【例文5選】ホテル業界のガクチカってどんなものが評価される?書き方からポイントまで徹底解説

【例文5選】ホテル業界のガクチカってどんなものが評価される?書き方からポイントまで徹底解説

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

【ホテル業界のガクチカ】はじめに

ホテル業界への就職を目指す皆さん、エントリーシートや面接の準備は順調に進んでいますか。

華やかで人気の高いホテル業界だからこそ、人事に響く「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」を作成するには、まず業界そのものを正しく理解することが不可欠です。

憧れだけで志望動機やガクチカを書いてしまうと、実際の業務内容とのミスマッチが起きやすく、選考官に「この学生はうちの仕事を理解していないな」と思われてしまうリスクがあります。

大切なのは、徹底した自己分析と業界分析を行い、本当に自分がホテル業界に向いているのか、どのような貢献ができるのかを擦り合わせることです。

この土台がしっかりしていれば、自分自身の経験を自信を持ってアピールできるようになりますし、選考官にもその熱意や適性が伝わりやすくなります。

本記事では、ホテル業界に特化したガクチカの書き方を徹底解説しますので、一緒に内定への一歩を踏み出しましょう。

【ホテル業界のガクチカ】ホテル業界に向いてる人の特徴

ホテル業界は、お客様に最高の時間と空間を提供する「サービスのプロフェッショナル」が集まる場所です。

そのため、単に接客が好きというだけでなく、チームで動く力や不測の事態に対応する力など、求められる資質には独自のものがあります。

これらを理解しておくことで、自分のどの経験をガクチカの題材にするべきかが見えてくるはずです。

ここでは、ホテル業界で特に求められる人物像を5つの観点から解説します。

自分の強みと重なる部分がないか確認しながら読み進めてください。

人を喜ばせることが心から好きな人

ホテルスタッフにとって最も基本的な資質は、他者の喜びを自分の喜びとして感じられる「ホスピタリティ精神」です。

お客様が求めていることを察知し、期待以上のサービスを提供できた瞬間にやりがいを感じる人は、この業界に非常に向いています。

ガクチカを作成する際も、自分が行動したことによって誰かが笑顔になったり、感謝されたりした経験を選ぶと良いでしょう。

例えば、アルバイトでのお客様への対応や、サークル活動でのメンバーサポートなど、他者のために尽力したエピソードは、ホテル業界の人事担当者に強く響きます。

自分の利益よりも相手の満足を優先できる姿勢は、サービスの現場で何よりも重宝される才能なのです。

チームワークを大切にできる人

ホテルの仕事は決して一人では完結しません。

フロント、ベル、ハウスキーピング、調理場など、多様な部署が連携し合うことで、初めてお客様に快適な滞在を提供できます。

そのため、独断専行せず、周囲と協調しながら物事を進められる「チームプレイヤー」であることが求められます。

ガクチカでは、自分一人の成果を強調するよりも、仲間と協力して困難を乗り越えた経験をアピールするのが効果的です。

部活動でのチーム運営や、学園祭の実行委員など、意見の対立を調整したり、共通の目標に向かって周囲を巻き込んだりしたエピソードは、組織での適応力の高さを証明する強力な材料となります。

