クレペリン検査の問題と解答解説|分野別に出題傾向を徹底解説

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

就職活動の適性検査では、「クレペリン検査」を受検することがあります。

クレペリン検査は、日本・精神技術研究所が提供する作業検査法の一つで、1桁の足し算を連続で行うことで受検者の性格特性や作業能力を測定します。

この記事では、クレペリン検査の問題とはどのような内容なのか、前半・後半の取り組み方作業曲線の読み方、効果的な対策方法まで詳しく解説します。

この記事を読んでわかること
  • クレペリン検査の基本情報と特徴
  • クレペリン検査の前半・後半の計算パターンと解答例
  • 作業曲線の読み方と評価基準
  • 効果的なクレペリン検査対策の方法
この記事をおすすめしたい人
  • クレペリン検査を初めて受ける人
  • クレペリン検査の問題内容を事前に知っておきたい人
  • クレペリン検査の対策方法を知りたい人

クレペリン検査とは?基本情報

クレペリン検査は、就職活動で実施される適性検査の中でも独特な形式を持つ検査です。ここでは、検査の概要と実施形式について解説します。

クレペリン検査の概要と特徴

クレペリン検査の正式名称は「内田クレペリン精神検査」で、日本・精神技術研究所が開発・提供しています。

この検査は、ドイツの精神科医エミール・クレペリンの研究を基に、内田勇三郎が日本で実用化したものです。

検査内容は非常にシンプルで、用紙に並んだ1桁の数字を隣同士で足し算し、その答えの1の位を記入するという作業を繰り返します。

例えば「3」と「7」が並んでいれば答えは「10」ですが、記入するのは1の位の「0」となります。

同様に「8」と「6」であれば答えは「14」なので、記入するのは「4」です。

この検査では、計算の正確さやスピードだけでなく、作業量の変化パターンである「作業曲線」を通じて、受検者の性格特性や行動傾向を総合的に評価します。

SPIや玉手箱のように知識や思考力を測る検査とは異なり、単純作業への取り組み方そのものが評価対象となる点が大きな特徴です。

クレペリン検査の実施形式と制限時間

クレペリン検査は、前半15分+休憩5分+後半15分の合計35分で実施されます。

検査用紙には、1行あたり116個の1桁の数字がランダムに並んでおり、前半15行・後半15行の合計30行で構成されています。

受検者は1分ごとに合図があり、合図が鳴ったら計算の途中であっても次の行に移るルールとなっています。

つまり、1行を1分間で可能な限り多くの計算をこなすという形式です。

検査は紙と鉛筆を使って行われることが一般的ですが、近年ではWeb形式で実施されるケースも増えています。

受検会場はテストセンターや企業の会場で実施されることが多く、自宅受検の場合もあります。

制限時間内にどれだけ正確かつ速く計算できるかが重要ですが、すべての数字を計算し終える必要はありません

むしろ、安定したペースで正確に計算を続けることが高評価につながります。

クレペリン検査の基本情報
  • 検査時間:前半15分+休憩5分+後半15分(合計35分)
  • 1行あたり:116個の1桁の数字
  • 合計:前半15行+後半15行=30行
  • 1分ごとに次の行へ移動

クレペリン検査の問題|前半15分の取り組み方

クレペリン検査の前半15分は、検査全体の基盤となる重要なパートです。ここでは、前半の計算パターンや意識すべきポイントについて解説します。

前半の計算パターンと解答例

前半の問題は、1行に並んだ1桁の数字を左から順に隣同士で足し算していく形式です。

具体的には、1番目と2番目の数字を足し、次に2番目と3番目の数字を足し、というように順番に計算を進めます。

例えば、数字の並びが「3 7 2 8 5 4 9 1 6 3」であった場合を考えてみましょう。

3+7=10なので「0」、7+2=9なので「9」、2+8=10なので「0」、8+5=13なので「3」、5+4=9なので「9」と記入していきます。

続けて、4+9=13なので「3」、9+1=10なので「0」、1+6=7なので「7」、6+3=9なので「9」となります。

このように、答えが10以上になった場合は1の位だけを記入するというルールを常に意識する必要があります。

前半は検査開始直後ということもあり、緊張感から計算ミスが起きやすい傾向があります。

最初の2〜3行は特に丁寧に取り組み、リズムをつかむことが大切です。

例題:前半の計算パターン

数字の並び:5 8 3 6 9 2 7 4 1 8

解答:3 1 9 5 1 9 1 5 9

(5+8=13→3、8+3=11→1、3+6=9→9、6+9=15→5、9+2=11→1、2+7=9→9、7+4=11→1、4+1=5→5、1+8=9→9)

