【解答例付き】デザイン思考テストの例題と解き方!出題パターン別に解法を解説

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

就職活動の適性検査では、「デザイン思考テスト」を受検することがあります。

デザイン思考テストは、VISITS Technologies社が提供する創造力を測定するテストで、アイデア創出とアイデア評価の2つのセクションで構成されています。

この記事では、デザイン思考テストの出題パターンを理解し、例題を通じて具体的な解き方を身につけられるよう詳しく解説します。

この記事を読んでわかること
  • デザイン思考テストの基本情報と出題形式
  • アイデア創出セクションの例題と解き方
  • アイデア評価セクションの例題と解き方
  • テーマ別の出題傾向と対策法
この記事をおすすめしたい人
  • デザイン思考テストを初めて受ける人
  • 出題パターンごとの解法を知りたい人
  • デザイン思考テストで高スコアを取りたい人

目次目次を全て表示する

デザイン思考テストとは?基本情報をわかりやすく解説

まずはデザイン思考テストの基本的な仕組みを理解しましょう。テストの全体像を把握することが、効果的な対策の第一歩です。

デザイン思考テストの概要と特徴

デザイン思考テストとは、VISITS Technologies株式会社が開発・提供する創造力(イノベーション力)を数値化する適性検査です。

従来のSPIや玉手箱のような知識・計算力を測るテストとは異なり、受検者が社会課題やビジネス課題に対してどれだけ独創的かつ実現可能なアイデアを生み出せるかを評価します。

テストは「アイデア創出」と「アイデア評価」の2つのセクションで構成されています。

アイデア創出では与えられたテーマに対して自由にアイデアを記述し、アイデア評価では他の受検者が提出したアイデアの質を評価します。

特徴的なのは、アイデア評価セクションで「良いアイデアを正しく評価できる力」もスコアに反映される点です。

つまり、自分のアイデアを出す力だけでなく、他者のアイデアを見極める力も問われるテストとなっています。

デザイン思考テストを導入している企業の傾向

デザイン思考テストは、大手企業やコンサルティングファームを中心に導入が広がっています。

具体的には、三菱商事、住友商事、豊田通商などの総合商社、マッキンゼーやBCGなどの外資系コンサルティングファーム、さらにパナソニックやNTTデータなどのメーカー・IT企業で導入実績があります。