臨機応変な対応ができる人

ホテルという現場は生き物であり、毎日予期せぬ出来事が起こります。

お客様の体調不良、天候によるスケジュールの変更、設備のトラブルなど、マニュアル通りにはいかない事態に直面することも日常茶飯事です。

そのような状況でもパニックにならず、冷静に最善の策を考え、柔軟に行動できる力はホテルマンにとって必須のスキルと言えます。

ガクチカにおいても、計画通りにいかなかった際にどのように軌道修正し、問題を解決したかというプロセスを具体的に記述しましょう。

ハプニングをチャンスに変えた経験や、急な変更にも動じずに対応した実績は、現場での実務能力の高さとして評価されます。

体力と精神力がある人

華やかに見えるホテル業界ですが、その裏側は体力勝負の側面も大きいです。

シフト制の勤務や長時間の立ち仕事、重い荷物の運搬など、身体的なタフさが求められる場面は多々あります。

また、時にはお客様から厳しいお言葉をいただくこともあり、気持ちをすぐに切り替えて笑顔で次の業務に向かう精神的な強さも必要です。

体育会系の部活動で培った体力や、厳しい練習を乗り越えた経験、あるいは学業とアルバイトを両立させた継続力などは、長く働き続けられる人材であることの証明になります。

困難な状況でも逃げずにやり遂げたガクチカは、入社後の活躍を予感させる信頼材料となるでしょう。

細かい気配りができる人

一流のホテルサービスとは、お客様が言葉にする前にニーズを汲み取る「察する力」に支えられています。

客室のわずかな汚れに気づく目や、お客様の表情から困っていることを読み取る感受性など、細部へのこだわりが顧客満足度を左右します。

そのため、大雑把な性格よりも、小さな変化に気づき、丁寧な仕事ができる人が向いています。

ガクチカでは、派手な成果だけでなく、誰も見ていないような細かな工夫や配慮によって状況を改善したエピソードも高く評価されます。

細部にまで神経を行き届かせた経験は、サービスの質を追求するホテル業界の姿勢と深くマッチするのです。

【ホテル業界のガクチカ】学生時代に力を入れたこと

ホテル業界で求められる人物像が理解できたところで、次は就活の核となる「ガクチカ」そのものの考え方について深掘りしていきましょう。

多くの学生が悩むポイントを整理し、採用担当者が何を求めているのかを明確にします。

特に、コロナ禍で思うような活動ができなかったと感じている方も多いかもしれませんが、視点を変えることであなたらしい魅力的なエピソードは必ず見つかります。

まずは基本となる定義と、自己PRとの違いを正しく理解することから始めましょう。

ガクチカの定義

就職活動における「ガクチカ」とは、文字通り「学生時代に力を入れたこと」を指しますが、ここでの「学生時代」は原則として「大学時代または専門学校時代」を意味します。

企業は「現在のあなた」の能力や価値観を知りたいと考えているため、高校時代の部活の栄光などを語るのは避けるべきです。

昔の話ばかりをしてしまうと、大学生活では何も成長していないのかとマイナスの印象を持たれるリスクがあります。

コロナ禍で大きなイベントがなかったとしても、日常の授業、ゼミ、自宅での趣味、アルバイトの工夫など、身近な取り組みの中にこそあなたらしさは隠れています。

規模の大きさではなく、あなたがどう考え、どう動いたかというプロセスに焦点を当ててください。

自己PRとの違い

エントリーシートで必ず聞かれる「自己PR」と「ガクチカ」ですが、企業がこれらを聞く意図は明確に異なります。

自己PRは「あなたの強みは何か、それをどう仕事に活かせるか」という能力の提示を求めるものです。

一方、ガクチカは「どのような課題に対し、どう考え行動したか」という経験のプロセスを通して、あなたの人柄や物事に取り組む姿勢、価値観を見極めるために問われます。

つまり、自己PRが「現在の武器」をアピールする場であるのに対し、ガクチカは「成長の過程とポテンシャル」を伝える場だと言えます。

この違いを意識し、単なる自慢話ではなく、学びや成長の物語としてガクチカを構成することが重要です。

【ホテル業界のガクチカ】ホテル企業のガクチカ評価ポイント

ホテル企業の採用担当者は、数多くのエントリーシートを見る中で、学生のどのようなポイントを評価しているのでしょうか。

彼らが見ているのは、輝かしい実績や受賞歴だけではありません。

むしろ、その結果に至るまでの泥臭い過程や、困難に直面した時の心の持ちようを重視しています。

ここでは、ホテル業界ならではの視点で、評価に直結する重要なポイントを5つに分けて解説します。

自分のガクチカがこれらの要素を含んでいるか、チェックしながら読み進めてみてください。

過程と課題解決力

ホテルでの業務は、お客様一人ひとりに合わせた対応が求められるため、常に「正解のない問い」に向き合うことになります。

そのため、採用担当者はガクチカを通して、あなたが直面した課題に対して「なぜそれを問題だと捉えたのか」「どうやって解決策を導き出したのか」という思考プロセスを重点的に見ています。

