【例文5選】経理・財務の志望動機の書き方は?未経験者向けにポイントを解説!

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

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はじめに

就職活動において、経理・財務職は常に高い人気を誇る職種の一つです。

しかし、「会社の数字を扱う部署」という漠然としたイメージだけで志望動機を作成しようとすると、他の就活生との差別化が難しくなってしまいます。

この記事では、経理・財務の仕事の本質的な魅力と将来性、そして企業がどのような人物像を求めているのかを深く掘り下げます。

それらを志望動機に落とし込むための準備から作成のポイント、さらにすぐに使える例文まで、ステップバイステップで解説します。

この記事を読み終える頃には、あなた自身の言葉で自信を持って経理・財務職への熱意を語れるようになっているはずです。

【経理・財務の志望動機】将来性

経理・財務は、企業の経営活動における血液とも言える「お金の流れ」を管理する、極めて重要な役割を担っています。

この職種が持つ将来性は、単に現在の需要が高いというだけでなく、今後の社会やテクノロジーの変化においても、その存在価値が増していくと予想される点にあります。

企業のグローバル化やM&Aの増加、そしてDX(デジタルトランスフォーメーション)の波は、経理・財務の業務内容を高度化させ、より戦略的な視点が求められる時代になってきました。

この導入では、経理・財務職が持つ盤石な基盤と発展性について概観し、志望動機を考える上での土台を築きましょう。

経理・財務の現状

経理・財務職は、企業活動の健全性を保つための「守り」の役割を担いつつ、経営戦略の意思決定に貢献する「攻め」の側面も強めています。

現状として、経理業務の多くはIT技術の進化により自動化が進みつつありますが、これは単純な作業が減少することを意味しており、より高度な分析力や企画力が求められるフェーズへと移行していることを示しています。

特に、国際会計基準への対応やサステナビリティに関する情報開示など、求められる知識の幅は広がり続けています。

そのため、単なる記帳や伝票処理といった業務だけではなく、経営層に近い立場でデータに基づいた提言を行う機会が増えており、キャリアパスの多様性が広がっているのが現状です。