これらの企業がデザイン思考テストを採用する理由は、従来の適性検査では測定が難しいイノベーション創出力や課題解決力を評価したいからです。

特に、新規事業開発やDX推進に力を入れている企業での導入が目立ちます。

志望企業がデザイン思考テストを導入しているかどうかは、就活口コミサイトや先輩の体験談で事前に確認しておきましょう。

デザイン思考テストの出題形式

デザイン思考テストは2つのセクションに分かれています。それぞれの出題形式を正しく理解することで、本番での戸惑いを防ぎましょう。

アイデア創出セクションの出題形式

アイデア創出セクションでは、社会課題やビジネス課題に関するテーマが1つ提示されます。

受検者はそのテーマに対して、課題の本質を分析し、解決策となるアイデアを自由記述形式で回答します。

回答では「誰のどんな課題を解決するのか」「どのような方法で解決するのか」「なぜそのアイデアが有効なのか」を明確に記述することが求められます。

制限時間は約20分で、この時間内にテーマの分析からアイデアの記述までを完了させる必要があります。

評価のポイントは「新規性」「実現可能性」「課題解決の的確さ」の3つであり、奇抜なだけのアイデアや、ありきたりなアイデアでは高スコアを得ることは難しいです。

独創的でありながら、実現可能で課題の本質を捉えたアイデアが高く評価されます。

アイデア評価セクションの出題形式

アイデア評価セクションでは、他の受検者が提出したアイデアの質を評価する問題が出題されます。

具体的には、複数のアイデアが提示され、それぞれのアイデアについて「新規性」「実現可能性」「課題解決力」などの観点からスコアを付けます。

このセクションで重要なのは、優れたアイデアと平凡なアイデアを正確に見分ける力です。

自分の評価が他の受検者全体の評価傾向(集合知)と一致しているほど、高いスコアが得られる仕組みになっています。

制限時間は約15分で、複数のアイデアを次々と評価していく必要があります。

感覚的に評価するのではなく、「このアイデアは本当に課題を解決できるか」「実現するために何が必要か」を論理的に考えながら評価することが大切です。

スコアの算出方法

デザイン思考テストのスコアは、アイデア創出とアイデア評価の両方の結果を総合して算出されます。

アイデア創出セクションでは、提出したアイデアが他の受検者によって評価され、その評価結果がスコアに反映されます。

つまり、自分のアイデアの質は他の受検者の評価によって決まる仕組みです。

一方、アイデア評価セクションでは、自分の評価が「正しい評価」とどれだけ一致しているかが測定されます。

ここでいう「正しい評価」とは、多くの受検者の評価を統計的に処理した集合知のことで、極端に外れた評価をするとスコアが低くなります。

最終的なスコアは100点満点で表示され、偏差値のような形で企業に報告されます。

例題|アイデア創出セクション

アイデア創出セクションの例題を通じて、具体的な解き方を身につけましょう。テーマの分析からアイデアの記述まで、ステップごとに解説します。

例題1:社会課題テーマのアイデア創出

例題:アイデア創出(社会課題)

テーマ:「地方都市における高齢者の買い物難民問題を解決するサービスを考えてください」

回答条件:誰のどんな課題を解決するのか、具体的な解決方法、なぜそのアイデアが有効なのかを記述してください。

解答例と解説

この問題では、まず「買い物難民」の課題を具体的に分解することが重要です。

高齢者が買い物に困る理由には、「移動手段がない」「近くに店舗がない」「重い荷物を運べない」など複数の要因があります。

良い解答例としては、「地域の農家と高齢者世帯をつなぐ移動販売マッチングアプリ」が挙げられます。

このアイデアのポイントは、既存の移動販売の仕組みにテクノロジーを掛け合わせて効率化している点です。

高齢者がスマートフォンを使えない場合を想定して「家族が代わりに注文できる機能」を付加すれば、実現可能性も高まります。

単に「ネットスーパーを作る」という既存サービスの焼き直しでは新規性が低く、高スコアは期待できません。

地域特有の資源(農家、空き店舗、地域ボランティアなど)を活用する視点を加えると、独自性のあるアイデアになります。

例題2:ビジネス課題テーマのアイデア創出

例題:アイデア創出(ビジネス課題)

テーマ:「リモートワークの普及によって低下した社員のエンゲージメント(帰属意識)を高める施策を考えてください」

回答条件:対象となる社員像、具体的な施策内容、期待される効果を記述してください。

解答例と解説

この問題では、「エンゲージメント低下」の本質的な原因を考えることが出発点になります。

リモートワークで失われるものは「雑談」「偶発的な出会い」「チームの一体感」などであり、単にオンライン飲み会を増やすだけでは根本的な解決にはなりません。

良い解答例としては、「社内バーチャルオフィスに"偶然の出会いエリア"を設置し、異なる部署の社員同士が自動的にマッチングされる仕組み」が挙げられます。

このアイデアが評価される理由は、リアルオフィスの「廊下でのすれ違い」をデジタルで再現しようとしている点です。

対象を「入社1〜3年目の若手社員」に絞り、メンター社員とのランダムマッチングを週1回実施するという具体性を加えると、実現可能性が高まります。

テーマに対して「なぜその課題が起きているのか」を深掘りしてから解決策を考えることで、表面的ではないアイデアを生み出すことができます。

アイデア創出の解き方のコツ

アイデア創出セクションで高スコアを取るためには、テーマを受け取ったらすぐにアイデアを書き始めないことが重要です。

まず最初の3〜5分を使って、テーマの背景にある課題を深掘りし、「誰が」「どんな場面で」「なぜ困っているのか」を整理しましょう。

課題の分解ができたら、次に解決策のアイデアを3つ以上ブレインストーミングします。

最初に思いついたアイデアは他の受検者も考えつく可能性が高いため、2番目・3番目のアイデアの方が独自性が高くなる傾向があります。

アイデアを記述する際は、「課題の定義→解決策の概要→具体的な仕組み→期待される効果」の順番で書くと、論理的で説得力のある回答になります。

また、既存のサービスや技術を組み合わせるアプローチは、新規性と実現可能性を両立しやすいため、積極的に活用しましょう。

アイデア創出の4ステップ
  • 課題分解(3〜5分):誰の・どんな・なぜを整理
  • アイデア発散(5分):3つ以上のアイデアを出す
  • アイデア選定(2分):新規性×実現可能性で1つ選ぶ
  • 記述(8〜10分):課題→解決策→仕組み→効果の順で書く

