
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就職活動の適性検査では、「GAB」を受検することがあります。
GABは日本エス・エイチ・エル(SHL社)が提供する総合適性検査で、玉手箱の原型となったテストです。
この記事では、GABの例題を出題パターン別に掲載し、解き方のポイントとともに解法を詳しく解説します。
- GABの基本情報と出題形式
- GABの言語理解・計数理解・性格検査の例題と解き方
- GABの出題傾向と頻出パターン
- 効果的なGAB対策の方法
- GABの例題を解いて出題パターンを把握したい人
- 金融・コンサル業界を志望している人
- GABの解き方のコツを身につけたい人
目次[目次を全て表示する]
GABとは?基本情報をわかりやすく解説
GABは新卒採用で使われる総合適性検査の一つです。ここでは、GABの基本情報と特徴を確認しましょう。
GABの概要と特徴
GABは、日本エス・エイチ・エル(SHL社)が開発した総合適性検査で、「Graduate Aptitude Battery」の略称です。
受検者の知的能力とパーソナリティを総合的に測定するテストで、主に大手企業の総合職採用で利用されています。
GABの最大の特徴は、現在広く使われている玉手箱の原型となったテストであるという点です。
出題内容は長文読解と図表分析が中心で、SPIと比べてより高度な情報処理能力が求められます。
金融業界やコンサルティング業界、商社など論理的思考力を重視する企業で特に多く採用されています。
これらの業界を志望する就活生は、GABの出題パターンを事前に把握しておくことが選考突破の鍵となります。
GABを導入している企業の傾向
GABを導入している企業は、金融・コンサル・商社の3業界に集中しています。
大手都市銀行、証券会社、保険会社といった金融機関では、数値分析力と論理的読解力を重視するためGABの出題形式が適しています。
コンサルティングファームでは、クライアントの課題を分析する能力が必須であり、GABの図表分析がその適性を測る指標として活用されています。
総合商社では膨大なデータから意思決定を行う場面が多いため、GABの計数理解で問われるスキルが実務に直結します。
近年はWeb-GABの導入が増えており、ペーパーテスト形式のGABを単体で実施する企業は減少傾向にあります。
志望企業がGABを採用しているかどうかは、就活口コミサイトや採用ページで事前に確認しておきましょう。
ペーパーGABとWeb-GABの違い
GABの受検方式は、会場で紙の問題冊子を使うペーパーテスト形式と、パソコンで受検するWeb-GABの2種類があります。
ペーパーテスト形式では問題を前後に行き来できるため、わからない問題を飛ばして後から戻ることが可能です。
一方、Web-GABは一度回答すると前の問題に戻れない場合があり、1問ずつ確実に判断する力が求められます。
ペーパー形式では電卓の使用が認められていないため、暗算や筆算のスピードが直接得点に影響します。
Web-GABでは画面上に電卓機能が用意されている場合がありますが、操作に慣れていないと時間をロスする可能性があります。
どちらの方式でも制限時間は非常にタイトなので、事前に出題パターンに慣れておくことが最も重要な対策です。
GABの出題形式と試験構成
GABは言語理解・計数理解・性格検査の3セクションで構成されています。ここでは、各セクションの概要と制限時間を解説します。
言語理解の出題形式
GABの言語理解は、400〜600字程度の長文を読んで設問に解答する形式です。
1つの長文に対して4つの設問が出題され、各設問について「正しい」「誤りである」「判断できない」の3択で解答します。
ペーパーGABでは制限時間25分で52問(13長文×4設問)が出題され、1問あたり約29秒しかありません。
出題テーマはビジネス、社会問題、科学技術など幅広い分野から出題されます。
本文の情報だけを根拠に判断する必要があるため、常識や推測で回答すると不正解になります。
長文を素早く読みながら論理構造を把握する訓練が、言語理解で高得点を取るための基本です。
計数理解の出題形式
GABの計数理解は、図表を読み取って計算する問題が中心です。
棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、表形式のデータなど、様々な形式の図表が出題されます。