これは、新卒の皆さんが入社後に専門性を高め、企業の成長に深く関わることができる大きな魅力と言えるでしょう。

経理・財務の需要

経理・財務の専門性を持つ人材は、企業の規模や業種を問わず、常に高い需要があります

企業が事業を継続し拡大していくためには、正確な財務状況の把握と資金繰りの管理が不可欠であり、これらは経理・財務部門の独占業務です。

特に、企業の成長フェーズにおいては、新規事業への投資判断やM&A戦略の策定など、将来のキャッシュフローを見通す能力が欠かせません。

また、法令遵守(コンプライアンス)に対する社会的な要請が高まる中で、ガバナンス体制を強化するための中心的な役割も担っています。

少子高齢化に伴う労働人口の減少が懸念される中でも、AIには代替されにくい専門的な知見が求められるため、長期的に見て安定したキャリアを築きやすい職種だと言えます。

専門知識を磨き続ける意欲さえあれば、転職市場でも価値の高い人材として活躍し続けることができるでしょう。

求められるもの

現代の経理・財務職に求められるものは、従来の「正確性」や「法令遵守」といった基礎的な能力に加え、高度な情報分析能力と戦略的な思考です。

グローバル化が進む現代においては、国際会計基準への対応力や為替リスクの管理能力など、より専門的で広範な知識が必要となります。

また、単に過去の数字を整理するだけでなく、その数字が持つ意味を読み解き、経営陣に対して未来に向けた示唆を与えるコンサルティング的な役割も重要視されています。

そのため、日々の業務を通じて得たデータを活用し、事業部門と連携しながらコスト削減や収益改善に繋がる提言を行うことが期待されています。

変化を恐れず、新しい知識を学び続ける意欲と、企業全体を見渡す広い視野を持った人材が、今後の経理・財務部門を牽引していくことになるでしょう。

【経理・財務の志望動機】仕事内容

経理・財務という言葉で一括りにされがちですが、実際にはその業務内容は多岐にわたり、企業経営のあらゆる側面に深く関わっています。

この職種を志望するからには、一つ一つの業務が持つ意味を理解し、その中で自分がどのような貢献をしたいのかを明確にすることが重要です。

経理部門は「過去の取引の記録・集計」、財務部門は「将来の資金計画・調達」と大別されることが多いですが、実際には密接に連携しています。

このセクションでは、経理・財務の主要な業務内容を細かく分類し、それぞれの業務が企業の中でどのような価値を生み出しているのかを紹介します。

これにより、あなたの関心や強みがどの業務と結びつくのかを見つけ出し、説得力のある志望動機作成に活かしてください。

日次・月次・年次の経理業務

日々の取引を記録・整理する経理業務は、経理・財務職の基本中の基本です。

具体的には、現金の出納管理や伝票の処理、売掛金・買掛金の管理など、会社の「お金の動き」を正確に記録していきます。

月次業務では、これらの日次データを集計し、月次決算書を作成して経営状況を素早く把握するための資料を作成します。

そして、最も重要な業務の一つが年次業務で、一年間の財務活動を総括する年次決算書の作成と監査対応です。

これらの決算書は、株主や金融機関、税務署など、社外のステークホルダーに対して企業の財政状態と経営成績を報告する公的な文書となります。

正確さが求められるのはもちろんのこと、決められた期日までに作業を完了させるスケジュール管理能力も同時に要求される業務です。

資金調達・資金繰り管理

財務部門の核となる業務の一つが、企業の事業活動に必要な資金をどのように調達し、効率的に運用するかを計画・実行することです。

短期的な運転資金から、設備投資や新規事業といった長期的な資金まで、最適な資金調達方法(銀行借入、社債発行など)を選択し実行に移します。

また、日々の資金繰り管理も重要であり、いつ、いくらのお金が入ってきて、いつ、いくらのお金が出ていくのかを緻密に予測し、資金ショートを起こさないように管理します。

これは、企業の信用を維持し、事業の継続性を担保するための生命線とも言える業務です。

金利や為替の動向など、外部環境の変化を常に注視しながら、企業にとって最も有利な条件で資金を確保するための高度な専門知識と交渉力が求められます。

予算策定と実績管理

企業の目標達成に向けた「羅針盤」を作成するのが、予算策定と実績管理の業務です。

次年度の売上目標やコスト計画を各部門と連携しながら策定し、全社的な活動の指針となる予算を組み立てます。

予算は単なる数値目標ではなく、企業が目指す方向性を示す重要な経営戦略の一つです。

予算策定後は、毎月の実績と予算との差異を分析し、なぜ差異が生じたのかを深く掘り下げて原因を特定します。

そして、その分析結果を経営層や各事業部門にフィードバックし、今後の行動計画の見直しや改善を促します。

この業務を通じて、経理・財務部門は企業経営のPDCAサイクルを回すための中心的な役割を果たすことになり、非常に戦略的な視点が求められます。

【経理・財務の志望動機】向いている人

経理・財務の仕事は、数字を正確に扱うことはもちろん、それ以上に論理的な思考力やコミュニケーション能力が求められる奥深い職種です。

志望動機を作成する際、「なぜ自分は経理・財務に向いているのか」を具体的に言語化できると、採用担当者に強い印象を与えることができます。

この導入では、経理・財務職として活躍するために必要とされる具体的な適性を多角的に解説します。

あなたが持つ強みや性格が、この職種のどの側面に合致しているのかを確認し、自己分析を深めるヒントとして活用してください。

自分の特性と仕事内容との共通点を見出すことで、説得力のある「向いている人」としての志望動機を構築できるようになります。

正確性と丁寧さを追求できる人

経理・財務の業務は、企業の信頼性を左右する「正確性」が何よりも重要視されます。

一つ一つの数字の入力ミスや計算間違いが、企業の財務状況を大きく歪め、ひいては経営判断や外部評価に悪影響を及ぼす可能性があるからです。

そのため、細部にまで注意を払い、地道な作業にも根気よく取り組める丁寧さが求められます。

チェックリストを用いるなど、ミスを防ぐための仕組み作りを自ら考え、実行できる人も向いているでしょう。

また、単に作業が正確なだけでなく、なぜその数字になったのか、その根拠を論理的に説明できる能力も不可欠です。

数字に対する責任感を持ち、妥協せずに正しい結果を追求し続けられる姿勢は、この職種のプロフェッショナルとして必須の資質です。

論理的思考力と分析力がある人

経理・財務部門は、過去の数字を整理するだけでなく、その数字の裏にある「企業のストーリー」を読み解き、未来に繋げる役割を担います。

したがって、事象を構造的に捉え、筋道を立てて考える論理的思考力が求められます。

例えば、決算書の数字を見て、どの費用が増加し、それがどのような事業活動の結果なのかを分析し、改善策を導き出す能力が必要です。

また、予算と実績に差異が生じた際、表面的な原因だけでなく、真の要因はどこにあるのかを多角的なデータから突き止める分析力も不可欠です。

物事を感情ではなく客観的なデータに基づいて判断できる人、そして複雑な情報を整理して分かりやすく伝えられる人は、特に財務戦略や経営企画といった上流工程で大きな力を発揮できるでしょう。

