
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
面接対策を進めている学生の皆さん、こんにちは。
大学受験や入試の面接でアドミッションポリシーについて聞かれたらどうしよう、と悩んでいませんか。
アドミッションポリシーは、その大学や学部がどんな学生に来てほしいかを示す大切な方針です。
面接官がこの質問をするのには明確な理由があります。
この記事では、なぜアドミッションポリシーが面接で聞かれるのか、その理由と具体的な答え方を例文付きで徹底的に解説します。
この記事を読めば、あなたの思いや経験をしっかり面接官に伝える方法がわかり、自信を持って面接対策に取り組めるようになるはずです。
面接でアドミッションポリシーについて聞かれる理由
面接でアドミッションポリシーについて質問されるのは、単に内容を知っているか確認するためだけではありません。
面接官は、あなたが大学の方針をしっかり理解した上で受験しているか、その本気度を知りたいと思っています。
大学側は、入学後に意欲的に学び、成長してくれる人を求めています。
そのため、アドミッションポリシーへの共感を自分の言葉で説明できるか、その内容とあなたの目標が合っているかを重視して見ているのです。
大学・学部とのマッチ度を見たい
面接官が最も知りたい点の一つは、あなたと大学・学部の相性、つまりマッチ度です。
アドミッションポリシーは学校側からのメッセージであり、求める学生像そのものです。
例えば、主体的に学ぶ力を重視する学部であれば、面接ではあなたが高校時代にどう考え、行動したかの経験を聞かれるでしょう。
あなたがアドミッションポリシーに共感し、自分の強みや経験がそれに合っていることを具体的に伝えられれば、面接官はあなたが入学後も活躍してくれるだろうと良い印象を持ちます。
入学後の学びへの意欲を確認したい
大学は、入学することがゴールではなく、入学後にしっかり学んでくれる学生を求めています。
アドミッションポリシーを理解しているということは、あなたがその大学の教育方針やカリキュラムに関心を持ち、ここで学びたいという強い意志を持っている証拠になります。
面接官は、あなたが本学の教育内容をどれだけ知り、それに対してどう取り組みたいか、その熱意を知りたいのです。
総合型選抜や学校推薦型選抜では特にこの点が重視されるため、対策は必要不可欠です。
志望理由の深さを知りたい
アドミッションポリシーに関する質問は、あなたの志望理由が表面的でないか、その深さを測るためのものでもあります。
単に偏差値や知名度だけで大学を選んだのではなく、その大学の教育方針や求める人物像に共感して志望していることを伝える絶好の機会です。
自分の考えや経験とアドミッションポリシーを結びつけて説明できれば、他の受験生との差別化につながり、志望度の高さを説得力を持ってアピールできます。
しっかり準備しておくことが大切です。
面接でアドミッションポリシーを答える際のポイント
アドミッションポリシーについて答える際、ただ内容を暗記して読み上げるだけではいけません。
重要なのは、それを自分なりにどう解釈し、自分の経験や目標とどう結びつけるかです。
面接官は、あなたがポリシーのどの点に共感し、それに対して自分がどう合致しているかを具体的に知りたがっています。
ここでは、面接で効果的に伝えるための3つの重要なポイントを紹介します。
このポイントを意識して、あなた自身の言葉で答えを準備しましょう。
1. まずはアドミッションポリシーを徹底的に理解する
対策の第一歩は、志望する大学・学部のアドミッションポリシーを正確に理解することです。
大学の公式ウェブサイトや入試要項をしっかり確認しましょう。
多くの場合、知識や技能、思考力、主体性など、大学が求める能力や人物像が具体的に書かれています。
どの言葉が使われているか、特に重視されている点は何かを見極めてください。
この理解が曖昧だと、次のステップである自分との結びつけができなくなってしまいます。
2. 自分の経験や強みと結びつける
アドミッションポリシーを理解したら、次にその内容と自分の経験や強みを結びつける作業が必要です。
例えばポリシーに自主性が求められているなら、高校時代に自分で目標を立てて取り組んだ経験や、部活動などで主体的に動いたエピソードを具体的に説明できるようにします。
自分の経験をアドミッションポリシーというフィルターを通して見直すことで、説得力のある自己アピールが完成します。
あなたの人柄や能力が伝わるように整理しておきましょう。
3. 入学後の目標や学びたいことを具体的に示す
最後に、アドミッションポリシーに合致する自分が、入学後にどう学び、成長したいかを具体的に伝えます。
大学の方針に共感し、自分の経験も合っている、だからこそ私は本学でこんな風に学びたい、と未来への意欲を示しましょう。
例えば、特定のカリキュラムや研究に興味があるなら、それに触れつつ、アドミッションポリシーで求められる力をさらに伸ばしたいと説明する方法があります。
