マーケティング職の面接はどうしたら受かる?よく聞かれる質問とポイントを解説

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

マーケティング職志望の皆さん、就職活動お疲れ様です。

華やかに見えるマーケティングの仕事に憧れを持つ一方で、面接で何を聞かれるのか、どう対策すれば受かるのか、不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、新卒採用のマーケティング職の面接に特化し、よく聞かれる質問から面接官が見ているポイント、具体的な準備の方法までを網羅的に解説します。

あなたの熱意とスキルを最大限にアピールし、成功を掴むための準備を一緒に進めていきましょう。

 

マーケティング職の面接試験のポイント

マーケティング職の面接は、他の職種と比べて特に論理性や情報感度の高さ、そして何より顧客視点を持っているかが重視されます。

企業側は、あなたが自社の製品やサービスを、どの顧客に、どのようして届け、結果としてどう会社に貢献できるかを具体的に考えられる人材かどうかを見ています。

単に広告やWebが好きというだけでなく、数字やデータに基づいた冷静な分析力と、新しいことに挑戦する好奇心の両方をアピールすることが、採用成功の重要な鍵となります。

 

合格するには業務に対する理解が必要

マーケティング職と一口に言っても、その仕事内容は企業によって千差万別です。

Web広告の運用、SNSの管理、市場調査、イベント企画、営業と連携した販売促進策の作成など、業務は多岐にわたります。

面接を受ける会社のマーケティング部門が、具体的にどのような業務を担当しているのかをしっかり把握することが不可欠です。

企業のWebサイトや求人情報、紹介記事などを読み込み、その会社が今どの分野に力を入れているのかを理解しましょう。

その上で、あなたが持っているスキルや経験(例:ゼミでの分析経験、SNS運用の経験など)を、その業務にどう活用し、貢献できるかを具体的に説明できる準備をしておくことが求められます。

 

予想できる問題はあらかじめ練習する

面接の成功は、どれだけ「準備」できたかで決まります。

特にマーケティング職の面接では、志望動機や自己PRといった定番の質問に対して、「なぜそう考えるのか?」という理由を深く掘り下げられるケースが非常に多いです。

面接官は、あなたの思考の深さや論理的な説明能力を見ています。

そのため、回答例を丸暗記するだけでは不十分です。

大切なのは、あなた自身の経験や考えに基づいた回答の「核」を作成し、それを自分の言葉で具体的に説明できるように何度も練習すること。

なぜその企業でマーケティングがしたいのか、自分の強みをどう活かせるのか、しっかりと言語化できるまで準備を重ねましょう。

 

マーケティング職の面接のよくある質問と回答例

ここからは、マーケティング職の面接で特に聞かれやすい、よくある質問とその回答のポイントを解説します。

これらの質問は、面接官があなたの「マーケティングへの適性」や「会社への貢献意欲」を判断するための重要な材料となります。

回答の方向性を示す例も紹介しますが、これはあくまでヒントです。

あなた自身の具体的な経験や考え、応募する企業の特色に合わせて、オリジナルの回答を作成することが何よりも重要です。

 

志望動機について

志望動機は、あなたの熱意と企業研究の深さが試される最重要質問です。

「なぜ数ある職種の中でマーケティング職なのか」「なぜ多くの企業の中から、御社(その会社)を志望したのか」を明確に伝える必要があります。

面接官は、あなたが自社の製品やサービス、あるいはそのマーケティング活動に本当に興味を持ち、深く理解しているかを見ています。

 

(回答の方向性例)「私がマーケティング職を志望する理由は、顧客のニーズを的確に捉え、その価値を届ける仕事に大きな魅力を感じるからです。

中でも御社は、〇〇(具体的な商品やサービス)において、〇〇(Web広告、SNS活用法など)といった独自の戦略で成功を収めておられます。

私も御社の一員として、データ分析のスキルを活かし、より多くの顧客に製品の魅力を届け、結果に貢献したいと考え志望いたしました。

入社後の抱負について

この質問では、あなたのキャリアプランの具体性や、入社後の成長意欲が評価されます。

面接官は、あなたが自社で長期的に活躍してくれる人材かどうかを把握したいと考えています。

単に「頑張ります」や「勉強させてもらいます」といった受け身の姿勢ではなく、自ら何を学び、それをどう仕事に活用していきたいかを具体的に示すことが大切です。

 