例題|アイデア評価セクション

アイデア評価セクションでは、他の受検者のアイデアを正しく評価する力が問われます。例題を通じて、評価の視点と判断基準を身につけましょう。

例題1:アイデアの優劣を評価する

例題:アイデア評価

テーマ:「都市部のフードロスを削減するサービス」に対して提出された以下の2つのアイデアを、新規性・実現可能性・課題解決力の3観点で5段階評価してください。

アイデアA:「飲食店の閉店間際の余剰食品を割引価格で購入できるアプリを作る。ユーザーは近くの店舗の余剰食品をリアルタイムで確認し、予約・購入できる。」

アイデアB:「家庭の冷蔵庫にAIカメラを設置し、食材の消費期限を自動管理する。期限が近い食材を使ったレシピを自動提案し、買いすぎ防止のための購買アドバイスも行う。」

解答例と解説

アイデアAの評価は、新規性:3、実現可能性:5、課題解決力:4が妥当です。

アイデアAは既に類似サービス(TABETE等)が存在するため新規性は高くありませんが、技術的に実現可能で、飲食店のフードロス削減に直接的に貢献できるアイデアです。

一方、アイデアBの評価は、新規性:5、実現可能性:3、課題解決力:4が妥当です。

アイデアBは家庭内のフードロスにアプローチしている点が独創的ですが、AIカメラの導入コストやプライバシーの問題など、実現にはハードルがあります。

このように、評価の際は各観点を独立して判断し、「良いアイデアだから全部5」「微妙だから全部2」といった一括評価を避けることが重要です。

それぞれの観点で冷静に分析することで、集合知と一致した正確な評価ができるようになります。

例題2:複数アイデアのランキング評価

例題:アイデアランキング評価

テーマ:「大学生の学習モチベーションを向上させるサービス」に対する3つのアイデアを、総合的な優劣でランキングしてください。

アイデアA:「勉強時間に応じてポイントが貯まり、カフェの割引クーポンと交換できるアプリ」

アイデアB:「AIが学生の理解度をリアルタイム分析し、最適な難易度の問題を自動生成する学習プラットフォーム」

アイデアC:「同じ科目を勉強している学生同士を自動マッチングし、オンラインで教え合えるピアラーニングアプリ」

解答例と解説

総合ランキングは、1位:C、2位:B、3位:Aが妥当な評価です。

アイデアCが最も高評価となる理由は、「教え合い」という行為自体が学習効果を高めることが教育学的に実証されており、新規性と課題解決力のバランスが良いためです。

アイデアBはAI技術の活用という点で新規性は高いものの、高精度なAI開発には莫大なコストがかかるため実現可能性にやや課題があります。

アイデアAは実現可能性が最も高い一方で、外的動機づけ(ポイント報酬)に依存しているため、報酬がなくなった途端にモチベーションが下がるリスクがあり、課題解決の本質を捉えていないと判断できます。

ランキング評価では、単に「面白い」かどうかではなく、課題の本質的な解決につながるかどうかを軸に判断することが大切です。

アイデア評価の解き方のコツ

アイデア評価セクションで高スコアを取るためには、感覚ではなく論理で評価する習慣をつけることが重要です。

各アイデアを評価する際は、「新規性:既存サービスとの差別化ポイントはあるか」「実現可能性:技術的・コスト的に実現できるか」「課題解決力:テーマの課題を本質的に解決するか」の3つの観点に分けて判断しましょう。