前半で意識すべきペース配分

前半15分のペース配分で最も重要なのは、最初から全力で飛ばしすぎないことです。

クレペリン検査では、1分間の計算量が評価されますが、最初に無理をすると後半に向けて体力や集中力が持たなくなります。

理想的なペース配分としては、最初の1〜2行でウォーミングアップとして自分のリズムをつかみ、3行目以降から安定したペースで計算を続けるのがよいでしょう。

1行あたりの目安としては、30〜50個程度の計算をこなせれば十分な作業量と言えます。

ただし、作業量が多くても計算ミスが多ければ評価は下がるため、スピードと正確性のバランスを意識しましょう。

また、前半の途中で疲れを感じたとしても、急にペースを落としすぎると作業曲線に悪影響が出ます。

一定のリズムを保ちながら計算を続けることが、前半パートで高評価を得るための鍵となります。

前半の作業曲線のポイント

前半の作業曲線とは、1分ごとの計算量をグラフ化したものを指します。

理想的な前半の作業曲線は、最初の数行で作業量がやや多く、その後わずかに減少し、終盤に向けて再び上昇するというU字型の曲線です。

これは、最初は意欲が高く作業量が多いものの、中盤で若干の疲労が見られ、終盤に向けて再び集中力を高めるという自然な作業パターンを示しています。

逆に注意が必要なのは、作業量が一貫して減少し続ける右肩下がりの曲線です。

このパターンは、集中力の持続が難しいと判断される可能性があるため、中盤以降も意識的にペースを維持することが大切です。

また、各行の計算量が大きく上下に変動するギザギザの曲線も、情緒の不安定さとして評価されることがあります。

前半の作業曲線を安定させるためには、焦らず一定のリズムで計算を続ける意識を持ちましょう。

クレペリン検査の問題|後半15分の取り組み方

後半15分は休憩を挟んだ後に取り組むパートであり、前半との比較で評価されます。ここでは、後半ならではの取り組み方について解説します。

後半の計算パターンと解答例

後半の計算パターンは前半と全く同じで、1桁の数字を隣同士で足し算し、答えの1の位を記入するという作業を繰り返します。

ただし、後半は検査用紙の16行目から30行目を使用するため、数字の並び自体は前半とは異なります。

計算方法に変化はありませんが、5分間の休憩を挟んだ後の再開となるため、最初の1行目で再びリズムをつかむ必要があります。

後半の特徴として、休憩によってリフレッシュされた状態からスタートするため、前半の最終行よりも作業量が増加するのが一般的です。

この「休憩後の回復」が見られるかどうかも評価ポイントの一つとなっています。

例えば、数字の並びが「7 2 9 4 1 8 3 6 5 2」であった場合、7+2=9なので「9」、2+9=11なので「1」、9+4=13なので「3」、4+1=5なので「5」と記入していきます。

後半も前半と同様に、焦らず正確にリズムを保って計算を進めることが大切です。

例題:後半の計算パターン

数字の並び:4 9 1 7 3 8 2 5 6 3

解答:3 0 8 0 1 0 7 1 9

(4+9=13→3、9+1=10→0、1+7=8→8、7+3=10→0、3+8=11→1、8+2=10→0、2+5=7→7、5+6=11→1、6+3=9→9)