変化への適応力と学習意欲が高い人

経理・財務の分野は、会計基準の改正や税法の変更、そしてテクノロジーの進化など、外部環境の変化が非常に大きい領域です。

新しい制度やシステムが導入されるたびに、業務プロセスや知識をアップデートしていく必要があります。

そのため、現状維持を好む人よりも、新しい知識やスキルを積極的に学び続ける意欲と、変化に柔軟に対応できる適応力が求められます。

特に近年は、AIやRPAなどの導入が進み、単純作業は自動化されつつあるため、専門的な知識に加え、データサイエンスなどの新しい視点を取り入れることが重要になってきています。

常にアンテナを張り、自己成長を通じて企業の進化をサポートできる人は、この職種で長期的に活躍できるでしょう。

秘密保持の意識と高い倫理観を持つ人

経理・財務職は、企業の機密性の高い財務情報や経営戦略の核心に触れる機会が非常に多い職種です。

これらの情報を外部に漏らすことは、企業の信用を失墜させ、競争優位性を損なう重大なリスクとなります。

したがって、職務上知り得た情報を厳重に管理し、高い倫理観と秘密保持の意識をもって業務に取り組むことが絶対条件です。

会社の利益と社会のルールを遵守し、不正を許さない強いプロフェッショナル意識が求められます。

誠実さや責任感といった内面的な資質は、決算書の正確性や企業統治(ガバナンス)の維持に直結するため、採用選考においても非常に重視されるポイントです。

【経理・財務志望動機】そもそも志望動機とは?

志望動機とは、あなたが「なぜその企業を選び、なぜその職種を希望するのか」を明確に言語化したものです。

単に「御社に興味がある」という熱意を伝えるだけでなく、「入社後、自分がどのような価値を提供できるか」という視点を持つことが重要です。

採用担当者は、志望動機を通じて、皆さんの企業や職種への理解度、入社への本気度、そして皆さんが持つスキルや特性が、企業の求める人物像と合致しているかを見極めています。

経理・財務職においては、専門性への意欲と、企業の安定的な成長を支えたいという貢献意欲を伝えることが鍵となります。

【経理・財務の志望動機】書く前の準備

経理・財務職の志望動機を作成する上で、いきなり文章を書き始めるのは非効率です。

説得力のある志望動機は、徹底した自己分析、業界分析、企業分析という三つの準備があってこそ生まれます。

この導入では、それぞれの分析をどのように行い、志望動機に繋がる重要な要素を抽出すべきかについて解説します。

特に経理・財務は専門性が高いため、これらの準備を通じて、あなたの適性と企業への熱意を論理的に裏付ける材料を集めることが不可欠です。

このステップを疎かにせず、自分だけのオリジナルなストーリーを構築するための土台を固めましょう。

自己分析

自己分析は、自分が経理・財務の仕事を通じて「何を達成したいのか」「どのような価値観を持っているのか」を明確にするために不可欠な作業です。

過去の経験やアルバイト、学業で「数字と向き合った経験」「正確性や論理性を求められた場面」を具体的に振り返ってみましょう。

例えば、サークルやゼミでの予算管理やデータ分析の経験など、一見経理と関係なさそうに見える経験の中にも、この職種に活かせるあなたの強みが隠されています。

「なぜ経理・財務職に興味を持ったのか」という原点を探り、そこから導き出されるあなたの仕事に対する価値観や将来のキャリア目標を整理することで、説得力のある志望動機の核となる部分を見つけ出すことができます。

業界分析

経理・財務職の志望動機を作成する上で、志望する企業の属する業界特有の課題や動向を理解することは非常に重要です。

例えば、製造業であれば原価計算の複雑さ、IT業界であれば新しいビジネスモデルに対応した収益認識の難しさなど、業界によって経理・財務部門が直面する課題は異なります。

業界の成長性や将来的な展望、そしてその中で企業がどのような戦略を取っているのかを把握することで、「なぜこの業界の経理・財務で働きたいのか」という理由に深みを持たせることができます。