ペーパーGABでは制限時間35分で40問が出題され、1問あたり約53秒で解答する必要があります。
求められる計算は構成比の算出、前年比の計算、増減率の比較、平均値や合計値の算出などが中心です。
計算自体は四則演算が基本ですが、複数のデータを組み合わせた分析力が問われる点がSPIとの大きな違いです。
図表の単位や目盛りを読み間違えるとすべての設問で不正解になるため、最初にデータの構造を正確に把握することが重要です。
性格検査の出題形式
GABの性格検査は、約30分で実施されるパーソナリティ検査です。
受検者の性格特性や行動傾向を複数の質問を通じて測定し、職務適性を判断するために使用されます。
質問形式は「AとBのどちらが自分に近いか」を選ぶ二者択一形式や、「あてはまる〜あてはまらない」の段階評価形式が中心です。
能力検査とは異なり正解・不正解がないため、自分の行動や考え方に正直に回答することが最も重要です。
企業は性格検査の結果をもとに、組織風土との相性や配属先の適性を判断しています。
回答に一貫性がないと信頼性が低いと評価される可能性があるため、矛盾のない回答を心がけましょう。
GABの例題|言語理解
GABの言語理解は出題パターンを理解すれば正答率を大きく上げることができます。ここでは、代表的な3パターンの例題と解き方を紹介します。
例題|論理的読解(3択判定)
論理的読解は、長文を読んで各設問の内容が本文から判断できるかを3択で答える問題です。
GABの言語理解で最も出題数が多いパターンであり、全52問のほとんどがこの形式で出題されます。
解き方のポイントは、本文に「明示されている情報」と「推測できるが書かれていない情報」を明確に区別することです。
設問が本文の内容と一致していれば「A. 正しい」、本文の内容と矛盾していれば「B. 誤りである」を選びます。
本文に根拠となる記述がない場合は、たとえ一般常識として正しくても「C. 判断できない」を選ぶのがルールです。
この3択判定に慣れるためには、複数の例題を解いて「判断できない」を正しく選ぶ感覚を身につけることが大切です。
【本文】「国内のリモートワーク実施率は2020年に急増し、全企業の約35%が導入した。しかし2023年時点では約25%に低下しており、オフィス回帰の動きが見られる。一方、IT業界に限定すると実施率は約70%を維持しており、業界による差が顕著である。」
【設問】「2023年時点で、IT業界のリモートワーク実施率は全業界平均の2倍以上である。」
A. 正しい B. 誤りである C. 判断できない
解答 A
解説
本文によると2023年時点の全企業のリモートワーク実施率は約25%で、IT業界に限定すると約70%です。70%÷25%=2.8倍となり、2倍以上であることが本文の情報から確認できるため、正解はAの「正しい」です。設問の数値関係を本文のデータで検証できるかどうかが判断のポイントです。
例題|要旨把握
要旨把握は、長文全体の筆者の主張や結論を正しく読み取る問題です。
論理的読解が各設問ごとの正誤判断であるのに対し、要旨把握は文章全体のメッセージを捉える必要があります。
解き方のポイントは、まず文章の「結論部分」を素早く見つけることです。
結論は文章の最後の段落に書かれていることが多いですが、冒頭に結論を述べてから根拠を展開するパターンもあります。
選択肢には文章の一部分だけを切り取ったものや、本文の趣旨とは微妙にずれた内容が含まれるため、文章全体の流れを意識して判断しましょう。
出題頻度は論理的読解よりも少ないですが、確実に得点できれば大きなアドバンテージになります。
【本文】「企業のDX推進において、最新のテクノロジーを導入すること自体が目的化するケースが散見される。AIやクラウドなどの技術導入は手段にすぎない。真のDXとは、テクノロジーを活用して業務プロセスやビジネスモデルそのものを変革し、顧客に新たな価値を提供することである。」
この文章の要旨として最も適切なものはどれか。
A. 最新テクノロジーの導入がDX成功の鍵である B. AIやクラウドの技術力が企業の競争力を決定する C. DXの本質は技術導入ではなくビジネス変革にある D. 多くの企業はDX推進に成功している
解答 C
解説