結果の良し悪し以上に、困難な状況下で主体的に考え動ける力があるかが問われるのです。

エピソードを書く際は、当時の状況分析や、なぜその行動を選択したのかという理由を明確に記述することで、入社後も現場の課題を解決できる人材だと印象づけることができます。

対人関係能力とコミュニケーション

サービス業である以上、対人関係能力は最も基本的かつ重要な評価ポイントです。

ここでのコミュニケーション能力とは、単に話が上手ということではありません。

相手の立場に立って物事を考え、信頼関係を構築できる力や、異なる意見を持つ人とも建設的に対話できる力を指します。

ガクチカの中で、アルバイト先のクレーム対応やサークル内の人間関係の調整など、他者と深く関わりながら状況を好転させた経験があれば、それは大きなアピールになります。

人と関わることが好きで、他者の感情に寄り添える資質があることを、具体的なエピソードで証明しましょう。

ストレス耐性と粘り強さ

華やかなイメージとは裏腹に、ホテルの現場は体力・精神力ともにハードな場面が多々あります。

繁忙期の激務や、理不尽な要求への対応など、プレッシャーのかかる状況でも折れずに業務を遂行できる「ストレス耐性」は、人事が見極めたい重要な要素の一つです。

ガクチカでは、途中で投げ出したくなるような困難な状況でも、諦めずに粘り強く取り組んだ経験を盛り込むと効果的です。

辛い時期をどのように乗り越えたか、モチベーションをどう維持したかというメンタル面の工夫を伝えることで、入社後の定着や成長への期待感を高めることができます。

主体性(ホスピタリティの源泉)

言われたことだけをこなすマニュアル通りの対応では、お客様に感動を与えるサービスは提供できません。

ホテル企業が求めているのは、自ら課題を見つけ、状況を良くするために自発的に動ける「主体性」を持った人材です。

ガクチカにおいても、誰かの指示で動いた話ではなく、自分自身の意思で目標を立てて行動した経験が高く評価されます。

「もっと良くしたい」という想いから生まれた行動は、まさにホテルのホスピタリティに通じるものです。

現状に満足せず、自ら改善点を見つけて行動に移せる姿勢は、将来のリーダー候補としての資質を感じさせます。

企業理念との親和性

どのホテルも独自のコンセプトや企業理念を掲げており、それに共感し体現してくれる仲間を求めています。

どんなに素晴らしいガクチカでも、その企業のカラーや大切にしている価値観とズレていては、高い評価を得ることは難しくなります。

例えば、チームワークを最重視する企業に対して、個人プレーでの成果ばかりを強調するのは得策ではありません。

志望する企業の理念を研究し、自分の経験の中でその価値観とリンクする部分を強調して書くことが戦略として重要です。

企業が目指す方向性とあなたの経験が重なった時、採用担当者は「一緒に働きたい」と強く感じるはずです。

【ホテル業界のガクチカ】評価されにくいガクチカ

一生懸命書いたガクチカでも、ポイントがずれていると採用担当者の心には響きません。

特にホテル業界では、他の業界では評価されるような内容でも、職務適性と合わないと判断されれば逆効果になることがあります。

ここでは、一般的にホテル業界でウケが悪いとされるガクチカの特徴を紹介します。

これらを事前に知っておくことで、無意識のうちにマイナスの印象を与えてしまうリスクを回避し、より魅力的なアピールへとブラッシュアップしていきましょう。

成果や結果のみを強調

「全国大会で優勝しました」「売上を2倍にしました」といった華々しい結果は素晴らしいものですが、それだけを羅列するのはNGです。

ホテル人事が知りたいのは「すごい結果」そのものではなく、そこに至るまでの「泥臭い努力の過程」です。

結果だけを強調すると、プロセスを軽視する人だと思われたり、再現性がない(たまたま運が良かっただけ)と判断されたりする可能性があります。

大切なのは、どのような壁にぶつかり、何を考えてどう工夫したのかというストーリーです。

結果はあくまでおまけと考え、人間味が伝わる努力の過程を丁寧に描写するように心がけましょう。

個人プレーの話ばかり

ホテル業務の根幹はチームワークです。

そのため、ガクチカの内容が「自分ひとりの力で全て成し遂げた」というトーンになっていると、「協調性がないのではないか」「組織での仕事に向かないのではないか」と懸念されてしまいます。