(回答の方向性例)「まずは一日も早く、御社のマーケティング手法や業務の流れを把握し、基礎的なスキルを確実に身につけたいです。

将来的には、学生時代に力を入れてきた〇〇(例:データ分析、Webサイト作成)の経験を活かし、特に〇〇(例:Web広告の運用、SEO対策)の分野で専門性を高めたいと考えております。

顧客のニーズを的確に捉えた提案ができる人材に成長し、御社の売上向上に貢献することが私の目標です。

自己PRについて

自己PRは、あなたの強みやスキルが、マーケティング職という仕事でどう活かせるかをアピールする絶好のチャンスです。

マーケティング職で求められる能力、例えば「分析力」「企画力」「情報収集力」「粘り強さ」「周りを巻き込む力」などを、学生時代の具体的なエピソードを交えて説明しましょう。

その結果、何を得たのかまで伝えられると良いです。

 

(回答の方向性例)「私の強みは、課題を分析し改善策を実行できる点です。

〇〇(例:飲食店のアルバイト)で、集客数の伸び悩みが課題でした。

そこで私は、来店客向けの簡単なアンケートを作成・実施し、顧客層や来店理由を分析しました。

その結果、〇〇(例:SNSでの情報発信が弱い)ことが分かり、〇〇(例:ターゲット層に合わせたSNS投稿)を店長に提案し、実行しました。

結果、〇〇(例:SNS経由の来店数が前月比〇%アップ)しました。

この経験を活かし、御社のマーケティング業務においても、データに基づいた改善提案で貢献したいです。

時事問題について

マーケティング職は、世の中のトレンドや新しい技術、消費者の行動変化に常にアンテナを張る必要がある仕事です。

この質問では、あなたの情報感度や、物事を自分なりに考える力が試されます。

特に、Webマーケティングの新しい手法、SNSの動向、広告関連のニュース、競合他社の動向などはチェックしておきましょう。

 

(回答の方向性例)「私が最近注目しているのは、〇〇(例:ショート動画の活用、AIによる広告作成)に関するニュースです。

特に〇〇という点で、今後のマーケティング活動に大きな影響を与えるのではないかと考えています。

この技術は、御社の〇〇(例:ターゲット層である若年層へのアプローチ)にも活用できる可能性があり、私自身も入社後はこうした新しい手法を積極的に学び、効果的な施策の作成に活かしていきたいと考えています。

基本的な面接突破の方法

マーケティングに関する専門的なスキルや知識も重要ですが、それ以前に、面接官は「一人のビジネスパーソンとして信頼できるか」を厳しく見ています。

面接は、知識を試すテストの場であると同時に、あなたと面接官との「対話」の場です。

うまく話すことよりも、誠実に、相手の意図を汲み取り、しっかりと思いを伝えることが成功の鍵。

ここでは、面接を突破するための基本的な心構えと方法を解説します。

 

面接官の質問を理解し対応する

面接で最も大切な基本は、「聞かれたことに的確に答える」ことです。

特にマーケティング職の面接では、回答が論理的であるかが重視されます。

面接官の質問の意図を正確に把握し、まずは「結論」から話すことを意識しましょう。

その上で、「理由」「具体例」「結論(貢献)」といった流れ(PREP法)で説明すると、非常に伝わりやすくなります。

緊張して早口になったり、用意した回答を一方的に話したりせず、相手の反応を見ながら、言葉のキャッチボールをする意識を持つことが重要です。

 