本文の結論は「真のDXとは、テクノロジーを活用して業務プロセスやビジネスモデルそのものを変革し、顧客に新たな価値を提供すること」です。Aは本文で「技術導入は手段にすぎない」と否定されています。Bは本文に記述がなく、Dは「目的化するケースが散見される」と課題を指摘しています。文章全体の結論に合致するCが正解です。
例題|内容一致
内容一致は、本文の内容と合致する選択肢を4〜5つの中から選ぶ問題です。
論理的読解の3択形式とは異なり、4つ以上の選択肢から正確に本文と一致するものを見つける形式です。
解き方のポイントは、選択肢を一つずつ本文と照合し、数値や表現が正確に合っているかを確認することです。
選択肢には本文の数値を微妙に変えたものや、「すべて」「必ず」など範囲を広げた表現が含まれることがあります。
特に数値データが含まれる選択肢は、1つでも数字が異なれば不一致となるため慎重に確認しましょう。
内容一致問題は注意深く読めば確実に得点できるため、時間をかけてでも正確に解答することが重要です。
【本文】「2025年の国内クラウド市場は約6兆円規模に達し、前年比12%の成長を遂げた。市場をけん引しているのはSaaS領域で、全体の約60%を占めている。IaaS領域は全体の約25%で、PaaS領域は残りの約15%を占める。」
本文の内容と一致するものはどれか。
A. 2025年のクラウド市場は前年比15%成長した B. SaaS領域の市場規模は約3.6兆円である C. IaaS領域はPaaS領域の約2倍の規模である D. PaaS領域が市場の約25%を占めている
解答 B
解説
Aは成長率が「12%」であり「15%」ではないため不一致です。Bは市場規模約6兆円の60%で約3.6兆円となり本文と一致します。CはIaaS約25%÷PaaS約15%≒約1.67倍で「約2倍」とは言えず不一致です。DはPaaSが「約15%」で「約25%」ではないため不一致です。正確な数値計算で照合したBが正解です。
GABの例題|計数理解
GABの計数理解は図表の読み取りと計算が中心です。ここでは、頻出の3パターンについて例題と解き方を紹介します。
例題|図表の読み取り
図表の読み取りは、GABの計数理解で最も出題頻度が高い問題パターンです。
棒グラフ、折れ線グラフ、表形式のデータなどから必要な数値を読み取り、構成比や合計値を計算します。
解き方のポイントは、計算を始める前に図表の「タイトル」「単位」「目盛り」を最初に確認することです。
単位が「百万円」なのか「億円」なのかを誤認すると、すべての計算結果が狂ってしまいます。
選択肢の数値が大きく離れている場合は概算で十分正解できるため、精密な計算をする前にまず概算で候補を絞り込む習慣をつけましょう。
1つの図表に対して複数の設問が出る場合は、最初にデータ全体の構造を把握しておくと後の設問もスムーズに解けます。
【表】商品別の四半期売上高(万円)
Q1 Q2 Q3 Q4
商品A:1,200 1,500 1,800 2,100
商品B: 800 900 1,000 1,100
商品C: 600 650 700 750
Q4における商品Aの売上が全商品合計に占める割合は約何%か。
A. 47% B. 50% C. 53% D. 56%
解答 C
解説
Q4の全商品合計は2,100+1,100+750=3,950万円です。商品AのQ4売上は2,100万円なので、割合は2,100÷3,950≒0.532=約53%です。概算で2,100÷4,000=52.5%と計算しても選択肢Cの53%が最も近いため正解を導けます。このように概算で素早く絞り込むテクニックが時間短縮に効果的です。
例題|表の分析・比較
表の分析は、複数のデータを比較して条件に合うものを特定する問題です。
「増加率が最も高いもの」「前年比が2番目に大きいもの」など、すべての選択肢について計算し比較する必要があります。
解き方のポイントは、明らかに候補にならない選択肢を概算で先に除外し、計算量を減らす工夫をすることです。
例えば増加率の比較では、分母と分子の差を見比べるだけで大まかな順位がわかる場合があります。
すべての選択肢について精密な計算を行うと時間が足りなくなるため、概算と精密計算を使い分ける判断力が求められます。
計算ミスを防ぐために、最終的な答えを出したら別の選択肢と大小関係が合っているか簡単に検証する習慣をつけましょう。
【表】4店舗の月間来客数
先月 今月