もちろん個人の努力も大切ですが、周囲を置き去りにした独善的なエピソードは避けるべきです。

周囲とどのように関わったか、仲間の協力をどう取り付けたかなど、他者との関わり合いを含めることが重要です。

個人の能力よりも、組織の中でどのように機能し、チーム全体の成果に貢献できる人材かどうかが厳しく見られています。

一貫性のない内容

ガクチカを読む中で、採用担当者が首をかしげてしまうのが「なぜそれをやったのか」が見えてこないケースです。

動機や目的が不明確なまま「なんとなく頑張りました」と伝えても、あなたの価値観や熱意は伝わりません。

取り組みの背景にある課題意識や、目的意識が欠けていると、思考力が浅いと判断されてしまうこともあります。

行動には必ず理由があるはずです。

その時々の判断基準や行動原理を一貫性のあるストーリーとして提示することで、あなたの人物像が立体的に浮かび上がり、説得力のあるガクチカになります。

他の項目とずれている

選考はガクチカ単体で行われるのではなく、自己PR、志望動機、長所・短所など、すべての回答を総合的に見て判断されます。

よくある失敗が、自己PRで「協調性」をアピールしているのに、ガクチカでは「独断で強引に進めたエピソード」を書いてしまうようなケースです。

このように各項目の内容に矛盾があると、自己分析が不足しているとみなされ、信頼性が大きく損なわれます。

提出前には必ずすべての項目を読み返し、全体を通してあなたの人物像(強みや価値観)に矛盾がないか、一貫したメッセージが伝わる構成になっているかを確認してください。

【ホテル業界のガクチカ】基本的な構成

どんなに素晴らしい経験も、伝え方が悪ければ相手には伝わりません。

限られた文字数の中で、あなたの魅力を最大限に伝えるためには、論理的で読みやすい文章構成を用いることが鉄則です。

ここでは、ビジネス文書の基本であり、就活の王道でもある構成パターンを解説します。

この流れに沿って書くことで、読み手の頭にスムーズに内容が入り、あなたの意図した通りの評価を得やすくなります。

各要素をパズルのように当てはめていきましょう。

1. 結論

まずは「私は学生時代、〇〇に注力しました」と、結論から書き始めましょう。

いわゆる「結論ファースト」です。

読み手である採用担当者は膨大な数のエントリーシートを読んでいます。

冒頭で何の話をするのかが分からない文章は、それだけで読むストレスを与えてしまいます。

簡潔かつ明瞭にテーマを提示することで、読み手はこれから話される内容の全体像を瞬時に理解し、その後の具体的なエピソードをスムーズに読み進める態勢を整えることができます。

2. 背景

次に、「なぜその活動に力を入れようと思ったのか」という動機や、当時の状況を説明します。

同じ「カフェのアルバイト」を題材にしていても、「接客スキルを磨きたかったから」なのか「店舗の売上低迷を救いたかったから」なのかによって、エピソードの意味合いは全く異なります。

この背景部分は、あなたの価値観や人柄が最も表れる部分でもあります。

どのような想いや状況分析があってその取り組みを始めたのかを伝えることで、エピソードに深みと独自性が生まれます。

3. 目的

背景を受けて、その活動を通して「何を達成しようとしたのか」「どのような課題を解決しようとしたのか」という目的を明確にします。

単に活動に参加しただけでなく、明確なゴールを持って取り組んでいたことを示す重要なパートです。

「顧客満足度を上げる」「チームの離職率を下げる」など、目指すべき指標や解決すべき課題を設定します。

ここを具体的に書くことで、あなたが目的意識を持って行動できる人材であることをアピールできます。

4. 具体的な取り組み

ここがガクチカのメインパートです。

設定した目的や課題に対して、実際に「どのような行動を起こしたのか」を具体的に記述します。

ここで大切なのは、思考のプロセスを入れることです。

「〇〇を行いました」という事実だけでなく、「なぜその施策が有効だと考えたのか」「どのような困難があり、それをどう乗り越えたのか」というあなたなりの工夫や努力を詳しく書きましょう。