業界のニュースや専門誌などを活用し、単なる事務処理でなく、経営に資する専門職としての視点を養いましょう。

企業分析

企業分析は、数ある企業の中で「なぜこの会社でなければならないのか」という入社意欲の強さを伝えるために最も重要なステップです。

企業のIR情報、中期経営計画、採用ページなどを徹底的に読み込み、その企業の経営理念や事業戦略、そして財務状況を深く理解しましょう。

特に、経理・財務の職種であれば、企業独自の会計処理の方法や、資金調達や投資に関する最近の動向などに注目すると良いでしょう。

企業が現在直面している課題や力を入れている分野を特定し、あなたが持つスキルや熱意が、その企業のどの部分に貢献できるのかを具体的に結びつけることで、説得力のある「あなただけの志望動機」が完成します。

【経理・財務の志望動機】作成のポイント

志望動機の準備が整ったら、次はそれを採用担当者に伝わる文章に仕上げていく段階です。

いくら内容が良くても、構成が分かりにくければ皆さんの魅力は半減してしまいます。

この導入では、論理的かつ説得力のある文章構成を作るための具体的なポイントを解説します。

特に、経理・財務という論理性が重視される職種において、簡潔で明快な文章構造はあなたの適性を示す重要な要素にもなります。

効果的な志望動機を作成するためのテクニックを身につけ、あなたの熱意と能力を最大限にアピールできるようにしましょう。

PREP法を使おう

志望動機を論理的かつ分かりやすく伝えるための有効なフレームワークが、PREP法(Point, Reason, Example, Point)です。

これは、結論から先に述べ、その後に理由、具体例と続け、最後に再び結論で締めるという構成です。

この手法を用いることで、最も伝えたい核心が聞き手に確実に届き、論理的な思考力があるという印象を与えることができます。

特に経理・財務職は、経営層への報告や他部署との連携において、常に明快なコミュニケーションが求められるため、PREP法を使いこなすことはあなたの適性をアピールする一つの方法となります。

採用担当者が短時間で内容を理解できるよう、この構成を意識して文章を組み立てましょう。

①結論を簡潔に述べる

PREP法の冒頭では、あなたが経理・財務職を志望する「結論」を最も簡潔に、一文で述べることが重要です。

例えば、「企業の安定的な成長を、正確な数字管理を通じて支えたいという思いから、貴社の経理・財務職を志望します」のように、あなたの核となる動機と職種への意欲を明確に示します。

これにより、採用担当者は志望動機の全体像をすぐに把握でき、その後の内容をスムーズに読み進めることができます。

②具体的なエピソードを入れる

結論の後に、なぜその結論に至ったのかを裏付ける具体的なエピソードを続けます。

経理・財務職の志望動機においては、自己分析で掘り下げた「数字と向き合った経験」や「論理性を発揮した経験」を定量的な事実を交えて記述すると効果的です。

例えば、「ゼミの活動で、複雑なデータを分析し、それまで見過ごされていた課題を特定した経験」などを挙げ、あなたの分析力や正確性を具体的に示しましょう。

③入社後に実現したいこと、入社意欲を伝える

最後に、入社後にどのように貢献したいのかという「未来の展望」と、企業への強い入社意欲を改めて伝えて締めくくります。

企業の事業戦略や課題に触れつつ、「貴社のグローバル展開を、国際会計基準に対応できる専門性を身につけてサポートしたい」のように、企業分析の結果と自分の目標を結びつけた具体的な貢献意図を示すと、単なる熱意だけでなく、企業への理解度の深さを示すことができます。

【経理・財務の志望動機】おすすめの例文5選

経理・財務職の志望動機を作成する準備とポイントは理解できたと思いますが、実際にどのような文章を書けば良いか、具体的なイメージを持ちにくいかもしれません。

この導入では、新卒の皆さんがすぐに参考にできるよう、異なる切り口と強みをアピールした5つの例文を紹介します。

これらの例文は、単に形式的な文章ではなく、自己分析と企業分析の結果を論理的に構成することで、説得力を高めています。

これらの例文をヒントに、あなたの個性や経験を活かした、採用担当者の心に残る志望動機を作成してください。

例文1:正確性と地道な努力をアピールする

私は、企業の安定した成長を支える土台として、正確な財務管理に貢献したいと考え、貴社の経理・財務職を志望いたします。

大学での研究活動において、数値を一つ一つ確認し、誤差が生じないよう徹底的に突き詰める作業を日々繰り返しました。

この経験から、地道な作業の中にこそ真の価値があるということを学び、高い正確性を求められる経理業務に強い適性を感じています。

貴社が推進されている海外事業において、私は複雑な為替取引や国際税務にも臆せず取り組み、グローバルな視点を持った正確な経理処理を通じて、事業の健全な発展に貢献したいと考えております。