後半で意識すべきペース配分

後半のペース配分で重要なのは、前半と同等以上のペースを維持することです。

休憩後は体力と集中力が回復しているため、前半よりもやや速いペースで計算を始められるのが理想的です。

後半の最初の1〜2行は、休憩で途切れたリズムを取り戻すためのウォーミングアップと考え、無理にスピードを上げる必要はありません。

ただし、3行目以降は前半の安定期と同程度のペースに戻すことを意識しましょう。

後半は検査全体の終盤にあたるため、集中力が切れやすくなる傾向があります。

特に後半の10行目以降は疲労が蓄積しやすく、計算ミスが増えたりペースが急激に落ちたりすることがあります。

「あと5分」「あと3分」と残り時間を意識しながら、最後まで一定のリズムを保って計算を続けることが高評価につながります。

前半と後半の作業量が大きく異なると評価に影響するため、全体を通して安定感のある取り組みを心がけましょう。

後半の作業曲線のポイント

後半の作業曲線で最も重要なのは、前半の作業曲線との対比です。

理想的な後半の作業曲線は、前半と同様にU字型の曲線を描き、かつ全体的な作業量が前半と同程度か若干多いというパターンです。

特に注目されるのが、後半1行目の作業量です。

休憩によって回復した状態を反映し、前半の最終行よりも作業量が増加していることが望ましいとされています。

この回復の度合いが適切であれば、ストレスからの回復力が高い人物として評価されます。

逆に、後半の作業量が前半を大きく下回る場合は、持続力に課題があると判断される可能性があります。

また、後半の終盤で急激に作業量が落ちるパターンは、粘り強さに欠けるという評価になることもあるため注意が必要です。

後半の作業曲線を安定させるためには、休憩時間の過ごし方も含めた総合的な準備が重要となります。

クレペリン検査の問題|作業曲線の読み方

クレペリン検査の評価において最も重要なのが「作業曲線」です。ここでは、作業曲線の読み方と、それが示す意味について詳しく解説します。

理想的な作業曲線の形

理想的な作業曲線は、「定型曲線」と呼ばれるパターンを描きます。

定型曲線の特徴は、前半・後半ともに最初の数行で作業量が多く、中盤でやや減少し、終盤に向けて再び回復するというU字型の形状です。

また、後半の最初の作業量は前半の最初の作業量よりもやや少なく、休憩による回復が適度に見られることもポイントです。

この定型曲線を描く人は、意欲と集中力のバランスが取れた人物として評価されます。

具体的には、仕事に対する適切な意欲があり、中盤の疲労にも耐えながら、最後まで粘り強く取り組める性格であると判断されます。

定型曲線に完全に一致する必要はありませんが、全体的な傾向としてU字型に近い曲線を描くことが望ましいとされています。

日頃から単純計算の練習を行い、安定したペースで作業できるようにトレーニングしておくことが、定型曲線に近づくための効果的な方法です。

注意が必要な作業曲線のパターン

クレペリン検査では、定型曲線から大きく外れる作業曲線が見られると、性格面での偏りがあると判断されることがあります。

まず、作業量が一貫して右肩下がりになるパターンは、集中力の持続が難しく、飽きやすい性格として評価される傾向があります。

次に、各行の作業量が大きく上下するギザギザのパターンは、感情の起伏が激しく、情緒が不安定であると判断されることがあります。

また、前半から後半にかけて作業量が急激に減少するパターンは、ストレス耐性が低い可能性を示唆するとされています。

前半の最初だけ極端に作業量が多く、その後急減するパターンは、最初だけ頑張って後が続かない傾向を表しています。

さらに、前半と後半の曲線の形が大きく異なるパターンも注意が必要です。

これらの非定型曲線が見られた場合でも、計算の正確性や全体的な作業量など、他の評価要素と総合的に判断されるため、曲線だけで合否が決まるわけではありません。

作業曲線から読み取れる性格特性

クレペリン検査の作業曲線からは、受検者の3つの性格特性が読み取れるとされています。

1つ目は「意志の強さ」です。作業量が安定して推移している場合、困難な状況でも粘り強く取り組める性格であると評価されます。

2つ目は「情緒の安定性」です。作業量の変動が少なく、前半と後半で一貫したパターンを示す場合、感情のコントロールが上手で対人関係も安定している人物と判断されます。

3つ目は「活動のエネルギー」です。全体的な作業量の多さは、仕事に対する積極性やエネルギーの高さを示します。