抽象的な表現は避け、読み手がその情景を思い浮かべられるような描写を心がけてください。

5. 結果

取り組みの結果、状況がどう変化したのかを伝えます。

可能であれば「売上が20%アップした」「リピーターが毎月5人増えた」といった数字を用いると客観的な説得力が増します。

しかし、必ずしも数値的な成果である必要はありません。

「チームの雰囲気が明るくなった」「お客様から感謝の手紙をいただいた」といった定性的な成果でも十分です。

重要なのは、あなたの行動が周囲にプラスの影響を与えたという事実をしっかりと結ぶことです。

6. 学びと入社後の結び付け

最後に、この経験を通して何を得たのか、そしてそれを入社後にどう活かしたいかで締めくくります。

「この経験から、相手の立場に立って考える重要性を学びました。

貴社においても、お客様一人ひとりに寄り添ったサービスを提供したいです」といった具合です。

単なる思い出話で終わらせず、この経験が社会人としてのあなたの糧になっていることをアピールしましょう。

再現性(また同じように活躍してくれること)を感じさせることが、内定への鍵となります。

PREP法は面接でも有効!

ここで紹介した構成は、Point(結論)、Reason(理由・背景)、Example(具体例)、Point(結論・まとめ)の順で伝える「PREP法」に基づいています。

この構成を意識してガクチカを作成しておけば、文章としての評価が高まるだけでなく、面接対策としても非常に有効です。

面接という緊張する場では、頭が真っ白になって話がまとまらなくなることがよくあります。

しかし、PREP法の型が頭に入っていれば、焦らず論理的に伝えたいことを話せるようになります。

書く時も話す時も、この「型」を武器にしましょう。

【ホテル業界のガクチカ】職種別例文

それでは最後に、これまで解説してきたポイントを踏まえた具体的な例文を紹介します。

ホテル業界には様々な職種がありますが、それぞれ求められる素養が少しずつ異なります。

ここでは5つの異なる職種やシチュエーションを想定した例文を用意しました。

これらをそのままコピーするのではなく、構成や言葉選びのヒントとして活用し、あなただけのエピソードに書き換えてみてください。

400字程度でまとめる感覚を掴みましょう。

例文1. 宿泊部門(フロント・ベル)志望

私は大学時代、留学生支援サークルの活動に注力しました。

当初、留学生と日本人学生の交流イベントへの参加率が低迷しているという課題がありました。

私は、言語の壁による心理的なハードルが原因だと考え、言葉を使わなくても楽しめる「日本文化体験ラリー」を企画しました。

準備段階では、留学生一人ひとりの興味を聞き取り、ニーズに合わせた内容に調整することを徹底しました。

また、運営メンバーと密に連携し、当日のサポート体制を万全にしました。

その結果、イベントの参加率は前年比で150%に増加し、多くの留学生から「初めて日本人の友達ができた」と感謝の言葉をもらいました。

この経験から、相手の潜在的な不安を取り除き、ニーズに寄り添うことの大切さを学びました。

貴社のフロント業務においても、お客様の心に寄り添い、期待を超えるサービスを提供したいと考えています。

例文2. 料飲部門(レストランサービス)志望

私はカフェでのアルバイトにおいて、顧客満足度の向上に力を入れました。

私が働く店舗は混雑時の待ち時間が長く、お客様の不満げな表情が見受けられることが課題でした。

そこで私は、待ち時間も快適に過ごしていただくための「ウェルカム対応」を提案し、実行しました。

具体的には、待機列のお客様にメニューを事前にお渡ししてオーダーを伺い、着席と同時にドリンクを提供できるようにオペレーションを改善しました。

また、スタッフ間での声掛けを徹底し、連携を強化することで提供スピードも向上させました。

結果として、クレーム件数は激減し、アンケートでの「接客満足度」は店舗内トップを記録しました。

この経験で培った、状況を先読みして行動する力とチームワークは、貴社のレストランサービスにおいて、お客様に最高の食事体験を提供する上で必ず活かせると確信しています。