例文2:論理的思考力と分析力をアピールする

私は、企業の戦略的な意思決定をサポートする財務分析のプロフェッショナルになりたいという強い思いから、貴社の経理・財務職を志望いたします。

大学の経営戦略ゼミでは、企業の財務諸表を分析し、その数字から経営課題を読み解く演習に力を入れました。

この経験で培った論理的思考力とデータ分析能力を活かし、貴社の新しい事業投資計画において、リスクとリターンを多角的に評価する財務シミュレーションの作成に貢献したいと考えております。

入社後は、早期に専門知識を習得し、経営層にとって最良の選択肢を提示できるパートナーとなることを目指します。

例文3:企業理念への共感と貢献意欲をアピールする

貴社の「社会に貢献する持続可能な経営」という理念に深く共感し、その理念を「数字」の面から実現するために経理・財務職を志望いたします。

私はボランティア活動を通じて、社会的な責任を果たす企業の重要性を肌で感じました。

貴社の環境投資に関する透明性の高い情報開示の姿勢に感銘を受け、私自身も正確で誠実な財務報告を通じて、ステークホルダーからの信頼向上に貢献したいと考えています。

企業の成長と社会貢献を両立させる貴社の経理部門の一員として、高い倫理観をもって職務に励み、企業価値の向上に尽力いたします。

例文4:資金調達への関心と貢献をアピールする

私は、企業の未来を切り拓く「資金調達」の最前線で活躍したいという目標を持ち、貴社の財務職を志望いたします。

経済学の授業で学んだ金融市場の仕組みに魅了され、特に企業成長のための最適な資金構成を設計する財務の役割に強い関心を抱きました。

貴社が注力されている新規技術開発のための大規模な資金調達において、私は国内外の金融機関との交渉を通じて、企業にとって最も有利な条件での資金確保に貢献したいと考えております。

