【貴社か貴行】銀行のESで正しいのはどっち?書き損じを防ぐ敬称マナーと正しい呼称ガイド!

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

銀行業界を志望する学生にとって、エントリーシート(ES)の作成は、事務処理能力と礼儀作法を試される最初の試験です。

特に一般企業で使う「貴社」と、銀行特有の「貴行」の使い分けは、志望度の高さを測るリトマス試験紙のような役割を果たしています。

本記事では、言葉遣いの基本から、組織形態ごとの呼び方の違い、さらには「御行」との混同を防ぐルールまで徹底的に解説します。

銀行員に求められる「正確性」を書類作成の段階から示し、選考突破の確率を確実に高めていきましょう。

銀行のES作成で貴社ではなく貴行と書くべき根拠

就職活動全般で使い慣れている「貴社」という言葉は、株式会社に対して用いる敬称ですが、銀行は「銀行法」という特別な法律の下で運営されています。

この法律上の建付けにより、銀行は一般的な事業会社とは一線を画す「行」としてのアイデンティティを持っており、書面では「貴行」と記すのが正しいビジネスルールです。

もしESで「貴社」と記載してしまうと、それだけで業界研究が不十分である、あるいは細部への注意力が欠如しているという印象を与えかねません。

銀行業務は一円のミスも許されない厳格な世界であるため、こうした呼称の誤りは、入行後の適性を不安視させる要因にもなり得ます。

たった一文字の違いですが、銀行という組織に対する敬意と理解の深さを示すために、必ず「貴行」という表現を選択するように徹底してください。

銀行の種類で変わるESの敬称使い分けルール

銀行と名の付く組織だけでなく、金融業界には信用金庫や政府系機関など、多様な法人格が存在することを理解しておく必要があります。

志望先の組織形態に合わせて敬称を適切に使い分けることは、その組織の成り立ちや理念を尊重している証拠となります。

ここでは、大学生が間違いやすいカテゴリーに分けて、ESで記載すべき正確な呼称を詳しく見ていきましょう。

都市銀行や地方銀行のESで用いるべき貴行の書き方

メガバンク(都市銀行)や各都道府県に拠点を置く地方銀行、さらには信託銀行のESでは、一貫して「貴行」を使用します。

文章の冒頭で一度「株式会社〇〇銀行」と正式名称を記載した後は、文章を簡潔にするために「貴行」へと置き換えるのが一般的です。

例えば「貴行の地域密着型の姿勢に共感した」といった形で、文脈の中に自然に組み込むことで、読み手にスムーズな印象を与えられます。

注意点として、略称である「貴行」を使いすぎると文章が単調になるため、適宜「貴行の〇〇部門」などの具体的な表現を混ぜましょう。

また、ネット銀行や外資系銀行であっても、法人格が「銀行」であれば、同様に「貴行」と記載するのが最も無難で確実な選択となります。

文字数制限が厳しいESにおいて、この二文字を戦略的に配置することで、文章のプロフェッショナル感を格段に引き上げることが可能です。

信用金庫や組合組織のESで貴行と書くのは間違いか

信用金庫や信用組合を志望する場合、相手は銀行ではないため「貴行」と書くのは厳密には誤りであり、「貴庫」や「貴組合」が正解です。

信用金庫は地域社会の繁栄を目的とした「非営利の相互扶助組織」であり、株式会社である銀行とは組織の理念が根本から異なります。

この違いを理解せずに「貴行」と書いてしまうと、信用金庫特有の公共性や地域貢献の精神を軽視していると受け取られるリスクがあります。

特に面接官や書類選考担当者は、自分たちの組織が「銀行とは違う」という誇りを持っていることが多いため、呼称には細心の注意を払いましょう。

ESの作成時には、必ず志望先の公式サイトの「組織概要」を確認し、どのような名称で呼ばれるべきかを確認する慎重な姿勢が求められます。

正しい呼称である「貴庫」を使いこなすことで、他の学生と差をつけ、その組織への高い志望意欲を視覚的にアピールすることができます。

「御行」はNG?ESで話し言葉を混ぜてはいけない理由

銀行のESを作成する際、最も注意すべき混同の一つが、話し言葉である「御行(おんこう)」を文章の中に書いてしまうことです。

「御行」は面接や電話などで用いる口語表現であり、エントリーシートのような正式なビジネス文書には不適切な表現とされています。

ESはあくまで「書面」であるため、視覚的に敬意を表す「貴行(きこう)」という漢語的表現を用いるのが社会人の鉄則です。

文章の中に「御行」が混ざっていると、公私の区別や「書き言葉と話し言葉の使い分け」ができていないという評価を下されかねません。

銀行員には、正確な言葉遣いで契約書や報告書を作成するスキルが求められるため、こうした些細なミスが適性判断に響くこともあります。

特に、自己PRなど熱を込めて書く場面ほど、ふとした瞬間に話し言葉が出てしまいやすいため、事後の徹底した推敲が不可欠です。

「御行」は面接まで取っておき、ESの誌面上では徹底して「貴行」という一貫性を保つことで、洗練された印象を担保しましょう。

銀行ESの設問内で貴行を多用しすぎないための文章構成

ESの限られた文字数の中で「貴行」を連発してしまうと、文章全体が重苦しくなり、語彙力の乏しさを露呈させてしまうことがあります。

例えば、「貴行の強みは〇〇であり、私は貴行で〇〇をしたい」といった構成は、主語が重複していて非常に読みづらい文章です。

こうした事態を避けるためには、「同行」や「貴行の〇〇という環境」といった言い換えを活用し、リズムの良い文章を心がけましょう。

一文の中に「貴行」という単語は原則として一つに絞ることを意識するだけで、文章の透明度が増し、内容がスッと頭に入ってくるようになります。

読み手である行員の視点に立ち、ストレスなく読み進められる洗練された構成を練り上げることが、評価を高めるポイントです。

銀行ESの自己PRやガクチカで貴行を適切に配置するコツ

自己PRや学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)の項目において、「貴行」という言葉は、自分の経験と志望先を繋ぐ役割を担います。