よくある失敗は、自分の好みや直感で評価してしまうことです。

「自分は好きだけど、客観的に見ると新規性が低い」というアイデアには適切に低い評価をつける必要があります。

また、制限時間が短いため、1つのアイデアに時間をかけすぎないよう注意しましょう。

1つのアイデアにつき1〜2分で評価を完了させ、迷った場合は「課題解決力」を最重視して判断すると、集合知と一致しやすくなります。

評価で意識すべき3つの観点

新規性:「この解決策は他にないか?」を基準にする。実現可能性:「今の技術・コストで作れるか?」を考える。課題解決力:「テーマの課題を根本的に解決するか?」を最重視する。

例題|テーマ別の出題パターン

デザイン思考テストでは、社会課題とビジネス課題の2つのテーマカテゴリから出題されます。それぞれのテーマに合わせた考え方を例題で確認しましょう。

社会課題テーマの例題と考え方

例題:社会課題テーマ

テーマ:「日本における子どもの教育格差を縮小するためのサービスやプロダクトを提案してください」

考え方と解説

社会課題テーマでは、課題の構造を多角的に捉えることが求められます。

「教育格差」と一口に言っても、その原因は家庭の経済力、地域差、情報格差、親の教育への関心度など多岐にわたります。

高スコアを狙うためには、「すべての格差を解消する」という大きすぎるテーマではなく、特定の課題に焦点を絞ることがポイントです。

たとえば「地方の中学生がオンラインで都市部の大学生から無料で学習サポートを受けられるプラットフォーム」というアイデアなら、対象(地方の中学生)と手段(大学生のボランティア活用)が明確です。

社会課題テーマでは、大企業の取り組みや行政の施策とは異なる「民間サービスならではの視点」を盛り込むと、新規性の評価が高まります。

また、ボランティアや寄付に依存しすぎるモデルは持続可能性に疑問が残るため、収益化の仕組みも簡単に触れておくと実現可能性の評価が向上します。

ビジネス課題テーマの例題と考え方

例題:ビジネス課題テーマ

テーマ:「中小企業の人手不足を解消するためのサービスやプロダクトを提案してください」

考え方と解説

ビジネス課題テーマでは、具体的なビジネスモデルを意識した回答が求められます。

中小企業の人手不足を分解すると、「採用コストが高い」「求人が大企業に埋もれる」「入社しても定着しない」などの具体的な課題が見えてきます。

このうち1つを選び、たとえば「地域密着型のスキルシェアプラットフォーム」として、退職したシニア人材と中小企業をマッチングするサービスを提案すると、対象と手段が明確になります。

ビジネス課題テーマでは、「誰がお金を払うのか」を明確にすることが実現可能性の評価を左右します。

利用企業が月額課金するのか、マッチング成功報酬なのか、行政の助成金を活用するのかなど、収益モデルまで考慮するとアイデアの完成度が高まります。

また、既存の転職サイトや人材派遣との違いを明確にすることで、新規性を担保できます。

テーマ別の思考フレームワーク

テーマが社会課題でもビジネス課題でも、共通して使えるフレームワークを持っておくと回答の質が安定します。

まず「Why(なぜその課題が存在するのか)」を3回繰り返して深掘りし、課題の根本原因を特定しましょう。

次に「Who(誰が最も困っているのか)」を具体的にイメージします。

「高齢者」ではなく「地方在住の70代一人暮らしの女性」のようにペルソナを具体化することで、解決策の精度が上がります。

そして「How(どうやって解決するのか)」では、テクノロジー×既存の仕組みの掛け合わせを意識しましょう。

完全に新しい技術を発明する必要はなく、スマートフォンアプリやAI、IoTなどの既存技術を課題に当てはめることで、新規性と実現可能性を両立できます。

テーマ別の思考フレームワーク
  • 社会課題:課題の構造分解→対象の特定→民間ならではの解決策→持続可能性の担保
  • ビジネス課題:課題の分解→ボトルネックの特定→ビジネスモデルの設計→既存サービスとの差別化