企業がクレペリン検査を導入する理由は、これらの性格特性が職場での行動パターンに直結すると考えられているためです。

例えば、作業曲線が安定している人は、日常業務においても安定したパフォーマンスを発揮できると期待されます。

ただし、性格特性の判断は作業曲線だけでなく、計算の正確性や作業量の絶対値も含めた総合評価で行われるため、一つの要素だけを過度に気にする必要はありません。

クレペリン検査の問題の難易度と評価基準

クレペリン検査の難易度は、計算自体はシンプルですが、持続的に取り組む点に難しさがあります。ここでは、難易度の目安と評価基準について解説します。

難易度の目安

クレペリン検査の計算自体は1桁+1桁の足し算であるため、計算そのものの難易度は非常に低いと言えます。

小学校低学年レベルの足し算ができれば、問題を解くこと自体に困ることはないでしょう。

しかし、クレペリン検査の本当の難しさは、この単純な計算を前半15分・後半15分の合計30分間にわたって連続で行い続けなければならない点にあります。

1分間あたりの計算量の平均は、一般的な大学生で約40〜60個程度とされています。

つまり、検査全体で1200〜1800個もの計算を行う必要があるということです。

この膨大な量の単純計算を安定したペースで正確にこなすことが求められるため、体力的にも精神的にも負荷の大きい検査と言えます。

特に、中盤以降で集中力が途切れてミスが増えたり、ペースが乱れたりすることが多いため、事前の練習による慣れが重要になります。

評価される3つの要素

クレペリン検査では、「作業量」「正確性」「作業曲線」の3つの要素で総合的に評価されます。

1つ目の「作業量」は、1分間あたりにどれだけ多くの計算をこなせたかを示す指標です。

作業量が多いほど、処理能力が高く仕事のスピードが速い人物として評価されます。

2つ目の「正確性」は、計算ミスがどの程度あるかを示す指標です。

作業量が多くてもミスが多ければ評価は下がるため、スピードだけを追求するのは逆効果です。

ミス率が全体の5%以下であれば良好と判断されることが一般的です。

3つ目の「作業曲線」は、先述のとおり1分ごとの作業量の推移パターンです。

定型曲線に近いほど、性格面での安定性が高いと評価されます。

これら3つの要素は個別に評価されるのではなく、総合的に判断されるため、バランスよく取り組むことが重要です。

高評価を得るためのポイント

クレペリン検査で高評価を得るために最も大切なのは、安定感のある取り組みを見せることです。

具体的には、1分間の作業量が極端に変動せず、前半・後半を通じて一貫したペースで計算を続けることが重要です。

作業量の目安としては、1分間あたり40個以上の計算をこなすことを目標にするとよいでしょう。

ただし、無理にスピードを上げてミスが増えるよりも、30個台でもミスが少ない方が評価は高くなります。

また、計算ミスを最小限に抑えるためには、1問ずつ確実に計算する意識が必要です。

繰り上がりのある計算(合計が10以上になる場合)は特にミスが起きやすいため、注意を払いましょう。

前半の終盤と後半の終盤では疲労から作業量が落ちやすいですが、意識的にペースを維持する努力をすることで、定型曲線に近い理想的なパターンを描くことができます。

評価で注意すべきこと

スピードだけを重視して計算ミスが増えると、「雑な仕事をする人」と判断される可能性があります。速さと正確さのバランスを常に意識しましょう。

クレペリン検査の問題を解くコツ

クレペリン検査のスコアを上げるためには、いくつかの実践的なコツがあります。ここでは、計算スピードの向上からミス削減、休憩時間の過ごし方まで解説します。

計算スピードを上げるコツ

クレペリン検査の計算スピードを上げるためには、1桁+1桁の計算結果を暗記してしまうのが最も効果的な方法です。

1桁同士の足し算は、1+1=2から9+9=18まで全部で81通りしかありません。

これらの計算結果を「考える」のではなく「反射的に出てくる」レベルまで練習することで、計算スピードは大幅に向上します。

特に繰り上がりのある組み合わせ、例えば7+8=15、6+9=15、8+9=17などは出題頻度が高いため、重点的に練習しましょう。

練習方法としては、毎日10〜15分程度の計算ドリルを繰り返すのがおすすめです。

また、計算時に数字を目で追うスピードも重要です。

左から右へスムーズに視線を移動させながら計算できるように、横書きの数字列で練習すると効果的です。