丁寧にはっきりと声を出す

あなたの熱意や自信は、「声」にも表れます。

小さな声でボソボソと話してしまうと、「自信がないのかな?」「この人に仕事を任せて大丈夫かな?」と面接官に不安を与えてしまいます。

マーケティングの仕事は、社内の営業担当や開発担当、社外の広告代理店など、多くの人と連携(コミュニケーション)する能力が求められます。

背筋を伸ばし、相手の目を見て、丁寧な言葉遣いではっきりと話すこと。

それだけで、あなたの信頼感や積極性は格段に良い印象として伝わります。

 

自分の言葉で回答する

面接対策の記事や本で見つけた例文をそのまま暗記して話すのは、最も避けるべきことです。

面接官は何人もの応募者を見ており、そうした「借り物の言葉」はすぐに見抜かれます。

また、少し深掘りされた質問をされると、答えに詰まってしまうでしょう。

大切なのは、あなた自身の「経験」や「考え」に基づいた「自分の言葉」で語ることです。

なぜそう思ったのか、その経験から何を学んだのか。

たとえ拙くても、自分の思いを自分の言葉でしっかり伝えようとする姿勢こそが、面接官の心を動かし、あなたという人材の魅力として伝わります。

 

マーケティング職の面接試験の注意点

面接では、あなたが話す「内容」と同じくらい、「話し方」や「見た目」、「態度」といった非言語的な部分も見られています。

これらはあなたの第一印象を決定づける重要な要素です。

どんなに素晴らしい志望動機やスキルを持っていても、基本的なマナーが守れていなければ、面接官に「一緒に働きたい」とは思ってもらえません。

ここでは、マーケティング職の面接で特に気をつけたい、回答内容以外の注意点を解説します。

 

服装や髪に気をつける

面接における服装の基本は、清潔感です。

Web系企業やベンチャー企業の中には、比較的ラフな服装が許容される会社もありますが、新卒採用の面接では、企業側から「私服でお越しください」といった具体的な指示がない限り、リクルートスーツを着用するのが最も無難です。

スーツやシャツにシワや汚れがないか、靴は磨かれているかを前日までに必ず確認しましょう。

髪型やメイクなども、清潔感を第一に整えることが大切です。

TPOをわきまえた服装ができるかどうかも、社会人としての評価ポイントの一つです。

 

態度と姿勢

面接は、面接室に入室するところから始まっています。

ドアのノック、お辞儀、椅子の座り方、話を聞く姿勢など、一連の動作全てが評価の対象です。

背筋を伸ばして良い姿勢を保ち、面接官の目を見てハキハキと話しましょう。

相手が話している時は、適度に相槌を打ったりうなずいたりして、「しっかり話を聞いています」という姿勢を示すことも、コミュニケーション能力の一環として重要です。

マーケティング職は「顧客視点」が求められる職種。

まずは目の前にいる面接官という「相手」の立場に立った、気持ちの良い振る舞いを心がけましょう。

 

面接練習はAIでするのもあり!

「面接の準備はしたけれど、人前で話すのが苦手」「キャリアセンターや友人と予定が合わない」そんな時におすすめしたいのが、AIを活用した面接練習サービスです。

近年、AIが面接官役となり、あなたの回答や話し方、表情などを分析・評価してくれるサービスが増えています。

時間や場所を選ばずに、納得いくまで何度でも練習できるのが大きな魅力。

無料や簡単な登録で試せるものも多く、客観的なフィードバックをもらえるため、自分では気づきにくい癖や改善点を把握するきっかけにもなります。

おわりに

マーケティング職の面接は、あなたの論理性と熱意、そして「顧客の立場で物事を考える力」を企業に伝える絶好のチャンスです。

面接官は、あなたのスキルや経験だけでなく、あなたという「人」が、自社でいきいきと働き、結果に貢献してくれるかどうかを見ています。

この記事で紹介したポイントや質問例を参考に、しっかり準備を重ねてください。

面接は企業があなたを判断する場であると同時に、あなたがその会社で働きたいかを判断する場でもあります。

準備を尽くしたら、あとは自信を持って、あなたの言葉で魅力を伝えてください。

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