デザイン思考テストの出題傾向

過去の受検者の体験談から見えてきた出題傾向を把握しましょう。傾向を知ることで、事前準備の精度を高めることができます。

頻出テーマの傾向

デザイン思考テストで過去に出題されたテーマを分析すると、SDGsに関連する社会課題が頻出していることがわかります。

具体的には「環境問題」「高齢化社会」「教育格差」「働き方改革」「地方創生」などのテーマが繰り返し出題されています。

ビジネス課題としては、「DX推進」「サブスクリプションモデル」「シェアリングエコノミー」など、現代のビジネストレンドに関連したテーマが多い傾向があります。

これらのテーマに共通しているのは、すでに社会的に認知されている課題でありながら、まだ決定的な解決策が見つかっていないという点です。

つまり、テスト対策としては日頃からニュースや社会問題に関心を持ち、「自分ならどう解決するか」を考える習慣をつけておくことが有効です。

アイデア評価で問われる判断力

アイデア評価セクションでは、「一見良さそうだが課題のあるアイデア」を見抜く力が特に問われます。

よく出題されるパターンとして、新規性は高いが実現可能性が極めて低いアイデアや、実現可能だが既存サービスとほぼ同じアイデアが混ざっています。

これらを正確に識別できるかどうかが、スコアの差を生むポイントです。

また、評価対象のアイデアには意図的に質のばらつきが設けられていることがあります。

明らかに優れたアイデアと明らかに不十分なアイデアに加えて、判断に迷う中間的なアイデアが含まれるため、評価基準を一貫させることが重要です。

途中で評価基準がブレてしまうと、全体のスコアが下がってしまうため注意しましょう。

時間配分と回答のボリューム

デザイン思考テスト全体の制限時間は約35分で、アイデア創出に約20分、アイデア評価に約15分が目安です。

アイデア創出セクションでは、回答の文字数に明確な制限はありませんが、200〜400文字程度で過不足なくまとめることが推奨されます。

短すぎるとアイデアの具体性が不足し、長すぎると要点がぼやけてしまうため、簡潔かつ具体的な記述を心がけましょう。

アイデア評価セクションでは、1つのアイデアあたり1〜2分で評価を完了させる必要があります。

最初のアイデアに時間をかけすぎて、後半のアイデアを雑に評価してしまうケースが多いため、ペース配分を意識しましょう。

時間が足りなくなった場合は、各観点の評価を直感的に行うのではなく、「課題解決力」だけに集中して評価することで、スコアの大幅な低下を防げます。

デザイン思考テストの対策法

デザイン思考テストは暗記では対策できませんが、正しいトレーニングを積むことでスコアを伸ばすことは可能です。効果的な対策法を3つ紹介します。

日常的な課題発見トレーニング

デザイン思考テストの最も効果的な対策は、日常生活の中で「課題」を発見する習慣をつけることです。

通学中の電車の中、アルバイト先、大学の授業中など、あらゆる場面で「ここに不便はないか」「もっと良くする方法はないか」と考えてみましょう。

具体的には、毎日1つ「身の回りの課題」をメモし、その課題に対する解決策を3つ考える練習を行います。

この練習を2週間以上継続すると、テーマを与えられた際にスムーズに課題分析とアイデア発想ができるようになります。

また、ニュースアプリやビジネスメディアで社会課題・ビジネス課題に触れておくことも重要です。

日経新聞やNewsPicksなどで最新のトレンドを把握しておくと、テーマに対する知識のベースが広がり、より具体的なアイデアを出せるようになります。

アイデアの質を高める練習方法

アイデアの質を高めるためには、「量から質へ」のアプローチが効果的です。

まず1つのテーマに対して10個のアイデアを制限時間10分で書き出し、その中から最も優れたアイデアを1つ選んで深掘りする練習を行いましょう。

この練習によって、アイデアの発散と収束のスキルが同時に鍛えられます。

また、自分が出したアイデアを「新規性」「実現可能性」「課題解決力」の3観点で自己評価する習慣をつけることも重要です。

自己評価を繰り返すことで、アイデア評価セクションの対策にもなります。

友人やゼミのメンバーと一緒にアイデアを出し合い、お互いのアイデアを評価し合うと、異なる視点からのフィードバックが得られてさらに効果的です。

アイデアの質を高める練習メニュー
  • 量出し練習:1テーマ10分で10個のアイデアを書き出す
  • 深掘り練習:ベストアイデアを選び、200文字で具体化する
  • 自己評価練習:3観点で自分のアイデアを5段階評価する
  • 相互評価練習:友人とアイデアを交換して評価し合う