鉛筆の持ち方や記入の仕方も工夫し、答えを素早く書き込めるようにしておくと、さらなるスピードアップにつながります。

ミスを減らすテクニック

クレペリン検査でミスを減らすためには、まず自分がミスしやすいパターンを把握することが重要です。

多くの受検者がミスしやすいのは、繰り上がりのある計算で答えの1の位を書き間違えるケースです。

例えば、6+7=13の場合に「1」と書いてしまったり、8+5=13なのに「3」ではなく「8」と書いてしまったりするミスが典型的です。

このようなミスを防ぐためには、「繰り上がりがある」と意識した瞬間に1の位だけに集中する習慣をつけましょう。

また、疲れてくると隣の数字を飛ばしてしまう「飛ばしミス」も発生しやすくなります。

これを防ぐために、計算する2つの数字を指や鉛筆の先でしっかり確認しながら進めるとよいでしょう。

さらに、検査中盤で集中力が切れそうになったら、無理にスピードを上げるのではなく、少しペースを落としてでも正確性を優先することをおすすめします。

練習段階では、スピードを意識する練習と正確性を意識する練習を交互に行うことで、本番でもバランスの取れた取り組みができるようになります。

休憩時間の過ごし方

クレペリン検査の前半と後半の間にある5分間の休憩は、後半のパフォーマンスを左右する重要な時間です。

休憩中は検査用紙から目を離し、まず肩や首のストレッチを行って身体の緊張をほぐしましょう。

15分間同じ姿勢で作業を続けた後なので、軽く手首を回したり指を伸ばしたりすることで、後半の記入スピードを維持しやすくなります。

また、深呼吸を数回行うことで、精神的なリフレッシュも図れます。

休憩中にやってはいけないのは、前半の出来を振り返って不安になることです。

「ミスが多かったかもしれない」「ペースが遅かったかもしれない」と考えても結果は変わらないため、後半に集中することだけを考えましょう。

水分補給が可能であれば、少量の水を飲んでおくのもおすすめです。

休憩時間を有効に使い、心身ともにリフレッシュした状態で後半に臨むことが、安定した作業曲線を描くための重要なポイントです。

クレペリン検査の問題対策におすすめの方法

クレペリン検査は事前の練習によってスコアを大きく改善できる検査です。ここでは、具体的な対策方法とスケジュールの立て方を紹介します。

計算ドリルによる反復練習

クレペリン検査の最も基本的な対策は、1桁+1桁の足し算を繰り返し練習することです。

市販のクレペリン検査対策用の練習用紙を購入して本番と同じ形式で練習するのが理想的ですが、自分で数字を並べて練習することも可能です。

練習の際は、必ずタイマーで1分間を計測しながら行いましょう。

本番と同じ制限時間で練習することで、1分間にこなすべきペースの感覚が身につきます。

最初は正確性を重視し、慣れてきたら徐々にスピードを上げていく段階的な練習が効果的です。

また、100マス計算も有効な練習方法です。

100マス計算は縦と横に0〜9の数字が並び、交差するマスにその和を記入するもので、クレペリン検査と同様の計算力を鍛えることができます。

書店やインターネットで無料の100マス計算シートを入手できるため、手軽に始められる対策として活用しましょう。

模擬検査による本番シミュレーション

計算力を鍛えるだけでなく、本番と同じ条件で模擬検査を行うことも重要な対策です。

模擬検査では、前半15分+休憩5分+後半15分の合計35分を通して実施し、本番の時間感覚に慣れておきましょう。

模擬検査用の練習用紙は、日本・精神技術研究所が販売しているものが最も本番に近い形式です。

模擬検査を行う際は、静かな環境で姿勢を正して取り組むなど、できるだけ本番に近い状況を再現することが大切です。

実施後は、1分ごとの作業量を記録して作業曲線を自分で描いてみましょう。

自分の作業曲線のパターンを把握することで、「中盤でペースが落ちやすい」「後半の序盤が不安定」といった自分の課題が見えてきます。

課題を発見したら、その部分を重点的に改善するための練習を行うことで、効率的にスコアアップを図ることができます。

対策のスケジュール

クレペリン検査の対策は、検査の2〜3週間前から始めるのが理想的です。

最初の1週間は、1日10〜15分の計算ドリルで基礎的な計算スピードと正確性を向上させることに集中しましょう。

この段階では、スピードよりも正確性を重視し、ミスなく計算できることを目標にします。

2週目からは、計算ドリルに加えて模擬検査を2〜3回実施します。