A店:5,000 5,800
B店:3,200 3,840
C店:4,500 5,175
D店:2,800 3,220
先月から今月への増加率が最も高い店舗はどれか。
A. A店 B. B店 C. C店 D. D店
解答 B
解説
各店舗の増加率を計算します。A店:(5,800-5,000)÷5,000=16%、B店:(3,840-3,200)÷3,200=20%、C店:(5,175-4,500)÷4,500=15%、D店:(3,220-2,800)÷2,800=15%。最も増加率が高いのはB店の20%なので正解はBです。概算では「増加量÷元の値」の比率を暗算で比較すると、B店の640÷3,200が最も大きいと素早く判断できます。
例題|複合データの計算
複合データの計算は、2つ以上のデータを組み合わせて1つの値を算出する問題です。
例えば売上高と利益率のグラフから利益額を求めたり、単価と販売数から売上高を算出したりする問題が出題されます。
解き方のポイントは、求められている値を算出するための「計算式」を最初に明確にすることです。
計算式が定まれば、あとは各データから必要な数値を正確に読み取って代入するだけです。
GABの計数理解の中でも最も難易度が高い問題タイプであり、時間がかかりすぎる場合は後回しにする判断も必要です。
中間結果をメモに書き留めてから最終計算に進むと、複数のステップを経る計算でもミスを防ぎやすくなります。
【データ】3製品の販売情報
単価(円) 販売数(個) 利益率
製品X:2,000 500 20%
製品Y:3,500 300 15%
製品Z:1,500 800 25%
利益額(単価×販売数×利益率)が最も大きい製品はどれか。
A. 製品X B. 製品Y C. 製品Z D. すべて同額
解答 C
解説
各製品の利益額を計算します。製品X:2,000×500×0.20=200,000円、製品Y:3,500×300×0.15=157,500円、製品Z:1,500×800×0.25=300,000円。最も利益額が大きいのは製品Zの300,000円なので正解はCです。3つのデータを掛け合わせる計算では、まず2つを掛けて中間結果を出し、次に残り1つを掛ける手順で進めるとミスを減らせます。
GABの例題|性格検査
GABの性格検査には正解がありませんが、出題形式と回答のポイントを知っておくことが重要です。ここでは、性格検査の例題と回答時の注意点を紹介します。
二者択一形式の例題
二者択一形式は、対照的な2つの行動や考え方が提示され、自分により近い方を選ぶ問題です。
GABの性格検査では最もよく見られる形式で、受検者の行動傾向や価値観を測定するために使用されます。
回答のポイントは、「企業が求める人物像」を意識しすぎず、自分の素直な傾向に基づいて回答することです。
無理に理想的な回答を選ぶと、質問全体の一貫性が崩れて信頼性の低い結果と判定される可能性があります。
同じ特性を異なる角度から問う質問が複数含まれているため、一貫した回答をすることが結果の信頼性を高めるうえで重要です。
どちらか迷う場合は、普段の行動パターンを思い浮かべて、より頻度が高い方を選ぶとよいでしょう。
次のAとBのうち、自分により近いものを選んでください。
A. 複数のプロジェクトを同時に進めるのが得意だ
B. 一つのことに集中して取り組むのが得意だ
※正解はありません。自分に近い方を選択してください。
解説
この問題はマルチタスク志向か集中志向かを測定しています。Aを選ぶと柔軟性や対応力が高いと評価され、Bを選ぶと集中力や専門性が高いと評価されます。どちらが有利かは企業や職種によって異なるため、自分の実際の傾向に合った方を素直に選びましょう。
段階評価形式の例題
段階評価形式は、一つの文章に対して「あてはまる」から「あてはまらない」まで4〜5段階で評価する問題です。
二者択一形式よりも回答の自由度が高く、自分の特性をより細かく表現できる形式です。
回答のポイントは、すべての質問で「どちらでもない」という中間回答を選び続けないことです。
中間回答ばかりだと「回答に消極的」と判定される可能性があるため、自分の傾向に合わせて積極的に評価しましょう。
ただし、極端に「強くあてはまる」ばかりを選ぶのも回答の信頼性を下げる要因になります。
実際の自分の行動頻度を基準に、冷静に評価することが企業に対して好印象を与える回答の鍵です。