模擬テストの活用法

デザイン思考テストの公式サイトでは、無料の模擬テストが提供されています。

模擬テストでは実際のテストと同じ形式で出題されるため、本番の流れを事前に体験しておくことが対策として非常に有効です。

模擬テストを受ける際は、必ず本番と同じ時間制限を設けて取り組みましょう。

時間制限なしで練習してしまうと、本番で時間配分に失敗するリスクが高まります。

模擬テストを1回受けたら、自分の回答を振り返り、「もっと新規性の高いアイデアはなかったか」「課題の分解が浅くなかったか」を検証することが大切です。

可能であれば模擬テストを2〜3回繰り返し受験し、毎回異なるアプローチを試すことで、本番での対応力が格段に向上します。

タイピングの練習をする

このテストは入力スピードがスコアに直結するため、タイピング速度の向上が必須です。

思考を止めることなく文字を入力できれば、より多くのアイデアを投稿できます。

具体的には、ブラインドタッチを完璧に習得して、正確に文章を打ち込めるようにしてください。

変換ミスや誤字脱字を修正する時間は大きなロスになるため、注意が必要です。

毎日短時間でも練習時間を確保して、指先の感覚を鋭敏に保つことが求められます。

余裕を持って入力できるスピードがあれば、内容の推敲に時間を割くことが可能です。

わかりやすい文章を書くことを練習する

採点者に意図が正確に伝わるよう、簡潔で説得力のある文章を書く練習をしてください。

どれほど優れたアイデアでも、内容が難解であれば正当な評価を得ることができません。

具体的には、一文を短く区切り、結論から述べる構成を常に意識する必要があります。

専門用語を避け、誰が読んでも一読で理解できる平易な表現を選んでください。

論理的な飛躍がないかを確認し、共感を得られるストーリーを構築することが大切です。

自分の書いた文章を客観的に見直して、磨き上げる習慣を今のうちに確立してください。

出したアイディアを評価してもらう

自分のアイデアを第三者に客観的に評価してもらうことで、思考の偏りに気づけます。

他者の視点を取り入れることで、自分では思いつかなかった改善点が見つかるはずです。

具体的には、友人や先輩に内容を見せて、納得感や意外性があるかを確認してください。

厳しいフィードバックを真摯に受け止め、アイデアの質を高める糧にする姿勢が重要です。

また、オンラインの練習ツールなどを活用して、スコアの推移を客観的に把握してください。

多角的な視点を持つことで、どんなテーマにも対応できる柔軟な発想力が養われます。

デザイン思考テストと他のテストとの違い

デザイン思考テストは、正解が一つではないという点で他の適性検査と一線を画します。

SPIや玉手箱が知識や処理能力を測るのに対し、このテストは創造力を測定します。

数値を計算したり語句の意味を答えたりする問題は一切出題されないのが特徴です。

対策方法も全く異なるため、従来の勉強法に固執しない柔軟な姿勢が必要になります。

テストの性質を正しく理解し、求められている能力を적確に把握することが成功の鍵です。

未知の課題に対して自分なりの答えを導き出す楽しさを感じながら対策を進めてください。

SPIとの違い

SPIは学習によって正答率を高められますが、デザイン思考テストは感性も問われます。

SPIが地頭の良さや事務処理能力を確認するのに対し、こちらは共感力を重視します。

具体的には、SPIは効率的に問題を解く力、デザイン思考テストは価値を創出する力です。

SPIの対策で培った論理性は役立ちますが、それだけでは高得点を狙うことはできません。

定型的なパターンに当てはめるのではなく、ゼロから発想を広げる訓練が必要です。

性質の異なる試験であることを認識し、それぞれの対策時間を適切に配分してください。

玉手箱との違い

玉手箱はスピードと正確性が命ですが、デザイン思考テストは質と多角性が命です。

玉手箱が同じ形式を繰り返すのに対し、デザイン思考テストは常に新しい視点が求められます。

具体的には、玉手箱は迅速な情報処理、デザイン思考テストは深い洞察力が試されます。