模擬検査の結果を基に、自分の弱点を分析し、残りの期間で重点的に改善しましょう。

検査前日は、無理に長時間練習するのではなく、軽めの練習にとどめて体調を整えることが大切です。

また、検査当日は十分な睡眠を取り、朝食をしっかり食べて万全の状態で臨みましょう。

コンディション管理も含めた計画的な準備が、本番で最大限の力を発揮するためのポイントです。

対策スケジュールの目安
  • 1週目:計算ドリル(1日10〜15分)で基礎力アップ
  • 2週目:模擬検査の実施+弱点の分析・改善
  • 3週目:模擬検査の追加実施+仕上げの練習
  • 前日:軽めの練習+体調管理

クレペリン検査の問題に関するよくある質問

クレペリン検査について、受検者から多く寄せられる質問に回答します。事前に疑問を解消しておくことで、安心して検査に臨めるでしょう。

クレペリン検査は練習すればスコアは上がる?

結論として、クレペリン検査は練習によってスコアを向上させることが十分に可能な検査です。

クレペリン検査で求められるのは1桁の足し算という単純な計算であり、練習を重ねることで計算スピードと正確性は確実に向上します。

実際に、対策をせずに受検した場合と2〜3週間の練習を行った場合では、1分間あたりの作業量に大きな差が出ることが報告されています。

また、作業曲線についても、練習を通じて自分の傾向を把握し、意識的にペース配分を調整することで定型曲線に近づけることが可能です。

ただし、性格検査としての側面もあるため、計算スピードだけを向上させれば高評価になるわけではありません。

安定したペースで正確に作業を続けるという総合的な能力を高めることが、練習の本来の目的です。

毎日少しずつでも練習を続けることで、本番での緊張も軽減され、自分本来の実力を発揮しやすくなるでしょう。

クレペリン検査で落ちることはある?

クレペリン検査の結果だけで不合格になる可能性はゼロではありませんが、多くの企業ではクレペリン検査の結果を選考の参考資料の一つとして活用しています。

つまり、クレペリン検査の結果が悪かったとしても、面接やエントリーシートの評価が高ければ選考を通過できるケースもあります。

ただし、企業によっては一定の基準を設けて足切りに使用する場合もあるため、油断は禁物です。

特に、作業量が極端に少ない場合や、計算ミスが非常に多い場合は、基礎的な能力に問題があると判断される可能性があります。

また、作業曲線が大きく乱れている場合は、性格面での懸念から不利になることも考えられます。

検査結果がどの程度選考に影響するかは企業ごとに異なるため、事前に情報収集を行っておくとよいでしょう。

いずれにしても、しっかりと対策をしておくことで結果は改善できるため、練習を怠らないことが大切です。

クレペリン検査はどんな企業で実施される?

クレペリン検査は、公務員試験や大手企業の採用試験で実施されることが多い検査です。

特に、公務員試験(国家公務員、地方公務員)では広く採用されており、事務処理能力を測る検査として重視されています。

民間企業では、鉄道会社、航空会社、電力会社などのインフラ系企業で実施されるケースが多く見られます。

これらの企業では、正確性と持続力が業務上特に重要とされるため、クレペリン検査の結果が重視される傾向があります。

また、製造業や金融業界でも実施されることがあり、業種を問わず幅広い企業で採用されている検査です。

近年では、IT企業やベンチャー企業でも導入するケースが増えており、適性検査の多様化に伴って受検機会は拡大しています。

志望企業がクレペリン検査を実施するかどうかは、就活口コミサイトや先輩の体験談で確認することができるため、事前にリサーチしておきましょう。

まとめ

クレペリン検査は、日本・精神技術研究所が提供する作業検査法で、1桁の足し算を連続で行うことで性格特性や作業能力を測定する検査です。

検査は前半15分+休憩5分+後半15分の合計35分間で実施され、「作業量」「正確性」「作業曲線」の3つの要素で総合的に評価されます。

理想的な作業曲線は、前半・後半ともにU字型の定型曲線を描くパターンであり、安定したペースで正確に計算を続けることが高評価のポイントです。

対策としては、計算ドリルによる反復練習本番形式の模擬検査を組み合わせ、検査の2〜3週間前から計画的に準備することが重要です。

しっかりと対策をして、自信を持ってクレペリン検査に臨みましょう。

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