、手で食事をする文化など、自分の常識とは異なる習慣もまずは受け入れ、尊重することを心がけました。
その結果、当初の計画通りに旅を終えることができ、多様な文化に触れる中で、固定観念に囚われない柔軟な思考を身につけました。
この経験で培った計画性と実行力、そして多様性を受け入れる力は、様々な背景を持つお客様と協働する貴社の業務で必ず活かせると考えています。
(384文字)

解説

400字はガクチカの標準的な文字数です。

基本的な構成を、過不足なく盛り込むことができます。

この例文のように複数の強みをバランス良くアピールすることも可能です。

例文8. ただの遊びを目的ある挑戦に転換した例文

ただの遊びを目的ある挑戦に転換

私が学生時代に力を入れたことは、「日本の伝統工芸の現状を学ぶ」という目的を掲げ、国内の工房を巡る1ヶ月のバックパック旅行を計画・実行したことです。
大学のゼミで地方創生について学ぶ中で、机上の知識だけでなく、作り手の想いや現場の課題を直接感じたいと考えました。
そこで、事前にSNSや地域の観光協会を通して15箇所の工房をリストアップし、職人の方々に直接連絡を取りました。
熱意を伝えて交渉し、最終的に5箇所の工房で話を伺う機会をいただきました。
訪問時には、後継者不足の悩みや、海外展開の可能性など、現場ならではの貴重な話を伺えました。
この経験から、主体的な行動が深い学びに繋がることを実感し、課題解決には現場の声を聴くことの重要性を学びました。
(320文字)

解説

冒頭で「伝統工芸を学ぶ」という明確な学習目的を提示することで、旅全体が単なる観光ではないことを強調しています。

「工房へのアポ取り」といった具体的な行動が、目的意識の高さを裏付けており、「遊び」という印象を払拭しています。

例文9. 友人との旅で協調性や交渉力をアピール

友人との旅で協調性や交渉力

友人との2週間のタイ旅行で、意見対立を乗り越え、全員が満足する旅を実現した経験です。
旅の計画段階で、私は寺院巡りを、友人はビーチでのんびりすることを望み、意見が対立しました。
私はまず、友人の意見を傾聴し、なぜビーチに行きたいのかという背景を理解しました。
その上で、お互いの希望を両立できる折衷案として「午前は寺院を巡り、午後はビーチで過ごす」というタイムスケジュールを提案しました。
さらに、移動手段や予算についても双方の意見を取り入れ、全員が納得できる計画を練り直しました。
この経験から、異なる意見を持つ相手とも、まずは傾聴し、共通のゴールを見つけることで合意形成ができるという協調性を学びました。
この力は、チームで成果を出す貴社の業務で活かせると考えます。
(329文字)

解説

友人との旅という身近なテーマから、「意見の対立」という課題を設定し、「傾聴」「折衷案の提案」といった具体的な行動で解決したプロセスを描いています。

これにより、ビジネスシーンで不可欠な協調性や交渉力を効果的にアピールしています。

例文10. 大きな失敗談から「学び」と「改善能力」をアピール

大きな失敗談からの学び

学生時代、私の準備不足が原因で、友人との台湾旅行の初日を台無しにしてしまった失敗経験です。
私が航空券の手配を担当しましたが、全員のパスポート名の確認を怠ったため、友人の一人が搭乗できず、便を変更する事態となりました。
私は自身の確認不足を深く反省し、友人に謝罪すると共に、その場で代替便の確保と現地での計画見直しに全力を注ぎました。
この失敗から、チームで行動する際の「確認」という基本がいかに重要であるかを痛感しました。
この経験以降、サークルの活動などでは、些細なことでもダブルチェックを徹底し、リスクを未然に防ぐことを心がけています。
この失敗から得た教訓と改善能力を、貴社の業務においても活かしていきたいです。
(305文字)