次の文章が自分にどの程度あてはまるかを答えてください。
「チームで意見が分かれたとき、自分から積極的に意見を述べる方だ。」
A. 強くあてはまる B. ややあてはまる C. どちらでもない D. ややあてはまらない E. まったくあてはまらない
※正解はありません。自分に近い段階を選択してください。
解説
この問題はリーダーシップや積極性を測定しています。営業職やマネジメント職ではAやBが好印象を与える可能性がありますが、すべての場面で「強くあてはまる」を選ぶのは不自然です。質問全体を通じて一貫した自己像が浮かび上がるように、正直に回答することが最善の対策です。
性格検査で意識すべきポイント
GABの性格検査では、回答の一貫性が最も重視される評価指標の一つです。
同じ特性を異なる表現で問う質問が複数含まれており、矛盾した回答をすると「信頼性が低い」と判定されます。
例えば「チームワークを重視する」と答えた後に「一人で仕事をするのが好き」と強く答えると、回答の整合性に疑問が生じます。
企業は性格検査の結果をもとに、応募者が社風や業務内容にマッチするかを判断しています。
「正解を探そう」としてその企業に合わせた回答を作為的に行うと、入社後にミスマッチが生じるリスクもあります。
自分の強みや特性を理解したうえで正直に回答することが、結果的に自分に合った企業とマッチする最良の方法です。
GABの出題傾向と頻出パターン
GABで高得点を取るためには、出題傾向を把握して重点的に対策することが効果的です。ここでは、頻出パターンと難易度の傾向を解説します。
言語理解の頻出パターン
GABの言語理解で最も出題頻度が高いのは論理的読解の3択判定です。
全52問のうち大半がこの形式であり、1つの長文につき4つの設問に解答するパターンが基本構成です。
出題テーマはビジネス、経済、社会問題、科学技術、環境問題など幅広い分野にわたります。
特に「企業の経営戦略」「市場動向」「社会制度」に関する長文は出題頻度が高い傾向があります。
「判断できない」の選択肢を正しく選べるかどうかが、上位者と下位者を分ける最大のポイントです。
過去の受検者のデータでは「判断できない」を選ぶべき問題で誤答するケースが最も多いため、この判断力を重点的に鍛えましょう。
計数理解の頻出パターン
計数理解で最も頻出なのは構成比(割合)を求める計算です。
「全体に対するAの割合は何%か」「前年に比べて何%増加したか」といった形で出題されます。
次に多いのが前年比や増減率の計算で、複数の項目の増減率を比較する問題もよく出題されます。
図表の形式としては、棒グラフと表形式の組み合わせが最も多く、次いで折れ線グラフ、円グラフの順です。
近年の傾向として、複数のグラフを組み合わせた複合的な問題の出題が増えています。
構成比の計算を素早く正確にできるようになることが、計数理解の得点アップに最も直結する対策です。
GABの難易度と他テストとの比較
GABの難易度は、SPIよりもやや高く、特に処理スピードの面で厳しい設定になっています。
問題そのものの難易度はSPIと大きく変わりませんが、制限時間が非常に短いため体感的な難しさは上回ります。
言語理解では1問約29秒しかなく、SPIの言語問題と比べて1問あたりの持ち時間が短い点が大きな違いです。
玉手箱と比較すると、出題形式はほぼ同じですが、GABのペーパー形式では電卓が使えないぶん計算力が直接問われます。
Web-GABと玉手箱はどちらもパソコンで受検するため、対策が共通する部分が多いのが特徴です。
GAB対策を行えば玉手箱にも対応できるため、両方を受検する可能性がある場合はGABの形式から始めると効率的です。
GABの効果的な対策法
GABで高得点を取るためには、出題パターンに合わせた効率的な学習が重要です。ここでは、実践的な対策方法を紹介します。
GAB対策に使える問題集と教材
GAB対策の基本は、GABの出題形式に特化した問題集を使うことです。
SPI対策の問題集ではGABの長文読解や図表分析に対応できないため、必ずGAB対応のものを選びましょう。
「これが本当のWebテストだ!(1)」はGABと玉手箱の問題が豊富に収録されており、最も定番の対策本です。
「Webテスト完全突破法(1)」もGAB形式の問題が充実しており、解説が丁寧で初めてGABに取り組む人に適しています。