単に自分の過去を語るだけでなく、その経験が「貴行のどのような業務で活かせるか」を述べる際に、敬称を添えて具体的に表現しましょう。

「私の粘り強さは、貴行の営業現場においても貢献できると確信しています」といった具合に、接続部分で自然に「貴行」を使うのがコツです。

「貴行」という言葉を出していくタイミングは、文章の最後の方に配置することで、入行後の活躍をイメージさせる効果を狙うことができます。

自分の強みをアピールするパートだからこそ、相手への敬称を丁寧に扱うことで、謙虚さと自信をバランスよく伝えることが可能になります。

ESの提出方法によって変わる貴行と御中の使い分けマナー

ESそのものの内容だけでなく、提出時の封筒の書き方やメールの送付形式においても、銀行ならではの作法が存在します。

特に「貴行」と「御中」の使い分けは、社会人としての一般常識が備わっているかを判断する重要なチェックポイントとなります。

ここでは、郵送時とメール送信時という2つのシーンにおける、正しい言葉の使い分けについて詳しく解説していきます。

郵送時の封筒や添え状における「御中」の正しい使い方

ESを郵送する場合、宛先が部署単位であれば「御中」、個人名であれば「様」を使い、本文中の「貴行」とは明確に使い分けます。

封筒の表面に「〇〇銀行 貴行」と書くのは二重敬語のような誤りであり、非常に不自然な印象を与えるため絶対に避けなければなりません。

正しくは「〇〇銀行 人事部 御中」と記載し、横書きや縦書きに関わらず、組織に対する敬意を「御中」という言葉に集約させます。

また、同封する添え状(送付状)の中では、ESの本文と同様に、文章としての敬称である「貴行」を使用するのが正しいマナーです。

このように、書類の「中身」と「外側」で敬称の種類を切り替えることは、事務処理の正確性が問われる銀行員にとって基本の技術です。

封筒の宛名という一番最初に目に入る部分でミスをしないことが、第一印象を最良の状態に保つための最低条件となります。

WEB提出やメールでのやり取りにおける敬称の注意点

最近主流となっているWEBマイページからの提出や、人事担当者とのメールのやり取りにおいても、敬称のルールは変わりません。

メールの件名や宛先では「〇〇銀行 採用担当者様」のように、個人を特定できない場合でも「様」や「御中」を使い分けます。

一方、メールの本文中で相手の銀行を指す際には、話し言葉に近い「御行」ではなく、書き言葉である「貴行」を使うのが望ましいです。

デジタルなコミュニケーションであっても、銀行特有の堅実な文化を意識し、崩しすぎない丁寧な文面を維持することを心がけてください。

特にスマホからメールを返信する際は、予測変換で意図せず「貴社」になってしまうミスが多いため、送信前の再確認が必須となります。

オンライン上でのやり取りにおいても、一貫したマナーを守り通す姿勢は、信頼に値する人物であるという評価に直結します。

銀行ESの修正で二重線や修正テープが厳禁とされる理由

手書きのESにおいて、書き損じを修正テープや修正液で直すことは、銀行業界では重大なマナー違反とみなされることが多々あります。

銀行業務では、預金小切手や契約書などの重要書類において、改ざん防止の観点から修正液の使用が法律や規則で禁止されています。

そのため、ESを修正テープで直して提出する行為は、「重要書類の扱いを知らない」と宣言しているに等しい行為になってしまいます。

手間を惜しまず、一行でも間違えたら新しい用紙で書き直すというストイックな姿勢こそが、銀行への志望度の高さを示すことになります。

どうしても修正が必要な場合は二重線と訂正印を用いるのが最低限のルールですが、可能な限り完璧な無修正の書類を目指しましょう。

誤って貴社と書いてしまった銀行ESを提出前にリカバリーする方法

提出直前に「貴社」という表記を見つけてしまった場合でも、冷静に対処すれば、評価の致命的な低下を防ぐことができます。

WEB提出であれば即座に修正が可能ですが、手書きの場合は、残された時間と予備の用紙の有無によって判断が分かれます。

もし一箇所だけの小さなミスで、かつ書き直す時間が物理的に全くない場合は、二重線と訂正印で丁寧に対処し、内容で勝負するしかありません。

ただし、そのミスを「小さなこと」と片付けず、リカバリーの誠実さを見せるなど、丁寧な対応を検討すべきです。

最も重要なのは、ミスを発見した時点で投げ出さず、その時できる最善の努力を尽くして、少しでも完成度を高める執着心を持つことです。

まとめ

銀行ESにおける「貴行」という言葉遣いは、単なる形式ではなく、あなたが銀行員としての資質を備えているかを確認する指標です。

「貴社」や「御行」との違いを正しく理解し、書類の提出マナーまで完璧にこなすことで、周囲の学生と大きな差をつけられます。

「貴行」という小さな配慮の積み重ねが、採用担当者からの信頼を勝ち取るための確実な一歩となるはずです。

最後に、提出前には必ず自分の手で全文を音読し、一寸の隙もない最高のエントリーシートを完成させてください。

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