例文3. ブライダル部門志望

私は吹奏楽部の定期演奏会にて、演出責任者として観客動員の増加に取り組みました。

例年、演奏技術の向上ばかりに目が向き、来場者視点が欠けていることが課題でした。

私は「聴くだけでなく観て楽しめるステージ」を目指し、視覚的な演出を一新することを提案しました。

しかし、部員からは練習時間の減少を懸念する反対意見も出ました。

そこで私は、個別に部員と対話し、効率的な練習計画を提示することで信頼を得て、全員の協力を取り付けました。

照明や動線を工夫した演出を取り入れた結果、来場者アンケートでは「感動した」という回答が過去最多となり、会場の一体感を生み出すことができました。

この経験から、異なる意見を調整し一つの目標に向かうリーダーシップを学びました。

貴社のブライダルプランナーとして、新郎新婦様の想いを形にし、最高の式を創り上げることに尽力します。

例文4. 営業・企画部門志望

私は大学の学園祭実行委員として、協賛金集めの活動に注力しました。

近年の不況の影響で、企業からの協賛が得にくくなっているという厳しい状況がありました。

私は、単にお金をお願いするのではなく、企業側にもメリットがある提案が必要だと考えました。

そこで、来場者層のデータ分析を行い、各企業のターゲットに合わせたPRブースの設置や、SNSでの宣伝効果を具体的な数値で示す資料を作成しました。

足繁く企業に通い、熱意を持って交渉を重ねた結果、目標額を20%上回る協賛金を集めることができました。

この経験を通じて、相手の立場に立ってWin-Winの関係を構築する提案力と、粘り強く交渉する大切さを学びました。

貴社の営業部門においても、顧客のニーズを的確に捉えた企画提案を行い、売上拡大に貢献していきたいです。

例文5. 一般職・オペレーション志望

私は個別指導塾のアルバイトで、担当生徒の志望校合格に全力を注ぎました。

担当した生徒は勉強への苦手意識が強く、集中力が続かないことが課題でした。

私は、一方的に教えるのではなく、生徒との信頼関係構築が最優先だと考えました。

授業の冒頭で必ず雑談の時間を設け、生徒の興味や悩みをヒアリングし、その日の気分に合わせて指導内容を柔軟に変更しました。

また、小さな進歩でも具体的に褒めることで自信を引き出し、自発的に学習する意欲を育てました。

根気強く向き合い続けた結果、生徒は第一志望校に合格し、「先生のおかげで勉強が好きになった」と言ってもらえました。

この経験から、相手に寄り添い、個々の特性に合わせてサポートする柔軟性を学びました。

貴社においても、細やかな気配りで業務を支え、組織の円滑な運営に貢献します。

【ホテル業界のガクチカ】まとめ

ここまで、ホテル業界に特化したガクチカの書き方について解説してきました。

ホテル業界は、お客様への深い愛情と、チームで最高の結果を出すプロ意識が求められる場所です。

だからこそ、ガクチカでは華やかな成果だけでなく、あなたがどのように人と関わり、どのように困難を乗り越えてきたかという人間性の部分が重視されます。

完璧なエピソードを持っている必要はありません。

大切なのは、あなたの経験の中に眠る「ホスピタリティの芽」や「成長への意欲」を、自分の言葉でしっかりと伝えることです。

今回ご紹介した構成やポイントを参考に、あなたらしさが一番輝くガクチカを完成させてください。

自信を持って語れるガクチカができれば、面接でもきっとあなたの熱意は伝わります。

応援しています!

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