玉手箱のように消去法で正解を選ぶことはできず、自ら正解を構築しなければなりません。

作業的なスピードを競うのではなく、アイデアの独自性を追求する意識を持ってください。

玉手箱の練習で疲れた脳を切り替えて、クリエイティブな思考を解放することが重要です。

GABとの違い

GABは高度な言語能力を問う知能検査ですが、デザイン思考テストは価値創造を問います。

GABが与えられた長文から正確に情報を抽出するのに対し、こちらは情報を生み出す力が試されます。

具体的には、GABは受動的な情報の整理能力、デザイン思考テストは能動的な企画能力です。

GABで求められる厳密な論理構築は、アイデアの整合性を保つ上では一定の助けになります。

しかし、論理だけでは解決できないユーザーの感情面に寄り添う視点がデザイン思考には不可欠です。

分析に偏りすぎず、自由な発想と論理を融合させる訓練を行ってください。

デザイン思考テストに関するよくある質問

デザイン思考テストについて、受検者からよく寄せられる質問にお答えします。疑問を解消して万全の状態で本番に臨みましょう。

デザイン思考テストに正解はあるのか

デザイン思考テストには、SPIや玉手箱のような唯一の正解は存在しません

アイデア創出セクションでは、提出されたアイデアが他の受検者によって評価されるため、「多くの人が優れていると判断するアイデア」が高スコアになります。

つまり、正解は事前に決まっているのではなく、受検者全体の評価によって決まる仕組みです。

一方、アイデア評価セクションでは、集合知と一致する評価が「正しい評価」として扱われます。

個人の主観的な好みではなく、多数の受検者が妥当だと判断する評価に近いほどスコアが高くなります。

そのため、「正解はないが、高スコアの基準は存在する」というのが正確な理解です。

文系でも高スコアを取れるのか

結論から言うと、文系・理系の区別はスコアに影響しません

デザイン思考テストは数学的な計算力や科学的な知識を問うテストではなく、課題を発見し解決策を考える力を測るテストです。

むしろ、社会問題やビジネスに関する幅広い知識を持っている文系学生の方が、多角的な視点からアイデアを生み出せる可能性があります。

実際に、デザイン思考テストで高スコアを取っている学生には文系学生も多く含まれています

日頃からニュースや社会問題に関心を持ち、「自分ならどう解決するか」を考える習慣がある人であれば、文系・理系を問わず高スコアを狙えます。

重要なのは専門知識ではなく、課題に対する感度とアイデアを論理的に組み立てる力です。

対策にはどのくらいの期間が必要か

デザイン思考テストの対策期間は、最低でも2週間を確保することをおすすめします。

1週目は日常的な課題発見トレーニングと模擬テストの受験に充て、テストの形式と自分の現状のレベルを把握しましょう。

2週目はアイデア創出の練習を重点的に行い、テーマに対して素早く質の高いアイデアを出せるようにトレーニングします。

ただし、暗記科目と違い「詰め込み対策」が効かないのがデザイン思考テストの特徴です。

2週間の対策期間中、毎日30分〜1時間の練習を継続的に行うことが、集中的に長時間取り組むよりも効果的です。

理想的には受検の1か月前から対策を開始し、日常的にニュースを読む習慣と課題発見トレーニングを組み合わせることで、最も高い効果が期待できます。

まとめ

デザイン思考テストは、VISITS Technologies社が提供する創造力を数値化する適性検査です。

テストはアイデア創出とアイデア評価の2つのセクションで構成され、社会課題やビジネス課題に対する課題解決力が問われます。

アイデア創出では課題の深掘りから始め、新規性と実現可能性を両立したアイデアを記述することが高スコアのポイントです。

アイデア評価では感覚ではなく論理的に判断し、集合知と一致する評価を目指しましょう。

日常的な課題発見トレーニングと模擬テストの活用を通じて、本番で実力を発揮できるよう準備を進めてください。

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