常に市場動向を調査し、企業の成長を力強く後押しできる財務の専門家となることを目指します。

例文5:ITスキルと業務改善への意欲をアピールする

私は、テクノロジーを活用した経理業務の効率化を通じて、貴社の生産性向上に貢献したいと考え、経理・財務職を志望いたします。

大学でプログラミングを学んだ経験から、非効率な作業プロセスを自動化することの重要性を理解しています。

貴社が取り組まれているRPA導入の事例に触れ、経理業務のDX推進に尽力したいという思いを強くしました。

入社後は、ITスキルと会計知識を融合させ、より戦略的な業務にリソースを集中できる体制を構築することで、貴社の競争力強化に貢献いたします。

【経理・財務の志望動機】注意点

採用担当者は、志望動機を通じて、皆さんの職種への理解度や入社意欲を測っています。

しかし、熱意を伝えるあまり、意図せずマイナスの印象を与えてしまう書き方をしてしまうことがあります。

この導入では、経理・財務職の志望動機を書く際に特に避けるべき表現や構成について解説します。

これらの注意点を事前に把握しておくことで、あなたのプロフェッショナルな姿勢と論理的な思考を損なうことなく、志望動機を作成することができます。

些細なミスで採用機会を失わないよう、最後まで気を抜かずにチェックしましょう。

業務内容と関連がない

志望動機で述べる内容が、経理・財務の具体的な業務と関連性が薄い場合、採用担当者は「本当にこの職種を理解しているのか」という疑問を抱いてしまいます。

例えば、「人と接することが好きだから」といった営業職や接客業向けの志望動機は、経理・財務職には適していません。

経理・財務職が主に扱うのは「数字」であり、その仕事には分析力や正確性、そして論理的思考が不可欠です。

あなたの過去の経験や強みを語る際は、必ずそれらがどのように経理・財務の仕事に活かせるのかを具体的に結びつけて説明することが重要です。

その企業の業務内容を理解する

志望動機がどの企業にも当てはまる汎用的な内容になっていると、企業への入社意欲が低いと判断されてしまいます。

企業分析が不十分だと、「この企業でなければならない理由」が明確にならず、単なる「経理・財務職ならどこでも良い」という印象を与えてしまいかねません。

企業のIR情報や中期経営計画などを踏まえ、その企業の独自の課題や強みに触れ、あなたがその中でどのような貢献をしたいのかを具体的に述べましょう。

例えば、「貴社の注力するA事業の収益構造を、より正確に把握する体制構築に貢献したい」のように、企業独自の文脈で語ることが大切です。

最初に結論を述べていない

志望動機や自己PRなどの重要な文章は、必ず最初に結論から述べるというルールを守りましょう。

経理・財務職は、簡潔かつ正確な報告が求められる職種です。

結論を後回しにすると、採用担当者は何を伝えたいのかを最後まで読み進めないと理解できず、あなたの論理的な思考力を疑う可能性があります。

PREP法のように、「私は〇〇の理由から、貴社の経理・財務職を志望します」という結論を冒頭に置き、読む人の時間と理解を尊重する姿勢を見せることが、プロフェッショナルとしての適性をアピールすることに繋がります。

福利厚生のことしか話していない

「給料が高いから」「休日が多いから」といった福利厚生や待遇面のみを志望理由とするのは、絶対に避けなければなりません。

もちろん、待遇は重要な要素ですが、それを志望動機のメインとすることは、仕事内容や企業への貢献意欲が低いと判断される決定的な要因となります。

志望動機は、あなたが「入社後に何を成し遂げたいか」「どのような貢献ができるか」を伝える場です。

福利厚生については面接の後半で質問するに留め、志望動機では企業の成長に貢献したいという熱意と、職務への専門的な関心を前面に出しましょう。

よくある質問

経理・財務職を目指す就活生が抱きやすい疑問や不安は、多岐にわたります。

これらの疑問を解消しておくことは、自信を持って選考に臨むために非常に重要です。

この導入では、経理・財務職の選考過程やキャリアパスに関して就活生からよく寄せられる質問を取り上げ、それぞれの質問に対して的確なアドバイスを提供します。

これらの質問と回答を参考に、あなたがまだ持っているかもしれない疑問を解消し、選考に向けて万全の準備を整えていきましょう。

文系でも経理・財務職に就けますか?

文系出身であっても、経理・財務職に就くことは十分に可能です

実際、多くの企業で文系出身者が活躍しています。

確かに会計や経済の知識は必要ですが、入社後の研修や実務を通じて専門知識は身につけられます。

それ以上に企業が重視するのは、論理的思考力や数字に対する高い意欲です。

学生時代にゼミやサークルで予算管理やデータ分析など、数字に携わった経験や、日商簿記などの資格取得に向けた学習意欲を具体的にアピールできれば、文系であることをハンデに感じる必要はありません。

簿記などの資格は必須ですか?

経理・財務職に就くために、簿記資格が必須という企業ばかりではありませんが、選考を有利に進める上で取得しているに越したことはありません

特に日商簿記検定2級以上を取得していると、会計の基礎知識を持っていることの証明になり、入社後の学習意欲を示す強力なアピールポイントになります。

資格の有無だけでなく、「なぜその資格を取ろうと思ったのか」「資格の勉強を通じてどのような発見があったのか」といった学習へのプロセス仕事への関連付けを具体的に話せるように準備しておくことが重要です。

経理と財務の違いは何ですか?

経理と財務は密接に関連していますが、その役割には明確な違いがあります。

経理(会計)は主に「過去」のお金の流れを記録し、決算書を作成することで企業の財政状態と経営成績を報告する役割を担います。

一方で、財務は主に「未来」のお金の流れに関わり、企業の事業活動に必要な資金をどのように調達し、運用するかを計画・実行する役割を担います。

志望動機を作成する際は、どちらの分野に特に魅力を感じ、どのように貢献したいのかを明確にすることで、職種への理解度の高さをアピールできます。

まとめ

本記事では、経理・財務職を志望する新卒就活生の皆さんが、採用担当者の心に響く志望動機を作成できるよう、仕事内容から将来性、そして具体的な作成方法までを網羅的に解説しました。

経理・財務職は、企業の活動を「数字」という共通言語で支え、成長の基盤を作る非常に専門性が高く、やりがいのある職種です。

皆さんが持つ「正確性」「論理性」「貢献意欲」といった強みと、企業のニーズをしっかりと結びつけ、「なぜこの企業で経理・財務のプロになりたいのか」という熱い思いを、論理的かつ誠実に伝えてください。

この記事が、皆さんの内定獲得に向けた強力な一歩となることを願っています。

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