社会に出てどう貢献したいかまで考えられると、さらに良い印象を与えられます。
アドミッションポリシーの答え方 回答例文
ここでは、面接でアドミッションポリシーについて聞かれた際の具体的な回答例文を3つ紹介します。
総合型選抜、学校推薦型選抜、そして一般選抜の面接など、入試形態によってもアピールすべき点は異なります。
自分自身の経験や志望する学部の特徴に合わせて、どうアレンジすれば良いかの参考にしてください。
大切なのは、丸暗記ではなく、自分の思いを自分の言葉で伝えることです。
例文1:リーダーシップ経験をアピールする場合(総合選抜型)
私が貴学のアドミッションポリシーの中で特に共感したのは、多様な人々と協働し、社会に貢献しようとする主体性を重視されている点です。
私は高校で文化祭の実行委員長を務め、意見の異なる多くのメンバーの考えをまとめ、一つの目標に向かってチームを導く経験をしました。
この経験を通して、対話の重要性と課題解決のために主体的に動く力を学びました。
入学後は、この経験を活かし、貴学の多様な仲間と積極的に関わりながら、地域社会の課題解決に向けたプロジェクトに参加したいと考えています。
例文2:探究学習の経験をアピールする場合(学校推薦型選抜)
私は、貴学部のアドミッションポリシーにある、深い探究心と論理的思考力を持つ学生を求めるという点に強く惹かれました。
高校時代の探究学習では、地域の活性化について興味を持ち、実際に現地で調査を行い、課題分析と解決策の提案を論文にまとめました。
この経験から、知識を学ぶだけでなく、それを使って考えることの面白さを知りました。
貴学部で〇〇の分野に関する専門知識を深く学び、高校で培った探究する力をさらに伸ばしていきたいと思い、志望いたしました。
例文3:明確な学習目標をアピールする場合(一般選抜の面接)
はい、貴学科のアドミッションポリシーにある、幅広い教養と高い専門性を身につけようとする意欲的な学生を求めるという点を拝見し、まさに私が目指す学びの姿だと感じました。
私は将来、〇〇の分野で専門家として社会に貢献したいという目標を持っています。
そのためには、まず1・2年次で幅広い教養をしっかり学ぶことが重要だと考えています。
その上で、貴学科の充実した専門カリキュラムを通じて、目標達成に必要な高度な知識と学力を身につけたいと強く思っています。
面接でアドミッションポリシーを答える際の注意点
アドミッションポリシーについて答える際、いくつかの注意点があります。
まず、ポリシーの文言をそのまま暗記して話すだけでは評価されません。
面接官が知りたいのは、あなたの理解と共感度です。
また、自分の経験を話す際に、それがポリシーとどう結びつくのかを明確に説明することが重要です。
単なるエピソードの紹介で終わらせず、その経験から何を学び、大学の求める人物像にどう合致するかを意識して伝えてください。
見当違いな答えは、準備不足だと思われる可能性があるので、しっかり読み込んでおく必要があります。
アドミッションポリシーの面接対策に関するよくある質問
ここでは、学生の皆さんから多く寄せられる、アドミッションポリシーの面接対策に関する質問にお答えします。
多くの受験生が同じような疑問や不安を持っているものです。
疑問点を解消し、自信を持って対策を進めましょう。
アドミッションポリシーのどこを見ればいいですか?
アドミッションポリシーは、大学全体のものの他に、学部や学科ごとにも設定されている場合が多いです。
必ず自分が受験する学部・学科のものを確認してください。
大学のウェブサイトや募集要項に必ず記載されています。
特に注目してほしいのは、求める学生像として挙げられているキーワードです。
例えば、主体性、協調性、探究心、知識、学力など、大学がどのような力や資質を重視しているかをしっかり読み解きましょう。
自分の経験がポリシーに合っていない気がします…
アドミッションポリシーに書かれているすべての項目に、完璧に合致する輝かしい経験を持っている必要はありません。
大切なのは、ポリシーのどの点に自分が共感し、それに対して高校時代にどんな意識で物事に取り組んできたか、そして入学後にどう努力したいかを自分の言葉で伝えることです。
例えば、目立った活動経験がなくても、日々の授業や部活動の中で考え、努力したことを、ポリシーの言葉と結びつけて説明できれば大丈夫です。
まとめ
面接でアドミッションポリシーについて答えるためのポイントや例文を解説してきましたが、いかがでしたか。
アドミッションポリシー対策は、単なる入試対策にとどまりません。
大学が何を求めているかを知り、それに対して自分はどう向き合うかを深く考えるプロセスは、あなた自身が大学で何を学びたいのか、将来どうなりたいのかを再確認する絶好の機会です。
この記事を参考に、あなた自身の言葉で、あなたの熱意と思いを伝える準備を進めてください。
応援しています。