解説

自らの「失敗」を正直に認め、その原因を具体的に分析している点が誠実さを感じさせます。

失敗をただの失敗で終わらせず、「反省」と「次の行動への改善」に繋げていることを示すことで、失敗から学べる成長意欲の高い人材であることをアピールできます。

【ガクチカでバックパッカー】経験をテーマにする時の注意点

バックパッカー経験は大きなアピールポイントになりますが、伝え方を間違えるとかえってマイナスの印象を与えてしまう可能性もあります。

ここでは、ガクチカとしてバックパッカー経験を語る際に、特に気をつけるべき3つの注意点を解説します。

現実逃避やただの遊びだと思わせない

採用担当者が最も懸念するのは、あなたの経験が「就職活動からの現実逃避」や「ただの長期旅行」に映ることです。

この懸念を払拭するためには、旅の「目的意識」を明確に語ることが不可欠です。

「なぜ留学やインターンではなく、バックパッカーという手段を選んだのか」「その旅を通して何を得ようとしていたのか」を具体的に説明しましょう。

目的を最初に提示することで、あなたの行動が単なる遊びではなく、明確な意図を持った自己投資であったと示すことができます。

楽しかった思い出話だけで終わらせない

ガクチカは、楽しかった出来事を報告する場ではありません。

「夕日が綺麗だった」「現地の料理が美味しかった」といった感想だけでは、あなたの個性や能力は伝わりません。

企業が知りたいのは、あなたが目標達成や課題解決のために「どのように考え、行動したか」というプロセスです。

楽しかったエピソードの裏で、どのような困難があり、それをどう乗り越えたのか、その経験から何を学んだのかを語ることで、あなたの人柄やポテンシャルを伝えることができます。

「〇〇へ行った」という事実だけをアピールしない

「インドを一周した」「ヨーロッパを10カ国巡った」という事実そのものに、企業はさほど興味を持ちません。

採用担当者は、その結果に至るまでのあなたの思考や行動のプロセスに注目しています。

旅の実績は、あくまであなたの行動が成果に繋がったことの証明に過ぎません。

目的意識、そして目標達成のためにどのような工夫や努力をしたのかという過程こそが、あなたの人柄や能力を伝える最も重要な部分であることを意識してください。

【ガクチカでバックパッカー】よくある質問

ここでは、バックパッカー経験をガクチカとしてアピールする際に、多くの就活生が抱く疑問についてQ&A形式で回答します。

質問アイコン

大きなトラブルもなく、無事に帰国した場合でもガクチカになりますか?

回答アイコン

はい、もちろんなります。むしろ、それはあなたの「計画性」や「危機管理能力」の高さを証明する素晴らしいエピソードになります。トラブルがなかったのは、あなたが出発前に綿密な情報収集を行い、危険な場所を避け、常にリスクを想定して行動していた結果です。その「トラブルを未然に防いだプロセス」を具体的に語ることで、あなたの準備力や堅実さをアピールできます。

質問アイコン

サークルやアルバイトの経験と比べて、不利になることはありますか?

回答アイコン

不利になることは一切ありません。ガクチカに優劣はなく、どの経験からでもあなたの強みを伝えることができます。バックパッカー経験は、サークルやアルバイトでは示しにくい「主体性」「課題解決能力」「精神的な強さ」といった点をアピールしやすい、非常にユニークで強力なエピソードです。あなたが伝えたい強みに合わせて、最適なエピソードを選びましょう。

質問アイコン

面接で「なぜバックパッカーをしようと思ったの?」と深く聞かれたらどう答えますか?

回答アイコン

ESに書いた内容と一貫性を持たせつつ、より具体的な目的意識を伝えることが重要です。「現実逃避で」といったネガティブな理由は避け、「多様な価値観に触れて自身の視野を広げたかった」「誰も知らない環境で自分の課題解決能力を試したかった」など、自己成長に繋がるポジティブな動機を語りましょう。あなたの学習意欲やキャリアに対する真剣な姿勢が伝わり、説得力が増します。

質問アイコン

「計画性がない」「危険なことをした」とマイナス評価に繋がりませんか?

回答アイコン

そのように評価されるかどうかは、伝え方次第です。自由な旅をアピールするのではなく、旅の目的を達成するために「いかに準備し、リスクを管理したか」に焦点を当てて話すことが重要です。予算管理、ルート設計、現地の治安情報の収集といった具体的な準備について語ることで、あなたの行動が無計画なものではなく、目的達成のための計算された挑戦であったことを示すことができます。

質問アイコン

海外ではなく、国内を旅した経験でもアピールできますか?

回答アイコン

はい、全く問題ありません。重要なのは「どこへ行ったか」ではなく、「そこで何をしたか」「何を学んだか」というプロセスです。例えば「日本の伝統工芸の現状を学ぶため、1ヶ月かけて工房を巡った」といった明確な目的を持って計画・実行した経験であれば、国内の旅でもあなたの主体性や行動力を十分にアピールすることができます。

まとめ

この記事では、バックパッカーの経験をガクチカとして最大限にアピールするための方法を、具体的な構成や例文を交えて解説しました。

バックパッカーという経験は、他の学生にはないあなただけのユニークで強力な武器です。

この記事で紹介したポイントを参考にすれば、あなたの「課題解決能力」「計画性」「主体性」といった、ビジネスで直接活かせる能力を、説得力を持って採用担当者に伝えることができます。

大切なのは、「どこへ行ったか」という結果だけでなく、そこに至るまでの「目的意識」と「プロセス」を具体的に語ることです。

自信を持って、あなたの素晴らしい経験をアピールしてください。

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