問題集は最低2周、理想的には3周以上繰り返すことで解法パターンが定着します。
1周目は出題形式の把握、2周目は弱点の克服、3周目は時間を計って本番を想定した練習に充てると効果的です。
時間配分と解答順序の戦略
GABで最も重要な戦略は、全問回答を目指さず、正答率を最大化することです。
言語理解25分で52問を全問解くのは非常に難しいため、確実に解ける問題から優先的に取り組みましょう。
長文を読む前に設問を先にチェックし、何が問われているかを把握してから本文を読むと効率が上がります。
計数理解では、図表が読みやすく計算がシンプルな問題を先に解き、複雑な問題は後回しにする戦略が有効です。
残り5分の時点で未回答の問題がある場合は、空欄を残さないように直感で回答を埋めましょう。
GABではマイナス評点(不正解で減点)がないため、無回答よりも推測で回答した方が期待値は高くなります。
本番までの学習スケジュール
GABの対策は、受検日の2〜3週間前から計画的に進めるのが理想的です。
1週目は問題集を1周して出題パターンを把握し、言語理解と計数理解の全体像をつかみます。
2週目は苦手分野の集中対策を行い、特に正答率が低い問題タイプを重点的に練習しましょう。
3週目は本番と同じ制限時間で通しの演習を行い、時間配分の最終調整をします。
1日の学習時間は1〜2時間が目安で、毎日継続することが成績向上の鍵です。
言語理解と計数理解をバランスよく練習し、どちらか一方に偏らないようにスケジュールを組みましょう。
GABの例題に関するよくある質問
GABの例題や対策に関して就活生から寄せられる質問に回答します。受検前の不安を解消しましょう。
GABと玉手箱の例題は同じ形式ですか?
GABと玉手箱は同じSHL社が開発しているため、出題形式が非常に似ています。
言語理解の論理的読解(3択判定)は玉手箱の「GAB形式」と呼ばれる問題タイプとほぼ同じです。
計数理解の図表読み取りも、データの形式や計算の種類が共通しています。
ただし、玉手箱には「四則逆算」「表の空欄推測」「趣旨判定」など、GABにはない問題パターンが含まれます。
GABの方が出題パターンが少ない分、各パターンの難易度がやや高めに設定されている傾向があります。
GABの例題で練習すれば玉手箱のGAB形式にも対応できるため、両方を受ける可能性がある場合はGABから対策を始めるのが効率的です。
GABの例題はどこで入手できますか?
GABの例題を入手する方法は、対策本の購入が最も確実です。
「これが本当のWebテストだ!(1)」や「Webテスト完全突破法(1)」にはGAB形式の問題が多数収録されています。
書店や通販サイトで最新年度版を購入し、実際に手を動かして解くことで出題パターンを体で覚えられます。
無料のWebサイトやアプリでもGAB形式の練習問題を提供しているものがありますが、問題の質や量は対策本に劣る場合が多いです。
就活対策サービスの中には、模擬テスト形式でGABの練習ができるものもあります。
複数の情報源を組み合わせて、できるだけ多くの例題に触れることが対策の質を高めるうえで重要です。
GABの例題を何問くらい解けば対策は十分ですか?
GABの対策として目安になるのは、問題集を最低2周以上繰り返すことです。
1冊の問題集には言語理解と計数理解それぞれ100〜150問程度が収録されており、2周で200〜300問を解くことになります。
1周目で出題パターンを把握し、2周目で解答スピードと正答率の向上を図るのが基本的な学習の流れです。
苦手分野がある場合は3周目で集中的に取り組み、すべての問題タイプを確実に解けるようにしましょう。
問題数以上に重要なのは、時間を計って解く練習を十分に行うことです。
知識として解き方を知っていても、制限時間内に正確に解ける状態にならなければ本番で実力を発揮できません。
まとめ
GABは、日本エス・エイチ・エル(SHL社)が提供する総合適性検査で、玉手箱の原型となったテストです。
出題内容は言語理解の長文読解、計数理解の図表分析、性格検査の3セクションで構成されています。
金融・コンサル・商社を中心に多くの大手企業で採用されており、これらの業界を志望する場合は重点的な対策が必要です。
対策としては、出題パターンの理解と時間配分の戦略が高得点の鍵となります。
この記事で紹介した例題と解き方を参考に、GAB形式の問題集を繰り返し解いて本番に備えましょう。